ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
「「ドララ~」」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアである。
「君の後ろに居るのはなんだ」
朝日の後ろには小さな猫型ロボットが2体いる。
「便利なマスコットです」
「「ドララ!?」」
「ミニドラと言え!?」
ミニドラである。ここ最近アニメに出てるのか気になるミニドラである。
「というのは冗談でサポーターです。1体~2体のサポーターが居れば戦闘が楽になるかな。という安直な発想で作りました」
「「ドララ~」」
「普通に役に立ちそうなのが腹立つな……ッ!?」
安直な発想ではあるが、サポーターなんてどれだけ居ても役に立つため鬼怒田は文句が言えないのだ。
「色々道具を持てるので、罠に回復バフデバフ、他にも色々出来ますぜ!!」
「何でそんなに優秀なんだ……ッ!?」
マジで優秀そうなため、鬼怒田は頭を抱える。まぁ、原作からして優秀なのだからそんなもんだろう。
「ちなみに三雲のクソゲー、空閑の暗殺、雨取の破壊光線と最適な形でアシストしてました」
「……多少無理してでも1部隊に1体は欲しいレベルだな」
「ドララ~!」
ミニドラが居るだけで雑に部隊の強化が可能なのだ。強いどころじゃない。
「強いて欠点があるとしたら、ミニドラ本体の戦闘力は低いところですかね」
「まぁ、体格が体格だからな」
なお、小さいから攻撃が当たりにくいうえに、トリオン合金を使用しているため、バカみたいに防御力が高いので、敵からすれば面倒どころの話ではない模様。
「あとマスコットにも出来ます」
「それは意地でもさせんが!?!?」
こっちにロックが向かないよう黙っていた根付が声を荒げ全力で止める。たださえストレスが酷いのに、これ以上のストレスが降りかかってたまるかという悲しき願いだ。
「ていうか、この小さいのにも意識向けないといけないの嫌がらせが過ぎるな」
相手からしたら小動物が妨害してくるので迎撃せざるを得ないというクソ仕様である。
「ところで一つ疑問なんだが……彼らは喋れないのか?」
「「いや喋れます」」
「いや、喋れたのかよ!?」
「ミニドラが喋るのに拒否反応ある人もいるかと思ったので」
「「一応黙ってました」」
「余計な気遣い!?!?」
流石に原作通りの喋り方だと意志疎通が面倒臭いと判断した朝日の配慮である。
「あと、こいつらは防衛任務の際に着いていかせるので」
「外に漏れたらマズイから止めてくれ!?毎度対応する側の気持ちになってくれんかね!?」
切実な根付であるが、
「絶対ミニドラが居た方が隊員たちにとっても安全なので却下します」
「私の胃の安全は!?!?!?」
バッサリ斬られた。隊員(子供)の安全は何よりも優先されるのである。え……?クソゲーメガネが香取とかに与える精神ダメージ?知らんな。
「まぁ、見た目は変えれるので。とりあえず、何か……定期的にバズるタヌキのリアル着ぐるみを被せて、専用の隊服を着せましょう」
「ネコからタヌキになるのか……」
このリアルタヌキ(ミニドラ)は防衛任務時の隊員たちからの評価はかなり高かった。なお、一部の隊員には腹のポケットから道具を出す姿から多分これ元々ミニドラだよなぁとバレた模様。
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「ココア買ったし久々に訓練室の様子見に行こ」
会議後、朝日はココアを買い訓練室に向かっていると、
「「もぎゃぁ」」
「知ってた。なんで俺が来る日に限ってこんな酷い状態になってんの?」
朝日はどうしてこうなった?と思いながら頬をポリポリと掻く。……お前がちょっかいかけた結果クソゲーメガネが爆誕したからだろうがよ。
しかし、朝日は見てしまった。
「いや、モニターの前に三雲と雨取と空閑がいるな」
クソゲーメガネがクソゲーしていないという事は、どうやら犯人は三雲じゃないようだ。
「あ、朝日さん」
「ねぇ、これどうなって……なんでヴィザさんと忍田さん組んでんの?」
モニターを見るとヴィザ、忍田、太刀川、風間のアタッカーVS二宮、加古、出水、那須のシューター対決が繰り広げられていた。
「アタッカーとシューターどっちが強いのかという話になりまして」
「これヴィザさんと忍田さんがノイズ過ぎじゃね?」
明らかに練度の違うのが二名ほど紛れているのだ。話を聞くと既に何戦かしており、シューター側が負け越している様だ。だろうな。
「香取たちはどうして」
「それは僕たちと戦ったからです」
「やっぱ犯人お前らかい」
香取たちをもぎゃらした犯人がクソゲーメガネであることが分かり安心した朝日であった。……いや安心してねぇで慰めてやれ。