俺は何時ものようにシャングリ・ラ(裏)を何気なく見ていた………。
「こんなのまで売ってるのか…操縦教本付きだ…と」
俺は操縦教本付きにつられてとある物をポチっていた、総額約106億円…也。
そしてそれはハマダ辺境伯家の家の前に召喚された。
「ニャンダ?ウルサイニャー」
猫人達も驚き家から出てきた、勿論兄であるケンイチや義姉達も同じように。
「これは…なんぞぇ」
アマラ義姉さんが聞いてきた。
「こいつはMV―22オスプレイ、最高速度565km、航続距離3590km…約2100リーグ位かな王都迄だったら2時間もあれば余裕で到着出来る位の速度は出せる」
アマラ義姉さんとアルスの目が点になっていた、リリス義姉さんは理解出来ていないようだ、プリムラ義姉さんやアネモネも同様だ。
「その召喚獣は何をするものなのか?」
いち早く復活したアルスが聞いてきた。
「こいつの本来の役目は軍隊を迅速に物資と共に送り届けるのが任務だな…あとは負傷した兵士を敵地に強行侵入して救出したりと…」
同じく復活したアマラ義姉さんと何やらヒソヒソ話していた。
「みんな少し離れてくれ、試運転する」
俺は教本片手に操縦席に座った…、
「妾達も乗るぞぇ」
リリス義姉さんやアマラ義姉さん、カナン義姉さん、アルスがドヤドヤと乗り込んで思い思いのシートに座っていた。
「しゃーない、今日は軽く浮揚する程度にするか…」
俺は操縦教本に従って、離陸前のチェックを開始し問題が無いことを確認すると、エンジンを始動させた。
2基のロールス・ロイスアリソン社製T406-AD-400が唸りをあげて始動した。
「本当に浮いておる!」
リリス義姉さんが窓から外を覗きながら驚きの声を上げていた。
「健吾、上手いじゃないか」
ケンイチ兄さんが背後から声をかけてきた。
「暫くは練習あるのみかな」
俺は機体を着陸させると、全員を降ろしてひたすら飛行訓練を開始した。
ーーーー1週間後。
「へぇ~すごいじゃいか」
俺はケンイチ兄さんだけを乗せてアスチルベ湖畔を然程高度を上げずに飛行した。
「これなら王都迄簡単に行けるではないか」
着陸しケンイチ兄さんと話していると、アマラ義姉さんとリリス義姉さんが楽しそうにそう言いながらやってきた。
「そうだね、あとは王城側に着陸スペースを確保すればだけどね」
この時既にアルスによってこの事は国王陛下へと知らされていたのであった。
数日後。
「ケンゴよ国王から書状が届いだぞ」
アマラ義姉さんが蝋で封印されていた手紙を持ってきた。
「着陸スペースは以前小屋を出して泊まった場所を提供してくれるそうだぞぇ」
こうして…オスプレイによる王都訪問は一歩また一歩と実現に向けて進んでいった。