ガヴッと・プリキュアアラモード 〜菓子の英雄〜   作:エルミン

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新年初投稿です。

活動報告にお知らせも投稿したので、そちらもご覧ください。

それと、以前投稿した閑話を削除します。

他小説の登場人物の設定などを考え直しましたが、そのままだと閑話で出た情報や登場人物の設定に矛盾等が出る可能性もあるので・・・。


第四話 ザクザク、切り捨て御免

 

プルプルとの戦いから少し後。

 

新たなプリキュア、キュアカスタードになった有栖川 ひまりも瑠翔やいちか達と一緒にスイーツ工房に来るようになった。

 

スイーツ作りの練習を兼ねて色々なお菓子を作り、それを瑠翔が食べてゴチゾウを生み出していく。

 

今日はグミを入れた炭酸ゼリーを作り、それを食べた事でポッピングミゴチゾウとキッキングミゴチゾウがキラキラルを含んだ状態で複数生まれる。

 

キラキラルを奪う妖精達と戦うため、キラキラルを含むゴチゾウ達の確保の必要性を実感した瑠翔の提案でもあった。

 

「それにしても・・・ゴチゾウちゃんって、皆かわいいですよね〜」

 

「うんうん、ゴチゾウちゃん達はかわいいよ〜♪」

 

「かわいいペコ〜」

 

小さく愛くるしいゴチゾウ達の可愛らしさに、メロメロないちかとひまりとペコリン。

 

すると、ひまりのスマホに着信が入る。

 

ひまりが電話を終えて通話を切ると、申し訳無さそうに瑠翔といちかにお願いをする。

 

「お、お願いがあるんです。親戚のお姉さんの引っ越しを手伝っていただけますか・・・?」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

手伝いの内容は、ひまりの親戚である「律」という女性が、大学進学の為にいちご坂に引っ越してくるのでその引っ越しの手伝いである。

 

正確には、引っ越し先に到着後の荷物運搬や荷解きである。

 

荷物が少々多いため、ひまりに手伝いをお願いしたのであった。

 

瑠翔といちかもそれを了承、当日の待ち合わせは場所は律の新居となるアパート。

 

「ひまりちゃん久しぶり〜!」

「う、うん。律お姉ちゃん・・・久しぶりです」

 

そこで再会したひまりは、律にいちかと瑠翔が手伝ってくれる事を説明。

 

挨拶を交わしてから、荷物を載せたトラックがやって来た。

 

ひまりにいちか、そして重い荷物を運ぶなら男手もあった方が良いだろうという事で、瑠翔が手伝うのだ。

 

大部分のダンボールは、業者の人と瑠翔が荷物の大部分を運び込んだ。

 

そして、細かい荷物などは女性陣が行い、予定より早く引越しが終わった。

 

「すご〜いっ!もう終わった〜!」

 

「ありがとうございます、お手伝いいただいて・・・」

「瑠翔君凄い!」

 

「まぁ、数少ない取り柄が役に立って良かった・・・・・・」

 

「遂に今日から、念願の一人暮らしだ〜!本当ありがとう〜!」

 

引っ越しを完了した記念に、お菓子やジュースで軽い打ち上げをする事になった。

 

瑠翔は興味を惹かれたポテトチップスを食べていた。

 

「うま〜い!」

 

初めての味に感動していると、お腹の部分が少し揺れる。出てきたのは二体の「ザクザクチップスゴチゾウ」だった。

 

その二体が近くのダンボールの中に入る中、瑠翔は体で隠し事情を察したいちかとひまりもさり気なく協力。

 

ゴチゾウの存在がバレる事なく、無事に引っ越しの手伝いを終えたのであった。

 

余談だが、ザクザクチップスゴチゾウ達は隠れている間に眠ってしまっていた・・・。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

時は過ぎて午後、町中のとある廃工場。そこを根城にしているグラニュートがストマック社から支給された端末に連絡が来たので確認。

 

襲うように指示された人物の中に律の姿があり、グラニュートは自分のガヴにミミックキーを装填。

 

人の姿になって、早速行動を開始する。

 

 

 

時間が過ぎて夕方。ザクザクチップスゴチゾウ二体は目を覚まして段ボールから出る。

 

律の家を出て人に踏まれない様に気をつけながら町中を探索して、律を探す。

 

律の今の状況を見て、主である瑠翔に報告しようとしたのだ。

 

しばらくすると、町中を歩いている律を見つけた。

 

だが、その隣をランニングする男が通り過ぎる際に腹を出すと、舌が出してヒトプレスにされてしまった。

 

「良い具合に幸せな顔だ。これは上等なスパイスになるぜ」

 

男は笑いながら言うと、何食わぬ顔でランニングを再開する。

 

ザクザクチップスゴチゾウ達は報告の為、瑠翔の元に向かう。

 

 

一方、スイーツ工房に戻った三人がペコリンと長老に引っ越しの手伝いについて語っているとザクザクチップスゴチゾウ二体がやって来た。

 

「どうしたの?」

 

瑠翔がそう言うと、ザクザクチップスゴチゾウは何かを伝える。

 

「律さんがグラニュートにヒトプレスにされた!?」

「えぇ!?」

 

「り・・・律お姉ちゃんが・・・闇菓子にされちゃうって事ですか!?」

 

「ストマック社に引き渡される前にヒトプレスを取り戻して解放すれば大丈夫。すぐにそのグラニュートの所へ案内して!・・・二人は─」

 

「瑠翔君、私も一緒に行くよ」

「いちか・・・」

 

「瑠翔君が初めてグラニュートと戦った時、私は見ている事しか出来なかったけど、今はプリキュアの力がある・・・瑠翔君の力になれるよ」

 

「わ・・・私も・・・行きます!」

「あ、有栖川さんも!?」

 

「私もプリキュアです・・・それに、律お姉ちゃんを助けたいです!」

 

「わかった、三人で行こう!」

頷き合い、三人は走ってスイーツ工房を出る。

 

「ペコリンも行くペコ!」

 

「駄目ジャバ!!」

 

ペコリンも付いて行こうとしたが、長老が大声で止める。

 

ビクッと体を震わせて止まるペコリンに、長老は真剣な表情と声でペコリンを制する。

 

「瑠翔君の話では、グラニュートは強靭な身体と力を持つ種族ジャバ。

 

ただでさえキラキラルを奪う妖精達相手にも何も出来ないのに、ペコリンが行っても足手まといにしかならないジャバ!」

 

「で、でも・・・」

 

「今のワシらに出来るのは、ヒトプレスにされた人を助けて、戻ってくる事を信じて待つ事だけジャバ・・・」

 

「ペコォ・・・・・・わかったペコ・・・」

 

悲しみながらも、長老の説得を受け入れて留まったペコリン。ペコリンも長老も三人が戻ってくる事を信じて待ち続ける・・・。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ザクザクチップスゴチゾウの案内の元、三人ある倉庫に着いた。

 

そこには先ほどの男がいた。その手には、律のヒトプレスが握られている。

 

瑠翔が前に出て男に声をかける。

 

「お前、ストマック社の手先だな!」

「何だお前?なんで人間がストマック社の事を知ってんだ?」

 

「ヒトプレスにした人達を返せ!」

「あぁ?・・・嫌だね!」

 

男は腹のミミックキーを取り、本来の姿に戻る。蛸の様な姿を持つグラニュート・ウィップルだ。

 

「あれが・・・グラニュート・・・!?」

 

瑠翔から話には聞いていたが、実際にグラニュートの姿を見たひまりはその異形の姿に驚く。

 

触手の攻撃が飛んでくるが、瑠翔達はそれを全てかわす。

 

赤ガヴにポッピングミゴチゾウをセットして、ガヴドルを回してデリカッションを押してガヴに変身。

 

いちかとひまりも、スイーツパクトにプリンのアニマルスイーツを装填して変身する。

 

《グミ!》

《イートグミ!イートグミ!》

 

「変身・・・!」

 

 

「「キュアラモード・デコレーション!」」

 

「元気と笑顔を!」

「知性と勇気を!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 

《ポッピングミ、ジューシー!》

 

「キュアホイップ、できあがり!」

「キュアカスタード、できあがり!」

 

ガヴ、ホイップ、カスタードの三人は勇ましくグラニュートを睨む。

 

「何だか妙な見た目だが、さてはお前も俺と同じグラニュートってわけか・・・女達はなんつーか、カラフルだな」

 

ウィップルはそう言いながらガヴに向かっていくと、ガヴはガヴガブレイドを取り出して構える。

 

蛸の足の様な鞭を複数伸ばして攻撃してくるが、ホイップとカスタードがクリームエネルギーを生成してウィップルの触手に絡める。

 

それはすぐに固まり動きを封じる。

 

「な、何ぃ!?」

「ハァッ!」

 

驚いて固まったウィップルに、ガヴガブレイドで攻撃する。

 

「お前らぁ!人間ってのはこの世界に数十億以上もいるんだろう!?

 

そんなにいるんだから、たかが複数人いなくなるくらいで俺の邪魔をするな!!」

 

三対一で自分の不利を悟ったウィップルは、ガヴに怒りのまま本音を叫ぶ。

 

その瞬間、ガヴは激情に身を任せ、ガヴガブレイドを投げる。

 

「・・・・・・・・・ふざけるな!」

 

狙いが甘かったガヴガブレイドが、ウィップルではなく箱に突き刺さる。

 

ガヴは自分の武器を無視して、ウィップルを押し倒して殴る。

 

「人間は、お前達に食われる為に幸せになっているんじゃない!!」

 

「黙れ!闇菓子のためなら人間なんて何人でも犠牲にしてやる!」

 

ウィップルはガヴを引き剥がして起き上がり攻撃しようとするが、直後にクリームエネルギーがウィップルの足元で固まって身動きを封じる。

 

「「・・・・・・」」

 

ウィップルの言葉に怒りを抱いたのは、ホイップとカスタードも同じだった。

 

「あなたがヒトプレスにした人達は、誰かにとって大切な人で、毎日を一生懸命生きているんです!」

 

「そんな人達を自分のためだけに犠牲にしようとするなんて、許せません・・・!」

 

ホイップも、普段は大人しいカスタードもウィップルを強く非難する。

 

「黙れ黙れ黙れぇ!もっともっと闇菓子をぉ!!」

 

力ずくでクリームエネルギーを破壊して動き出そうとするが、その間にガヴは動いて箱に突き刺さったガヴガブレイドに近寄ると回収して、ブレイポンを押す。

 

待機音が流れる中、ガヴはガヴガブレイドを持ってウィップルの方に向かう。

 

「ハァァァァァ!」

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

エネルギーを纏った強烈な斬撃を浴びせると、律のヒトプレスが飛び出したのでガヴが回収。 

 

「よし!」

 

「てめぇ・・・・・・返しやがれ!」

 

ウィップルはヒトプレスを取り戻そうと触手を伸ばしてくる。

 

ホイップは触手をかわしながら隙をついてクリームエネルギーを纏ったキックを当てる。

 

よろめいたウィップルにカスタードも同じくクリームエネルギーを纏ったパンチで攻撃。

 

キラキラルとプリキュアの力は、グラニュートにもダメージを与えられる事がわかった。

 

一方、ガヴはガヴガブレイドで防いだりするが、全ては防げずアーマーが一部弾けてしまう。

 

「イートスナック!イートスナック!イートスナック!」

 

「よし!頼む!」

 

ポッピングミゴチゾウ二体に押されたゴチゾウが乗る「ゴチスピーダー」に乗っているザクザクチップスゴチゾウが自分を使うように主張。

 

ガヴはザクザクチップスゴチゾウを取り、赤ガヴに装填してガヴドルを回転。

 

《スナック!》

《イートスナック!イートスナック!》

 

すると、ポテトチップスと袋のエネルギーが現れてガヴを包み込みデリカッションを押す。

 

ポテトチップスがガヴに吸い込まれ、アーマーになっていく。

 

《ザクザクチップス!ザックザク!》

 

その音声が鳴ると、目のジャガイモの部分が切断されて、複眼になり新たな姿「ザクザクチップスフォーム」になった。

 

ガヴは両手に持っている新たな武器「ザクザクチップスラッシャー」で攻撃しようとする。

 

だが迫り来る触手に当たると、刀身があっさりと砕け散った。

 

「えっ・・・?うわっ!?・・・何で!?」

 

「「あっさり壊れた!?」」

 

ウィップルが再び攻撃するので防御しようとしたら、ザクザクチップスラッシャーの刀身がすぐに再生して元に戻り、当たった触手を切断した。

 

「痛ぇ!」

 

「今度は向こうの触手が切れました!」

 

「斬れた・・・?」

 

ガヴは近くにあった鉄骨に刀身をぶつけると、あっさり壊れた。

 

だが角度をつけると「ザック」という文字が現れて、鉄骨が切れた。

 

そこから、何度か試し斬りを行いザクザクチップスラッシャーの特性を理解する。

 

「角度か、よし!」

 

ザクザクチップスラッシャーは、角度をつけて斬らないと壊れてしまうようだ。

 

ウィップルが攻撃してくる中、ガヴはザクザクチップスラッシャーで触手を斬る。

 

ウィップルの触手を躱したり、ザクザクチップスラッシャーで斬撃したりして、本体にどんどん近づいていく。

 

本体にポテトチップス型の斬撃波を飛ばして攻撃し、ホイップとカスタードもクリームエネルギーによる攻撃でダメージを与える。

 

ウィップルの攻撃を片方のザクザクチップスラッシャーで受け止めて、もう片方で攻撃する。

 

ここまでのダメージで倒れたウィップルにトドメを刺すべく、ガヴは再びガヴドルを回してデリカッションを押す。

 

闇菓子についてはもう答えを聞いているので、ハウンドとの戦いの時のような問いは行わない。

 

 

《CHARGE ME!CHARGE ME!》

《ザクザクチップス!フィニッシュ!》

 

ザクザクチップスラッシャーの刀身同士をぶつけてわざと砕くと、周囲に破片が浮かぶ。

 

「ハァァァァァァァァ!!」

 

ガヴは、その破片をウィップルに向かって放ち破片で攻撃する。

 

「ぐっ!?このぉぉぉぉぉぉ!!」

 

ウィップルはダメージを受けながらも触手で攻撃するが、ガヴの元に届く前に全て切断されてしまった。

 

「ハァァァァァ!!」

「ぐわぁぁぁぁ!!」

 

ザクザクチップスラッシャーでウィップルに複数の斬撃攻撃を行い、ウィップルは体がバラバラに切断されて爆発し倒された。

 

アーマーが砕け散ると、装填されていたザクザクチップスゴチゾウが昇天。

 

変身を解除した三人は、奪還した律のヒトプレスを見る。

 

 

「律お姉ちゃん・・・どうすれば戻るんですか?」

 

「ヒトプレスに巻きついている赤い紐を切るんだ。でも、ヒトプレスは割れたり切られたりして破壊されると、その人も死んでしまうんだ」

 

「「え!?」」

 

「だから、慎重に・・・」

 

瑠翔は赤ガヴから新しいガヴガブレイドを出して、ヒトプレス本体を傷つけないように紐を切断する。

 

すると、律は元に戻る。瑠翔は咄嗟にガヴガブレイドを背中に隠す。

 

「律お姉ちゃん!・・・良かったよぉ・・・!」

 

「え!?ひ、ひまりちゃん!?それにいちかちゃんに瑠翔君まで・・・というかここどこぉ!?」

 

律としては、急に違う場所に飛ばされた上に瑠翔達がいて、ひまりは泣きながら自分に抱きついている・・・という状況だ。

 

状況を理解できずに混乱しているが、三人でどうにか誤魔化して律のアパートまでついて行き、無事に帰宅出来たのを確認してからスイーツ工房に戻った。

 

待っていたペコリンと長老に、無事グラニュートを倒して律を助ける事が出来た事を報告。

 

ペコリンと長老も喜び、今回の事件は無事に終わったのであった。

 

 




次回予告

ある日に瑠翔達は、バンドグループの一員として活動する少女に出会う。

その子は、新たなプリキュアになる運命を持った子であった。

【第五話 アイスの獅子、吠える】
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