RPGのように死亡した勇者は教会で復活する世界。そんな世界で魔王を倒すため勇者は今日も今日とて自爆特攻を仕掛けていく...

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処女作です。

ネタを思いついてしまったので書きました。
よければ暇つぶしにでも読んでください。


 

チュドーン!!

 

「ああ、またか...」

夕日が美しく輝く時間帯、今日も街には大きな爆発音が鳴り響く...

 

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 魔王が世界に向けて宣戦布告してからすでに1年ほどが過ぎたころ。 

 前線から遠く離れ、代々の勇者が最初に実戦をする場所として栄えてきたこの町で、

『次代の勇者が見つかった』と大いに盛り上がっていた、実際に勇者が来るまでは...

 王が勇者を見出してから約2か月、町には毎日のように爆発音が鳴り響いていた。

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 町に荘厳とそびえたつ教会、その教会の中心の特別な部屋にある祭壇に神聖な光が現れ、そして光の中からまさにその光を体現したかのような男が出てくる。

 

「ああ勇者よあなたは『自爆』により死んでしまわれました。次こそは死んでしまわぬようお気を付けください。」

 

 その光に向かって、神父がいつものように定型文を言った直後、今日も今日とて自爆をし帰ってきた勇者が爽快そうに声を上げた。

 

「ッフウーーー 今日もいい爆発だった!!」

 

 その声に対し神父は疲れたような、あきらめたような声音でため息交じりにつぶやいた。

 

「毎日、毎日自爆して来ないでください...」

 

 だが、勇者はそんな神父の弱弱しい様子に気づくことなくまるでどこからか活力を持ってきたかのように

 

「今日もありがとう神父様!明日もまたよろしく!」

 

 と、教会の外へ駆け出していく

 

「はぁ...自爆さえしなければまともな方なのですが...」

 

 どんよりため息をつく神父を後ろに今日も元気に勇者は討伐組合へと向かっていった。

 

 実はこの勇者、任命されたばかりのころは1日に何度も何度も自爆をし、その際の爆発音で町の人々を参らせていた、

 だがしかし、それ以外は日々町人を助けて回ったり、凶悪な魔物たちを倒している清廉潔白で優しい人物であった。

 なので皆勇者に感謝していたから中々大っぴらに文句を言いずらかったのである。

 そこで王が、さすがに町の近くで何度も何度も大きな爆発音が響いては町民も生活にならないので少し自重しなさいと勇者に助言をした結果、勇者は反省し、自爆は1日1回に自重することに決めたのである、1日1回とか自重できてないじゃんとか、自爆なんてそうそうするもんじゃないだろと思うが、この勇者は、1狩の後や1日に1回も自爆しないのはさすがに?我慢できなかったのか彼の中ではこのような形で落ち着いたようだ...

 果たして、レベル上げの締めくくりに自爆を繰り返す奴を、はたして勇者と呼んではいいのだろうか。

 

さて、組合に討伐した魔物報告を終え、宿に帰った勇者はというと就寝前に一日の成果を確認していた。

 

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職業 勇者

レベル 25→26

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スキル 『爆発魔法』,『爆発威力向上』,『特攻』,『勇者』( ,「ホーリーソード」,「ホーリーヒール」,「ホーリーシールド」,「ホーリーレーザー」)

,『爆発範囲向上』,『自爆』,『爆発』,『自爆威力向上』,『自爆範囲向上』,『捕縛』

 

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「うん、今日はレベルが上がったな!明日も頑張ろう!」

 

そういって勇者は床に就いた。

 

 ちなみに、スキルとはその人物の努力の結晶のようなもので鍛錬や、実際の行動によってスキルとしてステータスに記載される、このこのレベルでこれほどのスキルを保有している点についてはさすが勇者と、いいたいところであるが、

この勇者、まるでお手本のような爆発物のようだった。

 実際、このスキル群は自爆に関してのエキスパート?の域に両足突っ込んでると言っていい域である。

 普通は勇者のように復活できないためこの世界の住人にとっても自爆するということは最後の最後の手段ということから、自爆に関係するスキルばかりがスキル一覧に並ぶことはかなり異常であり、

そして、スキルは覚えた順番に応じて並んでいるため、いかにこの勇者が自爆し、特攻をして、死に続けたのかよくわかるスキル構成なのだ。

 このステータスに褒めることがあるとするならば扱いがとても難しい『爆発魔法』を覚えていたり、たったの2か月でレベルを20以上も上げていることだろう。

 これは、他の冒険者たちが地道なレベル上げをしている間に、彼は命を懸けた危険な戦闘を繰り返してきたことを物語っている。

 一応補足をすると『ホーリー』のスキル群は勇者専用のスキルで、勇者になったら覚えることができる使い勝手の良い職業スキルである。

 と、いうことはこの勇者はほとんど自爆しかしていないのである。

 

 

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 そして翌日、いつものように勇者が町の外にレベルを上げに行こうと準備をしているところ、

 

 カーン!カーン!カーン!と非常時を告げる鐘が鳴り響く。

 勇者はその音を聞いた瞬間に必要最低限の準備を最速で済ませ、まるで風のような速さで最も情報が集まるであろう組合へと走る。

 やがて組合が近づいてくると、

 

『魔王軍四天王の一人が町に攻めてきました! 皆さん!戦える人は南門へ! そのほかの人は避難をしてください!』

 

 一瞬硬直する勇者。

 

「なぜ四天王がこの町に...、まさか、俺がこの町にいることがばれたのか!」

 

 その勇者の声に反応して組合員が勇者に対し、

 

「勇者様お逃げください!四天王はあなたを狙っています!!」

 

 勇者は冷静に、決意を込めた表情で答えた。

 

「いや!俺ならば四天王相手でも少しは時間が稼げるはずだ!俺が時間を稼いでいる間に皆の避難と前線からの応援、そして俺の回収の準備を!」

 

「は、はい!わ、わかりましたご武運を!」

 

 組合員の声は明らかに不安げに動揺していたが、その声を振り切って勇者は急いで南門へ向かった。

 

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「ふん、所詮前線から離れている町ではこの程度か...」

 

 そうつぶやく四天王の周囲には、血生臭い戦いの跡が残っていた。

 騎士、衛兵、冒険者たちの無残な姿は、彼らの勇敢な抵抗を物語っていた。

 

「いくら魔王様にまだ弱いときの勇者を完全に殺してこいと言われたが、ここまでこの町の奴らが弱いとは興ざめだ。さっさと終わらせて帰るか。」

 

 そう呟きながら、ゆっくりと町の防壁へと近づいていく。その歩みに周りを囲んでいた人々はじりじりと後ろに下がる。

 そして人々が四天王の間合いに入るその時!

 

「そこまでだ!」

 

「やっと来たか勇sy..「『ホーリーソード』!」うおっ、貴様卑怯な!つい避けてしまったではないか。」

 

「レベルの上がっていない俺を狙いに来たお前のセリフじゃない!」

 

 勢いよく近づいた勇者がその勢いで四天王に奇襲をかけるが、さすがの四天王、少し危なげながらも確実に勇者の攻撃を避ける。

 そしてスキルを発動する隙がないと感じ、流れのままに連撃を仕掛けた勇者だが、今度は四天王は避けすらせずに軽くガードをした程度で攻撃を受けていく。

 

「フッ だがやはりレベルが低い勇者など相手にならんわ!!!」

 

 と、余裕を見せる。

 そして、勇者の攻撃を受けながら、奇襲のお返しだと言わんばかりに四天王が軽く勇者を殴りつける。

 

「無傷だと!くッ『ホーリーシールド』」

 

 透明なバリアが勇者の周りを覆う。

 

パリーーン

ドカーン!!!

 

 通常攻撃だがそれでも勇者の攻撃を軽くガードした程度で無傷だった四天王に軽く動揺しながらも、とっさにスキルを発動し盾を構え守りを固めた勇者だったが、四天王の強力な攻撃を受けスキルが割られてしまい防壁の近くまで吹き飛ばされる。

 後ろに衝撃を流せたおかげで何とか無傷だったが、様子見ではない攻撃を受けていたら決して無傷では済まなかっただろうと勇者は確信した。

 

「お前たち何をやっている!俺が時間を稼ぐから組合員の指示に従って撤退しろ!!」

 

「ですが、ゆ、勇者様は...?」

 

「いいから言うと通りにしろ!!!」

 

「は、はい!」

 

 勇者の撤退しろとの声に狼狽した人々であったが、真剣な勇者の声を聴いて急いで撤退を始める。

 

「お前の勇気に敬意を称し時間稼ぎに付き合うついで、少し遊んでやろう。」

 

「クソッ、こっちだこい!」

 

「小賢しい、周囲に被害が行かんようここから離れるつもりだな... まあいい付き合ってやろう!」

 

 そうして勇者と四天王の二人は町から少し離れた草原へと向かっていった。

 

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 そして勇者が足を止めた草原には少し異様な光景が広がっていた。所々草原の一部が焦げており、さらに小さいクレーターがちらほらとある。

 

(おかしい、勇者は周囲に被害が行かんよう町から離れたのではなかったのか? まあいい、たとえ罠が張ってあろうとも正面から突破してみせよう。)

 

 「四天王よ、たとえお前を倒せなくとも町の人が避難する時間ぐらいは稼いで見せよう。」

 

 「フン、たとえあんな弱者共を逃がしたところでお前さえここで殺してしまえばもはやお前ら人間どもは終わりだ。」

 

 「いいや、俺はここで倒して見せる!」

 

 そういうと勇者は、地面を蹴り上げ、風を切り裂くような勢いで四天王に突撃した。

 勢いのままに連撃を仕掛ける勇者は、つい2ヶ月前に勇者に見いだされたものだとは思えないほど苛烈な剣撃だった。

 閃光のように上段から切りかかりそれが軽く防がれ、間を置かずに足に切りかかる、しかしそれすら簡単に弾かれ次に少し後ろに下がり顔面へ渾身の力を込めて突きを放つ。

 だが、その突きを掴もうとしている四天王の姿を見て即座に突きを辞め、スキルを準備しつつ間合いを詰める。

 

 「『ホーリーソード』、『ホーリーソード』、『ホーリーソード』!」

 

 勇者はスキルを連発する。突きの姿勢から上段に剣を構え振り下ろし、切り上げ、刹那の間を空け水平に剣を放つ。だが、その直後違和感を覚えた勇者は大きく後退した。

 

 直前勇者が居た場所へ凄まじい衝撃波が放たれる。

 砂埃がその衝撃によって吹き飛ばされ、そうして腕を振り切った四天王の姿が見える。

 

(あの攻撃力、やはりまともに一撃食らうのはまずいな。)

 

 そう勇者が思考した直後、

 

 「『ホーリーシールド』ッッッ!!『ホーリーヒール』!」

 

 衝撃が勇者を襲う、勇者はとっさに『ホーリーシールド』で守りを固め、『ホーリーヒール』でダメージを回復したが、その判断がなければ勇者はすでに地に伏していただろう。

 衝撃の正体は、いつの間に勇者の前に現れた四天王が、少し手加減した程度の力で移動し勇者を殴ったものであった。

 

 「やはり勇者といえどまだこの程度か、もう少し強くなった勇者と戦いたかったものよ。」

 

 そうしてつぶやく四天王は、勇者のスキルの連撃を無防備に受けたにも関わらず、かすり傷が付いた程度でまともなダメージを受けていなかった。

 

 「まあいいだろう、勇者よもう少し遊んでやろう。」

 

 そうして幾度か攻防を繰り返し、やはり低レベルで四天王に挑むのは無謀なのか勇者はどんどん追い詰められていく。

 

 「もう、これ以上は無理か…!」

 

 勇者は、必死に剣を振り続けるも、四天王の攻撃は容赦ない。最後の手段しかないと悟り、深呼吸をする。

 

 「やはりあれを使うしかないか...」

 

 (とうとう来るか勇者の切り札! だが...)

 「フハハハハ!!!何度やっても低レベルな貴様ごときの攻撃など効かんわッ!!」

 

 「『捕縛』!」

 

 「何のつもりだ?私が動けなくなったところで貴様の攻撃など効かんぞ? ん? なぜ無言でそんなにじわじわ近づいてくるのだ?」

 

 「我が最終奥義受けてみよ!」

 

 「フン、貴様の奥義如き簡単に受けきってみせッ「『自爆』!!!」うぎゃーーー!!??」

 

 チュドーーーン!!!!!

 轟音が轟き、地面が大きく揺れる。

 

 そして勇者が自爆した後その場に残ったのは深いクレーターとその中心にあるかろうじて原型が残っている四天王の残骸のみであった

 

 そして教会...

  町に最後まで残っていた神父が声を上げる。

 

 「ああ勇者よあなたは『自爆』により死んでしまわれました。次こそは死んでしまわぬようお気を付けください。勇者様!四天王はどうなりましたか!?」

 

 強敵との戦いで少しタガが外れハイになっていたのか勇者が奇声を上げる。

 

 「YaFuuuuuuuu↑やっぱり強大な相手に自爆するのきもちぃー‼やっぱり自爆こそが芸術だよね!あっ四天王は無事消し炭にしましたので安心してください。」

 

 「アッハイ」

 

こうして町は四天王の脅威から救われたのでありました。めでたしめでたし…




ここ、こーしたらいいんじゃないとか、ここ良かったよとかなんでもありがたいので
批評、感想お待ちしてます。






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