リコリコのアニメ復活のノリで書きました
時期は本編の少し前ぐらいですかね
とある世界
魔術王と呼ばれる人理焼却を目論む存在がいた。
あらゆる
その中で大きく揺れ動いた7つの時代
それ以外にも人理を脅かす波もあった
そして、それを正した若者がいた
幾つもの出会いと別れを超えて
傷付き、折れそうになりながらも
前を向き、歩みを続け、絆を紡いだ彼(彼女)は未来を手にした
そして、今も尚、未来を取り戻す旅を続ける
だが
魔術王がばらまいた聖杯は、彼(彼女)たちの世界だけに収まらなかった。
魔術王の狙いか、それとも偶然か
魔術の『魔』の字を感じさせない世界に、願望器は流れ着いた
それが紡ぐ物語の一部を、語ろう
「せんせ〜、目的地に着いたよ〜」
とある廃工場
赤い学生服に背に鞄を背負う少女が、耳に着けたインカムに状況を報告する。
『了解だ
通信先から男性の声が聞こえる。
少女の名は『
要約すると殺し屋だが、本人は人助けを信条としている。
そして、恩師と共に組織を離れ、喫茶店『リコリコ』で困っている人々の手助けをしている。
だが、組織を辞めた訳ではない。たま〜に、組織からの仕事を熟している。
今回の依頼は海外で活動中の善良主教団体(と名乗るテロリスト集団)の幹部の男が、半年前に独断で日本に入国した。
当初は日本での拠点確保、信者集め、何らかのテロ行為を疑われたが、男は入国してから目立った行動は起こさなかった。
ある時は、観光名所で他の観光客と一緒に写真を撮り、名物の料理を満喫した。
またある時は、歴史博物館で熱心にガイドの話を聞いていた。
そしてまたある時は、古美術商で美術品を眺めていた。
組織上層部は監視継続を指示。
何らかの目的があると睨み、動向を見張っていた。
そしてついに変化があった。
男がホテルを引き払い、とある廃工場に籠もったのだ。
それから目標の外出は最低限になった。
『――――上層部はついにテロ行為の準備を始めたと考えたんだろ。だが確証は得られない。なんせ武器や爆薬を入手した動きが無いからな』
男の外出先は、コンビニと図書館、そしてホームセンター
「そこでウチらに様子を見てこいって?私たちもけっこう暇じゃないんだけどな〜」
『そう言うな千束。ミズキは今日は休み。常連さんたちも仕事が忙しい時期。今日予定の仕事もキャンセルになったし、丁度良いじゃないか』
「ミズキのはただの二日酔いで動けないだけじゃん」
『それに、今回は様子見だけだ。何か怪しい動きがあれば報告だけ。特にこちらから仕掛けろとは命令されてない。直ぐに終わる仕事だ』
「分かってますよ〜。そんじゃ、そろそろ目的の部屋の前に着くよ」
そう言い、静かに気配を消し、音を立てずに中が覗き見出来る程度に横開きのドアを開ける。
そして最初に感じたのは、異臭。否、死臭だった。
部屋の片隅に、積み上げられた犬や猫にネズミ、カラスの死骸。
部屋の中央には、目標の人物が一心不乱に習字用の筆で床に何かを書いていた。
インクは、真っ赤な血を使って
「はぁ……はぁ……もう少し……もう少しだ!」
血眼になりながら書きづつける男。
千束はスマホのカメラのズーム機能を使い、床に書いてあるものを見る。
「何あれ……魔法陣?」
床に書いてたのは魔法陣らしきもの。だが、お巫山戯で書いている訳ではないのは、男の様子を見れは分かる。
そして、陣の中央には台座が置かれ、そこには古いナイフが1つ。
「出来た……!ようやく出来たぞ!」
そこに、男が歓喜の声をあげて立ち上がる。そして、天井に向かって感謝の言葉を投げかける
「ありがとうございます!ありがとうございます神よ!!奇跡の儀式の参加に、ワタシを選んでくださって!!」
「(奇跡の儀式?)」
男の言ってる事が分からない。そんな千束の存在にはまるで気付いていない男は続ける
「この儀式を勝ち残れば、ワタシは奇跡を手に出来る!!もうあんな木偶の坊教祖の部下をする必要が無い!!」
「(チョイチョイ、なんかめっちゃヤバそうな雰囲気……)」
「ワタシが教祖に……否、ワタシがこの世界を導く先導者となるのだ!!」
そう言い、男は魔法陣に片手をのばす。その手の甲に何か紋章のようなものが見えた。そして
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公――――」
「え、なになに急に?」
「降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
男が呪文のようなものを唱える。それと同時に、窓もない部屋のはずが、風が魔法陣から漏れ出る。
「先生、先生。なんか目標が悪魔召喚みたいな事してるんだけど」
『通信から声は聞こえてた。確かに正気の様子じゃなさそうだな。取り押さえれるか?』
「出来るけど、なんかヤバい。電波塔の時ぐらいヤバい」
『なるほど、それはヤバいな。責任は俺が取る。すぐにでも目標を―――――』
「ほぉ~、ガキンチョの癖に、隠れるのが上手いな?」
「『っ!?』」
次の瞬間、千束は部屋の中に叩き込まれた。
避ける暇など無かった。背後から声が聞こえた瞬間、すでにその存在から蹴りを入れられていた。
「がはっ!?」
床に身体を強く打ち、口から空気と唾液が吐き出される。
「な、なんだお前!?」
床に転がる千束を見て、男は詠唱を止めた。
そして、千束を蹴りつけた存在が、部屋に入る。
「へぇ~、咄嗟とはいえ受け身を取ったか。やるな、ガキンチョ」
入って来たのは30代くらいの男性。身体つきは良さそうだが、格好が可怪しかった。
現代ではまるで見ない、獣の皮と黒い鎧を身に着け、手には身長より長い槍。
顔には生々しい傷跡、目はまるで肉食動物のように鋭かった。
「さてと……本来の仕事をするか」
「し……し、ごと……?」
「お、お前!まさか、
男が何かに気付いたのか、槍を持った男から距離を取る。
「悪く思うなって、言うところだが、てめぇも
「フッフッフ……一足遅かったな、既に召喚は終えた!ワタシのサーヴァントの最初の獲物に―――――」
ドス
ポタッ ポタッ
「……アレ?」
男が不思議そうに下を見ると、身体に槍が突き刺さっており、男の身体を貫通していた。
「で、お前のサーヴァントは何処だ?」
「…………アレ?」
キョロキョロと辺りを見渡す男。
特に、なにも変化は起きない。
「ワタシのサーヴァント……ジャック・ザ・リッパーは?」
「遅かったのは、お前だ」
「っ!ダメ――――」
千束が止める間もなく、男の身体は、槍の一振りで真っ二つになり、床に転がった。
部屋の片隅の動物と同じになった男の手から、紋章が消えていった。
「さてと……」
ポタポタと血が垂れる槍を持ち、サーヴァントと呼ばれた存在は千束の方を向く。
痛みでまだ立ち上がれない千束は蹴られた腹を押さえながら、なんとか身体を捩らせ後退りをする。
「(感覚で分かる……この人に
「ほぉ~、こんな状況でも冷静に頭を回すか。女だが、良い戦士だな」
「じゃあ……見逃してくれる?」
「無理だ。マスターからの命令でな。目撃者は全て消せだと」
千束の眼前に、血まみれの槍を向ける。
「恨むなら、自分の運の無さを恨むんだな」
「…………」
死ぬ
そっか。ここで死ぬんだ
あ~あ、こんなことなら適当な事言って、依頼断ればよかった
先生のコーヒーもう飲めないんだ
ミズキやフキにお別れ言えないんだ
常連の人たちとゲーム出来ないんだ
救世主さんにも会えない
「―――――だ」
「なに?」
「いやだ」
死にたくない
まだ死にたくない。いや、死ねない
まだやりたい事がたくさんあるだ
やらなきゃいけない事がたくさんあるんだ
「だから、死にたくないっ!!」
瞬間
部屋の中が光で満たされる。その光で、千束に向けられた槍が遠のく。
「な、なんだ急に!?」
同時に熱を感じる。
千束の右手に熱を感じる。目を向けると、右手の甲に、赤い紋章が浮かび上がっていた。
「なっ!?何故お前に令呪が!?」
令呪?何のことか分からない。
だが、これだけは分かる。
コレは、自分を助けるものだと
「お願い、助けて!!」
「委細承知!!」
声と同時に、朱い閃光が真っ直ぐ男に向かう、
ガキンッ!!
部屋に金属音が響く。同時に火花が飛び散る。
男の持つ槍が、何かを防いでいた。
「このっ!」
槍を横に薙ぎ払うが、既にそこには誰もいない。
だが次の瞬間、男の頬から血が飛び散る。
鋭い何かが男の頬を切ったのだ。
咄嗟の殺気を感じ動いたので、これだけで済んだ。あと少し遅かったら、頸が宙を飛んでいたからだ。
「よく避けた。敵ながら流石だな」
朱い存在はフンッと、手に持つ武器を振るってみせる。
「剣……いや、
男の問いに、朱い存在はニヤっと笑い応える。
「ははは。確かに俺はこの国一の武士ではあるが、最優のクラスではないぞ。俺は――――」
次の瞬間、朱い存在の手には、短銃が握られていた。
「――――
ズドンッ!!
一発の銃声が鳴り響く。
「………さすがに防ぐか」
「………良いじゃねぇか」
ポタポタと、左肩から血を流しながら、槍の男は笑っていた。
「初戦が同じ三騎士でうれしいぜ?この俺、ランサーこと『黒コガネ』の獲物に相応しい!!」
肉食動物のような目が、更にギラつくが、同時に新しい玩具を与えられた子供のような嬉しさを感じさせた。
だが、それは長くは続かなかった
「さぁ、行く……なんだ、マスター!」
突如、槍の男が大きな独り言を言う。
いや、独り言ではない。
「いいトコだ、邪魔すんじゃ……なに、撤退だぁ!?」
「………」
「おいマスター………お巫山戯も大概にしろよ?目の前に倒すべき獲物がいる。獲物を前に槍を錆び付かせるのは、臆病者がすることだぞ!…………ちっ!分かったよ!」
ランサーはイラつきながらも、槍を下ろす。
「マスターから撤退の指示を受けた。このままだと令呪を使われるんでな」
「構わんさ。おぬしの力量はだいたい測れた………
「ちっ!その言葉、必ず後悔させる!てめぇの頸は俺のもんだ!せいぜい大事にしてろ!!」
そう言うと、ランサーは一瞬でその場から消え去った。
「…………えっと、あの…………」
映画でも観ていたかのようにポカンとしていた千束が、朱い男に声をかける。
千束を救ったのは、まさに朱い。
着ている侍甲冑の色が朱い。
兜には鹿の角らしきものが付いている。
先ほどのランサーと呼ばれた男に近い年齢に見えたが、それよりは若い。大学生と言われても通じるかもしれない。
だが、先ほどの攻防を見れば、一般人でないことは確かだ。
「怪我はないか?」
「えっと……はい、大丈夫……です」
いきなり色々な事が起こり、思考がまだ追いついていない千束。
「そうか。では改めて自己紹介を……俺はアーチャー。君を護り、共に戦うサーヴァントだ」
「サーヴァント……?えっと……錦木、千束です……アーチャーさん?」
「ふむ……どうやら
片膝をつき、兜を外すアーチャー。
そして、黒い瞳を真っ直ぐ千束に向ける。
「『真田信繁』だ。よろしく頼むな、
最強のリコリスと、日ノ本最強の武士が、ここに出会った。
もしリコリス・リコイルで聖杯戦争するなら、こんな感じかな
錦木千束:真田信繁(アーチャー)
井ノ上たきな:新選組の誰か(セイバー)
真島:キャスターかバーサーカー
吉松シンジ:ライダー
モブエリートリーマン:黒コガネ(ランサー)
モブリリベル:アサシン
みたいな設定で、誰か書いて欲しい!!