ハイスクールD×D 蒼の継承者の物語   作:Yunnan

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幼馴染と同級生 後編

 「…………何で…………何で一輝の元にはイケメンや美女ばかり集まるんだっ!?」

 「理不尽過ぎる――っっ!!」

 「「「「「「「「「「ムキイイイイィィィィッッ!!」」」」」」」」」」

 松田と元浜の甲高い悲鳴が廊下に響き渡り、続いてクラス中の男子生徒たちが飯を食わず悔しそうにハンカチを噛む。彼らの視線の先にあるのはもちろん食堂で一輝とその転校生達だ。ちなみに駒王学園の食堂は業者と提携して弁当やパンを手ごろな価格で提供してくれるお陰で生徒は安く美味しいランチを食べることが出来る。半日授業がある日でも生徒のために来てくれるんだからこの上なく有難いぜ。

 

 「クソクソクソッ!! 何で一輝ばかり美味しい思いをするんだ!! 同じ男なのに俺達は女子から話しかけられることもないと言うのに!!」

 「この世は不公平だ! イケメンだけが女子からモテる世界なんて間違ってる!!」

 「羨ましい妬ましい悔しいいいぃぃぃぃ―――っっ!!」

 「やはり生まれ持っての容姿か!? 遺伝子の差が人生を決めるのか!!?」

 「チクショ―――――ッッ!!」

  松田と元浜に男子が悔しさに号泣しながら廊下で崩れ落ち床を殴りつける。おお! なんて情けない姿なんだ!! 惨め過ぎるな……哀れ過ぎるぜ。

 

 「ちょっとアンタ達、煩いから廊下で泣き叫ばないでよ邪魔」

 「見苦しいよ~。そんな顔してたらモテないわけだよねぇ~」

 「大体、エロガキのアンタらが一輝君に勝とうだなんて無謀でしょ」

 「まず女子にモテたいって考えが気持ち悪いよね」

 「それに一輝はイケメンだけじゃなくて成績優秀だし運動神経もいいからね。あなた達と比べるのが失礼だよ?」

 「醜いったらありゃしない……さっさと死ねばいい」

 女子生徒から厳し過ぎる言葉の数々が松田と元浜、そしてクラスメイト男子へ容赦なく浴びせられる。その言葉のナイフ攻撃によりさらに深手を負った彼らのライフは既にゼロに近づいておりその場で這いつくばり絶望に打ちひしがれていた。

 

 「ぐうの音も出ない……」

 「これが……現実か……」

 「……いっそ殺してくれぇ……」

 「この世に生を受けたことが間違いだったのか……」

 「俺……明日から教室に行けるかな……」

 「……死ぬしかねぇ……」

 「やはりイケメンには勝てないのか……」

 女子からのダメージを受けながらも未練がましく廊下から食堂を見つめ続ける姿はまさに滑稽極まりないもの。つーかいい加減見飽きたし飯を食っちまうか。

 俺は弁当を手にしたまま食堂に入り適当な席に座り込む。

 ……っていうか一輝もあんな風に微笑を湛えながら楽しそうに話すなんて意外な一面だよな。

 一匹狼ってわけじゃないけど普段から教室じゃ静かに本を読むのが当たり前で、自分からクラスメイトに声をかることはない。ただ話しかけられれば普通に答えるしクラスメイトとの関係は良好だ。オカルト研究部でもそのスタンスを貫いてる。とはいえ最近は部長やアーシアに小猫ちゃんが一輝にべったりくっつくことが多いから一人でいることは稀になったけど。くっついてくる部長達の対応に小さな溜息や心なしか疲れてる感じが隠せてないけどな。だけど部長達を引き剥がしたりしない辺りやっぱ一輝って優しいんだな。

 ……でもやっぱりあんな美女たちと一緒に飯を食えるなんて超羨ましいぜ! 何時か俺も一輝みたいに女子を侍らせたい! ……それが夢だ!

 悪魔社会じゃ腕力がものをいうって部長が言っていた。そのためには強くなることが必須条件……まずは体力作りからだな!! いつかはハーレム王になってやるぜえッッ!!!

 

 

 

 

 

 

一輝side

 

 「……まさかこっちで皆に会うとは思わなかったよ」

 食堂で弁当を広げながら、俺は向かいに座る友人たちに苦笑した。

 

 「まぁね! アタシ達があっちで通ってた魔導学院じゃ進学先は自由に決められるって話だったけど、何で一輝は態々外界(こっち)の学園に通ってんの? あっちの学園の方が良かったんじゃないの?」

 桃が水筒で喉を潤しながら尋ねてきた。彼女の天真爛漫な口調には昔と変わらぬ無邪気さがある。

 

 「……まぁ端的に言えば学長(ジジイ)から言われてさ」

 「学長直々にか?」

 竜崎に頷く。

 

 『カズちゃんさ~ここ最近、色々と働き過ぎだから少しは任務や依頼を忘れて普通の学生らしく青春を堪能してきなさ~い♪』

 「……ってことでさ。俺の意見聞かずにも待生枠で入学手続きを済ませてたから拒否権なし。俺の意志はどこに行ったんだ……って嘆いても後の祭りだ」

 ため息交じりに答える俺を見て紗雪は小さく吹き出す。

 

 「フフフ、学長様も心配なのですよ」

 「学園お抱えの六師団の中で特務隊の隊長として上層部からの任務に他種族の救出に敵組織の暗殺。果てにはプライドのリーダーとしての舞い込んでくる依頼の遂行。それを抜きにしても学園じゃ一般教養の他に魔術に魔法に術式の勉学」

 「その三つ(魔術・魔法・術式)に加えて体術や武器術の鍛錬……一輝、桃達から訊いたがお前かなりワーカーホリックらしいな。休日でさえ時間があれば鍛練か勉学に依頼をこなし、時には学長からの個別任務。時には常人では音を上げる無茶を平然とやってのけてしまう鋼の精神の持ち主だと」

紗雪に続いて静流が懐かしむように、竜崎は呆れたように俺を見る。別に音を上げないわけじゃないが。

 

 「休む時はちゃんと休んでたぞ」

 「そうかな? 寮じゃ消灯時間過ぎても夜遅くまで導書に読み漁ってたり深夜の裏山で一人訓練してるの何度か見てるけど?」

 「それは……夜更かしした日の気分転換というか」

 桃の鋭い指摘に思わず視線を逸らしてしまう。確かにあの学園にいた頃は勉強と修行に没頭していた。強くないと小さな命すら守れない。

 

 「あーまたそっぽ向いた。これは確実に自覚症状なしなやつか」

 速水が意地の悪そうな笑みを浮かべる。

 

 「ほんとに休日に何もしない時はあったぞ。例えば……あれだ、野原で読書したりとか」

 「それも術式関連の資料文献じゃないのか?」

 「……」

 竜崎の一言で完全に黙り込む。否定できない自分が悔しい。

 

 「ねぇ一輝君、おじ様とおば様はお元気?」

 結奈が小首をかしげて尋ねてくる。その優しい声に俺は柔らかく笑みを返した。

 

 「ん? 毎日元気だよ。周囲の人達からは“理想のおしどり夫婦”って言われてる」

 俺は結奈にそう返す。

 

 「あぁ、あのご夫婦か。……確かに、一輝の親父さんとお袋さんはいつ見ても仲が良さそうだったな」

 懐かしむように竜崎が目を細める。

 

 「本当ですよね。お二人とも凄く優しくて……私たちがご挨拶に伺った際も、沢山の手料理を振る舞ってくださって」

 当時の食卓を思い返したのか紗雪が頬に手を当てる。

 

 「アタシも覚えてる! おばさんのアップルパイ、めちゃくちゃ絶品だったよね。一輝があんなに無愛想……じゃなくてストイックなのに、お家があんなにアットホームなの、最初見た時はびっくりしたもん」

 桃が身振り手振りを交えて笑うと、静流も静かに頷く。

 

 「……ええ。お二人とも、一輝のことを本当に大切に想っているのが伝わってきました。あのご両親の愛情があったからこそ、今の一輝があるのでしょうね」

 「はは、全くだ。学園で有名だった『鉄仮面の一輝』が、お袋さんの前じゃ形無しだったからな。あれには流石の俺も笑いを堪えるのに必死だったぜ」

 速水が意地の悪いニヤけ顔で俺の肩を小突く。

 

 「……お前ら、人の親をネタにするなよ」

 気恥ずかしさに耐えかねて、俺は再び弁当へと視線を落とした。

 まったく……皆と余計な恥ずかしい過去まで掘り起こされる。でも不思議と嫌じゃない。むしろこうして家族のことまで知っていてくれる仲間がいることに、どこか温かいものが胸に広がっていくのを感じる。

 

 「……でもそうですね。一輝のご両親のことを訊くと、私も少し懐かしくなりました」

 紗雪が静かに言うと、静流も微笑みを深める。

 

 「ええ。これからも機会があったらぜひお会いしたいものです」

 「なら今度みんなで遊びに行くか?」

 唐突に提案する竜崎の言葉に、皆の視線が自然と集まった。

 

 「おっ! それナイスアイディアじゃん竜崎!」

 桃が即座に賛同し、結奈も控えめに頷く。

 

 「あ、私も行きたい。久しぶりにご挨拶したいし」

 ……マズい。なぜかは知らないが、凄まじくマズい。

 今の仮宅には俺や両親だけじゃない。部長とアーシアに黒歌に小猫が同棲している状態だ。そんな現場を皆に見られたら、確実にマズい状況になるのは目に見えている。

 そんな俺の心境を知ってか知らずか、速水がニヤニヤしながら俺の肩を叩いた。

 

 「というわけだ一輝。親父さんとお袋さんに『近いうちにお邪魔します』って、ちゃんと伝えといてくれよな?」

「あ……あのだな、実は今、仮宅にはだな……」

 俺が何とか言葉を濁そうとすると、速水が遮るように言葉を継いだ。

 

 「グレモリー家次期当主であるリアス・グレモリーと、教会を追放されたアーシア・アルジェントが訳ありで同棲してるから、今来るのは……って、そう言いたいんだろう?」

 「………………え゙」

 速水の爆弾発言に、思わず喉の奥から変な声が漏れた。 ……な、何で。何でこいつがそのことを知ってるんだ。

 

 「おい速水……何でそれを知ってるんだ?」

 俺の問いに、速水は堪えきれないといった様子で吹き出した。

 

 「にゃはははは! 実はこっちに来る前に、学長が俺たちに教えてくれたんだよな~。何でもっ」

 『今、カズっちはグレモリー家の次期当主と、悪魔を治療できる神器(セイクリッド・ギア)を所持した元シスターに、おまけに猫魈姉妹とまでハーレム状態で暮らしてるから、皆は刺激しないように注意しときなさいね~ん♡』

 「だってさ♪」

 速水がウインクと共に告げた。

 

 「あのクソジジイイィィッッ!! 余計なことを……っ!!」

 わざと情報をリークしやがったな!  絶対面白がってやがる! つーか何がハーレム状態だ!

 

 「別に隠す必要なくない? アタシ達だって休日は向こうの一輝の家で一緒に生活してるわけだしさ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 桃がケロッとした顔で、とんでもない爆弾発言を口にする。

 

 「そうですね。基本的に私達は学生寮で生活を送っていますが、外泊届を出せば可能ですし……今更一輝が誰と同棲していようと、私達は咎めたりしませんよ」

 静流までが平然と頷き、紅茶でも飲むかのような優雅さで肯定した。

 

 「うん。でも、びっくりしちゃったな。一輝君が人間界で上級悪魔と元シスター、それに猫魈の姉妹の人達と一緒に暮らしてるんだもん」

 結奈が少しだけ眉を下げて、驚きとほんの少しの羨望が混じったような視線をこちらに向けてくる。

 

 「でだ、一輝。……ぶっちゃけ、もう抱いちまったのか?」

 速水がわざとらしくニヤニヤ顔を隠そうともせずに身を乗り出して訊いてきた。

 

 「今この場で完膚なきまでにぶちのめしてやろうか、速水?」

 俺は手に持っていた箸をピシリと鳴らし、至近距離からこいつを睨みつけた。冗談なのは百も承知だが、流石に洒落になっていない。

 

 「ニャハハ! 冗談、冗談だって♪ そう怖い顔するなって。せっかくのイケメンフェイスが台無しだぞ?」  

 「言っていい冗談と悪い冗談の分別くらいはつけてくれ」

 大げさに手を振って茶化す速水から視線を逸らし、俺は重いため息を吐き出した。

 部長のグレモリー家は太古の戦争の生き残りである七十二柱の純血種の悪魔。現魔界を統べる四大魔王の一人、サーゼクス・ルシファーの実妹だ。そんな高貴なご令嬢に対して、万が一にもそんな事(間違い)を起こしてみろ。間違いなく魔界の情勢に計り知れない影響が出るどころか、俺の首が物理的に胴体とおさらばすることになる。というか間違いなく極刑レベルだ。

 

 「俺と部長は契約(取引)してる間柄だ。それ以上でもそれ以下でもないし、上級悪魔様に恋愛感情を抱くなんてもってのほかだ」

 俺は辟易しながら、断固としてそう言い切った。

 

 「でも同棲してるじゃん。ってことは少なからず全員が一輝に対して好意を持ってるってことでしょう?」

 桃が当然のように、確信を込めて訊いてくる。

 

 「それこそあり得ないだろう。部長は上級悪魔のお嬢様でグレモリー家の次期当主だぞ? たかが一介の人間(・・・・・)に好意を抱くなんて、天変地異が起こってもありえん」

 俺は首を横に振って断言した。そもそも俺と部長には、種族間の寿命という絶対的な壁がある。

 

 「人間の寿命は精々百年程度だが、部長達は千年以上生きるんだ。俺が死んだ後も彼女らはずっと生き続ける。そんな不安定な関係に何の意味がある?」

 俺の現実的な反論に、桃が不満げに口を尖らせる。

 

 「でもさぁ……普通美人が近くにいたら、男なら意識しちゃうもんでしょ?」

 「意識する以前の問題だ。上級悪魔と普通の学生じゃ、立場が違いすぎる」

 「元シスターの子はどうなのです?」

 今度は紗雪が静かに、探るような視線で訊いてきた。

 

 「アーシアは俺に懐いてる感じだな」

 俺はそう答えた。最近じゃ部長や黒歌に対抗心を燃やしているが、あれも一種の親愛の情……家族愛に近いものだろう。

 

 「猫魈の姉妹さんたちはどうなの?」

 結奈が遠慮がちに、だがどこか真剣な面持ちで尋ねる。

 

 「小猫は甘えん坊なのかね? 最近じゃよく膝の上を独占してくる。黒歌はただ単に俺を揶揄ってるだけだろう」

 俺は軽く肩をすくめた。小猫は家では黒歌同様に耳と尻尾を出してリラックスしているし、黒歌に至っては部長への対抗心からか、揶揄う頻度が上がっている気もするが……恐らく気のせいだ。うん、きっとそうだ。

 

 「いずれにしても、深い意味はない。……お前ら、考えすぎだよ。それに俺みたいな病気持ち(アルビノ)を好きになる物好きな奴なんていないだろう」

 下手すりゃ、その相手にまで迷惑をかけてしまう可能性だって捨てきれない。俺だけならまだしも、俺の見た目のせいで他人……家族や仲間に妙な言いがかりをつける輩は、一人たりとも許すつもりはない。その時は命で支払ってもらう。

 

 「「「「「はぁぁぁぁぁぁっっ……」」」」」

 竜崎、速水、桃、紗雪、静流が、示し合わせたように巨大なため息を吐き出した。

 

 「……一輝の奴、マジで彼女たちから好かれてるって解ってねーのかよ」

 竜崎が額を押さえて呻く。

 

 「いんやぁ、ありゃ(マジ)で部長さんや桃達の好意に気づいてねーにゃ。お前らも苦労してんだなぁ」

 速水が肩をすくめて、女子陣に同情の視線を送った。

 

 「本当ですよ。あそこまで鈍いと、ある意味才能の域ですよね……」

 紗雪が遠い目をして呟く。

 

 「……気づいていない振りをしているのか、本気で気づいていないのか。後者だとしたら、もはや重症……という言葉では収まりませんね」

 静流が静かな口調で分析を加え、

 

 「アタシ達も人のこと言えないけどさぁ! でもアレだけ明確に好意を向けられててソレ!? ほんっと、一輝ってばバカなんだから! 私達以外にも向こうでもアピールしてる子はたくさんいるのに!」

 桃が頬を膨らませて憤慨する。

 ?? 何をひそひそと小声で話してるんだ? なにか重要な任務の話でもしてるのか?

 

 「…………はぁ」

 結奈だけは、ただ眉を下げて俯いていた。心なしか元気がないように見える。

 

 「結奈? 体調が悪いのか? 大丈夫か?」

 「え!? あ……う、うん。大丈夫だよ」

 「本当か? 元気がないようだけど……」

 「うん! 本当に大丈夫。ご、ごめんね、心配させちゃって」

 取り繕うように笑顔を浮かべる結奈。 ……本当に大丈夫なのか? 無理してないか?

 結奈は昔から気弱で身体が弱かった。それゆえに男子生徒(クソガキ)共から苛めを受けていた過去がある。まぁ、そいつらは全員、俺が半殺(なぶり殺)しにして心身ともに叩き壊しておいたが。クソみたいな理由があっても虐める奴らが100%悪い。その後のことなんて知ったこっちゃない。 人を虐めるってことはやり返されて(殺されて)も文句は言えない。社会のゴミ(いじめっ子)廃棄し(殺さ)なきゃだめだ。

 俺は結奈を励ますように、その頭を優しく撫でた。

 

 「っ、一輝君……」

 「無理するな、結奈。何かあったなら俺に言え。いいな?」

 「……っ/// うん。ありがとう、一輝君///」

  頬を赤く染めはにかむ結奈。そんな彼女を見て、俺は少しだけ安心した。

 

 「気にするな。結奈に何かあったら、結奈の親父さんに合わせる顔がないし、下手すりゃ親父さんにぶっ飛ばされちまうからな」

 「…………………………ウン。ソウダヨネー」

 (((((……こいつ、マジかよ)))))

 竜崎たちの顔が引きつり、呆れ果てている気配を感じた。何で皆は呆れているんだ?

 

 「一輝の奴、無意識に落としにきてるくせに、最後の最後で突き落としやがった……」

 竜崎が呆然と呟く。

 

 「ちょっとそれは、流石に結奈ちゃんが報われなさすぎるよ!」

 桃が頬を引きつらせ、

 

 「流石に……言葉のチョイスに救いようがありませんね」

 紗雪が憐れみの視線を向ける。

 

 「デリカシーの欠片もない。鋼の精神というか、ただの鉄面皮の鈍感王ですね」

 静流の冷徹なツッコミに、

 

 「まさに、天性のタラシのくせに肝心なところが抜けてるぜ、お前さんはよぉ」

 速水が深いため息とともに締めくくった。

 

 「????」

 何で呆れてるのか見当がつかないが、とりあえず昼食を食べ終わったから一誠の家に向かうか。

一誠sideの決戦を見たいですか?

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