妹が微笑う理由を、僕はまだ知らない   作:吉月和玖

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中間試験編の次は、少し空気を変えて一花メイン回です。

今回はまさかの芸能事務所編(?)。
そして、和喜が色々な意味で振り回されます。

普段とは少し違う“一花との距離感”や、芸能関係ならではの空気感を楽しんでいただけたら嬉しいです。

それでは、『理想の青春カップル?』、どうぞ。




29.理想の青春カップル?

「………」

 

中間試験で無事に一人一教科の赤点回避が出来た五つ子達。

そんな日があった週末。僕は予想だにしなかった場所へと一花と来ていた。

 

「いやー、今日は来てくれて嬉しいよ。やっとその気になってくれたのかな?」

 

ここは一花の所属する織田芸能事務所。

テーブルを挟んで向かい側には、ニコニコ顔の織田社長と一花が並んでいる。

 

「……その気って?」

 

僕が警戒するように問い返すと。

 

「いやいや、隠さなくてもいいよ」

 

織田社長は相変わらずニコニコしたまま、こちらへ身を乗り出してきた。

 

「君みたいな子、業界は放っておかないからねぇ」

「はぁ……」

 

嫌な予感しかしない。

隣を見ると、一花がどこか楽しそうに肩を揺らしていた。

 

「ほらぁ、社長もこう言ってるし?」

「絶対お前が余計な事吹き込んだだろ」

「えへへ~♪」

 

否定しない辺り、犯人確定である。

 

「そもそも、何で僕がここに呼ばれたんですか」

 

僕がため息混じりにそう聞くと、社長は机の上へ一冊の雑誌を置いた。

 

「これこれ」

 

開かれたページ。

そこに載っていたのは――

 

「……ん?」

 

一花だった。

私服姿で笑っている、一花の写真。

だが。

 

「いや、普通に一花じゃないですか」

「問題はその隣」

 

社長が楽しそうに指を動かす。

そこには。

 

「あ」

 

僕が写っていた。

以前、街中で一花と一緒に歩いていた時に撮られた写真らしい。

恐らくオフの日だったのだろう。

かなり自然体だ。

 

「……盗撮では?」

「芸能界だと割とあるんだよねぇ」

 

怖い世界だな。

 

「でね?」

 

社長が満面の笑みを浮かべる。

 

「この写真、結構反響あったんだよ」

「はぁ」

「“隣の男の子誰?”って」

 

嫌な予感が加速した。

 

「雰囲気良いし、絵になるし、一花ちゃんとの並びも凄く自然でねぇ」

「待ってください」

 

僕は片手を上げた。

 

「嫌です」

「即答だねぇ!?」

「当然です」

 

何故そんな面倒そうな世界へ自分から飛び込まねばならないのか。

すると。

 

「まあまあ」

 

一花がこちらへ顔を寄せてきた。

 

「そんなガッツリ芸能活動しろって話じゃないからさ?」

「信用ならん」

「酷くない?」

 

酷くない。

 

「今回はね?」

 

社長が一枚の資料を差し出してくる。

 

「雑誌のモデル撮影」

「……モデル?」

 

思わず聞き返した。

 

「うん。学生向けの特集ページ。テーマは“理想の青春カップル”」

「帰ります」

「待って待って待って!?」

 

僕が立ち上がろうとすると、一花が慌てて腕を掴んできた。

 

「話だけでも聞こう!?」

「今物凄く嫌な単語聞こえたんだけど」

「カップル“風”! 風だから!」

「何が違うんだよ」

 

すると。

 

「ちなみに報酬もちゃんと出るよ?」

 

社長がさらっと爆弾を投げてきた。

 

「……」

 

一瞬だけ止まる。

 

「カズキ君?」

 

一花がニヤリと笑った。

 

「今ちょっと揺れた?」

「揺れてない」

「いや絶対揺れたよねぇ?」

 

うるさい。

だが。

 

「別に演技とかじゃないんだよ」

 

社長が資料を見せながら続ける。

 

「自然体で写真撮る感じ。デート風の撮影とか、会話してるところとか」

「……」

「一花ちゃんも相手役が知らない人だと、逆にぎこちなくなるみたいでねぇ」

「そーなの」

 

一花が苦笑する。

 

「知らない人相手だと結構疲れるんだよね」

「だから知り合い使おうって?」

「そういうこと♪」

 

ぱちん、と一花が指を鳴らした。

 

「しかもカズキ君、普通に顔良いし」

「やめろ」

「背も高いし」

「やめろ」

「雰囲気柔らかいし」

「やめろって」

 

何だこの公開処刑。

すると。

 

「……まあ」

 

社長が少し真面目な声になる。

 

「無理にとは言わないよ」

「……」

「でも、一花ちゃんがかなり推薦してたのは本当」

 

その瞬間。

 

「ちょ、社長!?」

 

一花が珍しく焦った声を出した。

 

「それ言う!?」

「え? ダメだった?」

「うぅ……!」

 

耳まで赤い。

 

「……」

 

僕は思わず一花を見る。

すると、一花は視線を逸らしながら小さく頬を掻いた。

 

「だ、だってさ……」

「?」

「カズキ君となら、変に気を遣わなくて済むし」

 

どこか照れ臭そうな声。

 

「……それに」

「?」

「一緒なら、ちょっと楽しそうかなって」

 

その言葉に。

 

「……はぁ」

 

僕は深くため息を吐いた。

 

「それで?」

「え?」

「期間は?」

「おっ?」

 

社長の目が輝く。

 

「一回の撮影だけ?」

「今のところはね!」

「……今のところ?」

 

凄く不穏なんだが。

だが。

 

「まあ、モデルだけなら」

「!」

 

一花の顔がぱっと明るくなる。

 

「ほんと!?」

「ただし条件付き」

「条件?」

 

僕は真顔で指を立てた。

 

「勉強優先」

「そこ!?」

 

一花が盛大にツッコむ。

 

「あと変な売り方しない」

「安心して!?」

「それと」

「まだあるの!?」

「僕は一般人だからな」

「……うん」

 

そこで、一花も少し真面目な顔になる。

 

「そこはちゃんとする」

 

珍しく真剣な声だった。

すると。

 

「よしっ!」

 

社長が満面の笑みで立ち上がる。

 

「決まりだね!」

「いやまだ決定とは」

「一花ちゃん! 衣装合わせの予定押さえよう!」

「了解でーす♪」

 

完全に話が進んでいた。

 

「……帰っていい?」

 

僕が小さく呟くと。

 

「ダーメ♪」

 

一花が楽しそうに笑いながら、逃がさないように僕の腕を掴む。

 

「いや、まだ心の準備が」

「大丈夫大丈夫♪ 何とかなるって!」

「その台詞、一番信用ならないんだが」

 

僕が本気で嫌そうな顔をすると、一花はくすくすと肩を揺らした。

すると。

 

「じゃあ早速、衣装合わせだけ済ませちゃおうか」

 

織田社長がパンッと手を叩く。

 

「……早くないですか?」

「善は急げって言うでしょ?」

「絶対意味違う」

 

だが、そんな僕の抵抗など誰も聞いていなかった。

 

・・・・・

 

──数十分後。

 

「……」

 

僕は試着室の前で無言になっていた。

 

「カズキ君まだー?」

「帰りたい」

「着替えるだけでしょ!?」

 

カーテン越しに、一花の呆れた声が飛んでくる。

現在。

僕は何故か衣装合わせをさせられていた。

しかも。

 

「いや、何でこんな服なんですか」

 

渡されたのは、シンプルながらも妙に洒落た服装だった。

白シャツに黒のジャケット。

細身のパンツ。

どう見ても“陽キャ大学生風”である。

 

「学生向け雑誌だからねぇ」

 

スタッフさんが笑顔で答える。

 

「和樹君、スタイル良いから絶対似合うと思うよ?」

「そんな事言われても……」

 

僕は深くため息を吐きながら着替え始めた。

 

「──お待たせ」

 

カーテンを開ける。

その瞬間。

 

「「おぉ……」」

 

スタッフ達から妙に感心した声が漏れた。

 

「……何ですかその反応」

「いやぁ、想像以上で」

「普通に似合ってるねぇ」

「素材が良いなぁ」

 

やめてほしい。

すると。

 

「……え」

 

一花が、小さく目を見開いた。

その視線がこちらで止まる。

 

「?」

 

僕が首を傾げると。

 

「……いや」

 

一花が少しだけ視線を逸らした。

 

「思ったより破壊力あったなって」

「何が」

「うわぁ、無自覚だ」

 

額へ手を当てる一花。

 

「カズキ君、自分の顔面偏差値ちゃんと理解した方がいいよ?」

「知らん。周りにイケメンが多いんだ」

 

その後。

 

「一花ちゃんも着替え終わったよー」

 

別のスタッフさんが声をかける。

そして。

 

「どうかなー?」

 

カーテンを開けながら、一花が姿を見せた。

 

「……っ」

 

今度は、僕の方が言葉を失った。

 

淡いベージュ系のコーデ。

柔らかいニット。

自然に巻かれた髪。

 

派手ではない。

だが、“普通の可愛い女子大生”みたいな空気感が異様に似合っていた。

 

「……」

 

思わず見てしまう。

すると。

 

「ん?」

 

一花がこちらを見た。

 

「どしたの?」

「いや……」

 

言葉に困る。

 

「……似合ってる」

「──っ」

 

一花の動きが止まった。

数秒遅れて。

 

「……へへ」

 

少し照れたように笑う。

 

「ありがと♪」

 

その瞬間。

 

「はいストップストップ!!」

 

社長が勢いよく割り込んできた。

 

「今の空気めちゃくちゃ良かった!!」

「え?」

「自然!! 凄く自然!!」

 

バシバシ写真を撮り始めるスタッフ達。

 

「ちょ、待っ」

「はい二人ともそのまま並んでー!」

「近い近い!?」

 

気付けば、一花が自然に僕の隣へ並ばされていた。

肩が近い。

妙に近い。

 

「……」

 

すると。

 

「ふふっ」

 

一花が小さく笑った。

 

「なんか、ちょっと楽しくなってきたかも」

「僕はまだ帰りたい」

「顔は?」

「真顔」

「確かに真顔だねぇ」

 

そんな事を言いながら、一花は楽しそうにこちらを見る。

その笑顔を見ていると。

……まあ。

一回くらいなら、いいか。

そんな事を思ってしまう辺り、僕も甘いのかもしれなかった。

 

「はいはい、じゃあ次は実際の撮影イメージ合わせてみようかー」

 

社長の一声で、スタッフ達が慌ただしく動き始める。

 

「撮影イメージ?」

「そそ。今回は“放課後デート風”がテーマだからね」

 

嫌なワードがまた増えた。

 

「……帰っていいですか」

「まだ言ってる」

 

一花が呆れたように笑う。

すると、スタッフの一人が冊子を持ってきた。

 

「今回の参考イメージになります」

「……」

 

ページを開く。

 

カフェ。

雑貨屋。

並んで歩く男女。

笑い合うカップル風写真。

 

「無理です」

「早いよ!?」

 

即答だった。

 

「いやだってこれ完全にカップル」

「だから“風”だってば」

「何が違うんだ」

「ニュアンス!」

 

雑すぎる。

すると。

 

「でも実際、二人並ぶとかなり雰囲気良いんだよねぇ」

 

社長がうんうん頷く。

 

「さっき立っただけで画になってたし」

「えへへ~♪」

「何でお前嬉しそうなんだよ」

「いやぁ? カズキ君が褒められてるから?」

 

妙に機嫌が良い。

 

「……じゃあまず、軽く立ち位置確認だけしよっか」

 

スタッフに促され、僕と一花は簡易セットの前へ移動する。

 

「はい、一花ちゃんは少し右ー」

「はーい♪」

「和樹君はその隣で自然に」

「自然とは」

 

難題である。

 

「もっと肩の力抜いて大丈夫だよー」

「これでも抜いてます」

「硬いねぇ!?」

「一般人なんで」

 

すると。

 

「ふふっ……」

 

隣から、一花の笑い声。

 

「カズキ君、緊張してる?」

「してない」

「絶対してる」

「してない」

「顔固いよ?」

「放っとけ」

 

そんなやり取りをしていると。

 

「──あ、今いい」

 

カシャッ。

 

突然シャッター音が鳴った。

 

「え?」

「今の自然だった!」

 

カメラマンが嬉しそうに声を上げる。

 

「え、今の撮ったんですか?」

「こういう空気感欲しかったんだよねぇ」

 

社長まで満足げだった。

 

「わざと作った感じじゃなくて、“普段の距離感”って感じ」

「……普段?」

「仲良いでしょ? 二人」

「まあ……悪くはないけど」

「へぇ~?」

 

一花が横目でニヤニヤしてくる。

 

「悪くない、なんだ?」

「そこ反応するとこ?」

「しますー♪」

 

楽しそうである。

すると。

 

「じゃあ次、歩きながら会話してみよっか」

「まだあるんですか」

「始まったばっかりだよー?」

 

終わった。

 

「はい、自然にねー」

 

撮影スペースをゆっくり歩く。

 

「……」

「……」

 

気まずい。

すると。

 

「カズキ君」

「ん?」

「今、“無”になってるでしょ」

「撮影とか初めてなんだから仕方ないだろ」

「ふふっ」

 

一花が小さく笑う。

 

「でも、ちょっと安心した」

「何が」

「私だけじゃないんだなーって」

 

そう言いながら、一花は少しだけ前を見る。

 

「私も最初、こういうの凄い緊張したから」

「一花でも?」

「するよ~?」

 

意外だった。

 

「今は慣れてるようにしか見えないけど」

「慣れたの」

 

一花が苦笑する。

 

「でもね」

「?」

「こうやって知ってる人と撮る方が、ずっと楽しい」

 

その言葉に。

 

「……」

 

少しだけ、一花を見る。

すると。

 

「はいそこ、今の良いー!!」

 

カシャカシャカシャッ!!

 

「うわっ!?」

「社長テンション上がりすぎでは?」

「だってめちゃくちゃ青春してる!!」

 

何だその感想。

だが。

 

「……」

 

モニターを見たスタッフ達が、妙に静かだった。

 

「?」

「いやぁ……」

「本当に自然ですね」

「距離感が凄い」

 

そんな声が聞こえてくる。

そして。

 

「これ、多分かなり反響出るよ」

 

社長が確信したように笑った。

 

「やっぱり僕帰った方が」

「ダメ♪」

 

即座に、一花が僕の腕を掴む。

 

「もう逃がさないからねぇ?」

「何でそんな楽しそうなんだよ」

「だって──」

 

一花が、少しだけ悪戯っぽく笑った。

 

「カズキ君と一緒の仕事、思ったより楽しいし♪」

 

その笑顔に。

 

「……はぁ」

 

僕は小さくため息を吐きながら、視線を逸らすしかなかった。

 

「じゃあ次、座りカットいこうかー!」

 

スタッフの声と共に、今度はカフェ風のセットへ案内される。

 

「まだあるんですか……」

「むしろここから本番だよ♪」

 

一花が妙に楽しそうだった。

 

セット内には、木目調の丸テーブル。

その上にはパンケーキやドリンクまで用意されている。

 

「凄……」

「最近の撮影ってこういうの多いんだよ~?」

 

一花が椅子へ腰掛けながら説明してくれる。

 

「SNS映え重視ってやつ?」

「へぇ……」

 

芸能界、よく分からん。

すると。

 

「はい、和樹君は一花ちゃんの向かいでー」

「……失礼します」

 

妙に緊張しながら席へ座る。

その瞬間。

 

「……近」

 

思わず呟いた。

テーブルが小さいせいで、一花との距離がやたら近い。

足が普通に当たりそうだ。

 

「ふふっ♪」

 

一花が面白そうに笑う。

 

「さっきからカズキ君反応初心なんだよねぇ」

「うるさい」

「でもそこ可愛い」

「やめろ」

 

本気で調子が狂う。

すると。

 

「はい、一花ちゃんは自然に和樹君見てねー」

「はーい♪」

 

カシャッ。

 

シャッター音。

 

「和樹君はもうちょい肩の力抜こうか」

「これでも頑張ってます」

「頑張ってる顔してるねぇ」

「放っといてください」

 

スタッフ達が笑う。

完全に遊ばれていた。

すると。

 

「……ねぇ」

 

不意に、一花が小さな声を出した。

 

「ん?」

「カズキ君ってさ」

 

少しだけ首を傾けながら続ける。

 

「ほんと、こういう世界興味無かったんだ?」

「無いよ」

 

即答だった。

 

「目立つの好きじゃないし」

「ふーん?」

 

一花がストローを弄びながら僕を見る。

 

「でも、向いてると思うけどなぁ」

「絶対嫌だ」

「即答だねぇ」

 

すると。

 

「はい今のいい!!」

 

カシャカシャッ!!

 

「だから何で撮るんですか!?」

「自然だからだよぉ!」

 

社長がめちゃくちゃ楽しそうだった。

 

「いやぁ、作ってない会話の方が断然良いなぁ」

「ほんと距離感自然ですね」

「付き合ってる感ある」

 

スタッフの一言。

 

「ぶっ……!?」

 

一花が飲みかけていたジュースでむせた。

 

「ゲホッ……!?」

「おい大丈夫か」

「だ、誰が付き合ってるって!?」

「え? 違うの?」

「違います!!」

 

珍しく一花が全力否定した。

耳まで真っ赤である。

 

「……」

 

僕は無言でティッシュを差し出す。

 

「はい」

「……ありがと」

 

受け取りながら、一花が少し視線を逸らした。

すると。

 

「いやでも、本当にお似合いですよ?」

 

女性スタッフがしみじみ呟く。

 

「青春って感じ」

「分かるー」

「絵になるなぁ」

 

やめてほしい。

 

「……帰りたい」

「カズキ君、今日それ何回目?」

「多分十回目くらい」

 

すると。

 

「ふふっ」

 

一花が肩を揺らした。

 

「でもさ」

「?」

「ちょっと楽しくなってきてるでしょ?」

「……」

 

否定しようとして。

 

「……まあ、少しは」

「おぉ♪」

 

一花の顔がぱっと明るくなる。

 

「やっと認めた」

「うるさい」

 

だが。

最初に思っていたほど、悪い空気では無かった。

騒がしくて。

振り回されて。

落ち着かない。

でも。

 

「はい次、二人でスマホ見ながら笑ってみよっかー!」

 

そんな声を聞きながら。

 

……まあ、一花が楽しそうだし。

一回くらいなら付き合うか。

 

そんな風に思ってしまう辺り。

やっぱり僕は、この五つ子達に甘いのかもしれなかった。

 

 




ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

今回は、一花とのモデル撮影回でした。

勉強編では「家庭教師として支える和樹」を描いたので、今回は逆に“一花側の世界へ和喜が入っていく”という空気を意識して書いてみました。

そして何より、
今回のテーマは──

“周囲から見た二人の距離感”

です。

本人達は割と自然体なのに、周りから見ると妙に距離が近い。
そんな、一花と和樹ならではの空気感を描きたかった回でもありました。

特に、

・無自覚な和喜
・ちょっと楽しそうな一花
・勝手に盛り上がるスタッフ陣

この辺は書いていてかなり楽しかったです。

あと、一花って普段は“お姉さん側”ですが、
今回はちょっとだけ“年相応の女の子感”を出せていたら嬉しいです。

そして和喜は、相変わらず無自覚でした。

たぶん今後も振り回されます。

もし少しでも「面白かった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、
感想・評価・お気に入り登録などしていただけると、とても励みになります!

それでは、次回もよろしくお願いします!

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