あーしのドスケベヒーローアカデミア(ド健全)   作:輝く羊モドキ

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お”っほぉ”ッ♥でりゅでりゅでりゅぅッ♥(次話)


あーしちゃんは常識があんまり無い

 戦闘はオールマイトの優勢で進む……が、ほんの僅かな隙を突かれ、オールマイトは絶体絶命のピンチに陥る。

 其処に飛び出す緑谷、爆豪、轟、切島の四人。形勢は再度逆転……だと思われたが、半身を砕きながらも再生する脳無と呼ばれる怪物が爆豪に向かって飛び掛かる……その、直前。

 

あーしが来た(アイムカミ~ング)♥」

 

 脳無の頭上から搾吸魔が舞い降り、巨大化した自身の尻尾の先で脳無の露出した頭を()()()()

 

「お”っほッ♥デカすぎぃ……♥」

 

「搾吸魔少女!!?」

 

「なんだあの痴女?脳無、その痴女を殺―――」

 

「ん”んん~っ♥『スペル・マジカルビーム』♥」

 

 ドボッ♥どびゅるっ♥びゅぶぶびゅるるっ♥

 

 搾吸魔の尻尾の先から白濁とした粘液が噴き出し、頭を丸呑みされていた脳無の剥き出し脳と口内を漬け込み、そして尻尾から溢れた粘液がその上半身にたっぷり浴びせかけた。

 白濁とした粘体を出し終えた搾吸魔は脳無を尻尾から吐き出し、再び空へ舞い上がる。

 ドロドロの液体に塗れた脳無はそのまま地面に仰向けに倒れた。

 

「……は?おい脳無、起きろ!」

 

残念(ざぁんねん)でした♥このお人形さんはあーしが寝取っちゃったし♥おら起きろッ♥」

 

 搾吸魔の声が脳無に届くと、脳無はその股間を隆起させながら立ち上がる。そして立ち上がった脳無の肩に優雅に降り座る搾吸魔。

 血走りイカれた目つきで嗤う脳無と、まさに悪魔のようにニチャニチャとした嘲笑(笑顔)でヴィラン達を見下す搾吸魔。

 その顔を見て、睨みつけるように鋭い眼をしながら首元をガリガリと掻きむしるヴィラン。

 

「チート共がぁ……!!」

 

「搾吸魔少女!その怪人は……」

 

「あーしの言うことなら何でも聞いちゃうおりこうさんだよ♥」

 

「そうか!なら君は皆を連れて安全な場所に避難を!後は私が―――」

 

「い♥や♥」

 

 そう言うと搾吸魔は跳び上がり、重力を一切感じさせない身のこなしてオールマイトの頭の上に降りる。

 

「八木おじ様が無理して死んだらあーしとの()()はどうする気?」

 

「ぐっ……私はまだ、死なないさ!」

 

 耳元で囁く悪魔の声に、虚勢にも似た言葉で返すオールマイト。

 だが知ってたと言わんばかりにニヤニヤ嗤う悪魔は既に次の行動に移していた。

 

「聞きませ~ん♥でも皆にはちょ~っと離れてもらおうね♥脳無、避難ヨロシク♥ん~チュッ♥」

 

 搾吸魔は投げキッスと共に脳無へ指示すると、投げキッスを受けた脳無の眼からハートマークが飛び出し、そのままその場に居た緑谷、爆豪、轟、切島を一瞬で抱き上げ、少し離れたところに居た峰田、蛙水、そして倒れていた相澤先生を回収し、USJの入り口の方へ駆けて行く。

 

「うわっ!?」

 

「くっ、離せクソ!!」

 

「チッ!?」

 

「うおおお!!?気色悪いモン押し当てるなよおおお!!!?」

 

 そんな状況を血が滲むほどに強く首元を掻きむしりながら眺めていたヴィランは、悪態をついていた。

 

「クソッ!クソッ!!俺の脳無を……!返せッ!!!」

 

「返してほしかったら頑張って寝取り返せばぁ~?♥」

 

「下品な……」

 

 再び空高く舞い上がった搾吸魔を追いかけるように黒い霧のようなヴィランが空へ飛びあがる。

 

「貴様も生徒の一人。オールマイトのプライドをへし折ってあげましょう」

 

「ん~……アンタお人形さんのご兄弟?♥スケベパワーが感じられないなぁー……♥」

 

「お生憎ですが、バカみたいに背のデカい女は嫌いでね」

 

「あ”?」

 

 搾吸魔の鋭い爪が黒い霧のヴィランの脳天に突き刺さる。しかし一切のダメージを受けていないヴィランは搾吸魔の身体を引きちぎろうと更に飛ぶ。

 

「チッ。『バットバッド・ウィング』」

 

「ぬぅッ……!?」

 

 バサリと羽ばたく翼から放たれる強風と真空波によって黒い霧が吹き散らされ、地面へと叩きつけられるヴィラン。

 追い打ちをかけるように、翼を変形させて黒い霧ヴィランの胴体部分を地面ごと貫いて固定する。

 

「ぐっ……はぁっ……!」

 

「このままアンタを干からびさせてもいーけど、どーする?♥」

 

 上空からニッチャニッチャと嗤う悪魔は、しかし黒い霧から突然生えた手に気が付かなかった。

 突然生えた手が変形した翼を掴むと、ボロッと乾いた土塊のように翼が崩れ落ちる。翼が無くなったことに気付いた搾吸魔は地面に落ちるが、地面に激突する直前にオールマイトによって抱きかかえられた。

 

「油断しすぎだぞ搾吸魔少女!」

 

「あっ、おじ様……♥」

 

「くそっ……くそっ……対オールマイト用の切り札も使えない。あの痴女もかなり強い……ゲームオーバーか」

 

「いえ、まだです死柄木弔。あの痴女の翼は崩壊し、もう飛べない様子……なら、死柄木と私で連携すればまだチャンスは十分にあるかと」

 

「……うん……うんうん。そうだよな……ラスボスが目の前にいるんだ……やるっきゃないぜ……何より、脳無を奪い返さなきゃな」

 

 そう言って駆けだすヴィラン二人。搾吸魔を地面に降ろしたオールマイトは迎え撃つように駆け、その拳が当たる直前、側面から黒い霧と共に伸びる腕。

 腕を迎撃しようとする瞬間、細く、鋭く、艶めかしく光る搾吸魔の尻尾が腕に刺さる。

 

「『ラブリー・スウィーツ』♥」

 

「ッ!?ぐぁあ!?」

 

「死柄木!?」

 

 ぶびゅるっ♥

 

 突き刺さった尻尾から放たれた毒のような物質が死柄木の腕から体内へ入り込み、その全身が燃え上がるような高熱に蝕まれた。

 そしてその隙を逃さず叩き込まれるオールマイトの拳。殴り飛ばされたヴィランは気絶する直前、黒い霧の中へ消えていった。

 

「くっ、逃げられてしまったか……」

 

「ふふ♥()()するからじゃん……で、ねえ()()おじ様?♥」

 

「な、なんだい搾吸魔少女……?」

 

「教師よりヒーロー活動すんの楽しい?♥」

 

「あ、いや、その……」

 

「あーしが『男漁り』の時間削ってまでリカバリーお姉ちゃんのトコで勉強してんの、八木おじ様の為だって知っててヤってるんだよね?♥」

 

「それは本当に感謝してますがそれとこれとは―――」

 

「で♥今日も活動限界ギリギリまで『ヒーローのお仕事』だもんね♥お前マジいい加減にしろよ

 

「返す言葉もございません」

 

「1-Aクラス委員長飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 翌日。

 

「生徒の皆は家に帰っている事だし♥あーしはオールマイトおじ様と相澤おじ様の治療♥オスくっせぇぜたまんねえなおい♥」

 

「魅々!しっかり集中をし!」

 

「リカバリーお姉ちゃんさえいなければなぁ!!♥」

 

 とある理由で雄英高校の一室に住んでいる搾吸魔は、比較的軽傷のオールマイトとリカバリーガールと共に相澤先生が入院している病院に来ていた。

 当然の権利の如くナース服(ピンク色・丈短・ぱっつんぱっつん)を着た搾吸魔が相澤先生の居る部屋に入ると、そこには包帯を外してゼリー飲料を啜ってる相澤先生が立っていた。

 

「おとなしく寝てろボケカス♥」

 

「搾吸魔―――かッ!?」

 

 3メートル超えの身長から放たれる音速サキュバスキックが相澤先生の腹部を捉え、ベッドに叩き込む。

 そして何処からともなく取り出した手錠を相澤先生の両足に着け、更にベッドに固定させた。

 

「サキュバスキックは破壊力♥」

 

「またアンタベッドから抜け出そうとしてるのかい!?」

 

「あわわ……あ、相澤君大丈夫かい!?」

 

「何言ってるんですかオールマイトおじ様♥おらっ♥隣のベッドで寝てろっ♥」

 

「おわー!?」

 

 そうしてベッドに放り投げられるオールマイト(ガリガリVer.)。

 そんなオールマイトに手慣れた手つきで手錠を掛けてベッドに拘束するリカバリーガール。

 

「ぐっ……バーさんの治療だけじゃないのか……?」

 

「ああ、そういやアンタは魅々の治療を受けるのは初めてか。大丈夫だよ、アンタの好きな『合理的』な治療だから」

 

「何?」

 

「はーい♥じゃあ順番にドスケベお注射しましょーね♥」

 

「……何?」

 

 そう言って搾吸魔は自身の尻尾をとても猥褻な形に変形させる。

 

「……おい搾吸魔、バーさん。何をする気だ」

 

「知っての通り私の個性は直す者の体力を消費するだろう。だけど魅々の個性なら体力を回復出来るから、自然治癒出来る怪我ならほぼ完全に治せるのさ」

 

「勿論()()になった所はあーしが搾り取ってあげます♥」

 

「…………オールマイトさんは」

 

「あーしの個性で()()出来るし、内臓関係の回復はその延長線的な?♥」

 

「………………………」

 

「あ、相澤君、大丈夫、私も通ってきた道だから……」

 

「…………何も大丈夫じゃないんですがオールマイトさん」

 

 今にも死にそうな顔か、あるいは此処が地獄であると気が付いてしまったかのような表情を浮かべる相澤先生。

 

「あーしに失礼だと思わねえのかおらぁ♥」

 

 笑顔で青筋を立てる搾吸魔。心なしが卑猥な尻尾が怒張している。

 

「まあ、安心しな。幸い他の患者は近くの病室から離してるし、この部屋は多少騒いだとしても外に早々漏れる事は無いさ」

 

「とりあえずオールマイトおじ様には昨日の活動限界以上の集中治療♥を受けてもらうのは確定として……相澤おじ様はどうしよっか♥」

 

「ふん、普段からロクなモン食ってないのは自業自得さ。死なない程度に吸っちまいな」

 

「おいバーさん」

 

「はぁい♥そーいうわけで相澤おじ様も集中治療決定♥それじゃぁ先ずは重症のくせにお布団抜け出して歩き回ってたボケカスから()()になりましょーね♥」

 

「おい待て」

 

「待ちませーん♥」

 

 そう言ってビクビク震える淫猥な形状の尻尾を相澤先生のベッドの中、より細かく言えば布団の中、更に細かく言えば、相澤先生のズボンの中へ潜り込ませる。

 

「……まさか」

 

「座薬よりもきもちー♥ですから大丈夫ですよぉ♥えいっ♥『ラブリー・ヒートハート』♥」

 

 ブスリ♂

 

「ぐっ!?」

 

「さっさと治すよ。チユ~~~~~!!!」

 

 ビクン!ビクン!

 陸に打ち上げられた魚のように跳ねる相澤先生の身体を押さえつけながら治療するリカバリーガール。

 それを後目に尻尾を自切し、新たな尻尾を生やしてオールマイトに向き合う搾吸魔。

 

「さあ♥次はオールマイトおじ様の番ですよぉ♥」

 

「そ、そういえば搾吸魔少女!君の翼は大丈夫なのかい?」

 

「翼?ああ……あのヴィランに崩されたけど、翼も尻尾と同じですぐに生えてきますよぉ♥まあ暫くの間は十全に機能はしないですけど」

 

 ベッドの中で動けないオールマイトを覗き込むように。3メートル超えの長身が圧を掛けるようににぃんまりと嗤う。

 

「そ♥れ♥よ♥り♥あーしは早くオールマイトおじ様のどーてー♥欲しいなぁ?♥」

 

「い、いやあ……はは……や、やっぱり止めない?ほら、私と搾吸魔少女じゃ年齢も一回りも二回りも離れてるし……さ」

 

「あ”?『契約』反故にするってンのか?お?誰のおかげで飯食えるまで回復したってんだ?おん?」

 

 瞬間、ニヤニヤと嗤っていた顔は無となった。

 

「いや、まあ……それは本当に助かってるんだけどもさ……」

 

「大体もう何を気にする必要があるの?♥オールマイトおじ様のOFAは次代に託して、もう良いんじゃない?♥あーしが居なかったら、あの対オールマイトおじ様用の脳無とやらとガチってたでしょ?♥それで?活動限界超えて?全力の更にその先PlusUltra(プルスウルトラ)~って?ナメんな?」

 

「それはその、はい……すみません……」

 

 オールマイトは滅多に無い見下ろされる感覚と、ヴィラン以外の……ましてや女性にブチ切れられるという経験に、有体に言ってすごくビビっていた。

 青筋ビキビキだった顔は一瞬で戻り、元のニヤニヤとした表情に戻った。

 

「あーしがこーしてヒーロー科に居るのも『契約』の内って忘れないでね♥ちゃんとご飯食べられる身体で居たいでしょ?♥」

 

「……なあ搾吸魔少女。君は、後悔してないか?」

 

「……」

 

 

 

「知らなかったのオールマイト?『悪魔』は後悔しないんだよ♥」

 

 

 

 いつもの様な粘り気のある笑みではなく、年相応の、透明感のある笑顔で搾吸魔は答えた。

 

「……そうか。なら、良かったよ」

 

 オールマイトも、いつもの様な誰かを安心させるための笑顔ではなく、自然な笑みでそう返した。

 

「それに若いスケベパワーがほぼ毎日食べ放題~♥もう元の生活に戻れなくなっちゃう~♥」

 

「いや若いって……君と同年代……」

 

「あら、路地裏に入り込んでくる不審者なんてオジサンばかりだし♥まあそれも悪くないけど脂っぽいっていうか~♥」

 

「あ、あんまそういう話は聞きたくないなぁ……」

 

「魅々!アンタの出番だよ!私はもう行くから、死なない程度に好きにしな!」

 

「はーいお姉ちゃん♥じゃあ休日出勤のお手当頂きま~す♥あ、オールマイトおじ様も()()()()準備しててね♥『ラブリー・ヒールハート』♥」

 

 ブスリ♂

 

「お”お”う”ッ!?」

 

「ふふふ♥相澤おじ様のドロドロみるく……じっくり、ねぇっとり、舐りまわしてあげるね……♥」

 

「…………もう好きにしろ」

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 さらに翌日。

 

「搾吸魔ちゃん……今日はなんかツヤツヤしてるわね」

 

「分かる~?♥」

 

「なんか化粧水使ってる?」

 

「昨日()()クリームをい~っぱい浴びたの~♥」

 

「と、特製……!」

 

「峰田ステイ。お前また干物になりたいのか?」

 

「皆!朝のHRの時間が始まる!席につけー!」

 

 飯田委員長がそう言って間もなく、教室に相澤先生が入ってきた。

 

「お早う」

 

「相澤先生復帰(はえ)ぇぇぇ!!!」

 

「でもなんかすげえやつれてるぅぅぅ!!?」

 

「普段からちゃんとしたご飯食べてないからよ♥」

 

 

 

 ◇

 

 

 

「……オールマイト、今日なんか……いつもより痩せてないかい?」

 

「だ、大丈夫だ塚内君。それより情報共有の方、しっかり頼むぞ……」

 

「あ、ああ……(本当に大丈夫かな……)」

 

 




つづかない。
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