Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
その結果、冬弥、航海、マルガレーテ、冬毬の4人の本音を聞き……
Liella! vs トマカノーテ、BAD SOUL vs SEASONの、それぞれの意地とプライドをかけた戦いが、幕を開ける。
奏視点───
いつもと変わらない朝。
俺は、ベッドから起きて練習着に着替えてランニングに出る。
──いつもと変わらない、ランニングコース。いつもと変わらない風景。
だけど、違う。
………BAD SOULに……彰人達に勝つ為に。
「彰人、皆。
……勝つのは……俺達だよ。」
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零視点───
校内の話題は、俺達スクールアイドル部と、奏先輩達新スクールアイドル部の対決の話で持ち切りだった。
きな子「結局、対決するんすね……。」
すみれ「学園祭のライブで、全てが決まる……。」
可可「ラブライブに出場できるのは、1組だけ。」
「千砂都先輩達と、奏先輩達が決めたこと。」
賢汰「マルガレーテさんや冬毬にも、譲れないものがある。」
メイ「気持ちは、わかるけどさ…。」
そんな話をしている間、夏美さんの様子が変で。
隣に座っていた、可可先輩が夏美さんを気にかけていた。
可可「夏美?」
夏美「……っ。
失礼しましたですの。ちょっと考えごとを…。」
可可「今大事な話をしてるんデスよ?」
夏美「聞いてましたですの。冬毬達と戦う……ですのよね。」
恋「上海で一緒にライブまで出来たのに…。」
きな子「きな子達も、負ける訳にはいかないっすし……。」
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奏視点───
俺達スクールアイドル17人の対決の話で、校内はその話で持ち切りになって。
俺とかのん、彰人と千砂都の4人は、理事長に呼ばれて理事長室にいた。
理事長「困ったことになりました。
……生徒の皆は、2組のスクールアイドルに投票することに、かなり抵抗があるみたいです。」
かのん「そうですか…。」
千砂都「でも、私達一度、ぶつかり合わなきゃいけないんです。」
理事長「生徒の中で1番多かったのは、同じ曲を上海の時のように2組で歌って欲しい、と言う声でした。」
………同じ曲を、彰人達と……。
4人「「「「同じ曲?」」」」
理事長「ただ争うのではなく、結ヶ丘のスクールアイドルとして、同じ条件で競いあって欲しいと。
……そこで……。」
…………理事長との話を終えた俺達は、練習に合流した。
そこで、俺とかのんは、ストレッチをしながら理事長から言われたことを冬弥くん達に共有した。
マルガレーテ「何よ、それ!」
かのん「同じ歌を、Liella!と私達で分けて歌う。」
「俺達はBAD SOULの皆と、かのん達はLiella!の皆と、曲を作る。
それで、上海でやったライブのようにやって欲しいんだってさ。」
かのん「そのライブの結果は、生徒の皆に決めてもらうの。」
冬弥「なんだか、協力しあってるみてぇだな。」
冬毬「悪くない提案だと思います。フェアなルールかと。」
航海「そうですね。
……4グループ揃って、別々の曲をやったところで、最初の方に披露した方が振りになりかねないですからね。」
かのん「ちぃちゃんも、パートで2組の歌い分けを作ってみようって。」
冬毬「つまり、1番をLiella!が、2番を私達が……みたいなことですか?」
かのん「そうそう!」
マルガレーテ「待ってよ、それにしたって歌う曲は何にするの?
……まさか、Liella!の曲を歌え、って言うんじゃないでしょうね?」
「それなんだけど………。
せっかくの学園祭だから、新曲を作って、そこで披露しようよ。」
……俺とかのんの考えを話すと、マルガレーテちゃん達からは驚かれた。
学園祭まで時間が無いのはわかってる。それでも、別々で作るよりかは、マシだと思う。
マルガレーテ「今から!?」
冬毬「学園祭は再来週ですよ?!」
航海「時間が足りないと思いますけど……。」
冬弥「それに、誰が曲作るんだよ。俺達そんなに人数いないだろ?」
かのん「だから、お願いがあるの!」
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彰人視点──
次の日、俺達は、理事長室で話した事をきな子達2年生の教室前で共有した。
……同じ曲を、2グループずつで協力して作る、と。
きな子「協力して作る?」
千砂都「各グループから2人ずつ参加してもらって、4人で曲を作る。それを2年のメンバーに頼みたいんだ。」
きな子「きな子達がっすか!?」
「俺達は今年で卒業。
来年以降は、お前らが導く番だぞ。」
四季「……大役…。」
すみれ「あなた達なら大丈夫!話しあって決めてちょうだい。」
きな子「ひぇぇ、誰が担当するんすか!?」
メイ「きな子、作詞やってみろよっ。」
零「俺と賢汰は確定…か。」
夏美「……私ならやれる、私ならやれる、私ならやれる……!!
……ナッツー!!!!」
話をしている時、突然夏美が叫んで立ち上がった。
夏美「やりますの。
……やってやりますの!!」
賢汰「夏美?」
「意外な展開だな……。」
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賢汰視点───
放課後、俺達は航海達、新スクールアイドル部のメンバーと曲の打ち合わせをすべく、空き教室に向かっていた。
零「それにしても、俺達4人で曲を作れ、か。」
「……そうか、お前は経験ないんだっけか。」
零「まぁ……ほぼないな。
来年は、俺達が曲を作んなきゃいけないんだもんな。弱音なんか吐いてる場合じゃねぇよな。」
「だな。」
零がふと立ち止まって、俺の顔を覗き込んできた。
「……なんだよ?」
零「お前、朝からずっと浮かない顔してんぞ。」
「…そんなことねぇよ。」
零「あるよ。
お前と知り合って、1年半くらいしか経ってねぇけどさ。なんとなくお前の事は理解してるつもりだぜ?」
「……。」
俺は、零に対して言葉を詰まらせた。
………ずっと手が震えてたことも、全部バレてるって事か…。
零「……お前がずっと浮かない顔してんのは、向こうに弟の航海がいるからか?」
「……あぁ。」
零「……まだ、仲直りは出来てねぇのか?」
「……あぁ。」
零「そっ……か。」
話をしながら歩いていると、空き教室に着いた。
俺達が扉を開けると、既に航海達がいた。
冬弥「……ま、薄々わかってたけど、あんた達が代表か。
頼りねぇ組み合わせだな。」
零「なんとでも言え。」
航海「仕方ありません。全部早く決めましょうか。」
「その前に、1個だけいいか。
……ここに来る前に、スクールアイドル部の皆で話し合ってきたんだ。」
冬弥「何をだよ。」
「ルールを作りたい。
……今回の対決に負けたチームは、勝ったチームの願いを1つ、必ず聞く。」
航海「……1つ。」
冬弥「……何を言い出すかと思えば、ガキのお遊びみてぇなこと言い出しやがって。
こっちは真剣にやってんだが???」
「俺達だって真剣だ。
……それに、これは不公平じゃないだろ?」
俺がそう言うと、2人は目を見合わせた。
冬弥「……いいぜ。」
「じゃあ、曲作りを始めようか。」
冬弥「……曲ならもうできてる。」
そう言って、冬弥はデモ音源を自分の携帯から流してきた。
………なんというか、冬弥の曲、って感じがあるな。
まぁ、冬弥が作ったからなんだけど……。
零「……なんか、冬弥の色が強すぎないか?」
冬弥「やるなら、これくらい音なきゃつまんねぇだろ。」
零「でも、これは俺達の曲、というか冬弥の曲にならないか?」
冬弥「合同でやんなら、このくらい新しいことやんなきゃつまんねぇだろ!!!」
零「でもこれだとBAD SOULの音楽って感じしないだろ!!」
冬弥「じゃあどうすんだよ!!
学園祭まで時間ねぇんだぞ!?」
零と冬弥が言い争いをしてる中、ずっと沈黙を貫いてた航海が口を開いた。
航海「だったら、お互いに持ち寄ればいいんじゃないですか?
それぞれが歌詞と曲を持ち寄って、各グループの部長やリーダーに1番いい思ったものを選んでもらえば、クオリティも担保されるし、公平じゃないですか?」
冬弥「……まぁ、それならいいか。
俺らで言うなら奏か。」
航海「異論がないのでしたら、こういう事で──」
それもあるが、俺は少し疑問に思って、航海の言葉を遮るように声を発した。
「待って。
ここに4人が集められたのは、お互い納得できる曲を作るため。それを決めるなら、もっとお互いに話し合うべきだと思う。」
航海「……別に、必要ないと思う。
ただ曲を作るだけなんだから。」
「………あっそ。」
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零視点───
結局話し合いは進まず、その場の流れで解散になった。
賢汰は、用事があるからと先に帰っていって、俺は1人で帰ることになって。
「どうすりゃいいんだよ……。このままじゃバラバラに曲作ることになっちまうぞ……?」
俺は頭を掻きながら1人歩く。
……こういう時、先輩達ならどうするんだろう。
先輩達ならきっと、あと場合も上手いこと取り持ってくれるはず。
だけど、俺はただ冬弥と言い争って……賢汰も航海と険悪になって機嫌悪くなるし。
これじゃあ…先輩としての立場丸潰れだな……。
なんて考えながら歩いていた時、ふときな子ちゃん達から連絡がかかってくる。
………3人とも、夏美ちゃんと冬毬ちゃんのために、牛久に向かうらしい。
………もしかしたら、賢汰の奴もいるかもしんねぇ。
俺はそう思って、3人と合流して牛久に向かった。
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賢汰視点───
その場の流れで解散になり、夏美と曲の打ち合わせの進捗を擦り合わせるべく俺は、牛久に向かっていた。
……航海とは距離を置いたまま、電車に乗っていた。
牛久に着いた俺は、航海の後を追いかけるように街を歩いていた。
航海「………なんだよ、兄貴。
さっきからずっとストーカーみたいな事して。」
「……夏美に用があるんだよ。
だから着いてきた。」
航海「……あっそ。
……まぁ、俺も冬毬に話したいことあるから冬毬の家には行くんだけどな。」
「……そうか。」
航海「……着いてくるならついてくれば?
あと、ストーカー紛いなことするの止めろよ?通報されても知らないからね。」
「……はいはい。」
俺は航海と共に夏美の家にお邪魔して、俺は夏美の部屋に向かった。
「夏美。
悪い、遅くなった。」
夏美「大丈夫ですの。
ところで、そっちの進捗はどうなんですの?」
「……ほとんど進んでない。
お互い険悪な雰囲気になってな……。話し合いもまともにできてたか怪しいレベルだ。」
夏美「そうなんですのね。
……私の方も上手くいきませんでしたの。冬毬も口を聞いてくれなくて。」
「そうか…。」
夏美「……ちょっと、もう1回冬毬と話してきますの。」
夏美はそう言って部屋を出て、冬毬の部屋の扉をノックした。
夏美「冬毬。」
冬毬「今、曲作りにあたってのリサーチ中、及び航海くん達の方の進捗を聞いている最中です。お引き取りください。」
夏美「……あの、部屋で待ってるから。」
冬毬「……用件は後日にお願いします。」
冬毬の返答を聞いて俺と夏美は溜息をつく。
夏美「まだまだ近くて遠いって感じですの…。」
「……そう、だな。」
そんな時、夏美の家のインターホンが鳴った。
俺と夏美で出ると、そこには零ときな子さん達がいた。
「……皆、なんでここに?」
四季「話がある。」
……To be continued
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次回、後半戦。決着の瞬間を、その目で見届けよ。