とある呪術の未元物質   作:Gussan0

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どうもΣ(゚Д゚)

続き貼っていくで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第六話 王は、異物を嗅ぎ取る

――暗い。

 

虎杖悠仁は、久しぶりに“内側”へ引きずり込まれていた。

 

赤黒い空間。

 

骨と影で組み上げられたような世界。

 

そして、王座。

 

 

「よォ……小僧」

 

 

低く、嗤う声。

 

呪いの王が、片肘をついてこちらを見下ろしていた。

 

 

「珍しいな。向こうから来るとは」

 

 

「……アンタか」

 

 

虎杖は舌打ちする。

 

 

「今、出てくる用事はないだろ」

 

 

「用事ができた」

 

 

宿儺は、ゆっくりと身を起こした。

 

その目が、愉悦に歪む。

 

 

「さっきの“異物”だ」

 

 

虎杖の心臓が、嫌な音を立てる。

 

 

「……垣根、か?」

 

 

「名はどうでもいい」

 

 

宿儺は指先で空をなぞる。

 

 

「呪いを使わず、呪いを否定し、しかも――理解している」

 

 

舌なめずり。

 

 

「理屈で世界を壊そうとする人間など、久しく見ていなかった」

 

 

虎杖は睨み返す。

 

 

「やめとけ。あいつに近づくな」

 

 

「勘違いするな、小僧」

 

 

宿儺は笑う。

 

 

「喰う気はない」

 

 

一瞬、空気が凍る。

 

 

「……は?」

 

 

「壊す前に、“何が壊れるのか”を見たいだけだ」

 

 

宿儺は王座に深く腰掛けた。

 

 

「呪いとは感情だ。憎しみ、恐怖、執着……それらが形になったもの」

 

 

目が細まる。

 

 

「だが奴は、感情を“資源”としか見ていない」

 

 

くく、と喉を鳴らす。

 

 

「面白い。呪いの王として、これ以上の侮辱はない」

 

 

虎杖は、はっきりと言った。

 

 

「……あいつは、アンタみたいな怪物を倒すために動いてるわけじゃない」

 

 

「分かっている」

 

 

宿儺は即答した。

 

 

「だからこそ価値がある」

 

 

視線が、深くなる。

 

 

「世界そのものを“作り直す”気の人間だ」

 

 

――次の瞬間。

 

虎杖は、現実へと弾き戻された。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

同時刻。

 

呪術高専・地下。

 

結界術式の監視盤が、わずかに軋んだ。

 

 

「……今の反応は?」

 

 

術師の一人が声を上げる。

 

 

「宿儺の領域……いや、違う。干渉された“方向”が逆だ」

 

 

別の術師が、困惑した声を漏らす。

 

 

「外部から、呪力体系に“解析的干渉”があった……?」

 

 

沈黙。

 

 

「……あり得ない」

 

 

だが、記録は確かに残っていた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

屋上。

 

垣根帝督は、夜風に吹かれながら、フェンスにもたれていた。

 

指先で、未元物質を微細に分解し、再構築する。

 

 

「……やっぱ、いるな」

 

 

誰に言うでもなく呟く。

 

 

「この世界、“意思を持った欠陥”が棲みついてやがる」

 

 

背後から、足音。

 

 

「それ、たぶん“一番当たり”引いてるよ」

 

 

五条悟だった。

 

缶コーヒーを二本持ち、一本を放る。

 

 

「受け取りな。徹夜で考え事してた顔だ」

 

 

垣根はキャッチし、鼻で笑う。

 

 

「で?何が起きた」

 

 

「簡単に言うと――“呪いの王”が、君に興味を持った」

 

 

垣根は、少しだけ眉を動かした。

 

 

「王?」

 

 

「うん。この世界で一番、壊れた奴」

 

 

沈黙。

 

 

「……なるほど」

 

 

垣根は、空を見上げる。

 

 

「じゃあ、最初に解体するにはちょうどいい」

 

 

五条が、吹き出した。

 

 

「はは。普通は“避けたい相手”なんだけどね」

 

 

「悪ぃな」

 

 

垣根は淡々と言う。

 

 

「俺は、避けるより――仕組みを知りたい」

 

 

遠くで、結界が低く鳴った。

 

世界はまだ均衡を保っている。

 

だが、その中心に、理解する者が立ち始めていた。




時系列で言えば、原作の2巻〜3巻辺りですかね?

では、またく(`・ω・´)
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