特A級の闇の男は、人を活かす意志に見惚れた。

殺し合いがしたかったわけではなく、しかし助け合いがしたかったわけでもない。

生きるために力を欲していた。ただそれだけだった。

そんなドロドロとした闇のぬるま湯に浸かっていた男は、才能がなくただ己の意志だけで格上を倒していく姿に、憧れを覚えた。

第三次世界大戦の引き金を砕く戦いで敗れ命を落としたが、どういう因果か子供の姿でまた生き返っていた。常識も、世界も、何もかもが違う世界に。

なら、今度は生きていこう。ただ生きるためだけに惰性で生きるのではなく、あの少年のように誰かを救うために。
  受験
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