問題児たちが異世界から来るそうですよ?~えっ、俺も問題児?~ 作:しましまテキスト
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毎度の事ながら、ありがとうございます!
さて、感想欄でヒロイン候補とちらほらと提案して頂いています。
本作に興味を持っていただいている事は非常にうれしいのですが、ストーリー進行上ヒロインを容易に決定する事は筆者のスペック的に難しいので、今は貴重な意見の一つとして対応させていただいております。
ふがいないですが、どうか寛大な心でご対応ください。
ヒロインは構想が決定しだい告知させて頂きます。
それまでは、まあ、祖国君には基本的にみんなと仲良くしていってもらう予定ですw。
前置きが長くなりましたが、どうぞ今話もお付き合いください。
そしてその日が訪れた。
ペルセウスとのギフトゲーム当日。
問題児たちは珍しく朝から談話室に集合していた。
ペルセウスのゲームはその性質上、開催時間が夜からになっているがノーネームの面々も当然それは事前通達で承知していた。
ならばなぜ問題児たちが今談話室に勢揃いしているかと言うと、
「じゃ、第一回が最終回、ペルセウス攻略会議を開催したいと思いまーす。」
そう、ギフトゲームにおける事前打ち合わせのためであった。
祖国のしょっぱなから締りの無い声に一同苦笑するも、全員この会議の重要さは理解していた。
「で、今回のペルセウスのゲームはどういった内容なのかしら?」
「YES。それは黒ウサギがお答えするのですよ!今回のゲームはペルセウスの伝承になぞらえたゲームです。参加者は主催者を打倒すれば勝利という比較的シンプルなゲームなのですが…」
一瞬黒ウサギが気まずそうに言葉を濁す。
だが、すぐに決心したような面持ちで再び言葉を紡いだ。
「今回のゲームには一点だけ制約事項がございます。」
「制約?」
「はい、参加者はゲームマスター以外には姿を見られてはいけません。もし相手側のプレイヤーに姿を見られれば、その時点で挑戦資格が剥奪されます。」
「なるほどな、ペルセウスの暗殺にちなんだゲームって事か。」
と十六夜が相づちを打つも、予想外の面倒な条件にどうしたものかと頭を悩ませる問題児たち。
姿を見られずにルイオスの元までたどり着くためには、少なくとも何らかの形で相手の五感を欺くギフトが必要になる。
そう例えば、
「ちっ、厄介な条件だな。つーかペルセウスなんだからハデスの兜ぐらい貸せってんだよ。」
祖国が言ったように不可視の恩恵を持つギフトなどである。
祖国の発言の意味がよく分からない飛鳥は、どういう事かと説明を求める。
「ハデスの兜とは何かしら?」
「ハデスの兜ってのは、ペルセウスがゴーゴンを退治した時に着けていた兜の事だ。それを着けた者は不可視の恩恵を得るらしいが、俺は見た事ないな。」
という祖国の半ば投げやりな解答に、飛鳥たちはそんな便利な物を相手がみすみす貸してくれる訳がないと溜息をつく。
だが、そんな中、一人十六夜だけは祖国の言葉に引っかかる物があったのか顎に手を当てて何事かを考えている。
そしてたっぷり数分考え込んだ後、十六夜は口元をニヤリとつり上げると、
「よし、今回のゲーム方針が決まったぜ。」
と自信あり気に告げたのだった。
そして夜、問題児たちはペルセウス本拠の城門前に来ていた。
ゲーム内容は城門にギアスロールとして貼られていたが、その内容は事前の黒ウサギの情報通りであった。
ゲーム開始はプレイヤーの任意のタイミング、つまり門をくぐった瞬間であるため、開始前に十六夜は城門前で今回のゲームの作戦を再度確認していたのだった。
「おさらいするぜ。まず、今回のゲームは少なくとも3つの役割分担が必要になる。失格承知で囮として敵を引き付ける役、不可視の恩恵を持っている奴の索敵役、そしてルイオスの野郎をブッ飛ばす役の3つだ。」
これが十六夜のたてた作戦。
ペルセウスの襲撃時に不可視の恩恵を相手側が所持している事を既に見ていた十六夜は、今回のゲームのカギはその恩恵だと推察しこのプランを提案した。
そう、今回のゲームでは相手の所持する不可視のギフトを奪う必要があるのだ。
そしてこのゲームメイクはそれを実行するのに最も効率が良いようにできている。
実際、祖国も十六夜のプランメイキングの綿密さに感心していた。
「確かに、いい作戦だな。陽動で目視できる敵を呼び寄せ、索敵で不可視の敵を倒す。そして最後の奴が不可視のギフトで安全にルイオスの所まで到達する、と。シンプルだがベストだと思うぞ。」
「ヤハハ、祖国にお墨付きを貰えるならこの作戦は成功したも同然だな。」
「そうね、今回私たちは地味な役だけど目をつむっておいてあげるわ。」
「うん。後で埋め合わせしてもらう。」
「悪いな。だが、今回はこれが適任なんだ。春日部の五感の鋭さは索敵に非常に有効だし、お嬢様のギフトも人目を引くにはもってこいだ。黒ウサギがジャッジマスターの制約でゲームに参加できない以上、この配役はかえられねえ。」
十六夜が珍しく素直な謝罪の言葉を告げる。
彼も今回ばかりはスタンドプレーではゲームクリアできないと十分理解しているのだろう。
今までバラバラに戦ってきた面々が力を合わせて攻略するという意味では、このゲームは真の意味で新生ノーネームの実力を測るいい機会だといえる。
そして祖国も、戦闘経験が圧倒的に少ない3人にとってこのゲームは非常に有意義な物だと考えていた。
「今回俺は主に裏方のサポートとして立ち回る。いつでも各役回りをヘルプ出来るように準備はしているが、極力俺の力なしでクリア出来るのが望ましいな。今回の様な実戦はとても貴重だ。皆には本物の戦いから自分の課題を見つけだして欲しい。」
という祖国の意見を聞いた一同は真剣な面持ちで頷く。
最初こそ祖国の趣旨に反対した黒ウサギであったが、残りの問題児たちの後押しと、この意向が白夜叉の物でもある事を知り、今はある程度納得していた。
それに何より、
”祖国さんは仲間を信じろと仰いました。ならば私は仲間を、祖国さんを信じるだけです!”
と目の前の男の頼りになる背中に、自らの全幅の信頼を置いていたからであった。
そしてー
「んじゃちょっくら、英雄狩りといきますか!」
という祖国の掛け声と十六夜の派手な城門破りにより、ゲーム開始の賽は投げられたのだった。
読了ありがとうございます!
今回は短いですが、なんか切がよかったのでここまでにさせて頂きます。
大した内容じゃなくてすいません。
後、このストーリーの題名を変えようかな~とか本気で悩んでます。
だって祖国君もうどう考えても問題児じゃないですかw
筆者ではフォローできない領域まで来てしまいましたw
もし面白い題名があれば感想欄までお願いしますw
感想、意見、批判待ってます!
それでは今回はこれにて。