1度書き方を見つめ直して、前回、前々回の前書きを修正しました。
書き方に不快感を覚えてしまった方へ謝罪を。大変申し訳ない。
修正した箇所にも書きましたが、昔のアニメヒロインをベースにしているので、暴力表現を入れました。
なるべく嫌悪感を感じないように、主人公の失礼な態度とかで「まぁ残当」と考えられるように工夫したつもりでしたが・・・文章力が及ばなかったみたいです。すまない。
それはそれとして、評価が下がったお陰か肩の荷が降りた感じもありますので、伸び伸びと書けるかもしれない、と思い直しました。
とはいえ評価は評価、きちんと受け止めたいと思います。 ちゃんと読んでコメントくれるからね。ありがたや。
あと、知人にBP/BLの駆動配分は45:55だよ、と教えられたので以前の話を修正してあります。お恥ずかしい限りです。 おいは恥ずかしかッ!
ちなみに相変わらず不定期になります。
今回曇らせチックな描写が入るので、苦手な方はご注意を。
レガシィ納車したので、初投稿です。
────土曜日、妙義山頂上。21:00頃。
「・・・時間だ、始めるか」
「フッ、待ちわびたぜ高橋涼介・・・!! お前と走れるこの瞬間をな!! 生まれ変わった俺の32で、Rの真髄を見せつけてやるぜ!! 」
「・・・今のところ、俺は一切負ける気なんてないさ。 だが間違いなくお前は以前より速くなった。 楽しい夜になりそうだぜ」
妙義山の麓、ヒルクライムバトルのスタート地点となった場所で2人のドライバーが向かい合っていた。周囲に集まったそれぞれのチームメンバーとギャラリーは、固唾を呑んで見守る。
中里は闘志を示すように涼介に人差し指を向け、宣戦布告のような言葉をぶつけている。
対して、涼介はそれを受け流すように飄々としていた。どちらかと言えば"高橋兄弟"というよりも、その雰囲気はかつての・・・『赤城の白い彗星』と呼ばれていた頃に引っ張られているようにも見える。2人を囲む会場のテンションも上がり続けている。
・・・だからだろうか。誰も涼介の表情に陰りがあるのに気付かないのは。
《─────どうだ涼介? 走るのは面白いだろう?》
(・・・似ている、いやそんなはずはない。だが、性格も言動も全く違うというのに重なってしまう。─────
《─────いつかお前と本気で競り合えるのを、楽しみにしてるぜ》
(その32を見ていると、
✣✣✣✣✣
主人公side
さて、どうしようかね。
こないだのインパクトブルーとの邂逅から数日して、本日は土曜日。
そう、妙義山での交流戦の日である!!
「・・・ねぇ、やっぱさっきのとこ右だったみたい」
「間違いも大概にSAYよッ」
「ごめんて・・・」
はい、迷っております、拓海とイツキのアレですね。原作再現でございます。 いや望んでねぇよ。
ナビシートに収まる沙雪さんがしょんぼり顔で地図とにらめっこしてるのを横目に、ササッと横道に頭を突っ込んでバックでUターン。 ちゃんと周囲は確認してます。
というかこのUターン方法、教習所で習うけど実際ほぼ使わんよね。特に都心。車の通り多いから死角から突っ込まれるのを想像しちゃってなんとなく避けがち。
Rから1速にギアを放り込み、手馴れた操作でまた走り出す。めんどいのでギアは飛ばし気味である。1速→3速にあげる経験、みんなあると思います。
「ごめんね隼くん、沙雪のせいでこんな面倒なことになって」
「ねぇ真子? その『あたしのせい』って部分要るの?? 今頑張ってるんですけどー??」
後部座席に座る真子さんが申し訳なさそうに謝罪してくる。まぁやってしまったミスは仕方が無いので、次はないように努めて頂ければ。
なおさっきの経路指示ミスは3回目ですね。舐めんな。
へい沙雪さんや。後部座席とイチャイチャすんなや、はよ道教えてくれい。
身体を乗り出しながら話す姿は大変けしからんが、精神衛生的に良くもないのよ。*1
「あー、もう! ちょっと待ちなさいって」
そう言って再び地図を睨み始める沙雪さん。ちょっとした
さて、どうしてこんな状況になったかと言うと、話は本日の日中に遡る。
つい先日、この2人と顔合わせを完了した訳だが。
そこで真子さんと涼介を引き合せる約束をしたのを覚えているだろうか。
つまりこれはその約束の履行の為に共に行動している訳である。
とは言っても、きっかけはしょーもなかったりする。
『えーと・・・ シルエイティの整備が終わんなくて足ないんだよね』
『はっ???』
つまり、
先日のセッティング談義の時に俺の発言からインスピレーションを得た沙雪さんは、鉄は熱いうちに打て! と言わんばかりにパーツを掻き集めて早速カスタムに乗り出したらしい。
真子さん曰く、『気炎万丈ッ!』と形容できる勢いのままに全力で作業はしていたらしいのだが力及ばず。 最終的にはショップ奥のガレージでぐでんぐでんになってたそうな。年頃のレディとしてどうなんだそれ。
当然チューニングにマニュアルなんてものは無い。何回もやってノウハウあるなら半日以内には終わると思うけど、触り慣れてない部分の作業だからそりゃそうなる。誰だって最初は初心者なのだ。繰り返しの練習、努力しか近道は無いんよね。しょうがない。
それはそれとして計画性は持てよ? と、そのあともちろん叱りました。・・・真子パイセンがね。
パートナーからのお小言の方が身に染みると思った次第である。*2
ちなみにぐでぐでな状態の写真を見せてもらったが、まるで色気を感じないオッサン状態だったことはここに記しておこう。
エンジン周りの部品が外れたままのクルマなんて当然動かせないため、俺が召喚されたのだ。
そうして緊急で向こうへ迎えに出向き、今の構図が誕生したわけである。ちなみに今は夏なのに窓を開けています。理由はいい匂いが充満して精神がガリガリ削れるから。レディに縁がないからね、童貞みたいな反応も仕方ないね。 えっ優香? いやーないでしょ。*3
というか今思ったのだが、店のデモカーなりなんなりを借りてくれば良かったのでは??
地元では有名だというなら、デモ車の1台くらいはある筈である。俺の思い込みかもしれんが。でもうちには4台くらいあるしなぁ。
「それくらいはアタシも思いついたわよ。でも1台は車検で預けてくれてるお客さんに代車として出てるし、もう1台は夏のアタックイベントに向けて調整中。どーにもならなかったのよ」
「・・・アタックイベント? それって、来月に筑波で行われるやつです? てか代車がデモカーとかうらやましっ」
「あー、そうそう。基本は本番である冬に向けてのセットアップ的な役目のイベントらしいけどね。 どうしても夏はタイム出ないし、どこもテストがてらって感じよ」
「ほうほう」
確かに、タイムアタック系は基本として冬にベストタイムが狙われ、更新されるのが常。あくまでコースの練習やセッティングデータとかがメインなわけか。自店の新人ドライバーである俺への説明がサラッとしたものだったのも頷ける話である。店長の手抜きとかじゃなくて良かったぜ。 不安で夜に8時間しか寝れなかったんだ。*4
当然ウチの店も出る予定である。とりあえず分切り*5はマスト。少し前に妙義に足を伸ばしたのも、妙義のヘアピンを筑波のコーナーに見立てて足をチェックするため。
冬にタイムアタックをする理由はいくつかあるが、1番の理由としては"気温が低い方がいいタイムが出る"ということに尽きる。
空気は冷たい方が密度が増えるため、限られた容積分しか空気を入れられないエンジンにとっては冬の方がパワーが出やすいのである。いっぱい酸素を入れてけ。
他にも、夏に比べてタイヤやエンジンが熱ダレなどを起こすまで時間が掛かるため、アタックする本数自体を増やしやすいというのもある。まぁ温まるのにも時間かかるけど。クーリングの時間までも短くなるのはかなりのメリットなのだ。
チャンス回数が増える分、いい数字も狙いやすくなるということ。単純だね。
まぁ筑波なら文字通り
さっきも言ったが、本番は冬なんで。 古事記にもそう書いてある。*6
そんなこと言ってたら妙義山に着いたらしい。ここが麓側になるはずだが・・・ ん?? なんか妙に騒がしいな。
妙にギャラリーがざわめいているので、少し聞き耳を立ててみる。どうしたのやら。
「秋名のハチロクが来てるぞぉぉおおお!!!」
「おいマジか!? ホンモノかよ!!」
「間違いねぇ! あの豆腐屋だ!!!」
───あっ、君かぁ。
赤城vs秋名からまだ1週間といったところではあるものの、基本として走り屋という人種は耳が早い。
ましてや今回は近年有名な走り屋など聞いた事がない秋名山において、彗星の如く現れたダウンヒルスペシャリスト。それもハチロク乗りときた。
誰もが知るような手頃な車で高性能車をカモるなんて夢のある話、周囲が放っておくはずもないのである。
そのせいか、こうして噂のハチロクが現れた時点で騒がれているのはある種当たり前でもあるのだろう。ま、有名税的なアレよ。
・・・ところで、なんか途中でみんながめっちゃ指さしてくるんだけど、なんで??
チラッと「助手席の───」とか聞こえたので、多分女連れだって言われてんのかね。
チラリと沙雪さんへ目をやりながらも、その顔面偏差値を再認識する。
まぁ、うん。この2人の見た目はかなりレベルが高いしね。普通にモデルとかがこなせるような美貌を持ってると個人的には思う。
でもその見た目からは想像つかないドラテクをお持ちなんですけどね。並の男なんて向こうから願い下げだろう。ほぼ走り屋版アマゾネスである。*7
ギャラリーの新鮮な反応を少し面白がりながら、俺は駐車できる場所を探しに頂上へと向かっていくのだった。
「・・・お、おい。見たかよ今の?」
「あぁ・・・間違いねぇ! あれが、こないだの交流戦でヒルクライムを走った奴だ!!」
「隣にかわいい子乗っけてたぞ! くぅー! お近づきになりてーなぁ!!」
「もしかして、今回も走るのか!? 『シルバースター』は!!!」
✣✣✣✣✣
啓介side
「アニキ!! 今入った情報だが、ハチロクとレガシィが来てるらしい!」
「────ん・・・あ、あぁそうか。来るだろうとは思ってた」
「・・・アニキ?」
下でコースマーシャルをしてるメンバーから連絡を貰い、急いでアニキに伝えようとしたのがたった今。
だがそれを聞いたアニキはらしくない生返事をして、どこかぎこちなかった。
ここ数ヶ月前まではどこか沈んだ雰囲気を持っていたアニキ。
だが少し前から持ち直したのか、ずっと計画されていた"関東最速プロジェクト"を始動してチームの陣頭指揮を取ってきた。その様子は、まさに指導者と言える程のカリスマがあった。
実は昔の俺は、アニキの事が嫌いだった。
アニキは頭がすげぇ良い。
もちろんそれでいてスポーツやら何やらまでそつなくこなしちまう。
対して俺はそこそこ優秀止まりだった。
サッカーで学校1番な弟と、大会で成績を残す兄。
テストで90点のオレと、いつも100点なアニキ。
クソオヤジが褒めるのはいつもアニキだった。
いつしか俺は上を目指すのをやめ、親に反抗するように非行に走り始めた。
同じように現実を嫌うヤツらと群れて、ちょっとした暴走族みたいなことまでやった。
惰性で毎日を過ごして、そこそこの勢力を率いるようになったある日、オレはアニキに呼び出された。まぁそん時はシカトこいてたけどな。
ちょうどその日は集会を開く予定で、真夜中にも関わらず俺は外出しようとしてた。
そんな時に、アニキにこう言われた。
『啓介・・・お前はいつまで、そんな空っぽで過ごし続けるつもりだ?』
それを聞いた俺は幼稚にキレた。痛いところを突かれたからだ。
ダラダラと今のまんま続けるのはなんの意味もない。それはグレてからの数年間で、もう俺自身にもよくわかってたこと。
だからって今更元のままに収まるなんてしたくないし、できるわけが無い。だからその時は行き場の無い感情を、ぜんぶアニキにぶち撒けた。
一頻り不満と文句、そして現状への不安を吐き出したオレに対して、アニキはさっきより優しい口調で『ついてこい』とだけ言った。
その時は名前すら知らなかった、俺の単車の横に停まってた白いクルマを出してきて俺に乗るように促した。
車内は気まずかった。直前まで言い合い・・・というか一方的に不満をぶつけたんから当然だった。
無限に感じるような暗い沈黙のまま、アニキは赤城山を登り、頂上で折り返してこう言った。
───今俺が必死に積み上げているものを、お前に見せる
と。
直後。弾かれたようにして、その日初めて乗った白いクルマ────アニキのFCが走り出した。
バイクのコールを切るための空ぶかしとは全く違う、真に負荷の掛かった甲高いエンジン音が俺の脳を揺さぶった。
強烈だった。
吹き飛ぶような速さで流れる外の景色に、何度も身を掠めるように近付いてくるガードレール。そしてひっきりなしに襲い来る強烈な前後左右の横G。
振られないようにと必死にナビシートでしがみつくオレは、そんな中でふとアニキへと目をやった。
俺の目には今も焼き付いている。
───FCをドライブしながらシートに収まって精悍に前を見据え、光るような強い存在感を放ち続けるあの姿が。
フラフラとしていたオレに対して、あの日アニキが打ち込んでくれた───今も大事なままのブレない"芯"だった。
それに憧れて、中途半端な非行に走るのはキッパリと辞めた。
オレを慕っていた舎弟に族を任せて足を洗い、付き合ってたギャルとも縁を切った。オレがアタマ張ってる人間ってトコしか見てない女だったからせいせいしたな。
それまでは天才なアニキと比べられて、ずっとへそを曲げたままでアニキを嫌ってた。
なんでも出来てしまう人間に、努力しても届かない人間の気持ちなんて分からないだろうと壁を作ってた。
けど違った。アニキも努力していたんだ。
ただ、オレにはそれが見えていないだけだった。・・・いや。見ようとしていないだけだった。
だからあの日、俺の知らない世界を教えてくれたアニキの夢を。
人に胸を張って自慢できる俺のアニキが描いた理想を。
叶えてやりたいって思ったんだ。
でもなぜか今。
ココ最近良くなってたアニキの様子に、急にまた影が差し始めた。
あの人を惹きつけるようなカリスマが、消えてしまっていた。
どうしてか小さく見えるその姿が───あの日の俺と重なっていた。
涼介 : なんか精神ダメージを受けてる人。チューニングされている32GT-Rとかいう車のせいで自身のトラウマに近いものがフラッシュバックしている。原作で自分で走らなかったのはこういった点も理由の一つだったのかなと作者は勝手に思ってる。
啓介 : なんか精神ダメージ受けてる人その2。どこかシナシナになっている兄にかつての自分みを感じてる。だが死神との因縁を知らない為、原因不明で様子のおかしい涼介を見て曇ってる。
中里 : なんか精神ダメージを与えてしまった人。オマケで弟にまでコンボをキメてる。先日の主人公との1件の翌日、思い立ってより太い中古のアルミホイールとタイヤを入れた。財布に大ダメージである。
そのため、ぶつけたリアの補修はDIYでやった。さすがに手馴れてますね。
原作で純正ホイールっぽいのを履いてたのを見てずっと思っていたが、225の16インチで380馬力を受け止めるのは無理があると思うの。
主人公 : 何も知らない人。先日の1件で付いた2つ名的なものがようやく作中登場。
ただのギャラリーのつもりで来たが、そうは問屋が卸さない。
沙雪 : 何も知らない人その2。せっかく妙義に来たため、幼馴染みである慎吾をからかう気満々でいる。男遊び(物理)である。
真子ちゃん : 今回空気な人。ごめんね、次回はメイン張る予定だから・・・
───この夜、運命に出会う。(適当)
今回も捏造まみれです。原作では啓介の過去と今へ変化する契機のはなしはサラッとされただけだったので、そこを膨らませてみました。
主人公の2つ名についてはなにもいわないで。
作者のセンスではこれが限界なの。
レガシィのボディカラー→シルバー
スバル→エンブレムがシックススター(六連星)