【IS学園・廊下】
「伏井出先生…勝手なことは…」
「まあまあ、ちゃんとフィールドも取れたことですしいいじゃないですか。」
(当たりまえだ…誰が基礎も知らずに動かすか…)
こちらを嗜めようとする伏井出にさらにイライラを募らせる。『振り回してるやつが振り回してる自覚がないのか?』と言いたくなったがぐっと抑える…しかし次の言葉に関しては…いや、それこそが今回のことを承認した理由でもある。
「それに貴方も気になるのでしょ?自分の弟以外にこの世に産まれたもう1人の男性適合者…『朝倉リク』が…」
「…人の心を見透かしたつもりか?」
「いえ、まさか。」
『朝倉リク』本来なら女性のみしか動かすことができないISを動かしたという報告があり、さらに一部のIS乗りにしか持たない専用機…過去のことを調べたが不透明な部分まみれまるでこの世に産まれたばかりのような…
「わからないことだらけなのは私もなのです。少しでも知る機会は有効活用しないと…では失礼します。」
軽く会釈をし立ち去る伏井出の背中を眺め溜め息をつくのだが…
「…っっ…」
突然頭に痛みが走り頭を押さえるさらに…頭の中におぼろげなイメージが…
「…疲れてるな…」
あまりにもあり得ない光景が浮かんで来たことに、呆れたような笑みを浮かべて自分も帰路につく
【IS学園・寮】
『まさか初日から問題を起こすなんてねぇ~うう…お母さんはそんな子に育てた覚えはないよぉ~』
「そんなんじゃないって!!」
自分の割り振られた寮に入ったリクは今日のことを束に電話をしている。久しぶりに聞いた束の声にほっとしながら話す姿はまさに親元を離れた子どものようで…
『あはは!でも珍しいよねぇ~りっくんが喧嘩だなんて~』
「当たり前だろ!あいつ…たば姉のこと…バカにしたから…会いたいよ…たば姉…」
『…そっか…ありがと…でもね…』
リクの言葉に束は嬉しそうな声色をしお礼を言うのだが…
『私は貴方に成長してほしいの。私の近くにいるだけじゃ止まっちゃうの…だから頑張って…私のために貴方のために…』
「…うん…わかった…あっ、ごめん切るね。」
ドアをノックされ出迎えるために、ドアを開けるのだがそこにいるのは…
「…なんで貴方がいるんですの!?」
「…お前は!!…セシリア!!」
ちょうど自分が明日闘う相手である。セシリアだった…『ザザザ』と距離をとりいがみ合うように見つめあい…
「…相部屋というだけでも不愉快なのに…それが貴方のような…」
「…それはこっちの台詞だよ!!…なんでお前と…」
先ほどまでの幸せな時間を返してほしいと思いながらセシリアと話す。
一夏が来ると勝手に思ってたのもあり、何を話そうかとか色々考えていたのも引っ込みリクはベッドに寝て。
「…絶対に俺が勝つから…」
「それは私の台詞ですわ!…あと今からシャワーを浴びますけど…覗かないでくださいね」
「誰がするかよ!!!」
『フン!』とお互い顔を背けリクは布団を被り…セシリアはシャワーを浴びるためにシャワー室に入る。
(…絶対に勝つから…)
自分のISの力が入ったカプセルを握りしめ改めて束に決意を固めながら眠りにつく…しかしそれは今シャワーを浴びてるセシリアも同じだった…
(おかあさま…見ててください…)
セシリアの瞳には年に合わないような固く強い決意の炎が燃えていた。
そして…夜があけた…
元々はリクと一夏を相部屋にしようかなぁと考えてたけども…次の戦闘が終わった後のゴタゴタでこうなる予定ではあったので前倒しにした感じです。