SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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お約束の深夜アップです。
そして、予告通りこのエピソードから新章開始で、原作の時節突入となります。

皆様は”原作開始”の時報はなんだと思いますか?
”アーモリーワン”襲撃?
私は、「カガリとデュランダルの会談」だと思ってます。
しかし、この世界線で会談するのは……






第3章:C.E.73年10月~ いよいよ原作時間軸、開始
第85話 初会談 ~ラクス・クラインとギルバート・デュランダルは果たして天敵同士なのか?~ 【挿絵入り】


 

 

 

 

【挿絵表示】

「プラントよ、わたくしが来ましたわよ……!」

 

 それが”アーモリーワン”の宇宙港に着いたラクス・クラインの第一声だと知らされている。

 ガトーのように「帰ってきた」でもなければ、オールマイトのように力づけるような「来た」でもない。

 そのサングラスの奥にある視線は、『自分が敵地に居る』ことを自覚している者特有の研ぎ澄まされた鋭さが宿っていた……

 

 

 

 

 

⌚⌚⌚

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

「まさか、天下のラクス・クラインが、”アーモリーワン”に着いて早々、直ぐに会談に応じてくれるとは思いませんでしたよ」

 

 そうにこやかに”アーモリーワン”の軍施設内にある応接室でラクスを迎えたのは、

 

「こちらこそ、わたくしのような『一介の民間人』をまさかプラント最高評議長”ギルバート・デュランダル”様が直々に歓迎してくださるとは思いませんでしたわ」

 

「君が”一介の民間人”? かつて『プラントの歌姫』と呼ばれた貴女が?」

 

 するとラクスは意味ありげに微笑み、

 

 

【挿絵表示】

「あら? わたくし、オーブではなんら公職には就いていない民間人ですわよ? しいて言うのなら、ソレスタルビーイング所属の広報を兼ねた”ネットアイドル”ですわね♡」

 

「……貴女ほどの影響力を持つ人間を、そのような立場に置いたままにしておくのは、些か人材の無駄遣いに思えますが?」

 

(あら、この方も『人をスペックで見る』タイプなのですわね。ホント、プラントによくいるタイプですこと)

 

 正直なラクスの感想としては、『予想通りのつまらない奴』だった。

 

「デュランダル議長は、わたくしがオーブでネットアイドル・デビューしたときのデビュー曲をご存知かしら?」

 

「浅学につき存じ上げませんな」

 

 実は、デュランダルがラクスの曲をきちんと認識しているのは1stライブ以降、厳密には政治や戦争に明確に影響を出し始めた以降、具体的に言うなら今なお「ザフト最大の不祥事の一つ」とされている”終わらない雨事変”と、それを引き起こした”ENDLESS RAIN”より後だ。

 しかも”ENDLESS RAIN”以降も『戦場で歌われた歌』や『政治的影響のあった歌』しかデュランダルは知らない。

 理由は簡単で、別にラクスのファンではないからだ。

 

「そうですか……議長は、どうやら『アイドルなんか』と思ってらっしゃるようですわね?」

 

「?」

 

「なんでもございませんわ。わたくしが今回、プラントに出向いた理由はお誘い頂いた()()()()()()()()への参加のため。政治的密使としての役割は生憎と負っていませんの。デュランダル議長がどのような”()()()()()”があって企画されたイベントかは知りませんし、知るつもりもありませんが……」

 

 ラクスはニッコリ微笑み、

 

 

【挿絵表示】

「わたくしはただ、『一人のアイドル』として参加するだけですわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

「これは釘を刺されてしまったか……あるいは”振られてしまった”というべきかな?」

 

 そううっすらと苦笑するのは一人執務室に入るデュランダルだった。

 

「まあしかし、”女王”や”女帝”として振る舞う気が無いのであれば、それはそれでやりようはある。あの影響力を無視する訳にはいかないが、政治的意図がない以上は……少なくとも、現状ではつかず離れずで良いだろう」

 

 デュランダルとしては『自分だけではない補えない分野』、『求心力の高いカリスマ』を求めていた。

 旧ザラ派の『プラントに残った”穏健派”』の懐柔と取り込みは慢性的なプラント全体の人手不足を鑑みて合理的な策だったが、正直に言えば現状の『デュランダル政権』という物は今一歩求心力が足りないように思えてならない。

 例えば、旧ザラ派を中心に親ナチュラル寄りと目されたカナーバを退陣に追いやった(とされている)”対ナチュラル過激派(=強硬派)”はデュランダルを手緩いと叩き、逆に戦争を何とかソフトランディングさせてプラントの独立を勝ち取ったカナーバの再登場を願う”対ナチュラル融和派(=穏健派)”は、ザラ派の公職復帰や軍備増強は地球を、正確にはまだプラントに反感が少ない(とされている)大西洋連邦やオーブを刺激し過ぎるとデュランダルを非難していた。

 

 極右と極左というほど単純な話ではない。

 要するに「ナチュラル滅ぶべしとする強硬派」と「ナチュラルと共存共栄すべしとする穏健派」のどちらからもデュランダルの評判はイマイチなのだ。

 よく言えば”バランス型の中道政治”とも言えるが……特に『カナーバ時代に比べて改善が進んでいた対オーブ・対大西洋連邦との関係改善が後退し、一気に冷え込んだ』という批判は正直耳が痛い。

 プラント国内政治を優先したことが理由と言えば理由だが、外交の弱さというのはプラントの伝統的な泣き所なのだ。

 しかも行方をくらましたザラ政権下の内政筆頭エザリア・ジュールはともかく、外交に強かった穏健派のアイリーン・カナーバとそのカナーバ政権下の重鎮だった中立派のタッド・エルスマンがこぞって政界から身を引いたのが今になって響いていた。

 

 内政はともかく、外交は……特に穏健派だけでなく多数派の中間層のプラント市民も気にする「オーブと大西洋連邦との関係」は改善の目途すら立たなかった。

 

 そこで企画提案したのが、今回のオーブからはラクス・クライン、大西洋連邦からは新進気鋭の音楽ユニット”ファントムペイン”を招いた盛大な”親善音楽イベント”だった。

 そして、プラントからは”ミーア・キャンベル”を出演させる。

 デュランダルにとり、ミーアは実に”都合が良いと()()()()存在”だった。

 ラクスと繋がりが強く、プラントのラクス・クラインのファン層も確実に取り込んでいる。

 もし、『ラクス・クラインが何らかの理由で表舞台から姿を消し、隠棲する(=原作展開)』という状況であったならば、デュランダルは遠慮なくミーアを『ラクスの替え玉』に仕立てただろうが……相変わらず熱心にネット活動続けているこの世界線のラクス・クラインの前では、それは机上の空論以下の代物でしかない。

 

 特に今ではプラントから書き込みなどの双方向はできない(オーブ側からブロックされている)が、ラクスの配信自体はプラントで視聴できてしまうのだ。

 無論、生配信をリアルタイムで見られる訳ではないのだが……ソレスタルビーイングの公式ではなく、”ボアズ”にあるオーブの総合出張所の持つプラント・ネットワークの公式チャンネルからの「数日遅れの編集済みデータの間接的公式配信」という感じだろう。

 ただ、これで”ラクス・クラインの生存確認”は十分であり、これではミーアを替え玉にするなど不可能だ。

 

 実際、プラントには上記のオーブ出張所のチャンネルを通して、『ラクスが”親善音楽イベント”傘下の為にプラントに”帰省する”』という話は市井に出回っているのだ。

 

(下手を打てば、即座にオーブと全面戦争になりかねんな……)

 

 その危機感はデュランダルにもあった。

 ラクスが、『現在のプランと情勢に政治的な工作を仕掛けない』事を前提とするなら、デュランダル自身は別段、手を出すつもりはない。

 だが、未だに既にラクスが『オーブ国籍を獲得』していることやその意味を理解できず『ラクス・クラインのプラントへの帰還』を望む行動を起こそうとしている”過激派組織(厄介ファン)”や、逆に『平和の使者である歌姫ラクス・クライン』を暗殺して再びオーブ、いやナチュラルとの戦争を画策する”ザラ派の搾りカス”のような者までいるのだ。

 いや、”ザラ派の搾りカス”は更に大西洋連邦からの”客人”であるファントムペインまでテロの標的にしようと画策してるので、デュランダルとしては実に頭と胃が痛い。

 

 実際、”ファントムペイン”のバックには『欧米文化復興事業財団』、つまりアズラエル財閥が付いてることは確認済みである以上、こっちは『大西洋連邦との開戦』を避けるためには、こちらの警備も手を抜くわけにはいかなかった。

 他にも、”ファントムペイン”が『最新鋭の誰も見たことがないモビルスーツをバックにプロモーションビデオを撮りたい』と言い出した時には断るわけにはいかなかったのだ。

 何しろ、その対価として提示されたのが「新品のザクが買える金額」であり、アスランに支払った報酬を補って余りあるのだ。

 流石に機密の塊である”ミネルバ”や”インパルス”は無理だが、都合よく『アスランの提言でお披露目が無期延期されたカオス、アビス、ガイア』の保管設備なら都合がつけられる。

 相手が軍人ならまだしも、『モビルスーツの格好良さだけを求めるミュージシャン』ならば見せても構わんだろうとザフトも納得した。

 また当日の保管庫の撮影会場警備は、”有志制”を取った。

 ラクス・クラインやミーア・キャンベルほどではないが、プラントでも『大西洋連邦の文化紹介』の一環として放映されている”ファントムペイン”はコアな人気があり、例えば、先の大戦を生き延びたザフトの誇るエースの1人”ハイネ・ヴェステンフルス”のように「ファントムペインのファンを公言する者」がパイロットを中心に少なからずいるのだ。

 時代は違えど”DANGER ZONE”のようなロックとパイロットは相性が良いらしい。

 プロモーションの撮影では、流石に実機を動かすシーンは無いのでパイロットに撮影現場への配置は命じていないが、現場詰めの警備スタッフはテロを起こさない者達を厳選して入れる程度の手配はしていた。

 

 

 

「このイベント、必ず成功させねばならんな……」

 

 『プラントのオーブと大西洋連邦への友好を示す”親善音楽イベント”』と『プラントんぽ武威を示す”ミネルバとインパルスのお披露目”』……実はどちらも外交的アピールであると同時に、”国内のプラント市民の安堵”を狙った内政的なイベントでもある。

 つまり、『オーブや大西洋連邦とは友好関係です。だけど敵がプラントを攻めればただでは済まないだけの戦力を持ってます』という国内アピールであり、だからこそこの二つを連動させる必要があったのだ。

 

 この二つのイベントが、自分の政治生命に直結する事を、ギルバート・デュランダルはよく理解していたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、新章(原作)開始早々、中々に飛ばしてくれるラクス様でした(挨拶

この世界線のラクス、カガリの側に居すぎたせいか、原作よりも遥かに図太く肝太く、腹芸も平然と使います。
じゃないとカガリの嫁は務まりませんしw

あとちょっとこの世界線のデュランダル、ラクスに関して調査不足……ではないですね。
まるで、「アウラやアコード側からの視点や立脚点」で観ているような感じが……?
まあ、事態の重要さは認識してるようなので”今のところ”は問題ないですが、明らかに原作と異なる「ラクスの本質」を見誤ると、仰せないどころか手痛い反撃を食らうことになりそうな予感ガガガ……

さて次回は、”再会”かな?

新章、そしていよいよ原作が始まりました。
もう初っ端から原作乖離してますが、どうかこれからもよろしくお願いします。



☆☆☆


新章&原作開始記念規格”もしかしたらあるかもしれないC.E.75年”

ラクス VS ジャガンナート(笑)

※基本、オルドリン自治区に攻め入ったブルコス残党、カナジに攻め入ったザフト現地駐留部隊は、「交戦の意思をみせる限り皆殺し」の判断が下っております。

キラ;『まあ、壊した数だけ敵機は減るし、殺した数だけ敵は減るから別にいいよね? どうせ、ブルコスもザフトもユーラシア連邦も全部敵だし』

シン:「キラさん、本音がダダ洩れすぎです!」

そして、あっさり壊滅するブルコスとザフトの現地勢力w

そして、舞台はプラント最高評議会
オーブ国籍のラクスはオブザーバー参加(”コンパス長官”カガリの名代)

ジャガ:「”コンパス”のやり方は余りに無慈悲云々」

ラクス(半分聞き流している):「あら? ”コンパス”はオーブと大西洋連邦主体で、プラントの合意があって生まれた組織ですのよ? なぜ、ザフトだけ容赦しなければならないのです? むしろ停戦協定、軍事境界線違反で糾弾されるべきは、こちらの警告を無視したザフトなのでは?」

ジャガ:「なっ!?」

ラクス:「戦闘行動を停止し、武装解除した者は撃ってませんので”コンパス”に非はありませんわよ? かつてパナマに降下したザフトと違って」


このくらい言い返すくらい、この世界線のラクスは図太いですw
えっ? ネタバレ?
いえ、あくまでイメージサンプルということでw


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