シグルってたまるか   作:風袮悠介

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60話・こんにちはー!! 蔦ノ市くーん!!

 めめめめ、メメタァ……。

 

「というわけでさぁ? オレ、濡れ衣を着せられちゃったからさぁ……キミ、ここら辺では事情通だろう、蔦之市くぅぅぅうん……伊良子の居場所、知らない?」

 

 るるるるるるる、ルルバババ、ばばばばばばばっ!!!

 

「ひぃ、ひぃ……!! へ、へ? ひぇええええ……!!」

「ほら、早く話さないとさ……こうなるぞ!!」

 

 パパウパウパウ、ふひぃーーん!!!

 

「な、何が起きてますのやら……!? 裕次郎様、一体何をしてますので!?」

「なんだ、わからないの? 音だけでもわからないとさ……キミに特大の危機が迫ってるんだけど……!? キミの後ろのタンス、粉みじんだぞぉ……?」

「そんな、嘘だ……な、なんだってぇ……!? た、箪笥が、箪笥が本当にきめ細やかな粉に……!? そんな、上質なそば粉のような……!!!」

「どこに耳を傾けてるんだ……? こっちに耳を傾けろぉ!!」

 

 クッパァ!!

 

「ひぃぃぃいいいい!!」

 

 しゃわぁぁあああ。

 

「ほら、吐く気になったか? 」

「そんなことを言われても私には……!!」

「知らないなら仕方がないけどさ……本当かなぁ?」

 

 グッパオン、グッパオン。

 

「あはやあああっ」

 

 ののおおおーっ。

 

「違うなぁ、オレが聞きたいのは悲鳴じゃないんだよぉ……なぁ? ここにこうして……よぉ!!!」

 

 ピッタあぁー!!

 

「わああああああ!!! な、何を、何をしてるんだぁ!!!!」

「音を出してるだけだよ」

「何の音なんだああああああ!!!?」

「音は音だよ。な?」

 

 ボニンンン。

 

「だってさ」

「何が!?」

「おいおい……そろそろ、言いたくなったんじゃあないかぁ?」

「わ、わかりました、わかりましたからもう、この、この音をっ」

「いいよ、止めるよ、と……あ」

 

 スボサ!!

 

「あああああああ!!!」

「あーあ、もう……失禁すんなよなぁ……ほら、吐け」

「わかりました、わかりましたから!」

「ふぅ、やっと吐く気になったか……よっこらせっと」

 

 バンギョン。

 

「ひぇええ!? す、座ったんですよね!? 座った音ですよね!?」

「いや、影の中から出てきた音」

「影の中から出てきた音!?」

「ごめん、冗談。な?」

 

 カリシィー。

 

「誰と話してるんで?! 裕次郎様は一人で来られたんですよね!?」

「うん、一人」

「じゃあさっきのはいったい!?」

「カリシィーだよ、カリシィー。わかるだろ?」

「わかりません!!!!」

 

 

 

 

 

 こうしてオレは、伊良子の居場所を聞き出すことに成功した。まぁ最初から検校の家にいることは知ってるけどな。一応だよ一応。

 あと検校の影響下にある建物も教えてもらったので、これからかっぱらいじゃっ。

 

 え? 何をしてたって?

 音でわかるでしょ?

 




 情報合戦……凄く白熱してましたね……! 書いてて手が震えました……!!

 体調が良くなったので、また執筆活動に戻ります。宜しくお願いします。
 一発目がこれで良いのか?

 また連続更新ができるよう、書き溜めつつ放出していきます。
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