つまりそう言うことです。
私の名前は熊吉レイ。
ゲヘナ学園に通うただの高校3年生だ。
そんなボクではあるけれど、今どんな状況かというと──
「それで。なにか言い残すことはあるか変態。」
何故か同じ学園の友人であるマコトちゃんに銃口を向けられています。
「マコトちゃん。」
「なんだ?」
「ボクは今日もいつも通り平々凡々な学園生活を過ごしていたはずなんだけど。」
「ほぉ。お前が言う"いつも通りの平々凡々な学園生活とは──」
マコトちゃんは机の上に置いている書類の一枚を見て続ける。
「──朝の挨拶とともにイブキに奇声を上げながら近づき、」
それは間違いだよマコトちゃん。ボクは奇声を上げながらという変人行為はやってない。
ただ『うおおおおおおおおおおおおお!おはようイブキちゃーん!うおおおおおおおおおおおおお!』ってやっただけなんだよ。
「イブキの靴箱に"イブキへ 今日おまえの部屋に入ってやるぞフフフフフフ フフフ 熊吉"という明らかに異質な手紙を入れ、」
それは間違いだよマコトちゃん。ボクはストーカーみたいな変な手紙は入れてない。
ただ今日一緒にイブキちゃんの家でかつ、イブキちゃんの部屋で遊ぼうよ、って意味なんだよ。
「挙句の果てには、イブキの持っていた学園指定の水着を秘密裏に奪いそれを着用して登校していたそうではないか。」
それは間違いだよマコトちゃん。ボクはただの変態みたいにイブキちゃんのスク水を着てない。
ただたまたま誰かのバッグに入っていたイブキちゃんの水着を見つけて誰にも盗まれないように無事にイブキちゃんに届けるためにどうすればいいか考えた結果が、イブキちゃんの前まで着た状態で登校してイブキちゃんの前で脱いで渡せば誰にも盗まれず届けられるんだよ。
「さてもう一度聞こう。言い残すことはあるか?」
「・・・・・・そ」
「そ?」
「それでもボクはやってない!」
「嘘をつくなこの変態があああ!しっかりとお前の変態行為を見たくなくても見てしまった目撃者が多数いるんだぞ!」
「見たくなかったら目を背ければ良いものを。」
「背きたかったに決まっているだろう!?誰が好き好んで奇声を上げながら7歳下の学年を追いかけている変態を見たり、文言からあからさまにストーカーだと明言した紙を見つけたり、身長体格が合っていないスクール水着を着ながら学園に向かう変態を見つけるというんだ!?」
まったくマコトちゃんはボクのことを変態変態と。
「マコトちゃん。聞いて欲しいことがあるんだけどさ。」
「なんだ。」
「マコトちゃんはさっきからボクを変態と言ってるよね?仮にボクが変態だとしてもボクは変態という名の淑女だよ。」
「・・・・・・」
フッ・・・完璧すぎる名言にぐぅの根も出ないみたいだ。そしたらボクはこれから日課のイブキちゃんの観察日記をつけなきゃなんだ。失礼させてもらうよ。
「それじゃあ縄と重りは置いておくからボクは帰るね。お疲れ様~。」
そう言い残して熊吉レイ、ゲヘナ学園ではキチクマと呼ばれる彼女は
「いや結局変態じゃないか!?」
そういって万魔殿の議長である羽沼マコトは机に置いてある電話で風紀委員の電話に掛けた。
「今すぐに熊吉レイを捕らえろ!ゲヘナ学区を出てもきにするな!その辺の手続きは万魔殿が引き受ける!」
「今すぐあの変態を地下牢にぶち込めえええ!!!」
今日のゲヘナではゲヘナのアイドルとも言える丹花イブキを追いかけるゲヘナの変態と言われる熊吉レイを追いかけるゲヘナ最強と謳われる風紀委員長である空崎ヒナとあまり知名度がないゲヘナ学園の万魔殿議長を務める羽沼マコトを見かける生徒が多くいたそうだ。
風紀委員会のNo.2である天雨アコはクロノススクールの取材に対して『ゲヘナに生息している"ゲヘナヘンタイシュクジョキチクマ"を捕まえているだけ』と答えたそうだ。