暗殺者が蔓延る世に一人の異物が放たれる

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Fhysigif days

 「殺し屋」とはーー殺しで稼ぎを得、生計を立てるもの達の総称である。

 

 これは、そんな殺し屋達が跳梁跋扈する世界で、一人の異物、フィジギフが殺し屋として生きていく話である。

 

 

 

 


 

 

 

 気づいたときには、すでに私は殺し屋となるべく過酷な訓練を積んでいた。

 私が私の記憶を完全に取り戻したのは、だいたい五歳ごろの話だ。それまではなんとなく違和感を感じていたのだが、一定の年齢を過ぎた後、ぴたりと自身の肉体と魂が合体するような、莫大な爽快感とともに前世の自分が目覚めたのである。

 

 目覚めた私が自身の肉体の記憶と合わせ、いろいろ調べた結果、異世界に転生しているのだと気づいた。

 異世界とはいっても、ドラゴンやエルフがいるファンタジー系ではなく、ほぼ前世と同じ現代の世界観のようだ。ではどこが異世界なのかというと、明らかに自身と周りの人間の身体能力がおかしいからである。

 

 いや、人間全員がそうというわけではなく、一部の「殺し屋」と呼ばれる人間の身体能力がヤバいのだ。

 何mもの壁をジャンプして越えたり、目にも止まらぬ速さで移動したりと超人じみている。

 これは現代日本とはいっても異世界と読んでもいいのではないだろうか。しかし、異世界要素は私が確認した限りでは殺し屋の身体能力のみで、手から火を出したり水を出したりなどの魔法はなさそうだ。実際兄の甚一君に聞いてみたところ「魔法……?あるわけないだろ」と言っていたのでその方面については安心できると言えるだろう。でも甚一くんが知らないだけで実際はあるのかもしれないので、ほんのり注意だけはしておこう。殺し屋の世界では一瞬の油断が命取りになると、毎回口と拳で教えられているからだ。

 

 最近父が特別講師?教官として呼んだという佐藤田とかいうババ……お姉さんにひたすらボコられながら口酸っぱく教えられている。あと「透明な殺意に徹せよ」とかいうかっこいいフレーズも教わった。

 

 そんなわけで異世界に転生した私だが、実家が暗殺一家というやつだった。暗殺一家といえば、ゾルディック的なメイドや執事までもが実力者ーーといったものを思い浮かべると思うが、私の場合は和風の日本家屋で血の繋がった兄弟や従兄弟などがめちゃめちゃいる。ちなみにメイドや執事はいない代わりに女中さんがいる。女中さんの戦闘力はない……と思う。

 

 そこでは完全実力主義で、強い奴が偉いーーといったシンプルな構造をしている。私には才能があるみたいだし、頑張れば頑張るだけ地位が上がっていくならありがたいと思う。とりあえず今の目標は家の最強部隊「丙」に入ることだ。

 

 そういえば自己紹介がまだだった。私の名前は「甚爾」。

 

 禪院家の「禪院甚爾」だ。

 




アニメ……

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