The Divide   作:粋刺@翻訳

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Chap.11-04 シャーレ

電話が終われば、思わず笑顔になるしかなかった。愛すべき馬鹿だったからだ。まあ、それが駄目かっていうとそうではない。

 

部屋に戻れば、アヤネは準備を終えていた。その横には"借金"と太字で書かれたホワイトボードがあった。ドアが閉まる音に反応して顔を上げて俺に向けば、明らかに表情が明るくなっていた。「あっ、おかえりなさい先生。お電話の方はどうでしたか?」

 

“順調だった。多分、セリカはシフト中にどっかで見たお客さんを接客することになるな。”

そう答え、準備されたものを見る。小さなテーブルにはノートパソコンが置かれて、カメラが撮影する中、皆に向かってうなずく。

“皆元気そうで何よりだ。”

 

「ですね!おはようございます!」ノノミが挨拶する。

 

「うへよう~」続いてホシノが挨拶をする。

 

「あの時は私たちよりもずっとボロボロだったけど、もう歩いてもいいの?」セリカが気にかけるが、アロナのおかげで大丈夫だ。

 

「先生の身体、凄い。」シロコはそう言いながら、興味深そうに目を輝かせる。「普段はどんな運動をしてるの?」

 

“トレーニング漬けの日々はもう終わったさ、頼むよ。”

そう答える。ヘリコプターや車両が使えない状況の中、全力で州全体を東奔西走していた日々の記憶が蘇る。

 

シロコの耳が垂れて顔が下がる。無表情からちょっとがっかりした顔に変わり、「むぅ」と小さく呟く。

 

「あーっ!シロコちゃんが傷ついちゃった!先生ひっどーい!」とシロコに抱きついたホシノが俺を鋭く見てきた。

 

「ですねぇ~。落とし前、どうつけますか~?」とノノミは危険な笑顔を浮かべ、軽い警告をするかのように言う。

 

ため息を吐き、俺は頭を振る。

“厳密に言うと州全体を…つまりは自治区全体を歩き回って運動していた。”

 

そう言えば、一瞬静まり返った。「歩き回って?」というホシノの言葉で、シロコは顔を上げる。「うへ、じゃあ二人目かぁ。」

 

「本当?」とシロコが目を輝かせる。「先生、バイクで私と一緒に…キヴォトスを横断しよ?」

 

俺はゆっくりと笑顔を浮かべるが、心から笑っていないような気がした

“シロコ。”

 

「ん?」

 

“ダメ。”

 

「ん…」

 

“だが短距離ならいけるかもしれない。”

そう妥協すれば、シロコは目に見えて嬉しくなっていた。

 

「ん!約束。」と目が輝いてて、俺は頭を振る。

 

「では!」とアヤネが割り込む。「今回の定例会議は先生にお越しいただいており、なおかつ普段とは違う場所なので普段とは違っています。ですのでいつもよりも、礼儀をわきまえるべきかと。」

 

“だな。”

簡易ベッドに座る。ボディアーマーはクラフトチェンバーに立ち寄って新調して、スウェットパンツと白いシャツと共に着ている。マスクも綺麗にして装備し直して、準備は出来た。

 

「とっくに移動許可は降りてるみたいだし、アーマーも着てるみたいだね。」とホシノが声に出してそう指摘する。「なんか身体に張り付いているみたい。」

 

「先生、今はどんな武器を使ってるの?」と興味深そうにシロコが尋ね、俺は傍らにあるゴーバッグを見る。

 

“いつものを。”

そう答え、太もものホルスターを確認する。リンのお勧めのために後で行くため、何も入れてない。

“他にも用事があるから、早速始めるぞ。”

 

「おっけ~」

 

「ん、分かった。」

 

「分かったわ!」

 

「早速、今回の議題について入ります。」とうなずきながらアヤネは言葉を切って、ホワイトボードに大きく書かれた"借金"に指を指す。「学校の借金を返済するにはどうすればいいか、ご意見のある方は挙手をお願いします!」アヤネは微笑む。理にかなった案を期待しているようだった。

 

正直言って、考えはあったが、おそらく理解は得られないと感じていた。ドルインフル後に帰郷した時は、債権者を…いや、債務者…?融資する人を何と言えばいい?とにかくその手の問題はそんな奴らを滅茶苦茶にして解決してきた。

経済が崩壊して以来、お金は使い物にならず、大半の人が物々交換に慣れていたからだった。それでも高利貸しはまだいたし、そのお世話を俺は喜んで引き受けていた。ブラックタスクのことは極力触れないでおきたいところだが。

 

最初はセリカだった。「はい!はい!」

 

さて、関心を向けよう。最も疑い深い人物なら素晴らしい考えを思いつくに決まってるからな。

 

「はい。一年の黒見さん。」と少々かしこまった様子でアヤネが答える。そういえば、俺はベテランや軍人、海兵隊や時折他の特殊部隊員たちと接してきた経験がある。そして幾多の教訓や技術を教わってきたが、中でも印象に残っている教えは────『公平な戦闘とは戦う価値がない戦闘』だ。だから礼儀を知ったとしてもどうする?

 

「…あのさ、まず名字で呼ぶの、やめない?」と苛立つセリカ。考えを言いたいようだ。「ぎこちないんだけど。」

 

「でも…」アヤネは少し気後れしたように尋ねる。「久しぶりの定例会議ですので。」とどこかそわそわした様子で指摘する。

 

眠たげな笑顔を浮かべ、ホシノが口を出す。「いいじゃーん、おカタ~い感じで。それに今日は珍しく、先生もいるんだし。」そう言いながら、俺の方を見て微笑む、俺も微笑み返す。

 

「珍しくというより、初めて。」シロコが訂正する。シロコの仕草を訳す経験は少ないが、緊張?いや興奮?そんな感覚がする。

 

「ですよね!なんだか委員会みたいでいいと思います!」ノノミが興奮して口を開く。

 

セリカはため息をつき、頭を振る。「はぁ…ま、先輩たちがそう言うなら…」すぐさま顔を上げる。「…とにかく!対策委員会の会計担当としては、現在我が校の財政状況は破産の寸前としか言いようがないわ!」

 

“そこまで深刻だとは言えないな。オークションサイトなどを見てみたら、掘り出し物のいくつかは高値で落札されそうだ。”

太陽光蓄電池や古びた電子機器、更には棄てられた武器や弾薬までも良い値段が付いていた。最初からするべきことは、電子機器からデータを抽出して、状態が問題ないことを確認するだけだった。

“アヤネからシャーレの技術者数人を現地に派遣させて点検させている。着いても、特に驚くようなことはないな。”

さっきシッテムの箱で署名した書類を考えると、追加で届く可能性がある。

 

「おぉ!ありがとうございます先生~!」ノノミが言えば、セリカは微笑む。

 

「ありがと。これである程度は楽になるわね。でも毎月八百万円支払ってるけど…」毎月?8万ドル相当の額だが、一体どうやってやりくりしているんだ?「まあ今のところは何とかなっているけど、でもこの額だけなら利息だけで精一杯ね。指名手配や苦情の解決やボランティアだけだと限界があるし…」

 

指名──そうだった忘れてた!普通指名手配は生きたまま捕まえる必要があった。ふむ、もしかしたら依頼をいくつか回せるかもしれない。ISACならそんな情報にもアクセスできるだろうが、正確な内容にはならないのだろう。ISACの方を見ると、壁に寄りかかったオレンジの体が振り返って、別の画面を表示した。アロナも興味深そうに視線を向ける。

 

「このままじゃ埒が明かないわ。つまりここは一つ、でっかく一発狙わないと!」セリカが前のめりになりながらそう言い、俺はマスクの下で思わず顔をしかめる。

 

「でっかく…例えば?」どこか疑問と期待を込めて問うアヤネ。セリカがポケットに手を突っ込めば紙を取り出して広げると、アヤネは顔色を変えて、他はただ面白がって見守る。

 

「街で配ってたチラシよ!」満面の笑みを浮かべて、セリカは見せびらかす。俺は前のめりになって内容を読む。

 

“ゲルマニウム麦飯石ブレスレットであなたも一攫──”

読むのを止め、静かに後ろにもたれかかる。両手をマスクに当てたまま衝撃で言葉を失い、セリカを見つめる。この猫がシロコと一緒に出会った猫なのか?俺を撃とうとした猫と同じ猫か?

 

「街で声をかけられて──」とセリカが言い始めるも、俺はただ単に大きく息を吐いて割り込み、必死に泣き出すのを我慢する。可笑しい。なんとも皮肉で愉快だ。俺を中々信用してこなかった猫が、一目で詐欺師だと分かる奴らにコロッと落ちるとは。気持ちは分かる。俺も最初は騙されそうになった。だから皮肉で偽善的な物言いになるが、これは誰しも一度は経験するものだ。そして対策委員会の反応が正しければ、この手のものは特段珍しいものでもない。

 

“セリカ。”

口を開く。可笑しさは声に出さないようにする。

“そいつは詐欺だ。”

 

「却下―。」とホシノが俺が思っていたことを言ってくれた。セリカは驚くが。

 

「ちょ、ちょっと!最後まで読んでよ!」退けまいとセリカが言う。

 

“読まなくて結構。”

そう断言して、前のめりになる。

“セリカ、無理矢理説明会に参加させられて、ビジネスモデルを聞かされて、最後はそういうのを買わされそうになったか?”

答えないか、それか答えようとするがただ口を開けたままで俺はため息をつく。

“ほらな、騙されてる。”

 

「セリカちゃん、騙されちゃいましたね、可愛いです☆」そうノノミが言えば、セリカは恥をかく。

 

「まったく、セリカちゃんは世間知らずだねー。気を付けないとそういう人たちにいいようにされて、取り返しのつかない人生になっちゃうよ。」ホシノがそう指摘するとセリカの耳が垂れ下がる。

 

「で、でもそういう風には見えなかったし…せっかくお昼を抜いて貯めて買ったのに…」言葉を濁しながら、ブレスレットのペアを見つめる。

 

ノノミはセリカに近づけば、抱き寄せて頭を撫でて慰める。「よしよし、大丈夫ですよセリカちゃん。お昼、一緒に食べましょう?私がご馳走しますから。」

 

鼻を啜りながら、セリカはノノミに身を預けていた。「うぅぅぅぅ…ノノミせんぱぁい…」

 

「では…」と笑顔に切り替えてアヤネが切り出す。「黒見さんの意見はこの辺で…他にご意見のある方は…」

 

「はい!はい!」子供のようにホシノが立ち上がる。アヤネの機嫌は悪くなっているようだ。

 

「では、3年の小鳥遊委員長…」アヤネの言葉が濁っていく。

 

「うむうむ、えっへん!」とホシノは咳払いをして話し始める。「我が校の一番の問題は、全校生徒がここにいる数人だけってことなんだよね~。生徒の数イコール学校の力。」俺はうなずく。代表制民主主義には親近感があるからだ。「トリニティやゲヘナみたいに、生徒数を桁違いに増やせれば、毎月のお金だけでもかなりの金額になるはずー。」

 

皆興味津々でうなずいている。だがホシノの提案は俺たちが求めるものではない気がする。それでも面白い。「そうなんですか?」どこか不安げにアヤネは尋ねる。

 

「そういうことー!だからまずは生徒の数を増やさないとねー、まずはそこからかなー。そうすれば議員も輩出できるし、連邦生徒会での発言権も与えられるしね。」

もう一度言おう、代表制民主主義だ。

 

“まさに、代表制民主主義だな。”

口を挟み、興味を持って前のめりになる。

“でもどうやって確保するんだ?生徒を誘拐するのか?”

 

「本気で言ってるのそれ…?」とホシノの顔が困惑でしわくちゃになっていた。「先生、どこからさらうつもりなの?」

 

“分かった分かった。”

そう言って手を振り、アヤネは安堵の息をついたようだった。

“すまない。”

 

「むぅ!」怒り心頭な様相を呈していたが、数秒後には気だるげな微笑む。「一人だけだと何にも変わらない。でもスクールバス1台分の人数だと…どうかな?つまりはそういうこと。」

 

「はい!?」衝撃を受けて叫ぶアヤネ。俺も笑ってしまった。怪我が再び痛み出すが、笑うことに夢中だった。

 

「登校中のスクールバスをジャックして、うちの学校への転入学書類にハンコを押さないとバスから降りられないようにするのー。」笑顔になりながらも少し血走った目で説明するホシノ。俺はなんとか落ち着きを取り戻す。どうやらまだ多少の恨みを抱いているみたいだ。「先生が好きそうなやつだよね。」

 

“待った、それ──ハハッ!”

笑いが漏れてしまい、握りこぶしに咳き込んで頭を振る。

“確かにそれは良い提案だが、予想通りに進むとは思えない。ミレニアムはハイテク機器を有していて、ゲヘナの生徒は暴れん坊で有名で、トリニティにはツルギがいる。どの学園も多少は抵抗してくるはずだ。”

 

シロコと共に、ホシノも目を輝かせる。「そうなの?」

 

「トリニティはミレニアムやゲヘナとは違うから、最初はそこから叩くべき。先生。」不機嫌そうな表情を浮かべるシロコ。「正義実現委員会の委員長の注意を逸らせる?」

 

「駄目です!絶対にスクールバスのジャックはしないでください!」アヤネが叫ぶ。そして前方やら委員やら、目をせわしなく動かしていた。「どうしてそんなに乗り気なんですか!」一呼吸置いて、アヤネは落ち着きを取り戻す。「皆さん、もう少し真面目に会議を…」

 

突然シロコが立ち上がって喋り出した。「いい考えがある。」

 

諦めがついたのか、アヤネは大きく息を吐く。「はい。2年の砂狼さん。」

 

「銀行を襲う。」

 

こういうのは未体験ではないが…

 

待てよ…

 

自分用として金の延べ棒や金の弾丸が入ったマガジンを何個か取ったが、それを記念品としてカウントしていいのだろうか?元々金庫室に保管されていたものだし、そこからいくつか拝借したことになるかもしれないが、でもそれが銀行を襲ったことになるのか?ISACの方を向けばただうなずくだけで、俺は小さく唸って後ろに寄りかかる。つまりは銀行強盗をしたことになる。

 

「はいっ!?」という大きな声をアヤネが上げ、我慢が目に見えてどんどん薄れていく──それはもう面白く感じる程の速さで。

 

「確実かつ簡単な方法。ターゲットも選定済み。市街地にある第一中央銀行」キャビネットを眺めれば、そこから紙袋を取り出して、その中に入っていた地図を広げる。俺はうなずく。「金庫の位置、警備員の動線、防犯カメラの死角、武装現金輸送車の走行ルートは事前に把握しておいたから。」目を輝かせながら、そう説明する。

 

「さっきから一生懸命見てたのは、それですか!?」と声を大にしてアヤネが尋ねる。

 

「五分で一億は稼げる。はい、覆面も準備しておいた。」と様々な色と数字が入った様々なバラクラバを見せながらそう言う。

 

一億?

 

「いつの間にこんなものまで…」

 

五分で?

 

“分かった。”

 

「先生!?」と驚いて叫ぶアヤネ。シロコの目は輝き、ホシノは興味深そうに眺める。

 

「時間が貰えたら、先生の分も作れる。」とどこか恥ずかしながらも興奮した様子で言う。

 

“いや。”

そう言ってゴーバッグの中身を探り始める。

“完璧なものがある。”

 

「うわー、これシロコちゃんの手作りー?」感心するホシノ。そしてどこかに置き忘れたのかと一瞬思った程のものだ。

 

「わあ、見てください!レスラーみたいです!」そうノノミが言えば、顔をしかめる俺。どこに置いてきた?

 

「いやー、いいねえ。人生一発でキメないと。ねえ、セリカちゃん?」と言うホシノ。ふと顔を上げると、シロコの青いバラクラバの額は2、髪を束ねたノノミは緑色のバラクラバを着けていて、額には3が記されていた。そのせいで思わずむせ返りそうになった。

 

「そんなわけあるかー!却下!!却下―!!」セリカが大声で言えば、呆然としていたアヤネは我に返る。

 

「そ、そうですっ!犯罪はいけませんっ!」アヤネが叫び、俺は肩をすくめながらバッグの中身を探す。まあ、法が適用されなければ犯罪にはならない。

 

それはさておき、シロコはマスクを外して座り込んで、ふくれっ面になる。「そんなふくれっ面してもダメなものはダメです、シロコ先輩!」とシロコのふくれっ面に気付いたアヤネは強く言い放って、ため息。「はあ…皆さん、もうちょっとまともな提案をしていただかないと…」

 

「あったじゃん、まともな提案。」と指摘して、ゆっくりとマスクを掴むホシノ。「先生も銀行強盗に乗り気だったよ。」

 

「先生…」涙目になりそうで、苦々しい顔で俺を見てくるアヤネ。

 

再び輝き出すシロコの目、そしてノノミはふくれっ面になる。「先に私が提案するアイドル活動について…」

アイド──なんだって?

 

“なんだって?”

問いかけるしかなく、そしてノノミが続ける。

 

「はい!アニメで観たんですけど、学校を復興する定番の方法はアイドルです!」

そうなのか?

 

「却下。」とすぐさまホシノが終わらせる。「おじさんみたいな身体が好きな、人として終わってるような輩と関わりたくない。」

 

「うぅ…決めポーズも考えておいたのに…」そう言えばノノミは立ち上がってポーズを決めて、ピースサインで存分に自身の…魅力をアピールする。「水着少女団のクリスティーナで~す♧」

 

セリカは異議を唱え、しばらく三人と口論になり、アヤネはため息をつく。「これではいつまでたっても結論が…」

 

“よし。”

そう割り込んで、新しいマスクを持って来て、着けていたマスクと付け替える。

“そいつをやるぞ!”

 

静かになるアヤネ、他はお互いを見つめ合い、面白そうと言いたそうな顔をすれば、諦めたような顔もしていた。「まあ、先生がそう言うのなら…」とマスクを着けながら言うホシノ。俺も自分の──"エンジェル"という名前の目元が白く塗られた防弾マスクを漬ける。D.C.でくたばっていたハンターの死体からくすねたものだ。

 

「は~い。」と少し失望したように見えるが、それでも興奮した様子でノノミは返事をする。

 

シロコはマスクを着けると、満面の笑みを浮かべる。「やるなら徹底的にやる。でしょ、アヤネ?」

 

目を細めるとともに、ゆっくりとアヤネの口が開く。「い…」

 

「い?」セリカが聞き返す。

 

「いいわけないじゃないですかぁ!!」とアヤネが大声で叫び、両手を机に叩きつければ、ひっくり返して力強さを見せつけた。ノートパソコンも宙を舞い、落ちていく様子は自動車の事故をスローで見ているようだった。衝撃でノートパソコンは壊れて、アヤネは凍り付いた。

 

幸い、シャーレのものだった。

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