もしヒロアカ世界にデュエマのクリーチャーとかをモデルにした個性持ちのヒーローたちがいたら? そんな短編

※登場するクリーチャーたちはジョー編の初期に登場したクリーチャーたちのみです、あらかじめご了承ください

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現在YouTubeのデュエルマスターズ公式から無料公開されているデュエルマスターズ(2017)を見て思いついた短編です、たぶん続きません

全DMPはもちろんデュエマ知らないって人もデュエマのアニメを見ような!

時系列的には本編前です


ヒーロー事務所『ジョーカーズ』&『ビートジョッキー』

「うわぁぁぁ! (ヴィラン)だぁぁぁ!」

 

「があぁぁぁ!!」

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

 とある市と市のちょうど境目、そこに強力なヴィランが出現し暴れていた。

 

「何だあのヴィラン、黒い玉のように見えるがよく見ると羽だなありゃ、随分とホークスに似た“個性”だが親戚か何かか?」

 

「あ、もしもしちょっと通勤中にヴィラン出たから遅刻するって部長に言っといてくれない? あ、うんうん、おねがい」

 

「なんかあのヴィラン明らかに理性トンでね? ってうぉ!? あっぶねえ!?」

 

 そんな多種多様な悲鳴が充満した街で一人の少女にヴィランのはなった羽による攻撃が当たりかけたその時、どこからか飛んできた下駄がその攻撃を相殺し、いつの間にかやってきていたローラースケートを履いた真っ赤なネズミによって少女も救出されていた。

 

「ヤッタレマン到着!! パッパカパー」

 

「一番隊チュチュリス到着ッス!!」

 

 この騒ぎを聞きつけてちょうどヴィランが暴れている場所を境にしたそれぞれの市を管轄に持つ2大ヒーロー事務所、その中でも特に有名なサイドキック達が到着した。

 

「おお! まじかよ」

 

「おいおい、まさか『ジョーカーズ』と『ビートジョッキー』のチームアップが見れるってのか!?」

 

 人々は安心した、日本どころか世界でも指折りの巨大ヒーロー事務所に名を連ねるサイドキックたちが到着したのだ、じきに彼らの事務所内でも指折りの強者たちが到着するだろう。

 

「もしもし、ボス。 今回のヴィランはチンピラレベルじゃなさそうだぜ、パッパカパー」

 

「もしもし、ボス。今回はアニキ直々に出張ってもらわないとヤバそうッス」

 

 2人のサイドキックはヴィランを交代交代で相手取りながら各々の事務所に連絡を取ったあとヴィランの攻撃による被害を抑えるように牽制などを織り交ぜつつ避難誘導を始めた。

 

「はーい、こっちッス」

 

「落ち着いて避難してくださーい、パッパカパー」

 

 そうして人々が少しずつ避難し始めたとき各々の事務所から増援が到着し始めた。

 

「すまん、遅れたッス。ナグナグ・チュリス現着ッス」

 

「イエーイ! パーリ騎士(ナイッ)も現着ダゼッ! バイナラドアが別件で他県へ出向いちゃってるからウチのエースの到着はもうちょっとまってくれよナッ」

 

「「それじゃ俺達はあいつ()の相手をしてくるッス(ゼッ)」」

 

 始めに来た増援の2人がヴィランとの戦闘に向かったその時、また新たなる増援がやってきた。

 

「ツタンカーネンただいま到着、なのネン」

 

「ダチッコ・チュリス、ただいま到着ッス」

 

「2人はいい感じにバラけてもらえると助かるぜ、パッパカパー」

 

「それじゃあ私は避難誘導をするのネン」

 

「オレっちはヴィランの方をいい感じにかき回してくるッスよ、ダッダダダチッコチュリチュリチュリース!」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 ダチッコが参戦し回復されると思われた戦線だが以外にも苦戦の様相を呈していた、というのも件のヴィランが一向に地上に降りてこずそのうえ遠距離攻撃を無差別に連打しまくるせいで飛んでくる羽の迎撃とヒーロー側に攻撃を誘導するぐらいしかできていなかった、というのもこの2つの事務所遠距離攻撃持ちが規模の割に非常に少なく飛行能力持ちに至っては片手で足りるほどしかいないのである。一応ビートジョッキーには投網を砲弾として放つ戦車隊も存在するにはするが耐久性が高い代わりに機動力が終わっているので大型ヴィランの逮捕の時でないと出動できないのだ、当然この場にも飛行能力持ちどころか遠距離攻撃手段もヤッタレマンの下駄投げぐらいしかないがそんなのが当たるわけもないので実際はないも同じである。

 

 そんな感じで膠着状態が続き、ある程度の避難誘導が完了する頃には周りにどこか弛緩した空気が漂い始めていた。なにしろ傍から見ればヒーローたちが(ヴィラン)の攻撃から逃げ回りながら時々下駄を投げているというとんでもなくギャグな絵面なので仕方ないといえば仕方ない。周りのある程度安全な場所へ避難した人々も笑いながらこのどうにもギャグな絵面を動画を取りつつ楽しんでいた、が一人だけその雰囲気を良しとしない者が居た、何を隠そう現在進行系で暴れているヴィランその人である、ただ彼の怒りは思ったより被害が出ないこの状況というよりは眼の前の自分の攻撃をちょこちょこと避けてはよくわからないものを投げてくるコミカルな集団に向いていた。

 

「あ゙ぁ゙!!」

 

 ヴィランが一言叫ぶと今まで直線的な動きしかしなかった羽がホーミングをし始めた、今までは直線的な動きしかしてこなかったおかげで個性の強さや威力に比べて周辺の構造物に対する被害や人的被害が少なかったのであるがこうなると話は別である。

 

「ええい、アニキたちはまだなんすか!?」

 

 ホーミングしながら飛んでくる羽をいい感じに地面に当てて無力化しながらチュチュリスがそう文句を言ったその時だった。

 

 

「俺ちゃんたちを呼んだかぁ!」

 

 

 この場にいる誰のものでもないまるで怒号のような雄叫びが聞こえた。

 

「そ、その声はアニキ!」

 

 チュチュリスがそう返すと真っ赤な軌跡を空に描いて炎の文様が描かれた剣のようなスケボーに乗り歯車などをあしらったどこかスチームパンクを意識させるようなデザインの全身鎧をまとった猿人の大男が現れた。

 

「ワリィな来る途中でヴィランと出くわしちまってよ、そっちの対処してたら遅れちまったぜ。だが安心しなオレちゃんこと、この罰怒(バッド)”ブランドが来たからにはもう大丈夫だ、それにここに来てるのは俺ちゃんだけじゃねえんだよなぁ!?」

 

「ああ、そのとおりだ!」

 

 その声に皆が声がした方を見ると、そこにはこちらに向かって飛んでくる銀色の流星が――否、こちらに向かって道を駆けてくる銃と西洋鎧を馬に足し合わせたかのような乗り物に乗った機械仕掛けのガンマンがいた。

 

 

「「「ジョニー!!」」」

 

 

「ヒヒィィン!!」

 

 彼――ジョニーの愛馬であるシルバー*1がそれに答えるように嘶いた。

 

「早速俺の“個性”*2で確保といきたいところだが、ブランド! このままだと当たりはするだろうが本体に届くと保証できん、纏っている弾幕を緩められるか? それまで俺はあいつ()の放ってくる攻撃の迎撃に専念する!」

 

「ハッハー任せときな、俺ちゃんを誰だと思ってやがる! 徹底的にサポートしてやるよ!」

 

 そう言うと“罰怒(バッド)”ブランドはスケボー*3のエンジンを点火し(ヴィラン)に向かってゆく。

 

「この程度の弾幕で俺ちゃんを仕留められるとでも思ってんのかぁ!?」

 

 トリックを決めながら弾幕を回避しヴィランに近づく“罰怒(バッド)”ブランド。

 

「へぇ、あれ()を減らしゃあいいのね、ならいっちょ”アレ”やりますか」

 

 そう言って“罰怒(バッド)”ブランドが両拳を打ち鳴らすと両の拳に火が灯り、半目だった両肩と胸の歯車が完全に開眼する。

 

「ハッハー、最終(ファイナル)罰怒(バッド)梵破(ボンバー)!」

 

 そう叫びながらスケボーに搭載されたシェットエンジンを使用し一気に飛び上がりヴィランに肉薄する。

 

「てめえのその羽燃やし尽くしてついでに地面に叩き落してやんよぉ! オッラァ!!」

 

 燃える拳でヴィランを殴ろうとするとヴィランは羽を飛ばしてその拳をガードする、がしかし異形型の“個性”の中でも並外れた筋力を持つ“罰怒(バッド)”ブランドの拳がヴィランの持つ“個性”の天敵とも言える炎を纏っているのだ、ならばその拳がたかが羽を束ねただけの即席の盾など貫けぬ道理もなし、一瞬で燃える拳で貫きながら地面へ羽の盾を叩きつける。

 

 ヴィランはすぐに背中から羽を飛ばし自身を覆う羽を補強しようとするが“罰怒(バッド)”ブランドがそれに待ったをかける。

 

「んなことさせるかよ!」

 

 ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ、ヴィランが羽を補充するがそれを片っ端から焼き払いながら叩き落としていく。

 

「まだまだぁ! っと、ぁあ!? チッ、エネルギー切れかよ。それなら、こいつがいらねえところにてめえを叩き落とせば済む話だよなぁ!」

 

 エネルギーの切れかけたスケボーからヴィランに向かってジャンプしながら拳を振るい羽の繭を突き破り“罰怒(バッド)”ブランドが今まで羽の繭に籠もり姿を見せなかったヴィランに到達する。

 

「あ? まさか…、チッよりにもよってか、だがこれなら異常な“個性”の出力にも説明がつくし…あーめんどくせえ、この案件はメタリカの奴らが追ってたはずだからな、奴らに投げるに限るぜ、役割分担だ役割分担、頭脳労働は得意じゃねえんだよ」

 

 そんなことをぼやきながら最終(ファイナル)罰怒(バッド)梵破(ボンバー)の効果を解除して拳の火を消しヴィランの肩を片手で掴み空いているもう片方の手でヴィランを思いっきり殴りつける。

 

 そうすると“個性”こそ強かったものの本体の方はあまり強くなかったヴィランが“個性”を制御できずに地面に落ちてゆく。

 

「しゃあ! 俺ちゃんのやるべきことは終わったぜジョニー、あとは頼んだ!」

 

「おう!」

 

 なんとかふらふらな状態ではあるものの“個性”の制御を取り戻したヴィランは思考が更に曇っていることを感じつつ今まで攻撃してきていた鎧を着た猿人ではなく本能で危険と判断した機械のガンマンを狙う。

 

 ジョニーは急に自分の方に向かって羽が殺到してきたことに内心冷や汗をかきながら考える。

 

(オイオイ、個性があまりにも強力すぎるからまさかとは思っていたが『あいつら』のとこのやつかよ、だが今俺がやるべきことは一つだけ!)

 

 そうやって思考をある程度整理した後ジョニーはシルバーとともにヴィランに向かって駆け出す自分たちに向かって殺到する羽をときに受け、ときに銃身で弾き飛ばしながら進みそして叫ぶ。

 

 

 

「引き金は2度引かねえ…一発が全てだ! アリゾナ・ヘッドショット!」

 

 

 

 そう叫びながら引き金を引く、そうやって飛び出した弾丸は羽の隙間を縫いなんの障害物に当たることもなく美しいと言えるほどの軌道を通りヴィランの眉間に命中した。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 ヒーローたちがヴィランに対処している間に来ていた警察によってヴィランが逮捕され交通規制も解除されたあと今回の捕物のMVP2人は警察の偉い人と話していた。

 

「先程逮捕したヴィランだが改造手術の後が見られた、十中八九やつら…『マフィ・ギャング』の仕業と考えていいだろう」

 

「ああ、異様なまでに個性の出力が高かったからそういう方向の改造を受けたということだろう、迎撃中に試してみたが俺の弾丸でも真正面から3枚抜きが限度だったな」

 

「その影響かどうかは知らねーが多分頭もイカれてるぜ、まともな言葉を喋ってなかったし何より殴られて痛っ、すら出ないのはおかしい」

 

「なるほど詳しいことがわかったら君たちの事務所にデータを送信するからそれを待ってほしい、あとはメタリカにも情報提供しなきゃならんな彼らはマフィ・ギャングを目の敵にしているから奴ら関連の情報は是非ほしいと言われていてな」

 

「まあメタリカの奴らは怒らすと怖ええからな、それと今回改造を受けたやつがわかるように行方不明者のリスト洗っといてくれ、もしかしたら奴らのアジトが割れるかもしれねえ」

 

「そっちも了解した、それじゃあ私は先程のヴィランを警察署まで届けねばならんのでな、それでは」

 

「おう、気ぃつけて帰れよ」

 

「また何かあったら連絡をくれ」

 

「ああ」

 

 こうして今回の一件は幕を閉じた、しかしこれから本格的にヴィランたちの攻勢が強まっていくことを彼らはまだ知らない。

*1
この世界では二例目となる個性を発現させた動物であり発現させた個性は『バレット・ザ・シルバー』、当然のように変形してキャノンになる機能も備えている、個性の関係上人間の言葉も理解しているし通常の馬の数倍は賢い、雌

*2
ジョニーの”個性”は自身の異形化と身体能力の上昇、それに命中した相手の四肢を一時的に弛緩させ”個性”を使用不可にする非殺傷の弾丸とそれを打ち出す銃の生成

*3
サポートアイテム




 デュエマモチーフのヒーロー事務所は基本的にたくさんのサイドキックとたくさんのプロヒーローを雇っています、なので事務所がある市とそれに隣接する市区町村には他のヒーロー事務所がありません、その程度の範囲ならば彼らがすぐに駆けつけて解決してしまうため他のヒーローたちが食いっぱぐれてしまうのです。

ヒーロー事務所『ジョーカーズ』
 首都圏を中心に活動しているヒーロ事務所
 エースは「ジョリー・ザ・ジョニー」
 事務所全体としては子どもウケ抜群だがエースには女性ファンも多いのだとか
 まるでおもちゃ箱から出てきたような集団、いくら“個性”といえども人間離れしすぎたタイプの人達は事務所の中での仕事をメインにしているという

ヒーロー事務所『ビートジョッキー』
 静岡や山梨などの首都圏から少し外れたところを中心に活動しているヒーロー事務所
 エースは「”罰怒”ブランド」
 エースはまだ奥の手を隠し持っているとのウワサ
 このヒーロー事務所ができたおかげでストリート系の人々が今まで以上に市民権を得たためストリートやチンピラ上がりのヴィランが減ったという

ヒーロー事務所『メタリカ』
 北陸方面を中心に活動しているヒーロー事務所
 エースは「オヴ・シディア」
 将来有望ですでに事務所入りが決定している学生がインターンに来ているという
 所長の得意の一発芸『ヤッタレマンの声マネ』は激似でジョーカーズの古株でも見分けがつかないという

ヒーロー事務所『ムートピア』
 沖縄の海を中心に活動しているヒーロー事務所
 エースは「シャークウガ」
 こちらも将来有望な学生がインターンに来ているらしい
 しかし活動範囲が広すぎるため深海に積もったゴミなんかは対処できていないらしい

ヒーロー事務所『グランセクト』
 近畿の森林が多い地域を中心に活動しているヒーロー事務所
 現エースは「ハイパー・マスティン」
 エースが現なのは最高戦力であるガイアハザードが全員海外に出向中であるためである
 全部で四人いるガイアハザードの実力は各事務所のエースに匹敵するとのこと

指定敵団体兼大規模犯罪組織『マフィ・ギャング』
 リーダーと目されているのは敵名「ジョルジュ・バタイユ」
 組織名と大まかな活動内容、規模がデカいということしかわかっておらずその上本部の位置が一切不明なせいで未だ潰すどころか活動目的や構成員の詳細も不明
 AFOとも技術提供し合いながら人体実験を行いつつ何らかの儀式を行っているんだとか
 世界を無に帰す呪いの王の誕生は近い

 今回暴れていたヴィランくんもマフィ・ギャングにさらわれ実験を受けた失敗作で、個性的にはホークスの剛翼からスピードを減らしてパワーを足した感じ、ヒーロー科を目指しており中学の予備校からの帰り道に近道をして帰ろうと路地に入ったところマフィ・ギャングにさらわれて実験の材料として使用されました、ちなみに実験の内容は他の個性をつけたりせずに純粋な改造のみでどれだけ個性の出力が上昇するのかという実験で、結果は出力こそかなり向上しましたが実験の過程で脳がやられてしまい理性がトんだので失敗、失敗作としてヒーローに”処分”してもらうため社会に解き放たれました。一応言っておきますとこのヴィランくんはホークスとは一切の血縁関係がないです、たまたまホークスの個性に近くなりうる個性を持った男女が結婚してできた子どもがこのヴィランくんです。

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