コズミック・イラにネオジャパンが生えました。
歴代ガンダムの中でも上位の技術力を誇る未来世紀基準のネオジャパン。
その影響力は果たしていかほどか!?

注意事項
ドモンやカッシュ一家は戦争に関わりません。
一部、ガンダムシリーズ以外のキャラクターを趣味で登場させています。
ペルソナ4,5の主要人物の登場予定はありません。

※原作名を間違えておりました。スーパーロボット大戦→ガンダムへ訂正いたしました。

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ネオジャパンの戦艦やウルベ艦隊の戦艦の名称や詳細が分からなかった部分につきましては、独自設定にて補完しております。


第1話

 コズミック・イラ。人類が宇宙に進出し、遺伝子調整を施したコーディネイターと呼ばれる新たな人種、あるいは亜種の登場により、そのままに生まれたナチュラルとの対立を深めた時代。

 地球圏は宇宙に作られた人造の大地『プラント』に住まうコーディネイター、地球における三大国家大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国とその他の中小国家……そしてコロニー国家『ネオジャパン』とに別れていた。

 

 プラントとは別に、旧時代に宇宙に移民した日本人を中心とした人々によって設立されたコロニー国家、それがネオジャパンである。

 かつての日本列島そのものの形状をした巨大コロニーを本土とし、旧日本国の領土も引き続き保有している。

 本土のコロニーは人工重力によって地球と同じ1Gの環境を再現し、上下の概念を付与する「超電導重力コイル」に加え、球場に展開してある程度の軍事攻撃や有害な放射線などの自然現象を防ぐバリアを備え、更には自給自足能力も高く地球への依存度は他のコロニーに比べて著しく低い。

 

 歴史的背景によりユーラシア連邦ならびに東アジア共和国との関係は良好とはいいがたいが、プラントすら凌駕する先端技術と工業力を誇る為、表向きは笑顔で握手を交わす間柄だ。

 コーディネイターに対しては、どんな遺伝子調整を施しても二、三世代で出生率が著しく低下することから、コーディネイト技術の根幹的な欠陥を疑っている為、国内での製造こそ禁止しているものの、受け入れに関しては問題ないという国策を取っている。

 

 三大国を中心に結成された地球連合とプラントが開戦した時も、基本的に中立の立場を取り、迫害を恐れたコーディネイターの避難先として、またプラントに代わる工業製品の輸入先としての地位を確保していたのがネオジャパンである。

 ネオジャパンとしては地球圏での戦争は決して他人事ではないものの、それよりもライゾウ・カッシュ博士の開発したモビルファイター(MF)・アルティメットガンダムを用いた、火星のテラフォーミングにこそ力を注ぎたいのが本音だった。

 

 火星のスペースコロニー群に住まうマーシャン達と協力しながら、自己再生・自己進化・自己増殖能力を持つアルティメットガンダムを主軸に、ナノマシンを用いたテラフォーミングは順調に成果を上げており、なんの装備なしでも火星の地上を出歩ける未来が見えている。

 それが戦争ともなれば国内の人的資源も、エネルギーも、生産力も大きく割かねばならず、プラントからの地球連合への物資提供の停止要求や、地球連合からの参加要請などは迷惑千万極まりない。

 

 終戦に向けた仲介などであれば、ほとんど機能していない国連に代わって行うのも吝かではないし、外宇宙に開発に向けての協力であれば喜んで受け入れるのだが、世界はかつてない大戦争に向けて進み続けていた。

 ユニウスセブンという食料開発を行っていたプラントのコロニーが地球連合側の核ミサイルによって破壊され、その報復として核分裂を抑止するニュートロンジャマーが地球に投下され、地球圏は深刻なエネルギー不足を引き起こすに至った

 地球への核兵器の投下よりはマシとはいえ、推定十億人の被害者(死者ではない)を出したことで、地球の人々のプラントの、ひいてはコーディネイターという人種への憎悪は大いに高まった。

 

 戦闘はプラントの軍事組織ザフトの保有する人型機動兵器モビルスーツと、ニュートロンジャマーの副作用として引き起こされる電波障害により、国力で勝るも旧態然とした兵器しかない地球連合を圧倒し、制宙圏の大部分と地球のいくつかのエリアをザフトが制圧に成功している。

 ネオジャパンにとって問題だったのは、予想通り地球連合が大いに苦戦して、プラントが連戦連勝を重ねつつも、国力の低さから息切れを初めて勝ち切れず、戦争が長引いていることだった。

 

 そしてニュートロンジャマーによる被害は、ネオジャパンの地球上の領土にも及び、それなりの被害を齎している。

 地球連合からの参戦要請は日増しに高まり、宇宙でのザフトも地球連合相手の大勝によって、現場の兵士どころか国民に至るまでナチュラル軽視が高まり、ナチュラルが国民の大多数を占めるネオジャパンに対しても強硬的な意見が増えていた。

 

 いつネオジャパンとも戦端が開かれるか分からない日々が続く中、ついにその日がやってきた。ネオジャパンから地球各国向けの救援物資を満載した輸送船団がザフトのパトロール部隊に臨検を受け、あまつさえ輸送船の一部が攻撃を受けたのである。

 幸いにして昨今の世界情勢の危うさから、船団に着けられていた護衛達によってザフトは撃退され、最小限の被害で済んだが、これによってついにネオジャパンとプラントの間で両陣営の首脳部が望まない戦端が否応なく開かれることとなった。

 

 ネオジャパンコロニー首都、ネオトウキョウシティーにある国会議事堂では当代総理大臣トラノスケ・ヨシダ、官房長官タロウ・ナマタメ、外務大臣マサヨシ・シドウ、防衛大臣カラトを筆頭とした政府首脳陣が顔を揃えていた。

 当然、議題はザフトによる輸送船団への襲撃だ。被害は小さかったとはいえプラントからはいまだ正式な謝罪は行われていない状況だ。地球連合はそれ見たことか、とほくそ笑んでいるかもしれない。

 

「総理、国民の怒りの声は日増しに高まるばかりです。また国外から避難してきたコーディネイター達も、プラントのコーディネイターと同一視されるのを恐れて、協力的な態度を取っています」

 

 スキンヘッドに意志の強い瞳が特徴的な外務大臣のシドウは、並みはずれたカリスマ性を感じさせる声音で総理大臣であるトラノスケに国内の状況を伝えた。

 一方でトラノスケはというと、一般的な中年男性然とした要望だが、二十年前に過ちを犯して以降は、歴代もっとも誠実で人望のある総理大臣として広く国内から支持を集めている。

 ネオジャパンの地球と本土間の経済格差を是正し、火星開拓による経済の活性化と未来への明るい希望を開くべく、積極的に活動してきた彼の手腕に対し、国内外から高く評価されている。

 

「プラントの評議会が命令したことではないとはいえ、ザフトの兵士が行った事実は覆らないか」

 

 対話を重視するトラノスケとしては、ネオジャパンの参戦は最悪の手段と考えていたかもしれない。こうなるまでにプラントと地球連合が歩み寄り、戦火を鎮める機会が無かったわけではないが、その結果が今の状況だ。

 官房長官を務めるナマタメもトラノスケ同様に対話を良しとするが、ザフトの蛮行による怒りは国民にねぶかくしんとうしている。なにより、今のまま戦争がずるずると長引けば、ネオジャパンの未来に暗い影を落とす。

 残念ながら地球圏を捨てて火星を新天地と出来るレベルに、ネオジャパンの技術力はいまだ達していないし、人々も国土に未練がある。

 

「ザフトの動きは相変わらず、いえ、むしろ積極的にこちらの輸送船団を妨害するように動く前兆が見受けられます。評議会の統制が行き届いていないか、あるいはザフト内部での独断かと……」

 

 顔に遺憾と書いてあるようなナマタメの言葉に、そして一堂に介した朋輩達の視線と表情に、トラノスケはネオジャパンの取りうる道が一つしかないのを悟った。

 それでも決して対話による解決の道を諦めないことを決めながら、トラノスケはカラトへと視線を向けて尋ねた。

 

「カラト君、現在、我がネオジャパンの軍備はどうかね? すぐにでも動ける状況なのだろうか。先日から報告を受けてはいるが、改めて聞いておきたい」

 

「はい、総理。先日の輸送船団襲撃以来、いつでも部隊を動かせるよう手配しております。また日本列島に配備した地上部隊も、地上に降りたザフトの襲撃に備えるよう指示をしています。

 地球連合の艦体並びモビルアーマー(MA)はザフトのジンに対し、大きな被害を受けておりますが、我が方にもMSノブッシ、ブッシ、また地球連合よりもはるかに強力なMAファントマもあります。

 手前味噌ではありますが、パイロットがナチュラルであっても、我が方に分があると分析しております」

 

「不幸中の幸いと言うべきなのだろうか……。流れた血は無くならない。失われた命は戻らない。だが、これから流れる血と失われる命を少なくする努力は出来る。この決断がより良い未来へと繋がるよう、最善を尽くそう」

 

 かくしてネオジャパンが地球連合に与し、プラントへの宣戦布告はこうして行われることとなった。ネオジャパン首脳部の誰もが望まぬ開戦となり、プラント評議会のほとんどの議員にとっても、最悪の展開となったネオジャパンの参戦。

 この影響はネオジャパンの持つMS開発技術の地球連合への一部提供に始まり、より具体的にはエネルギーの欠乏に苦しむ地球各国への救援物資を乗せた輸送船団への、再度の襲撃に現れた。

 

 前回の襲撃では万が一を想定して、ザフトを刺激しないようにと護衛部隊は決して多くはなかったが、それが裏目に出たことを踏まえて全力の増強が成されていた。

 それを知ってもなお、ザフトのとあるパトロール部隊はナチュラル軽視の色眼鏡を掛けていたこと、正式に開戦したことから、意気揚々とネオジャパンの輸送船団へと襲い掛かる。

 

 ローラシア級二隻、MSジン十二機からなる戦力は地球連合のMAメビウス相手なら三~五倍で同等とされる。

 ネオジャパンもMSを保有している情報は、ザフトも把握していたがそれでもパイロットの能力差によって勝てると、パトロール部隊は判断していた。

 

「まずは船団の護衛から片づけるぞ。ノロマな輸送船はあとから沈めればいい」

 

 MS部隊の隊長が舌なめずりしている部下達に簡単な指示を出し。指揮下のジンがバラバラに分かれて輸送船団の右方から上下に挟み込むように広がり、距離を詰めて行く。

 地球連合を相手に勝利の美酒を何度も味わってきた経験が、彼らに自分達が無敵であると誤解させ、万能感を抱かせていた。

 

「ナチュラルが作って、ナチュラルが乗っているMSなんか、俺達の敵じゃないさ」

 

「今日であたしもエースよ!」

 

 意気揚々と輸送船団に襲い掛かるジンに向けて、ネオジャパンの130mの八十稲羽型駆逐艦と250mの秀尽型宇宙戦艦からビームとミサイルが発射され、少しでも接近を防ごうと砲火の網が形成される。

 地球連合と違い、自らもMSを運用する為に、ネオジャパンの護衛艦隊が敷く対空砲火──対宙砲火? はより効率的で、実戦を経験済みのザフトパイロットにしても容易には近づけない。

 

「ち、少しは地球連合のナチュラルより歯ごたえがあるじゃ……」

 

 ジンのパイロットはそれ以上、口にすることはできなかった。輸送船団側から発射された強力なビームによって、機体の胴体ごと貫かれて痛みを感じる間もなく消滅したから。

 

「な、なに? ビーム、MSがビーム兵器を!?」

 

 ビームの発射元はネオジャパンのMSブッシが発射したものだ。丸みを帯びたシルエットが特徴的で、ザクリウム合金スーパーセラミック複合材製の機体は重量わずか7.1トンとジンの78.5トンのおおよそ十一分の一ほど。

 動力も腰部にエネルギーチューブで連結した高火力長砲身ビームキャノン『ブッシ・ランチャー』を連射していることから、ジンなどのバッテリーと異なり、ネオジャパンでのみ実現された熱核融合炉によって比較にならないほど高い。

 

 仮にジンとブッシが同じ推力ならば、圧倒的に重量の軽いブッシの方が機動力に優れ、また火力と射程もブッシ・ランチャーを持つブッシに軍配が上がる。

 個々の動きならばコーディネイターであるザフトが勝る瞬間もあるが、ネオジャパン側は統制された集団として、艦隊とも連携しながらビームの雨を展開しており、ザフトの出鼻をくじいて、見る間に三機、四機と宇宙の藻屑に変えていた。

 

「ば、バカな、新人類である我々がこうも簡単に! くそ、ネオジャパンを甘く見過ぎたか。一旦退くぞ、体勢を立て直す」

 

 掠めたビームに装甲の表面を溶かされながら、隊長は生き残った部下に有無を言わさぬ語気で指示を出し、母艦と連携して再度の攻撃を図るべく距離を置こうとしたが、それは遅きに失した。

 母艦であるローラシア級の反応が消失し、残るもう一隻も攻撃を受けて危機に陥っていたからである。輸送船団の護衛にMS部隊を残し、ローラシア級に襲い掛かったのはネオジャパンの誇るMAファントマだ。

 

 頭頂高19.7mとやや大きめのMSサイズながら、重量は12.8トンとジンの六分の一以下のファントマは、ビグザニウム合金スーパーセラミック複合材製で多数のミサイルランチャーと、大出力のビーム砲『メガレンジバスター』、ボディ内部に隠し腕を備えている。

 地球連合のメビウスやメビウス・ゼロとは一線を画す性能を誇り、その軽快な機動性と大火力によって、瞬く間にローラシア級を沈めたことからもそれが分かる。

 

「ぼ、母艦が……。こうなっては、せめて一隻だけでも輸送船を沈めなければ!」

 

 帰る船を失い、最寄りの基地への帰還も危ぶまれる状況に、隊長は生還を諦めて少しでもネオジャパンに出血を強いる決断をした。

 投降し、恥辱を味わいながらも生きるという選択肢は、彼にはなかった。せめて隊長が投降したならば残る部下達にも生きる目があったろう。

 

 多少の被弾覚悟、いや体当たりも辞さず輸送船団を目掛けて推進剤を盛大に消費し、期待を加速させる隊長のジンに向けて、正面から接近する機影があった。

 ブッシではない。より洗練され、ヒロイックですらあるその機体はニンジャー。

 ブッシ、地上用のノブッシの後継機として開発が進められている次期主力量産機である。その先行量産機が、防衛艦隊に配備されていたのだ。

 

「貴様も地獄への道連れにぃ!!」

 

 隊長の気迫は、しかし、ヘルメットの中でのみ木霊して、ニンジャーのパイロットを怯ませることも無かった。

 ジンの重突撃銃から発射された弾丸を、ニンジャーは最小限の動きでするりと避けて、すれ違いざまにビームサーベル──ニンジャー・サーベルの一閃で腰から両断したのだ。

 ニンジャーは機体の加速を緩めず、隊長機の呆気ない撃墜に動揺する残りのジンへ向けて、ビームライフルを立て続けに連射して隊長が寂しくないように同じ所へと送ってやった。

 

「ふははははは、こんな事もあろうかと! 鍛え続けたこの体! コーディネイターといえどにわかの兵士などに、負ける道理があろうか! いや、ない!」

 

 ニンジャーのパイロットにしてネオジャパン機動忍軍頭領、ウルベ・イシカワ少佐はこの日、MS五機を撃墜して名実ともにエースパイロットとなるのだった。




ウルベが主人公かな?

ブッシ・ノブッシ → ニンジャー → 量産型ライジングガンダム


に主力量産機が移り変わるイメージです。
シャッフル同盟の扱いについては考え中です。

シドウはカイシン後の性格で、ナマタメもペルソナ4本編後の性格として政治家人生をスタートしているイメージです。頼りになるってことです。

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