ダンジョンで思い付き短編を書くのは間違っているだろうか 作:ミストリアン
内容:イレギュラーレコードの面子が、本編軸の世界に…
ーーー時を渡るという行為は、神であってもほぼ不可能である。
その中でも例外的に、幸運がほほ笑んだか、あるいはカオスが気に入ったのか、その不可能だった道が一部で来ていた。
しかし、予想外だったのはその道に転がり落ちてしまう事故もあったもので…
「アーディ!!大丈夫ですか!!」
「だ、大丈夫だよリオン。あ痛たたた…まさか、あの闇派閥の人が自爆するなんて…いや、二度目だし当たり前なのかも?」
「当たり前になってほしくないんですが!!」
…ダンジョンの中で、響き渡る二人の少女の声。
かたや、ガネーシャファミリア所属のアーディ・ヴァルマ、かたや、アストレアファミリア所属のリュー・リオンであり、お互いに今、激しい戦闘を終えて状況を確認していたのだが…どうも周囲の様子がおかしい。
「あれ?てかここどこ?さっきまで私たち、アリーゼ達と一緒に討伐作戦で、16階層にいたはずだけど…」
「水が流れている…
闇派閥討伐のために、討伐作戦をアストレアファミリアとガネーシャファミリアで行っていたのだが、その場所はもっと上のはず。
最後の最後で大爆発を起こしたアレに巻き込まれて、一気に下に落ちてしまったのだろうか?
「いや、でもそれだと18階層とかのような大きな場所も抜け落ちるし…何かがおかしいかも」
周囲を警戒するアーディ。
ダンジョンで未知のことが起きるのは当然のことではあるが、今回の異常事態はいつも以上に何かがある。
「わかりませんが、アーディ。ひとまずは、上を目指しましょう。安全な場所へ行かなければ…っ、誰かが来ます!!」
「!!」
下手をすればこれは闇派閥の罠と言う可能性も視野に入れている中、声が聞こえてきた。
油断できないため、二人はすぐに物陰に身を隠せば、その後に続けて声の主たちの姿が現れた。
「ふぅ…とりあえず、今日はこの階層までだよね」
「ええ、十分でしょう、ベル様。受けた依頼では、この階層のアンダーコーラルが必要でしたし…売ればもっと高いヴァリスを得られたでしょうが、欲深すぎると身を滅ぼしかねないですからね」
「そう言いながら、ゴールデンパールを見つけてはしゃいだのは、どこのリリスケだったか」
「ヴェルフ様、貴方も希少な素材を見て、動いたでしょうが!!」
「私としては、どっちもどっちだと思いますが…
「あれは…どこか、別の冒険者たち?いや、だが…」
「…あの姿…え…うそ…」
見る限りでは、中の良さそうな冒険者たちの姿。
しかし、冒険者たちの中に…彼女たちが、この場所へ来て
「「…アル!?」」
雪のように白い髪色であり、紅の目を持つ少年…アル。
ある日突然、あの暗黒期真っ盛りのオラリオに現れて、そして消えたかと思えば再び現れた、
なぜか彼の消失に伴う記憶の欠如があったが、今この場所において、彼の姿を見ることで彼女たちの記憶はすぐに戻ってきたのだ。
「あ、アル!!」
「ちょっと待ってください、アーディ!!」
記憶が戻り、すぐそこにいるのならばどうして止められようか。
思わず駆け出したアーディに対して、リオンは止めようと手を伸ばしたが届かない。
「え、今何か声が…えっ」
「どうしました、ベル。あっちを見て…え」
突然響いた声に、彼らが声の主の方を見て固まる。
二人とも、その声の相手が誰であるかと言うことを理解したのだ。
「「えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」
それから数秒後に、感極まり過ぎたアーディがベルに泣きつきながら抱き着き、二人のエルフが時間軸は違えどもお互いに同じ思いを抱き、哀れな兎の悲鳴がダンジョンの中に響き渡るのであった…
激高するエルフ
泣き叫ぶ哀れな白兎
事情を聴いて、情報を理解した小人の怒りが追撃に入るのは…まぁ、言うまでもない。
ちょっと短いかな?
こういうイベントは色々と考えていると楽しくはある
でも確実に、ベルが何かしらのひっどいめに遭うんだよなぁ…
続きも書きたいけど、イレギュラーレコードの世界線の話もそろそろ出したいところ
でも他にもやりたいことが多い…そういや新刊も…