その眼に映るものは?。

・pixivにも同時掲載しています。

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コンフォートゾーンの閉眼少女

 『いい加減、その(こころ)を開いたらどう?』

 

 「・・・・余計なお世話よ。」

 

 『そーやっていつまでもいつまでもいっつまでも逃げて逃げ続けて・・・・哀れだね。』

 

 「(あなた)に私のなにが解るっていうの?」

 

 『ぷっ。くふふっ。可笑しいわね。それ冗談で言ってるの~?』

 

 「うるさい。止めてよ、そんな疑問。」

 

 『・・・・。はぁ、本当はいつでもオープンにできるのに、ねぇ?』

 

 「開いてどうしろというの。人の心なんて見ても落ち込むだけよ。私。」

 

 『でもいつまでもこのままじゃ駄目だと、殻に閉じこもってきりじゃ駄目だと(あなた)がよく知っているじゃない。』

 

 「怖い。」

 

 『それが、私という心の全てだものね。ね。』

 

 「もう、私の中に現れないで。また出てきたらこのナイフでその心を突き刺してやるわ。」

 

 『偽りの言葉。見せかけの心。そればかりよね・・・。』

 

 「そんな目、嫌。止めてよ。」

 

 『(あなた)が望んだ眼よ。目を逸らさないでくれるかしら。』

 

 「うそ。もうとっくに私は閉じたはず。その眼は死んだはず。」

 

 『死んだならこうして出てこないわ。死者は蘇らない、それが道理でしょ?』

 

 「それが道理というのなら、そんなものはもう要らないよ。だから私の前から消えて頂戴。」

 

 『・・・じゃぁ、一体全体だれが「私』を愛してくれるんだろうね。切なくなってきちゃった。』

 

 「そんなの決まってるじゃない。今喋っている私が、意識の私が自分を愛してあげるわ。私は自分を愛したからこそ(わたし)を閉ざしたの。その愛を解らないお前なんか必要ない。」

 

 『その言葉、(あなた)にそのまま還って来ているの理解している?結局私も(あなた)もまだ自分の心をずたずたに縫い針で突き刺して虐めてあげたいみたいだね。あはは、ちゃんちゃら痛々しいわ・・・・、。』

 

 「どうして(あなた)は私をそうやってどうしても傷つけるの?」

 

 『どうして?どうしてって、(あなた)がそれを心から望んでいるからよ。』

 

 「望んでいる?そんな馬鹿な話・・・」

 

 『人は鏡って言葉、知ってる。じゃあ自分自身である(あなた)なら尚更理解出来るわよね。』

 

 「ヒトは鏡の間違いじゃない?私はヒトじゃない妖怪よ。だからそんな言葉の綾も説法も必要ないわ。」

 

 『その言葉、自分のお姉ちゃんにも言えるの。』

 

 「・・・・どういう意味。」

 

 『そのままの意味よ。『私」が大好きなお姉ちゃんにすらそうやって吐き捨てて、変わらず(わたし)を閉じたままなのかなって、気になっただけ。』

 

 「・・・もういいよ。(あなた)と話しても何も得られないし何も取り戻せやしない。どうせこれもまた夢の中の夢の話なんでしょう?なら、気にしないでいいよね。だから、さようなら、(こころ)。」

 

 ガシッ!

 

 『「もういい、もうたくさんだ!いい加減にしてよっ!そうやって人生を悟ったみたいに御託と言い訳と文字稼ぎを並べて!そんなんだから、弱いから()を閉じたんだ!そんな(じぶん)だから(こころ)を蔑ろにして置いてけぼりにして(こころ)を平気な顔で殺せたんだっ!!!(こいし)、いい加減に閉じた恋の瞳(コンフォートゾーン)から目を覚ませよ!!!。」』

 

 バチッ

 

 「ん、ぁ・・・・・。な〜んだ、夢か」

 

 「こいし?目が覚めた?・・・なんだかとてもうなされていたわよ、あなたらしくもない」

 

 「あれ?お姉ちゃんいたんだ、気が付かなかった。」

 

 「そりゃ、こいしが寝てる時に来たんだもの。寝室の外まで聴こえるようなうなされ声だったわ。」

 

 「そうだったの?うん、でもまぁ、嫌な夢見てたんだもん、しょうがないわよね・・・」

 

 「こいしはどんな夢を見ていたのかしら?私にも教えて欲しいわ。」

 

 「うーん、どうしようかなー・・・・やっぱり秘密、私だけの秘密でーす!」

 

 「あらそう、それは残念ね。」

 

 「えへへ、そうでしょ?えいっ、お姉ちゃんにフルダイブ〜!」

 

 「あら、もう!こいしったらいつも唐突なんだから!」

 

 「ふふん、どんなもんだい!」

 

 「よしよし。いい子ね、いい子いい子・・・・」

 

 「お姉ちゃんのなでなで大好き。心が落ち着く・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・ねえ、お姉ちゃん。どうしてそんな目で(こいし)を観ているの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あなた(こいし)のその()には、何が写っているのかしら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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