記念すべき10話ですね!やっとか…
クイックを得た割に遅くないかって?早くなる(予定)だったからユルシテ…
…色々言い訳はあるんですけど、まぁ後ほど…
前回の話で???ってなってる人も100話後ぐらいで回収するから生暖かい目で見守っててくれ…
動力制御エリアから中央エリアまで戻ってきた。
幸い、他のレユニオンとは遭遇しなかったから、Wと少し話す時間が取れたんだよな。
まぁ聞けたことって言っても、俺たちが2年前同じ組織ーバベルってヤツらしいーに傭兵として雇われてたってことだけなんだけど。
W…今のところ、本を除くと唯一、俺が元の世界に帰る手掛かりになりそうなヤツ。普通なら戦場でいきなり「俺たち昔知り合いだったんだけど、覚えてる?」とか言われたところで困惑するだけだけど…今回に限っては話が別だ。他にもいろいろ聞きたいこともあるけど…この件を終わらせてからだよなぁ。さっき喋った感じ、ちゃんと話してくれる気はあるみたいだし。
「それでW、この後はどう動く?」
前を行くWについて移動しながら問いかける。
「あの龍女…レユニオンのリーダーがいる司令塔を目指すわ。途中はジジイの遊撃隊がうろついてるでしょうけど…あんた、周りの音を消すアーツ使えたわよね?」
「…確かに使えるけど、どうするつもりだ?」
アーツというかこの手袋の力なんだけど…とりあえず、話を合わせておいた方が良さそうだな。
「いいわ。ならあたしたちと出会っちゃった可哀想なヤツだけ静かに片付けて、そのまま…」
手でWの言葉を一旦遮って、近くの路地のうちの一つを指差す。
「…向こうからこっちに向かってきてる奴らがいる。数は…10人以上はいるみたいだな。どうする?片付けるか?」
「……とりあえずあたしが気を引くわ。あたしの傭兵団のヤツらだった時は……まぁ、どっちでもいいか。とりあえず、合図したらお得意の奇襲を仕掛けて頂戴。合図は…そうね…これが爆発したらにしましょ」
手のひらに乗せられたシンプルな手榴弾を見せられる。
「威力は控えめなヤツだから、死にはしないと思うわ」
「味方かもしれないから、合図ってことか…了解。合図のタイミングで仕掛けるよ」
仮面をつけ直した俺は、そのまま離れて気配を殺して物陰に隠れた。
少し待つと、気配の元の集団の姿が見えてきた。
剣を持ったやつ、盾を持ったやつ、弓を背中にかけてるやつ…いろいろいるけど、全員装備は統一されてる感じだな…。というかあいつら、中央エリアであの化け物みたいなやつと戦ってた奴らじゃないか?…ここにいるってことはアレに勝ったのか?やり合ってた黒い源石の怪物はいないみたいだけど…一番前のやつがWに気付いたみたいだな。
「あら、ロドスじゃない。調子はどう?」
こいつらがロドスだったのか…。さっきの乱戦に加勢しといた方が良かったか…?今更だけど…依頼主に協力しろって言われてるんだよな。…合図は…一先ずはないな。
奥の方から1人…前に進み出てくる。
緑色の髪の…猫の耳…ってことはフェリーンか?
「えっ!?…偶然の再会ってヤツね、ケルシー」
すぐ取り繕ったけど…W、一瞬素で驚いてたよな。あんな表情もするやつなんだな…。で、ケルシーって名前で呼んでるってことは知り合いなのか?
「…傷が深いな。手当はしているようだが…何があった、W…いや、今は何と名乗っている?」
「Wのままよ。変える暇なんてなかったから」
合図は…ないな。このまま敵対せずに終わってほしいとこなんだけど…。
「…待って。あんたがこうも堂々とこんなとこにいるってのは、どういうこと?もしかして…あのジジイはもう?」
「あぁ」
「アレが死んだって?信じられない!」
死んだのが信じられない…こいつらが戦って勝った…俺が中央エリアで見たあの化け物みたいなヤツのこと…だよな。
「でも…そうね。あんたたちがここにいるんだから生きてるはずないか。あの爺さんが投降なんてありえないし、ましてや道を譲るなんてなおさら…」
「残念がっているように聞こえるが」
「えぇ。レユニオンの中で唯一、このあたしが目をつけてたのがあの爺さんだもの」
…もう1人、奥の方から出てきてる?全身黒フードの……1人だけ格好が違いすぎないか?
「理想主義の終焉…それが今日だったわけね」
「偉大なる死だった!彼は…我々の目の前で命を落としたんだ」
Wの言葉に対して、黒フードが叫んだ。
…Wのヤツ、いきなり殺気が…。あの黒フードに対して…だよな?
「ケルシー、何か弁解を頂戴」
「私に何の弁解が必要だと?」
「…あたしに訊くの?ねぇ、それをあたしに訊くの?よくもまあ、何も存じません気づきませんなんて、惚けた顔ができるわね?…ケルシー、あんた"ドクター"と行動してるの?あんたが?ドクターと一緒に?」
「何か問題でもあるのか、W?」
「もしもあんたがこのド畜生みたいに上辺だけ「何も覚えてません」の体を取っているわけじゃないなら…まぁ本当に何も覚えてないのかもだけど、そこはどうでもいいわ。そんなフリをしてるわけじゃないってんなら、あんたはきっと自分のヘンテコ実験で脳細胞を焼き尽くしてしまったのね」
すごい辛辣だな……ロドスとWってどういう関係なんだ?分からなくなってきた…。
…そのまま合図はないまま…結構長い間、話が続いた。
話に出てきた、バベルの悪霊…ってのは気になったけど、ほとんど何の話をしてるのか分からなかったし…。ずっと気配を殺して待ってるけど…俺、もう出ていってもいいんじゃないか?タルラ…レユニオンのリーダーを倒すって目的は一緒で、協力するって話になってるみたいだし…。
「…利害を相殺した結果に加えて…昔のよしみというやつだ。お前をブリッジまで送り届けてやる」
「ケルシー、あんた本当に頭にくる女だわ。あんたのその澄まし顔にはとっくにキレちゃってんのよ、あたし。まずはそのポンコツ頭を物理的に…」
……緑色の…光?ケルシーの足元から出てるけど…なんだ?
「Mon3tr」
咆哮と共に、黒い怪物が現れる。
…あの時見たやつ!どこから出てきたんだ!?
「ッこの…****野郎!」
Wの罵声と共に炸裂音が耳に響いた。…"合図"だ。
怪物とWの間に踏み込んで、アラス工房製のランスで押し返す。
重ッ…思ってたより力が強いな!いきなり出てくるし…なんなんだよアレ。
「助かったわ、ローラン。そこのドクターにまだ聞かないといけないことが沢山残ってるのにまた吹っ飛ばされるとこだったもの」
「お役に立てて何よりだな!…で、次は…」
……すぐにあの怪物がまたくると思ったんだけど…来ない…な?
「…2年ぶりだな、ローラン」
ケルシー…Wの知り合いってことはそういう可能性もあるよなぁ…。2年前…バベル…考えること多すぎて、頭が破裂しそうだ…。
ほぼ七章の会話シーンでござる
更新が遅い言い訳↓
・夏休みで知り合いに図書館激推し中
・自爆で解釈不一致を起こして混乱抵抗値を全損
・頭の中に先の展開の想像ばっかり出てくる
く…くるしい…あなや…最後まで走り抜けにけり…