のび太の家の庭の茂みで気絶していた謎の美少女 ソフィア。零達はソフィアに街を案内することに。だが途中で全員で空を飛ぶことになりソフィアは皆より先に行ってしまい零が追いかけるのだった。
ソフィアは楽しさの余りスピードを上げどんどん上へ上がっていき雲の上にまで到達していた。
ソフィア「わぁ。・・・綺麗。ウッ。」
ソフィアは雲の上の鮮やかな水色の空と真っ白な雲の景色を見渡し、空の上に輝く太陽に手をかざして見た瞬間バランスを崩して苦しそうに呻く。
零「ソフィア!まさか太陽を見たのか?!」
(そうか!ソフィアは太陽の知識はあっても太陽を見たらどうなるかわからない。それに人魚族は海中での生活に適応しただろうから、海中と環境が変わった空の上で気持ち悪くなったのか。のび太達の気は・・・見つけた!!)
零はソフィアに追いつくとソフィアを太陽から自身の背中で隠し横抱きにすると自分達の後を追いかけているであろうのび太達の気を捉えのび太達の前に瞬間移動する。
ドラえもん「零さん!ソフィアさんは大丈夫なの?!」
ソフィア「水・・・早く水の中に入りたい。」
とソフィアは生き絶え絶えに言う。
のび太「どうしようどうしよう!!」
零「しずかちゃん、風呂は湧いてるか!」
しずか「ええ!」
零「良し!ドラえもん!”どこでもドア”でしずかちゃんの家へ頼む!!」
ドラえもん「うん!”どこでもドア”〜〜〜!!」
そう言いドラえもんは”四次元ポケット”から”をどこでもドア”を出して皆で潜り、しずかちゃんの家に入り全員で洗面所まで歩く。
零「ソフィア、もうちょいで水の中に入れるから頑張るんだ。しずかちゃん。ソフィアの服を脱がせて風呂に入れるのは任せてもよいか?」
しずか「分かったわ!私に任せて。」
零はのび太達を引き連れ2階のしずかちゃんの部屋に向かう。
しずかちゃんの部屋にて
スネ夫「ねぇ皆、ソフィアさんのことなんだけどなんか変じゃない?」
のび太「何が変なの?」
スネ夫が部屋に入って座るなりソフィアの事について切り出す。
スネ夫「だったさぁ、飛行機や鳥すら見たことないんだよ?だからソフィアさんって河童だったりして〜」
と最初は真面目に話していたが、結局何時もの毒舌が出てしまったので台無しである。
零「スネ夫....それは流石にないだろ。あんな美人が河童に見えるのかよ。」呆れ
ジャイアン「ソフィアさんが河童なわけあるか!!」
零は呆れながら言いジャイアンはスネ夫の肩を持って揺らし始める。
零「なら....人魚って可能性もあるんじゃねぇか?」
スネ夫「遂に零さんまでのび太みたいな事言いだしたよ。」
ジャイアン「河童の次は人魚かよ?」
のび太「零さんはどうしてそう思ったの?」
とスネ夫は呆れるが、ジャイアンとのび太は聞いてくる。
零「俺が初めてソフィアを見た時とお姫様抱っこで縁側に運んだ時に、茂みの中で魚の下半身だったのが、次見たら人の足になってたんだ。それによ...河童が人間に化けるかは知らんが、あの有名な人魚だったら美人で陸について疎くても納得できるだろ?」
とそう話す。
すると突然ドラえもんの四次元ポケットの中から着信音がする。
ドラえもん「ああ、ごめん。ドラミに調べてもらうよう頼んでたんだ。もしもし、ドラミ?」
ドラえもんは”四次元ポケット”から”タイム電話”を出すと通話を始める。
すると超空間の穴が開きドラミちゃんがドラえもんの横に着地したため、その勢いでドラえもんはベッドから落ちかけたが瞬時に立った零が片手で支える。
ドラえもん「ドラミ、人魚について何か分かったの?」
ドラミ「ええ。タイム電話ニューモデルに任せて!それと零さん、人魚の絵を書いてもらえるかしら?」
零「俺?良いよ。・・・出来たぜ。これなら良いだろ。」
零は紙とペンを受け取り人魚の絵を書き始め直ぐ完成する。
その絵は海にある岩の上に座り星空を眺める上半身は美しい女性、下半身は魚といったイメージ通りの人魚だった。
ジャイアン「おお、流石零さん!絵も上手なんだな!!」
ドラミ「人魚の話は最も古いのは紀元前3000年。今から5000年前になるわ。零さんの書いた絵を見る通り上半身は人間の女性、下半身は魚が一般的よ。でもね、こういうタイプの人魚も伝わっているの。」
ドラミちゃんは解説しながら”タイム電話”の機能で、魚の衣装を被った男性の姿を紙の上に投影し、皆注目する。
ジャイアン「何でオッサンが魚の被り物してんだ?」
のび太「人魚と言うより...ただの人に見えるけど...」
と二人は投影された男の姿に人魚なのか疑問をいだいている。
零「これはオリエントの神話に出てくる オアンネスという海の神だな。」
と零が投影されている姿について話す。
ドラえもん「この人が海の神様?!」
ドラミ「ええ。オアンネスはある日海から地上に現れて人々に文明を授けたと言われていて、人魚伝説の一つとして有名なの。」
そうドラミが解説する。
ドラミ「後はギリシャ神話に出てくるポセイドンやその息子トリトンも人魚の姿だったと伝えられているわ。」
零「人魚は金か青の長い髪の美女と良く言われるが男性の人魚のマーマンも居るんだぜ。それに日本にも飛鳥時代に人魚が発見されたという伝承があるくらいだしな。」
と会話を続ける。
のび太「世界だけじゃなくて日本にも人魚は居たんだ。知らなかったよ。」
スネ夫「でもジュゴンを見間違えたって言われるよね。」
そうスネ夫が言うとドラミちゃんはタイム電話で子供にお乳をあげるジュゴンの絵を投影して見せる。
ジャイアン「これがジュゴン?全然人魚と似てねぇぜ。」
のび太「この光景を人魚に見間違えるかなぁ?」
と二人は感想を言う。
ドラミ「じゃあまた何か分かったら連絡するわね!」
ドラえもん「ありがとう、ドラミ。」
そう言いドラミちゃんは超空間の穴に入り帰ってしまう。
しずか「キャーーーーー!!」
すると突然洗面所からしずかちゃんの声が響く。
零「今のはしずかちゃんの声だ!」
(まぁ展開知ってるけど悲鳴聞いたら驚くよね。)
ドラえもん「皆行こう!」
全員でしずかちゃんの部屋を出て階段を駆け下り洗面所のドアを開ける。
のび太「ああッ!しずかちゃんが!!」
零以外「人魚になってるぅ?!」
零「・・・・マジか。」
と下半身が人魚のような魚の姿となったしずかちゃんに驚く一同。
しずかちゃん「ソフィアさん。これって・・・・」
数分後のしずかちゃんの部屋
のび太「ええッ!?ソフィアさん、海の底から来たの?!」
ソフィア「ええ。私が着ている服は私達人魚族が水の中を自在に泳いだり歩けるようにするために作られたものなの。ごめんなさい、びっくりしたでしょう?」
ソフィアは人魚の服について話し、しずかちゃんに謝る。
しずか「最初は驚いたけど、人魚になったみたいで嬉しかったわ!」
ソフィア「そう!なら良かったわ。」
とソフィアとしずかちゃんは笑い合って話す。
のび太「零さん、ドラえもん。これって・・・・」
零「ああ。昨夜の”架空水巻き添えガス”と”お座敷釣り堀”の効果で繋がった時に迷い込んだんだろうな。」
と零とのび太はソフィアが迷い込んだ原因をコソコソ話す。
ドラえもん「じゃあソフィアさんのお家は海底なの?」
ソフィア「ええ。私達人魚族は5000年程前にこの地球にやってきて海底に街を作って暮らし始めたと言われているわ。」
とソフィアは人魚族の事を話す。
零「5000年前ってことは、人魚伝説が世界中で広まったのはソフィア達人魚族の先祖を見て各地に伝わったってことか。」
ジャイアン「ってことはよぉ、ソフィアさんって宇宙人ってことか!」
ソフィア「ええ。元々私達人魚族はアクア星という自然豊かな惑星に住んでいたの。でも、海中と大気が汚染され二度と生命が住めない惑星になってしまったの。」
とソフィアは途中から辛そうに話す。
零「・・・・ソフィア、辛いことを話させて悪かった。」
(改めて聞くと怪魚族の横暴さと自己中さに腹が立つな。明日戦う時は船という船を全部両断して全員メッタメタにしてやる。)
と零は怪魚族に対して容赦しないと決めるのだった。
のび太「でもソフィアさんは何で人魚族が住んでいる街から出てきたの?」
ソフィア「ふふっ。それはね私達人魚族が暮らしていたアクア星を探してみたかったの。でも勢いで来ちゃったから望遠鏡を持ってこれなかったんだ。」
と照れながら笑うソフィア。
のび太「じゃあアクア星を探しに行こうよ!!」
とのび太はソフィアのために言う。
ドラえもん「ソフィアさん、アクア星ってどんな星なんですか?」
ソフィア「アクア星は4つの月に囲まれた青い星なの。」
と特徴を告げるソフィア。
零「となると五角形のぎょしゃ座か。南半球で見られるはずだから南半球の草原ってどこでもドアに言えば見れるはずだ。」
ドラえもん「よぉし!”どこでもドア”〜!!
と零が該当する星座と見られる場所を話す。
ジャイアン「五角形の餃子?」
スネ夫「五角形のぎょしゃ座!!」
とジャイアンの天然ボケにスネ夫が突っ込んでいる間にドラえもんは”どこでもドア”を出す。
そして”どこでもドア”を全員で潜って南半球の草原に出る。
ドラえもん「此処が南半球の草原だよ。」
スネ夫「うぅ寒い。」ブルブル
しずか「確かに寒いわ。」ブルブル
ジャイアン「南半球ってこんなに寒いのかよ。」ブルブル
と零とソフィア以外寒さに震える。
ソフィア「皆どうしたのかしら?」
零「南半球の夜は気温が低いから何も防寒着を着ないと寒いんだ。だから・・・こうする。」パチン
(防寒着の代わりにすらなるATフィールドはやっぱ便利だな。)
零が答えながら指を鳴らすとATフィールドが皆を一人ずつ包みこむことで防寒着の役割を果たす。
ドラえもん「皆空を見て!!」
一同「わぁ!!」
一同が空を見ると雲一つない快晴のためか、星が宝石のごとく光り輝く夜空が広がっており皆、その絶景に見惚れる。
ソフィア「この中にアクア星もあるのね・・・」
零「皆、アクア星の写真撮れたぜ。」
零はぎょしゃ座の中にあるアクア星の写真と全体図を天体望遠鏡カメラで撮って見せる。
スネ夫「えッ!?零さん、本当に?!」
ソフィア「これが私の、人魚族のふるさとのアクア星なのね・・・」
皆が写真を見ると、其処にはソフィアのいう生き物が住めない星とは違い、人魚族が住んでいた頃のような青く美しい姿だった。
しずか「この青い星がソフィアさんのふるさとなのね。」
そしてその後皆で”どこでもドア”を潜りしずかちゃんの部屋に戻る。