本好きの魔女、闇の帝王を読書仲間にする。   作:パラプリュイ

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102話 闇の帝王は愛を信じない

 

 紫色の閃光が、予言の間を斜めに裂いた。

 

 トムは半歩だけ身を引き、銀色の盾を滑らせるように傾けた。受け流された呪文が棚へ突き刺さり、並んでいた予言の玉が一斉に砕ける。

 

 白い煙が立ち上り、名も知らない誰かの声が、ガラス片の中から短く未来を告げた。

 誰も聞いてはいなかった。

 

「未来から来たわりには、ずいぶん古典的な呪文を使うんだね」

 

 トムが薄く笑った。

 デルフィーの白銀の髪が、呪文の余波にあおられる。

 

「あなたこそ。お父様と同じ魂のくせに、随分と小さくまとまったのね」

 

「だから君が気に入らないんだ」

 

 二人の杖が同時に振り抜かれた。

 

 紫と赤の光が棚の間で衝突し、弾ける。爆風が割れた扉を吹き飛ばし、その向こうにあった時の間まで突き抜けた。

 

 部屋の中央で、巨大な釣鐘が揺れる。

 腹の底まで震わせる音が、一度だけ響いた。

 その鐘の下でも、別の戦いが続いていた。

 

「オブリビエイト!」

 

「エクスペリアームス!」

 

 青白い光と赤い光が交差する。

 

 ハリーとロックハート先生だった。

 ロックハート先生の戦い方は、わたしが知っている決闘とはまるで違う。

 

 人を吹き飛ばそうとはしない。

 傷つけようともしない。

 ただ、戦う理由だけを消そうとする。

 

 ロックハート先生は倒れた時計棚を挟み、ハリーと向かい合っていた。金色の髪には細かなガラス片が降りかかっている。それでも口元には、雑誌の表紙で何度も見た笑みが貼りついていた。

 

「随分と乱暴になったね、ハリー。前の君なら、もう少し素直に私の話を聞いてくれた」

 

「前の僕を勝手に作ったのは、お前だろ!」

 

 ハリーが杖を振る。

 

「エクスペリアームス!」

 

 ロックハート先生は身体を横へ滑らせた。

 赤い光が肩の脇を抜け、背後の時計を打つ。無数の針が狂ったように回り始めた。

 ロックハート先生は振り返りもせず、杖先だけを返す。

 

「オブリビエイト」

 

 今度の光は、糸のように細かった。

 ハリーは頭を振って避けたが、先端が額をかすめる。

 その足が止まった。

 

 ハリーは杖を構えたまま、目の前にいるロックハート先生を見る。次に、周囲の壊れた時計へ目を移した。

 

「……僕は、何をしていた?」

 

 ロックハート先生の声が柔らかくなる。

 

「私と話をしていたところだよ」

 

 一歩、距離を詰める。

 

「君が少し混乱しているという話さ。私は君を助けた。つらい過去を取り除き、皆から愛される人生を与えたんだ」

 

 ハリーの杖先が、ゆっくりと下がった。

 

「ハリー!」

 

 離れた棚の陰から、ロンの声が飛ぶ。

 

「そいつの話を聞くな!」

 

 ハリーが弾かれたように顔を上げた。

 ロックハート先生の笑みが深くなる。

 

「オブリビエイト!」

 

 ハリーは頭を伏せた。

 呪文は髪をかすめ、背後で杖を振り上げていた死喰い人へ直撃する。

 男は杖を下ろし、仮面の奥で辺りを見回した。

 

「私は……なぜここにいる?」

 

「巻き添えだけは一流だな!」

 

 ハリーが怒鳴る。

 杖を三度振った。

 

「エクスペリアームス!」

 

 一発目がロックハート先生の足元を打つ。

 二発目が退路を塞ぐ。

 三発目だけが、正確に杖を持つ手首へ向かった。

 

 ロックハート先生は身体をひねり、最後の光だけを時計棚へ流した。金色の髪が揺れ、余裕を装った笑顔の端がわずかに引きつる。

 

「ハリー。私は君の重すぎる過去を忘れさせた。英雄として新しい人生を与えてあげたんだよ」

 

「僕の人生を勝手に書き直しておいて、助けたつもりか!」

 

 ハリーが距離を詰める。

 

「エクスペリアームス!」

 

「オブリビエイト!」

 

 赤と青白い光がぶつかり、天井へ弾けた。

 二人は、互いに奪われた人生を取り返すように杖を振っていた。

 その戦いを、ヴォルデモートは愉快そうに眺めていた。

 

 自分と同じ魂を持つトムと、未来から来た娘が殺し合っている。

 作られた英雄を取り戻そうとするロックハート先生と、本当の名前を取り戻したハリーが争っている。

 戦いを見て笑える感性は、わたしには一生理解できそうにない。

 

 やがてヴォルデモートは飽きたように顔を動かし、赤い目をこちらへ向けた。

 

 視線は、わたしの腕の中で止まる。

 彼から借りた『深い闇の秘術』だった。

 

「読んだようだな」

 

 背後では呪文が飛び交っているのに、声だけは図書室で感想を求めるように穏やかだった。

 

「読みました」

 

 冷たいものが、額の奥へ触れる。

 頭の中へ入り込もうとする指先のような感覚。

 わたしは反射的に心を閉ざした。

 本だけを心の中へ積み上げる。

 

『深い闇の秘術』。

 

『三人兄弟の物語』。

 

『薔薇色の惚れ薬は二度効く』。

 

 考えていることも、恐れていることも、すべて本の奥へ押し込んだ。

 

 ヴォルデモートが目を細める。

 次いで、満足そうに頷いた。

 

「閉心術まで身につけたか。やはり、お前は見込みがある」

 

「褒めても、本の感想は変わりません」

 

「感想だけを聞くつもりはない」

 

 ヴォルデモートは杖を下げたまま近づいてきた。

 横から飛んできた呪文を、顔も向けずに弾く。

 不死鳥の騎士団員が、そのまま壁へ吹き飛ばされた。

 

「続きを話せ」

 

 それは、わたしではなく戦場全体へ命じるような声だった。

 誰にも逆らえないと思っている人の声だ。

 

「ローゼマイン。ルシウスとともに、私に仕える気はないか」

 

 視線だけを動かす。

 少し離れたところで、父が不死鳥の騎士団員と呪文を撃ち合っていた。

 顔は青ざめている。

 こちらを見ているのか、ヴォルデモートを見ているのか、分からなかった。

 

「お前が望む書物は、すべて集めさせよう」

 

 ヴォルデモートは、わたしの視線を引き戻すように言った。

 

「ホグワーツで禁じられている本でもよい。失われたと思われている本も、古い家の書庫に秘蔵されている本も、望むだけ与えてやる」

 

 ひどく魅力的な申し出だった。

 こんな場所でヴォルデモートからでなければ、心が揺れていたかもしれない。

 

「ヴォルデモート卿は恐れられすぎた」

 

 白銀の髪を指先で払う。

 

「だから私は、新しい物語を作ろうとしている。白銀卿を、魔法界の救世主にする物語だ」

 

 横から、水晶玉が差し出された。

 持っていたのはセオドールだった。

 彼はヴォルデモートのすぐそばに立っている。

 こちらへ向けられた杖には、迷いがなかった。

 

「……どうして?」

 

 セオドールは困ったように片方の眉を上げた。

 

「君が時間を巻き戻したからだよ、マイン」

 

「わたしが?」

 

「父上はアズカバンへ送られた」

 

 怒鳴りもしなかった。

 責める声でもなかった。

 

 そのことが、かえって怖い。

 

「本来なら、父上はあの時点では捕まらなかった。君が過去を変えたことで、父上の運命も変わった」

 

「でも、あなたのお父様は──」

 

「死喰い人だった。分かっているよ」

 

 セオドールは水晶玉から手を離した。

 

「それでも、僕の父親だ」

 

 割れた予言の玉を踏みながら、ヴォルデモートの隣へ並ぶ。

 

「父も家も失った僕を、白銀卿は哀れんでくださった。行く場所も与えてくださった」

 

「だから、死喰い人になったのですか?」

 

「他に誰が、僕を必要としてくれた?」

 

 セオドールは笑わなかった。

 ヴォルデモートは、彼の言葉を訂正しない。

 

 哀れんだ。

 必要とした。

 そのどちらも、この人には似合わない言葉だった。

 

「トムの話が正しければ、お前にはトレローニーと同じ力がある」

 

 ヴォルデモートが、予言の玉を指先で転がす。

 

「未来を見る力。まだ起きていないことを知り、運命の流れを変える力だ。素晴らしい才能ではないか」

 

 答えなかった。

 

「だが、その身体では十分に使えまい」

 

 赤い目が、わたしの顔から手元へ下りる。

 本を抱える指先が震えていた。

 

「力がありながら、寿命に縛られる。酷な話だ」

 

 ヴォルデモートは『深い闇の秘術』を顎で示した。

 

「その本を読んだのだろう?」

 

 もちろん読んだ。

 

 人の魂を裂く方法。

 命を器へ封じ込める方法。

 死を遠ざけるため、何を差し出せばよいのか。

 

『分霊箱を作ればよい』

 

 ヴォルデモートは、夕食の献立でも勧めるように蛇語で言った。

 

『たった一人、殺すだけだ』

 

 腕の中の本が、急に重くなった。

 

「それだけで、お前は寿命を恐れずに済む。親しい者を選ぶ必要もない。嫌いな人間を一人殺せばよい」

 

「嫌いな人なら、殺してもいいのですか?」

 

「誰もがそうしている。大義、正義、国家、戦争。人は理由を用意して殺す」

 

 唇がわずかに持ち上がる。

 

「必要なら、一人くらい用意してやろう」

 

 やはり、理解できなかった。

 本を集めることには、あれほど情熱を注げる。

 物語を残したいと願う。

 けれど、その物語を読むはずだった誰かの命は、紙くずより軽いらしい。

 

「わたしは」

 

 声が震えないように、本を抱き直す。

 

「人を殺してまで生きたいと思ったことはありません」

 

 ヴォルデモートの笑みが薄くなる。

 わたしは彼の前へ進み、『深い闇の秘術』を差し出した。

 

「この本は、とても興味深かったです。魂についての考察も、魔術理論も、知らないことばかりでした」

 

「ならば──」

 

「でも、わたしには合いませんでした」

 

 ヴォルデモートの手は動かなかった。

 

「同じ時期に読んだ本なら、『薔薇色の惚れ薬は二度効く』の方が面白かったです」

 

「……何?」

 

「恋愛小説です」

 

「闇の秘術を、恋愛小説と比べるのか」

 

「同じ本です。比べてはいけない理由がありますか?」

 

 赤い目が険しくなる。

 

「死について読むなら、童話の『吟遊詩人ビードルの物語』に収録された『三人兄弟の物語』の方が好きでした」

 

「たかが童話に何が書いてあるというのだ」

 

「童話だからつまらないとは限りません。本は、面白いかどうかでしょう?」

 

 背後で、ハリーの怒声が響いた。

 

「エクスペリアームス!」

 

 ロックハート先生の杖が大きく跳ねる。

 

 落ちる前に左手で掴み、振り向きざまに忘却呪文を放った。

 

「オブリビエイト!」

 

「プロテゴ!」

 

 ハリーの盾が青白い光を弾く。

 

「もう二度と、僕から何も奪わせない!」

 

 わたしはヴォルデモートを見上げた。

 

「でも、『ヘンリー・ポーター』シリーズも面白かったですよ」

 

 ヴォルデモートの目が、わずかに細くなる。

 

「白銀卿は格好よく書かれていました。敵が強く、陰謀があり、続きが気になるように作られている。物語として読むなら、とても面白いと思います」

 

「ならば、何が不満だ」

 

「それを、本当の物語として伝えようとすることです」

 

 セオドールが、わずかに息を呑んだ。

 

「面白い物語だからといって、書かれたことが真実になるわけではありません。ハリーの過去を書き換えて、それを本当のこととして残すのは間違っています」

 

「真実とは、勝者が残した物語だ」

 

「それは、記録を奪った人の言い分です」

 

 本をさらに前へ差し出す。

 

「誰かの人生を、読みやすい形へ直しても、それはその人の人生ではありません」

 

 少し離れた場所で、ハリーがロックハート先生へ杖を向けていた。

 額の傷から血が流れている。

 息も乱れている。

 それでも、緑の目だけはまっすぐだった。

 

「僕はヘンリー・ポーターじゃない」

 

 ハリーが言った。

 

「僕は、ハリー・ポッターだ」

 

 ロックハート先生の笑顔が歪む。

 わたしはヴォルデモートへ本を差し出したまま、口を開いた。

 

「本を貸してくださって、ありがとうございました」

 

「その選択が、死を意味するとしてもか」

 

「借りた本を返さない方が嫌です」

 

 ヴォルデモートは、受け取らなかった。

 

「あとさあ!」

 

 場違いなほど明るい声が響いた。

 ロメルダの髪は乱れ、ローブの袖は焦げている。それでも、ヴォルデモートへ向ける目には一切のためらいがなかった。

 

「ヴォルたん、乙女の心が全然分かってないよね!」

 

 ヴォルデモートの眉間が動く。

 

「ヴォルたん?」

 

 ロメルダは、自分の首元を指差した。

 以前までスリザリンのロケットが下がっていた場所には、黒いリボンのチョーカーだけが残っている。

 

「こっちはアクセ代わりにつけてただけなのに、まさか魂が入ってるなんて思わないじゃん!」

 

「アクセサリー代わりに、あのロケットを身につけていただと……?」

 

「あれのせいで恋愛欄に余計なこと書いて、友達を傷つけたんだけど!」

 

「……勝手に書いた記事の責任まで、私に負えというのか?」

 

 ヴォルデモートが、本気で理解できないという顔をした。

 ロメルダは両手を腰へ当てる。

 

「当たり前じゃん。人の恋を暴露する羽目になったのに、責任ありませんみたいな顔するの、ほんっと無理!」

 

「私が暴露したわけではない」

 

「ロンロンが好きなの、みんなにばれたんだけど!」

 

 記事を読んだだけで、ロメルダがロンを好きだと気づく人は、それほど多くなかったと思う。

 完全に暴露したのは、今のロメルダ本人だった。

 

 離れたところで、ロンがものすごい勢いで顔を背ける。

 耳まで真っ赤だった。

 ロメルダは気づいていない。

 

「だいたい、魂を入れるくらいなら、惚れ薬でも入れといた方が、まだロケットらしくない?」

 

 デルフィーの呪文を弾いたトムの杖が止まった。

 初めて、トムがロメルダを振り返る。

 ヴォルデモートの赤い目が、まっすぐ彼女へ向いた。

 

「今、何と言った?」

 

「だって、あんたみたいな性格じゃ、普通にしてても誰も相手にしてくれなさそうだし」

 

 ロメルダは、白銀の髪から黒いローブまでを眺めた。

 

「顔はいいから、惚れ薬が効いてる間くらいはどうにかなりそう。でも切れた瞬間、全力で逃げられるやつ」

 

 ヴォルデモートの顔から、最後に残っていた笑みが消えた。

 

「ロメルダ」

 

 トムの声が低くなる。

 

「それ以上はやめておけ」

 

「なんで?」

 

 ロメルダが素直に首を傾げる。

 

「惚れ薬に何か嫌な思い出でもあるの?」

 

 石床に亀裂が走った。

 黒い魔力がヴォルデモートの足元から立ち昇り、腕の中の本の頁を激しくめくる。

 

「愛など、弱者が縋るものだ」

 

 吐き捨てるような声だった。

 ロメルダが瞬きをする。

 

「分からないものを弱いって決めつけるの、読んでない本をつまらないって言ってるのと同じじゃん」

 

 それは、本好きにとってかなり重い侮辱だった。

 

「愛を知らないんじゃなくて、知ろうとしなかっただけでしょ。まともな恋愛小説、一冊も読んだことなさそう」

 

 ヴォルデモートの整った顔が、ゆっくりと歪んだ。

 ロメルダは、その変化を見て眉を上げる。

 

「あ、図星?」

 

「もういい」

 

 ヴォルデモートが杖を上げた。

 

「学生だと思って甘く見ていたが、全員まとめて死ね」

 

「下がれ!」

 

 トムが防壁を展開する。

 

 黒い呪文が激突し、時の間全体が揺れた。

 銀色の防壁に亀裂が広がり、床の石が次々とめくれ上がる。中央の釣鐘が大きく揺れ、耳を塞ぎたくなるほどの音が鳴り響いた。

 

「随分とご立腹じゃのう」

 

 落ち着いた声が、鐘の音を抜けて届いた。

 白い光が、わたしたちとヴォルデモートの間を走る。

 

 次の呪文が弾かれ、壁へ突き刺さった。石が砕け、細かな破片が床を跳ねる。

 扉の向こうから、ダンブルドア先生が歩いてきた。

 長い銀髪も、深い青のローブも、戦場には不似合いなほど整っている。

 

 その背後には、フェルディナンド先輩がいた。

 さらにその影へ隠れるように、リラが立っている。

 リラはわたしと目が合うと、ほんの少しだけ唇を噛んだ。

 

「リラ! 良かった、渡せたんだね!」

 

 アルバスがリラの姿を見つけると嬉しそうに言った。

 

「遅かったな、ダンブルドア」

 

 ヴォルデモートが吐き捨てる。

 

「年を取ると、若者ほど急げなくてのう」

 

 ダンブルドア先生は穏やかに答えた。

 

 けれど、目は笑っていない。

 

「ローゼマインを死なせはせん」

 

 わたしは目を瞬いた。

 

「無駄だ」

 

 ヴォルデモートは、わたしを一瞥する。

 

「その娘の身体は長くもたない」

 

「そうとも限らん」

 

 ダンブルドア先生が杖を構えた。

 

「マインを生かす方法は、すでにここへ届いておる」

 

 ヴォルデモートの顔から憤怒が消え、代わりに警戒が浮かぶ。

 

「何?」

 

「安全な方法じゃ。誰も殺さず、魂を裂く必要もない」

 

 リラが、フェルディナンド先輩の背後から半歩だけ顔を出した。

 小さな手が、ローブの下に隠した何かを強く握っている。

 ヴォルデモートも、それに気づいたらしい。

 

「何を持っている?」

 

 リラは答えなかった。

 ダンブルドア先生の視線が、わたしからリラへ移る。

 

「未来から、薬を届ける者がおった」

 

 ヴォルデモートが鼻で笑う。

 

「薬だと?」

 

「薬そのものは、ただの手段じゃ」

 

 ダンブルドア先生は、ヴォルデモートを見た。

 

「この娘を救うために、時間を越えてまで誰かが運んできた。その理由が、分からんかね?」

 

 ヴォルデモートの赤い目が細くなる。

 

「一体、何だというのだ」

 

 ダンブルドア先生の杖先が上がった。

 

「愛じゃよ、トム」

 

「そんなもの、私は信じない」

 

 ヴォルデモートが杖を振る。

 緑の光が放たれた。

 同時に、ダンブルドア先生の杖から赤金色の炎が走った。

 





やっぱり昼投稿が一番楽なのでこれからも昼投稿にします!
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