【助けて】数年後に人類が半減するスレ【クレメンス】 作:華風鱗月
そして私のストックはもう無くなったので(余りにも遅筆過ぎる)明日の日付が変わるまでに死ぬ気で書かないといけない事になりました。ダレカタスケテ
シルバーサムライである剣一郎、そしてその祖父である弦一郎を襲い鬼哭を奪った御庭番衆。今現在彼等は自身達の本拠地であるとあるビル内にて鬼哭を調べていた。
「鬼哭について進展はどうだ?」
鬼哭に直接触れない様に機械製のアームで固定し様々な機器を取り付ける。側に置いてあるパソコンの画面には鬼哭から発せられるエネルギーを検知し記録される。鞘に収められている鬼哭だが、その状態でも力が放出されているのか常に一定の数値を出し続けている。
「これは半蔵殿…今の所あまり進展は御座いませぬ」
鬼哭を囲み大勢の研究者がどうにか鬼哭の情報を得ようとしている最中、半蔵が現れる。
あの日、弦一郎を襲撃し彼を殺害するもその直前に死にかけだった弦一郎によって左腕を断ち切られた半蔵。そんな彼の左腕には鋼鉄製の義手が取り付けられていた。
「鬼哭のエネルギーを抽出は出来ないのか」
「ソチラも難航しておりなかなか…アレのエネルギーを取り出して兵器に転用すれば強力でしょうが、エネルギー自体が不安定故になんとも…」
御庭番衆の狙い、それは鬼哭の宿るエネルギーの抽出…そしてそれを兵器に転用する事だった。元々は鬼哭を使用する為に捜索されていたが鬼哭の使用の代償である殺戮衝動を無視するべくエネルギーの抽出計画が練られることになった。
「わかっていると思うが我々の悲願を達する時まで時間は無いぞ。それまでに必ず兵器を完成させておけ。でなければ…」
「か、畏まりました…!必ずその時までには…!!」
半蔵は顔を研究者に近付けて圧を掛ける。もし間に合わなければお前の命はないと暗に示しながら。
研究者は半蔵からの圧に身体を震わせながらも返答する。その姿に半蔵は暫く顔を近づけたまま静止し研究者を見詰める。
「……話は変わるが、小助の方はどうだ?」
体感としてどれだけの間詰められていたのか…研究者自身は圧のせいか数時間かと見紛えたが実際には数分しか経っていなかった。それほどに半蔵から発せられた圧は重く、研究者の心臓はドクンドクンと強く鼓動が鳴り響いていた。
フッと急に圧を散らした半蔵は話を変えて小助と言う人物の話をする。
「え、あ、さ、小助殿に関しては順調に進んでおります…既に鬼哭の強制接触を72時間行った後であり、彼の精神はもう殺戮衝動に飲まれております」
「そうか…」
二人はその場を移動し小助と呼ばれた人物が収監されている部屋の前に移動する。部屋には外から中を確認出来るように設置された窓があり、二人はそこから中を覗き見る。
中には手足をベッドに拘束され動けない様にされている男が居た。その男は呼吸を荒げ、目は血走り明らかに正気では無い様子。時折ガチャガチャと拘束を解こうと動く…剣一郎を襲った二刀使いの男だった。
何故二刀使いがあの様な姿になったのか…それは少し前の出来事だった。鬼哭を手に入れた御庭番衆は撤退し、公園で倒れていた男達も回収された。
『クソがクソがクソがぁ!!あんなガキに俺が負けるなんて…!!ありえねぇ!!』
首を絞められて気絶していた小助は本拠地に戻った際に意識を取り戻していた。そして自身が任務に失敗し、剣一郎に負けたと言う事実にプライドが高い彼は怒り狂っていた。
『さ、小助殿安静に!』
『うるせぇ!!クソクソクソ…!!なんであんな奴に俺は…!!そもそも一般人のガキの動きじゃなかった…!!何なんだよあいつは!!』
怒りが収まらない小助は怒りをぶつける様に側に置いてある物に当たる。その荒れ具合は部下や医療班を震え上がらせていた。
そんな時、小助の元に一人の男が訪ねてきた。
『騒がしいぞ小助…』
『っ!と、頭目…!!』
現れたのは左腕を失い包帯で覆っている半蔵だった。半蔵が現れた瞬間、先程まで暴れていた姿がまるで嘘だったようにピタリと止まる小助。
『小助、どうやら孫の始末に失敗したらしいな』
『そ、それは…』
『たかが18歳の子供相手に貴様ら御庭番衆の中でも精鋭を送ったというのに…どういうつもりだ?』
『ち、違っ…そもそもほんとは殺せたはずなんだ!!だけど』
『言い訳は無用。貴様には期待していたのだがな…わかっていると思うが任務に失敗した者は処理する決まりだ』
『っ!!』
処理という言葉に小助は顔を青ざめ身体から冷や汗が一気に溢れてくる。恐怖故か歯が小刻みにガチガチと鳴り震えている。
『ま、待ってくれ!次は必ず成功させる!させますから!もう一度チャンスを!何でもしますから!!』
小助は半蔵の足に縋り付き懇願する。その姿は先程まで暴れていた暴漢では無く、まるで親の折檻を怖がる子供のようだった。
『ほう…何でもすると言ったな?』
小助の言葉に半蔵はまるでその言葉を待っていたかの如く反応する。そして彼はしゃがみ小助と目線を合わせる。
『今、何でもすると…そう言ったのだな?』
『え、は…ハイ!必ず次こそあのガキを殺して…』
『弦一郎の孫はこの際どうでもいい。それよりも何でもと言ったが、その言葉に二言はないな?』
『は、ハイ!何でもします…!!』
『………』
小助のその覚悟を確認し、暫しの沈黙の後半蔵は口を開く。
『良いだろう私はお前には期待しているのだ。こんな所で失うのは忍びないと思っていたからな。最後のチャンスをやろう』
『あ…ありがとうございます!!必ずや…必ずや頭目の期待に応えてみせます!!』
『フフ…嬉しいぞ小助よ。貴様の覚悟…しかと見させてもらうぞ』
そうして小助の言質を取った半蔵は彼に鬼哭の長時間による強制接触の実験をさせることにした。この実験の狙いは鬼哭の精神汚染の強度、そして剣術の習得が可能なのかを調べる事だった。
「あの暴れようだが、どれぐらい汚染されている?」
「部屋に入った職員に対して襲い掛かろうとしておりますのでかなり進んでいると思われます」
たった72時間と言う時間で既に小助の精神は殺戮衝動に飲まれてしまっていた。彼の頭の中では殺せ、殺せと常に何かが囁き操ろうとしている。
(72時間であのイカれ様…矢張り弦一郎の化け物具合が恐ろしいな)
御庭番衆が調べあげた情報では弦一郎が原田家当主になったのは45歳の頃。鬼哭は代々原田家当主が受け継ぎ管理する慣わしがある。当主以外は精神汚染を防ぐ為、触れることが出来ない。
つまり弦一郎は45歳から享年84歳までの39年間、鬼哭に触れ続けていたにも関わらず一切の精神汚染をされた様子を見せていなかった。
「汚染の進み具合は分かった。剣術の方はどうだ?」
「そちらの方も既に調べております。こちらの資料をどうぞ」
研究者によって手渡された資料に目を通す半蔵、その資料には小助から得られたデータが書かれていた。
「小助殿は太刀を二刀使った独自の二刀流を使用しておりました。しかしこの実験では鬼哭の一本だけ用意し処理予定だった者との戦いをさせたのですが…一度も訓練をしたはずの無い居合切りを繰り出しました」
「ほう…居合切りをか」
小助の剣術は一呼吸の間に二刀の刀で反撃の隙を与えない怒涛の連撃による攻めの攻撃だが、居合切りと言う言わば待ちを行うカウンターによる剣術を繰り出したという。
「他にも何度か条件を変えて試行したのですがその度に剣術が変わりました」
「……」
「恐らくですが鬼哭自体がその時に最も適した剣術を使用者に繰り出させているのだと思われます」
「つまり鬼哭自体が考えていると…?」
「恐らくは…」
研究者の返答に顎に手を当て、義手となった左手をカチカチと鳴らしながら暫し考え込む半蔵。
(弦一郎が鬼哭によって操られた様には見えなかった…恐らくは精神汚染された者のみ、鬼哭が自動判別していると考えたほうが良いだろう。となると鬼哭を持たせての傀儡兵士化は難しいか…)
「1つ聞きたいが鬼哭では無い通常の刀を持たせての試行はしたのか?」
「念の為に数回程致しました」
「結果はどうだった?」
「そうですね…私は剣術はしたこと無いのであまり分かりませんが似通った動きの剣術をしていたような気はします」
「なるほど…」
(恐らく自動判別による剣術は鬼哭を持っている時限定と考えて良い…ならば精神汚染をさせた傀儡の動きを制御させ、鬼哭から抽出したエネルギー…オーラを使った兵器を持たせれば傀儡兵士化は可能ということ!)
「ククク…素晴らしいぞ…!!流石400年以上求めて来た妖刀だ!!これがあればあの方の悲願が達せられる!!」
「は、半蔵殿?」
考え込んでいた半蔵が突如として笑い出す。その姿に研究者は困惑するが、半蔵はそんな研究者を無視して笑う。そうして暫く笑った後、研究者に向かって指示を出す。
「良いか…必ずエネルギーの抽出とそれを利用した兵器を作り出せ!それさえ出来れば後の計画は直ぐに済むだろう!わかったな!!」
「か、かしこまりました!!」
「早い報告を待っている」
そしてそのまま半蔵は研究室から退出していくのだった。
今回は御庭番衆視点で彼等が何を行っているかを書きました。鬼哭を手に入れた彼等の目的は鬼哭のエネルギーの抽出と精神汚染した者の傀儡兵士化です。
この二つで一体何をするのか?そして彼等の悲願とは?どうか楽しみにしてて下さい
シルバーサムライ編のヴィランをどうしようか悩んでます…MARVELに登場しているかつ、MCUに出ていないヴィランを出すかオリジナルキャラを適当に出すか…アンケ取ります。尚、原作キャラの場合はハンドから出すつもりなんですが…作者、ディフェンダーズサーガ見てないんですよね…
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MARVEL作品に居るヴィラン出す
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原作ヴィランでもハンド以外から出す
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別にオリジナルでもええんちゃう?