話半分で読み飛ばして、そのまま飽きて寝ちゃって下さい。夜なので。
良い夢見れるかどうかは分かりません。
現在の時刻は午前二時三十二分。
外は真っ暗で、僕以外の人間は一人も起きていない様な正に″真夜中″。
……まあ、ただ単に僕の住んでる地域が田舎なだけなんだけどね。
働いてる人は働いてるし、夜行性の人は深夜徘徊でもしてるようなそんな時刻。
冬なのもあってか指先が酷く冷めている。
そして、それとおんなじ位脳髄も覚めていてなんだか寝付けない。
「誰にでも」とは流石に言い過ぎだけれど、僕みたいな捻くれ者でそれでいてどこか心に虚しさを時々感じるようなありふれた人種には覚えがあるだろう。
そういう人種は高確率で答えの無い問題、例を挙げるとすればパラドックスとか哲学だとかそういう思考実験みたいななんの実利ももたらさないモノが好きなんだ。
有名なモノだと、″スワンプマン″かな?
ある男がハイキングに出かけていると不幸な事に落雷にうたれて死んでしまう。
男のすぐそばにあった沼にももう一本の雷が落ちて、その沼で死んだ男と原子レベルまで同一のクローンが生み出される。その沼から生まれた男を″スワンプマン″と定義する。
もちろん、脳の記憶も死ぬ直前とまったく一緒のスワンプマンは何も気づかず死んだ男の家へと帰り、男と同じ脳味噌で思考し、男がとるであろう行動を寸分違わず行い、日々のルーティンもそつなくこなす。
さて、死んでしまった男とスワンプマンは同一人物たり得るのか?
と、こう言った思考実験。
説明が長くなっちゃったけど、ようするに「自分と全てがまったくの同一である人間が現れたらそれは自分自身と言えるのか?」って事。
僕の結論から言うと、「同一人物とは言えない」かなあ?
だって事実、死んだ男とスワンプマンの二人の人間がいてそれが完全に同じ身体組織と思考回路だとしても二人いるんだし、普通に自分と全く同じ細胞を持った人間ってだけだよ。
う~ん、言葉にして表してみると伝え方が難しいね。
だから面白いんだけど。
キミはどう思う?「同一人物である」って答えるかな?それとも「別人だ」って答えるかな?はたまた僕では思いつきもしなかった第三、第四の答え?
でも羨ましいよね、スワンプマン。
だって自分の人生を結果的に代行してくれるって事でしょ?
それってつまり、これから僕が経験する辛いこととかを全部変わってくれるって事だ。
僕の人生で起きる幸せな事なんて所詮知れてるし、その″死んだ男″に僕はなりたいな。
僕のスワンプマンも同じ様な事を考えながら生活していく事を除けば、スワンプマンしか損してないよね。
スワンプマンが同一人物だと思うんだったら尚更他人に迷惑かからないし最高だね。
……いや、同一人物だと思ってるんだったら別に現状は何も変わってないのか。
いやあ、死ぬのが少しだけ楽しみだね。
別に自殺がしたいとか他殺されたいとかそういう訳じゃ無いんだけど、生から解放されたいって心の隅っこで思ってる僕は変わり者なのかな?″黒い羊″ってヤツだね。
死んだ後は、意識も何も無い暗くて温かい海を揺蕩う様な感じだと嬉しいね。
本当に生きてるだけで疲れるからね、ヒトって。
寒い日の心地よいベッドみたいな死後の世界だったらみんな幸福じゃない?
僕は別に死後の世界で模範的な幸せが欲しい訳でも無いし、赦しと救いが欲しい訳でも無いんだよ。
欲しいのは永遠の怠惰と惰性だけ。
怠け者すぎるかな?
僕はみんなの方が頑張りすぎだと思うけどね。
程よくつまらない話で眠くなってきた頃合いだし、僕はもう寝るよ。
僕も偉そうにご高説をダラダラと垂れていたけれども、明日も明後日も明明後日も予定があるからね。
それじゃあ、お休み。
あっ、寝る前のブルーライトとカフェインはほどほどにね。
今度こそ、お休み。