転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
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ロックマンゼロ3はこちら
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「……よし、勝った!アベレージ100取った!!」
ゲーム開発部の部室にモモイの歓喜の声が響く。彼女の目の前で撃破されるオメガと、ミッションクリア後のリザルトでアベレージ100が表示され、モモイがガッツポーズを取る。
「お姉ちゃん大分やり直してたもんねアベレージ100」
「でもシンプルに装備とかも強いからね。サイバーエルフも融合しなくても使えるおかげで色々手厚いし……」
モモイがミドリやモルフォに見られながらやっていたのは、ユズやケイが遊んでいたロックマンゼロ3であった。無事にラスボスのオメガを撃破したモモイはエンディングを見ていたが、
「よーし、そろそろ次回作やろう!」
「確か次が最終作なんだよね?」
「そうだね、また3とはちょっとアクション性が変わってくるからそこは気を付けてもらってね」
ゼロ3のソフトをGCから外し、次にロックマンゼロ4のソフトを入れる。前作ロックマンゼロ3でオメガを倒し、バイルの野望を一旦は阻止したシエルたち。しかし、ネオ・アルカディアは依然としてバイルの支配が続いており、いつ彼にイレギュラー認定されて処刑されてもおかしくないという状況に陥っていた。そのせいもあり、脱走する人間やレプリロイドも次々現れていた。そんな中、ゼロ達は自然が唯一残った場所、エリア・ゼロを目指す人間達を助けることになる。
「あー!モモイが別のゲームをやってます!」
『あれは……ロックマンゼロ4ですね』
「皆、飲み物買ってきたよ……あ、遂にモモイも手を出したんだね」
「皆お帰りー」
と、そこでアリスやユズ達も帰ってくる。そこではネージュという女性が他のメンバーと共にキャラバンを組み、ネオ・アルカディアから脱走していた。だが、それをバイルは許さず大量の紫色のレプリロイド、バリアントシリーズを差し向け葬ろうとしてくる。
「あれ?あのパンテオンじゃない?」
「バリアントシリーズだね。パンテオンよりは強力なレプリロイドだよ」
「……ちょっとパンテオンと同じ感じで戦うと慣れないかもね」
そこに現れたゼロはキャラバンを助けるため、バリアント達との戦闘を開始する。ユズのぼかしたアドバイスにモモイは首を傾げていたが、ミッションが開始してすぐにアイテムなどを確認していく。
「えーと……セイバーとバスターに……あれ?ゼロナックル?なにこれ」
「ああ、それは今回大事になる武器ですよ。敵の武器を奪い取れるんです」
「マジで!?」
「……その代わりなのかリコイルロッドやシールドブーメランはないんですがね……リコイルロッドは残してくれても……」
「あれゼロシリーズの武器の中だとトップクラスに強いからなぁ」
今作では基本となるセイバーとバスターの他にゼロナックルと呼ばれる新武装が存在している。このゼロナックルは間合いこそ短いものの、真下を除く七方向に攻撃できるという長所があり、敵を攻撃することでその武器を使用できるようになるという唯一無二の特性がある。
その武器にはその場で振り下ろすセイバーのように扱えるものや、特殊な弾丸を発射するバスターに近いもの、目の前に突き出すロッド系のような武器に攻撃を防ぐシールドといった、これまでゼロが使用してきた武器を奪って使うということで疑似的にコンプリートできるというものになっている。これ以外にも放物上にものを投げるボムのような使い方をする武器もあったりする。
「へー……いや待って?このバリアントって敵、セイバーで倒れないの!?」
「そうだよ。一回斬っただけじゃ倒せないからね。」
「バスターを入れてから斬ると丁度ぴったりなんだよね。設定的にはパンテオンからしっかりアップデートしてきた感はあるのはいいよね……攻略としてはちょっと感じが変わって慣れるのに時間かかるけど」
「あ……本当だ、だけど折角ならナックルを使いたいよね……おお!?バリアントのでかい砲台が使える!」
早速ゼロナックルの使用感を確かめようとするモモイ。ゼロナックルでバリアントの武器を奪い取ると、弾丸が8発装填されたナパーム弾を放つ銃器として使用できるようになる。他にも、チャージこそできないもののバスターよりも連射力のある武器を砲台から引っこ抜いたりとその用途は多岐に渡る。他にもゼロナックルを使うことで手すりなどにぶら下がることも可能となる。このテクニックは道中は勿論だが、特にラスボス戦で必須となるため覚えておく必要がある。
「うわやっばぁ……なんか色々複雑になったけど楽しそうだよこれ」
「お姉ちゃんお姉ちゃん、次私がやりたい」
「いいよー、まあどうせ一周目でSランクなんて無理だろうし……あーでもAランクは維持した方がいいよね?EXスキル取れないし」
「……あ、そういえばモモイ達は知らないんでしたね」
「その時になったら説明しますが、4ではEXスキルの入手にアベレージは関係ないんですよ」
「そうなの!?」
そんなこんなでプロローグとなるミッションをクリアするモモイ。ネージュたちは自分達を助けてくれたことに礼を言うも、バイルのせいで色々あったのもありキャラバンの人間達はレプリロイドについて擦れた見方をしている者も少なくない。レジスタンスについてもイレギュラーを率いて戦った危険な組織という見方をしている者も少なくないという。
「ええ……レジスタンスは処分されそうになっているレプリロイド達の組織なのに」
「でも、ネオ・アルカディアに住んでた人間達からすればまあ確かにテロリストではありますからね……ネオ・アルカディアから見れば立派な犯罪者ですよ」
「悪い人たち視点で物語を見てるからいやお前やってること悪事だし怪しい悪いことしててその物言いは無理があるだろ、って行動すら正しく見えて善人ですら悪人に見える、っていうところはあるかな……まあこのゲームの場合、最初のコピーエックスはともかくバイルは完全な悪人なんだけどね」
ルージュたちは人間達の集落があるエリア・ゼロに向かっている。そこはレプリロイド達の争いに巻き込まれ避難してきた人たちがおり、そこにいる人間達はレプリロイドを嫌っているのだという。護衛を買って出ようとするシエルたちの提案を断り、出発するルージュたち。シエルはレプリロイド達の事を他の人間達がこのように考えているとは思わなかったと言い、人間達の力になりたいと続けるシエルに、ゼロはお前の好きにやればいいと伝える。
そして今回の拠点であるトレーラーに同行した面々と会いに行く。技術者のセルヴォ、新しいサイバーエルフを育成するために同行しているレプリロイドの少女アルエット、そしてウェザーチェンジングマシーンという天候システムの調整のために同行したイロンデル。ミッションでゼロが不在となっている間、代わりにトレーラーを守る戦闘員フォコン。そして、2と3でもオペレーターを務めていた二人の内の片方、ルージュ。今回メインとして出てくるレジスタンスの面々はこれだけとなる。
「……あれ、今回のチップは合成なんだ」
「そういえば雑魚敵からアイテムがドロップするようになってたね?」
「これを埋めるのも楽しいです!」
「便利な奴はどんどん作りたいね……」
一通りの人達と会うと、エリア・ゼロに関して調べていたシエルがその情報を伝える。エリア・ゼロは過去のイレギュラー戦争でユーラシアと呼ばれる巨大スペースコロニーが落下した場所でありそれによって多くの命が失われた場所であった。
「過去の戦争の話かぁ」
(確かX5だったかな……)
コロニーの落下後、長い間閉鎖され放置されていたエリア・ゼロ。だが、コロニーの残骸に残っていた環境維持システムによって自然が回復し、人間達が暮らせるほどに環境が回復していたのだ。しかし人間達の集落の場所はわからず、ゼロはその調査に赴こうとしたその時。バイル軍のレプリロイドがエリア・ゼロに向かっているという情報を聞き、ゼロはバイル軍を止めるために戦場に赴くことになる。
「またバイルか!」
「お姉ちゃん……」
「あ、ごめんごめんはいミドリ」
「よーし……」
エリア・ゼロの綺麗なBGMを聞きながら、ミドリは操作を始めていく。ゼロナックルで奪える様々な武器を楽しみながら進んでいくミドリはドリルを発射するメカニロイドが持つ武器、相手の弾を反射するヤドカリの殻の盾などに乗り換えながら進んでいく。そしてこのステージのボスである図体こそでかいものの攻撃が単純なメカニロイドを軽く撃破して奥に行くと、鶏のようなレプリロイドがそこにいた。
「鶏?」
見るからに鳥頭としか言いようのない短気な性格の鶏のようなレプリロイド、コカペトリとの戦闘になりかけたその時。さらにその奥から七体のレプリロイドが現れる。アインヘルヤル八闘士と呼ばれる今回のボスたちであり、彼らの隊長であるクラフトと呼ばれるコートを纏ったレプリロイドが現れる。今回は調査が目的であり戦闘は許可していない、ラグナロク作戦が始めればエリア・ゼロの自然は全て破壊される。そうなれば一体のレプリロイドなど誤差だと言い放ちクラフト達は姿を消す。
「徹底的だね……」
「まあどんどん人間達が逃げていくからそれを抑制したいっていう目的自体はわかるけどね。そもそもバイルの方に問題があるっていうのはおいといて」
八闘士は八ヶ所に分かれ自然破壊作戦を行う。もはや一人ではどうすることもできない、正義など物語の中にしかないのだとどこか冷めたような見方をしたクラフト。ゼロ達はラグナロク作戦を阻止するため、それぞれのレプリロイドが作戦を行うエリアに乗り込み彼らを撃破することを目論むことになり、その助けとなる新たなサイバーエルフを受け取ることになる。ちなみにサイバーエルフをアルエットから受け取る時に名前はクロワールでどうかという彼女の言葉を聞いてそれを採用する。ちなみにミドリ達は知らないが今作のサイバーエルフの名前はトレーラーにいる人たちから候補を募ることができ、シエルやセルヴォなどが提案した名前を付けることもできたりする。
「これが今作のサイバーエルフなんだね」
今作のサイバーエルフは一種類のエルフに様々な能力をコピーして使用するという形になっている。そのコピーできる能力は三つの方向性に分かれるが、ミッションで使用する場合はそれぞれの能力を足したレベルがキャパシティレベルを超えてしまうとその分減点されるという仕様になっている。
「どの能力を選ぶかどうかも大事になるんだね……」
「クリアするだけなら遠慮せずレベルを上げるだけだから初心者にも優しいね」
集落の方にも顔を出してみるが、彼等からレジスタンス、そしてレプリロイドへの当たりは強い。シエルはどうにか弁明しようとするがゼロは普段通りの調子を崩さず、バイルたちが集落を狙うという情報は伝えたといいトレーラーに戻ると本格的にミッションを開始することになるのだが。
「あれ……天気のマーク?」
「そういえばウェザーチェンジングマシーンって」
「これで天候を変えることでステージが難しくなったりするんだけど、この天候で難しくなったステージをクリアすることでEXスキルが手に入るんだよ」
「ランクは関係ないからそこは楽になったよね」
「なら当然EXスキルを手に入れにいくよ!」
ミドリからGCコントローラーを受け取ったモモイはステージを攻略していく。アインヘルヤル八闘士は前作のバイルナンバーズに負けず劣らず個性的な見た目と性格をしている。
それぞれのボスが潜むエリアは天候によって様々な変化を及ぼす。狼型レプリロイド、フェンリー・ルナエッジのミッションでは天候を雪にするとステージに雪が積もり、バリアントが持つナパーム弾や火炎放射器を使うことでその雪を解凍してステージを進めることができるようになる。さらに凍り付いた床で足が滑るようにもなっており、ボス戦の難易度もそれだけ上がることになる。
「あれ、エルフのキャパシティってミッションクリアで上がっていくんだ」
「こうやって上げていくわけだね」
さらに雪の天候でルナエッジに勝ったことでEXスキル、氷月刃を習得する。地を這って進む氷の衝撃波であり、電気属性の敵に対して有利に立ち回ることができる。今作からはエレメントチップが存在しておらず、EXスキルや奪った武器にのみ属性が付加されているのだ。
「じゃあ次は電気属性のボスにいこう」
ミドリはミノタウロス型レプリロイド、ミノ・マグナクスが存在するエリアに向かう。そこは雷の天候になるとステージが難しくなり、磁場によってジャンプ力があがったり逆に下がったりする。さらにゼロ自身に磁力を付与することでもステージや敵の磁力と引き合ったり反発し合ったりするという特殊なギミックも存在している。ここのボスを倒すことでトラクターショットと呼ばれる電撃球を発射するスキルが手に入る、
続いてマンドレイク型レプリロイド、ノービル・マンドラゴが待つエリアに向かう。晴天の天候下でツタが異常成長したステージを攻略することになり、ゼロはツタをセイバーで斬ったりナックルで引きちぎったりしながら攻略していくことになる。それにより墜盤撃と呼ばれる真下にセイバーを突き出し落下するEXスキルを入手する。
炎属性のスキルを求めて次はカメ型レプリロイド、ヒート・ゲンブレムの下に。太陽のエネルギーを集めた粒子砲を放とうとしており、それを内部から破壊することになる。ここで炎の斬撃で飛び上がるEXスキル、昇焰牙を入手……したところでシナリオが動く。
そしてボスを四体倒したところでイベントが入る。エリア・ゼロの集落をバイル軍が発見してしまっており、ゼロはバイル軍を迎え撃つために集落へと向かう。ここでは人間達の救出及び集落で発生した火災の消火を行うことになる。
「火の消火ってこの氷属性の攻撃でやればいいってこと?」
「いや、それだと無理だったはず……」
「進み方次第で氷属性の攻撃は持ってないわけだしさすがに専用のがあると思うけど」
「どうせバレますし言っちゃってもいいですかね?一応必須ですし」
「あっ、これか!」
実際に集落に辿り着くと、そこには燃えるテントがあった。ケイがヒントを言おうとするが、モモイがゼロを動かしていると消火栓を発見する。それをゼロナックルで引き抜くと、消火栓から水を発射して消火作業を行っていく。
「面白いね、こういうのも」
「でも洒落になってないよ集落が発見されるなんて……」
消火と救助を終えるがネージュの姿がない。ネージュを探しつつ集落を襲撃したレプリロイドを探すと、クラフトの姿を発見する。クラフトにネオ・アルカディアのレプリロイドが何故こんなことをするのかと聞くと、クラフトは全てをバイルが掌握している今、バイルの下でしか人は生きられない。お前たちが勝ち目の戦いを行い、抵抗を続ける限り犠牲者はなくならないのだと言い、ゼロに襲い掛かる。
「もしかしてクラフト自体はいいレプリロイド?」
「まあ、思うところはあるよねクラフトは……いいレプリロイドかというとこの後を見たらちょっとあれだけど」
クラフトの台詞を聞いたモモイの呟きにユズがそう返す。クラフトはビームキャノンや様々な隠し武器で戦う軍人のようなレプリロイドでありその多種多様な攻撃の数々にモモイも追い詰められていく。サブタンクなどを駆使しながらどうにか倒すと、ゼロはクラフトが迷っている事を指摘する。集落を襲うのとは別の目的があると聞くゼロに、クラフトはそんなものはないと言う。今も昔も人間の為に戦ってきた、エリア・ゼロと集落は平和のための生贄になってもらう、バイル様に逆らうことの愚かさを人間達に知らしめるために。そう声を上げるクラフトの下にネージュが現れる。
「あっ、ネージュ無事だったんだ」
ネージュは何が平和や人間の為だと声を荒げる。このボロボロになった集落や自然を見てもまだそんなことが言えるのかと。長い時間をかけてここまで回復した自然、そこに静かに暮らす人間達を踏み躙っているのはあなた達レプリロイドだと。いくら正義を振りかざそうがやっていることはどちらも同じ戦争だと。
「なんかやりきれないね」
「少なくともレプリロイドの争いに巻き込まれただけの被害者なのは事実ですからね……しかしクラフトとネージュに面識があったこともこの時知って驚きましたね」
「って、あ!?」
そしてネージュは面識があるというクラフトに連れ去らわれてしまう。加えて、それを見た集落の大人達はネージュもレプリロイドと通じていた奴だと糾弾し見捨てようとする。だが、それを聞いていたゼロは静かに言う。仲間を助けようともせずにただのうのうと集落の中で生きるだけなら、ネオ・アルカディアに残った人間達と何も変わりはないと。それを聞いた集落の人間達がゼロに言い返そうとするも、何のために危険を冒してまでネオ・アルカディアを抜け出して、この集落を作ったのか?という質問に彼らは答えられなくなってしまう。そんな彼らをおいてゼロはトレーラーに戻る。そしてネージュが攫われた基地へと向かうことになる。
「いやー、恰好いいねゼロ!こういう所でビシっといえるのはさすがって感じ!」
「うんうん、ズバって言えるのいいよね……」
「ゼロは格好いいからね」
先程の集落の住人とのゼロの会話についての感想を話し合いながら、次のステージへ向かう。そして無事にネージュを救出したゼロはそこでクラフトとバイルと再会する。バイルはゼロにラグナロク作戦は阻止できない、そしてネージュには集落で終わりを待つか自分の下に戻るか選ぶがいいと言い、狂った独裁者の本性を見せつける。それを前にクラフトはもう正義などないのだと諦めにも似た言葉を呟き、ネージュを死なせたくないと言う。クラフトの前に立ちはだかったゼロに人間であるわしを斬れるのか、イレギュラーになるのかと挑発するバイル。ネージュはクラフト達の隙を突いて閃光弾を使ってゼロと共に脱出するのだった。
「ふぅ、ネージュもなんとか助かったね……」
「でもラグナロク計画はまだ……」
「よし、残りのステージもやっていこう!」
続けて向かったのはペガサス型レプリロイド、ペガソルタ・エクレール。酸性雨を降らそうとする移動要塞であり、曇りで風が吹くフィールドの中を突き進んでいくことになる。ここでは武雷突と呼ばれる電気属性の雷突きをスキルとして入手することができるようになる。
さらに蝶型レプリロイド、ソル・ティターニャンが待つステージでは晴天の天候下では太陽光が降り注いでおり、その中では徐々に温度が上がり、アーマーの耐熱限界を超えるとダメージを受けるようになるというシステムになっている。ここでは着弾すると炎のチャージショットが六方向へ分裂するバーニングショットを入手することができる。
イカ型レプリロイド、テック・クラーケンが待つステージは雪の天候下でも攻略となっており、海底に存在する潜水艦に潜り込む前半ステージ、潜水艦とボスを破壊する後半ステージとなっている。前半はゼロが耐圧時間を迎える前に潜水艦の中に入ることを求められるという時間制限ステージとなっており、それを突破してボスステージに参加したゼロは、凍り付いた足場の中テック・クラーケンと戦闘を開始する。アイスジャベリンと呼ばれる氷のエネルギー球を発生し、その前方に氷の槍を射出するというEXスキルを入手する。
最後に向かうのはコカトリス型レプリロイド、プープラ・コカペトリも無事に倒して最後のEX、タイムストッパーを入手する。そして八体のボスを全て倒したところで遂に物語が動き出す。
エリア・ゼロを侵略するレプリロイド達を討伐したものの、レジスタンスベースの方で強力なエネルギー反応を確認。その反応元は何と宇宙の衛星であり、エネルギー反応は増大しているというのだ。そこで通信にバイルが割り込み、ラグナロクは止められないという。
真のラグナロク作戦とは、宇宙に存在する衛星砲台から地上を無差別に砲撃することであり、八つの部隊はラグナロク完成のためのカモフラージュだと明らかになる。ラグナロクの座標が分からず、ゼロ達も万事休すかと思われたその時、なんとクラフトがラグナロクの遠隔操作プログラムを掌握。その攻撃目標はバイルのいるネオ・アルカディア跡地に向けられてしまう。そこにいる、バイルに生かされている人間達もレプリロイドも諸共消し去ろうとするクラフトを止めるため、クラフトの反応を元にゼロをラグナロクへと転送する。
「ちょっとぉ!?」
「クラフトがやばいことになっちゃってる……」
「まさにイレギュラー、ですね……」
ラグナロクでクラフトのいるところに向かうも、その直前で遂にラグナロクが発射されてしまう。それによりネオ・アルカディア跡地が吹き飛んでしまう。二発目を放たんとする、例え自らがイレギュラーになってでも愚かな人間達を殲滅するというクラフトとの決戦を制するゼロ。ゼロはクラフトに言う。世界を変えるのは人間達であり、レプリロイドは信じられる者に力を貸すだけでいいはずだと。それを聞いたクラフトは何を信じればいいのだと呟く……愚かな人間達の何を信じればいいのかと、何故ゼロに人間を信じられるのかと。それに対しゼロは友との約束を守りたいだけだと返す。人間とレプリロイドの共存を信じ続けたエックスとの約束を。だからこそゼロは信じるのだと。そしてクラフトは、ネージュの言葉すら信じられずにいたのかと悟るとゼロに後を託し機能を停止する。
「クラフト……」
「クラフトは環境や周りが悪かったのでしょう……クラフトに限った話ではありませんが」
ネオ・アルカディアも壊滅する。レジスタンスによって救い出された人たちも多いものの、助けられなかった人たちも多い。そしてネージュにクラフトを倒したことを伝えると、ネージュはクラフトを倒してくれたこと、止めてくれたことに礼を言う。と、その直後だった。ラグナロクの攻撃が再び放たれ、再稼働してしまう。バイルもクラフトもいないのにどうやって動いているのか。その疑問を解決する間もなくラグナロクがエリア・ゼロに向かって降下を開始してしまう。
「えええええ!?」
「ラグナロクが落ちる……!?」
トレーラーの転送装置ではラグナロクに転送できない。だがネージュからネオ・アルカディア跡地に存在していた巨大な転送装置ならばもしかしたらいけるかもしれないと言われ、そこへ向かうことになる。そして転送装置を抑えたゼロは遂にラグナロクに再び乗り込むことになる。
「今度こそ最終ステージだね」
「となると……やっぱりお約束のボスとの連戦が」
ラグナロクの中で始まる八ボスとの連戦。それを乗り越え辿り着いたボスステージでゼロが対面したのは、やはりというべきか死んだはずのバイルであった。
「バイル……!!」
そこに現れたバイルは機械の体をしていたのだ。ラグナロクの攻撃を受けても死ねなかったのだと言い、機械の体だがそれでもバイルは人間なのだと言う。過去の悪事の責任を受け、プログラムによって記憶をデータ化し、再生するアーマーにバイルの体を閉じ込めたのだという。それによって、永遠に苦しみ生き続ける呪いをかけられた上で追放された男、それがドクター・バイルだったのだ。
だがその処遇の重さそのものは同情の余地こそあれど、バイル自体がやろうとしている行動が許されるわけがない。自身が受けた苦しみを人々やレプリロイドに与えようと目論むバイルはラグナロクのコアと合体し、ゼロに襲い掛かる。
『さすがだな!英雄……!』
第一形態を倒したのも束の間、ラグナロクの落下は止まらず、徐々に崩壊していく。ラグナロクが崩壊し、外の景色が露出し宇宙が垣間見える中、まだ生きていたバイルをコア諸共叩き切ることでラグナロクをバラバラにし、大気圏との摩擦で燃え尽きさせようとするゼロ。しかし、それと引き換えにゼロは地上へ戻れなくなってしまう。さらに、そんなゼロにバイルが人間を斬るのかと言うと、ラグナロクと接続しより巨大で禍々しい姿へと変わっていく。
『…オレはセイギのみかたでもなければ…自分をエイユウとなのったおぼえもない…オレはただ自分が信じる者のために戦ってきた…オレは、なやまない。目の前にテキが現れたなら…たたききる…までだ!』
『ゼロ…ゼロ…!』
『……シエル……オレを信じろ!』
『ゼロ――――――!!』
バイルを倒し、人々とレプリロイドを、地上を救うためにゼロは最後の戦いを開始する。第二形態となったバイルは上から巨大な角を生やし、下からも小さな角を生やしてそれでバイル自身を守っている。その上で様々な攻撃をしてこちらを苦しめてくる上に、下の角がバイルを守っていない所を狙わなければダメージを与えられない。しかも、この戦闘では大気圏突入までの二分という制限時間が存在しており、その間にバイルを倒さなければいけないのだ。
「このビームどうやって避けるの!?」
「そうだ、角だ!」
「あっそっか、角を掴めば!!」
そして、このバイルとの戦闘でゼロナックルのぶら下がりが必須となる。バイルの上から伸びた鋭い角にはぶら下がることができ、ぶら下がることでバイルの攻撃の一つであるレーザーを避けることができるのだ。他にも様々な攻撃があったものの、遂にゼロはバイルを撃破。
『滅べ……滅んでしまえええええ……』
バイルの断末魔と共にラグナロクが崩壊。地上に降り注ぐラグナロクの破片が流星群となる中、ゼロはいくらシエルが呼び掛けても返事は返っては来なかった。
「……ゼロ……?」
「まさか、バイルを倒してそのまま一緒に……?」
「……どう、なんでしょうね」
モモイとミドリの声にケイとユズも気まずそうに視線を逸らす。伝説のレプリロイド、ゼロはいなくなってしまった。だが、シエルは言う。ゼロは生きていると。私達の為にきっと帰ってきてくれると。生存が絶望的なのはシエル自身もわかっているはずなのに。ネージュが悲しそうな表情でシエルを見る中、エンディングが始まる。泣き崩れるシエルだったが、最後に顔を上げたシエルは、夜空を見上げながら言う。
『ゼロ…あなたはわたしを…わたしたちを信じて戦ってくれた…だから…今度はわたしたちがゼロにこたえなくちゃいけない…見ていて…ゼロ…みんなを…きっとしあわせにしてみせるわ…人間とレプリロイドが手をとりあえるような…平和な世界を見せてあげる…だから…ゼロ…ぜったいかえってきて…私は…あなたを……ゼロを信じてる……!』
シエルの決意。その後に場面が切り替わり、朝日が昇る中、ラグナロクの残骸の中に半壊しつつも形が残ったゼロのヘルメット。そしてその奥、朝日をバックにしているせいで誰かは確認できないが人型の何かが立っているような一枚絵が映し出されて終わる。それは、ゼロなのか、それとも―――
「……ゼロ……」
「アリスは、あの人影がゼロだと信じてます!」
「うん、私も……やっぱりあれはゼロだと思う。モルフォはどう思う?」
「うーん……どっちとも取れる、かな……でも、夢は見たいよね」
「だね……私はあれがゼロだと信じるよ!」
「私も!やっぱり生きていてほしいし!」
ゲーム開発部の答えとしては、あれはゼロであるということで一致したようだ。実際の所はどうだかわからない。強いていうならば続編にあたるさらに未来の世界を描くロックマンZXではゼロは登場しない、ということぐらいしかわからない。だからこそ、色々と想像の余地がある。そうモルフォは考えるのだった。