ありふれた転生者は異世界でも無双する   作:白の牙

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第14話

 

 

 

 「・・・・ん?」

 

 誰かに頭をなでられていることに気づき少女 千癒は目を覚ました。

 

 「目が覚めた見たいだな千癒」

 

 千癒の頭をなでていた誰かは彼女が目を覚ましたことに気づき、声をかけた。その声を聞き沈んでいた意識が一気に目覚め、ぼやけていた視界も視点がさだまりはっきりと見えるようになった千癒が見たのは会いたくて仕方がなかった幼馴染 刀真の顔だった。

 

 「とー・・・くん?」

 

 「おはよう千癒。2週間ぶりだな」

 

 刀真だと認識した瞬間、千癒は刀真に抱きついたのだった。

 

 

 

 

 

 「ほれ、ココアだ。飲んで体をあっためろ」

 

 「・・ありがとう、とーくん」

 

 「あ、ありがとう」

 

 千癒が目を覚ました数分後、気を失っていたハジメが目を覚まし、今までどこにいたのか?何で服を脱がされているのかやら、一緒にいた女性は誰なのかと色々と質問攻めにあったが、一通り答えた。

 

 「俺のことは話せる範囲で話した。次は千癒達が話してくれないかこの場所にいるわけも含めて」

 

 2人にココアを渡し、千癒達の体験したことについて聞き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・成程ねぇ。戦闘訓練を積むために迷宮にやってきて、20階層手前の部屋で見つけた罠入りの鉱石に触れて63階層に強制転移。そこにベヒモスとスケルトンソルジャーが現れてピンチなる。南雲の機転を利かせ錬成でベヒモスを足止め、千癒は南雲の治療。退路を確保したのち全力で走っている中、ベヒモスの一撃で石橋が崩れ、それに巻き込まれ、気が付いたら俺と再会したってわけか」

 

 「うん」

 

 「しかし、援護射撃で撃たれた魔法の1つが軌道を変えてハジメのところに来たっていうのも故意以外の何物でもないな。世話になってる国の騎士団がそんなことをするとは思えない・・消極的に考えると、クラスメイトの誰か・・になるが、心当たりはあるか?」

 

 「特にないと思いたいな」

 

 刀真の問いにハジメは自信なさげに答える。

 

 「俺としては今すぐにでも2人を地上に返してやりたいんだが場所が場所だけに難しい」

 

 「何でとーくん?ここが何階か知らないけどオルクス大迷宮なんでしょう?」

 

 「千癒のいう通りここはオルクス大迷宮だ。ただし、裏が付くけどな」

 

 「裏?」

 

 「RPGとかでもよくあるだろう冒険中に見つける隠しダンジョンやクリア後に現れダンジョン。ここはそれと同じなんだ」

 

 「つまり、攻略難易度が高いダンジョンってこと?」

 

 「それに加え、一度入ったら攻略するまで抜け出すこともできないうえ、魔物の強さも段違いだ」

 

 「無理ゲー過ぎない!?」

 

 迷宮の難易度の高さにハジメはすでに涙目だ。

 

 「色々あって心の整理が追いつかねぇだろう?一度寝て心を休めろ」

 

 「・・・その寝袋何処から出したの?」

 

 「ひ・み・つ」

 

 何処からともなく寝袋を出した刀真にハジメは尋ねるが、秘密だと言われ、追求しようとするが、刀真の言った通り心も体も精神もいっぱいいっぱいだったため、言われた通り寝袋に入り眠るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここ・・・何処?」

 

 ひとしきり眠り、少し落着き目を覚ましたハジメが目にしたのはちまたで南国ビーチと呼ばれているような場所だった。

 

 「・・・・・痛い」

 

 ありえない光景にまだ眠っていて夢を見ていると思ったハジメはほほをつねると痛かったので夢じゃなく現実なのだと理解すると、

 

 「えぇええええええええ!?」

 

 思いっきり叫ぶのだった。

 

 「ここ何処!?」

 

 「再開してから叫び続きだな。ミルク飲んでカルシウムを補給しろ。ほい、ヤシの実」

 

 「あ、ありがとう・・・じゃなくて!?」

 

 パラソルの下でチェアに寝そべりヤシの実を飲んでいた刀真からヤシの実を受け取り、飲もうとしたハジメだったが、そうでないことを思いだし、

 

 「ここ何処なの!?」

 

 此処が何処なのかを問いただした。

 

 「ここか?ここはダイオラマ魔法球と呼ばれるミニチュアの中だ」

 

 「ミノチュアの中?」

 

 「と言っても、普通のミニチュアじゃないけどな」

 

 「普通じゃないって?」

 

 「浦島太郎の話は知ってるだろう?竜宮城で1日過ごして帰ったら300年経っていた。ここはその逆なんだ?」

 

 「逆?」

 

 「この中での1日には外の世界の1時間なんだ」

 

 「何でそんなとんでもないものを持ってるの!?」

 

 説明を聞いたハジメはそんな物を持っている刀真に驚く。そして、

 

 「これがあれば父さんと母さんの仕事を早く終わらせられる!」

 

 「そんな事のために貸す気はないからな」

 

 仕事脳なハジメに貸す気はないと釘を刺した。

 

 「んぐ!?こ、此処が何処なのかは分かったけど。ここで何をするの?」

 

 「決まってるだろう・・・修行だ」

 

 「しゅ、修行?」

 

 予想外のワードにハジメは目を見開く。

 

 「この迷宮に生息する魔物は表の迷宮に出てくる魔物よりはるかに強い」

 

 「だから修行って・・・・僕には遊んでいるようにしか見えないけど」

 

 ハジメはビーチフラッグをやっているロクサーヌ、ライザ、千癒の3人を見て修行というより遊んでいるとしか思えなかった。

 

 「遊びの中にも修行あり。瞬発力、集中力、判断力。この3つ鍛えている、遊びながらな。そんじゃあ、俺達も始めようか?」

 

 「は、始めるって僕もやるの!?」

 

 「当たり前だ。一緒に来るにしろ、留まるにしろ自分の身を守れる強さを持って貰わなくちゃいけないからな。ってなわけで碇シ〇ジ育成計画改め、南雲ハジメ育成計画スタートだ」

 

 「ちょっと待って!?僕はまだやるって・・・・わぁああああ!?」

 

 そんなこんなでハジメのブートキャンプが幕をあげた。

 

 

 

 

 

 

 トレーニングその1 刀真が日曜大工感覚で作ったアスレチック(難易度ルナティック)を決められた回数回れ(なお、落ちてもよし)

 

 「後5週。頑張れ、頑張れ」

 

 「も、もう無理」

 

 1回周るだけでもすでにへとへとなハジメ。そのまま、地面に崩れ落ちるが、

 

 「千癒」

 

 「ん」

 

 「回復したら戻れ。じゃないと、お前の黒歴史をばら・・・」

 

 「鬼~~~~!?」

 

 千癒の回復魔法で強制的に体力と疲労を回復させられた後、刀真の脅しで泣きながらアスレチックに戻るハジメ

 

 

 

 

 

 トレーニングその2 限界まで魔力を使って、魔力量を増やせ。

 

 「錬成、錬成、錬成、錬成、錬成ー!!」

 

 「クオリティが低い・・・やり直し」

 

 「錬成!!」

 

 

 

 

 トレーニングその3 休眠

 

 「ぐぅ~~~~」

 

 「・・・・・(ね、眠れない)」

 

 

 トレーニングその4 刀真との0.000001組み手

 

 「ほれ、ほれ、ちゃんと避けないと当たるぞ~~?痛いぞ~~?」

 

 「と、刀真君、ほ、本当に手加減してくれてるの!?」

 

 「勿論」

 

 「じゃ、じゃあ、何でただのハリセンで地面に穴ができたり、木が折れるの!?普通逆だよね!?」

 

 組み手を始める前まで安堵していたハジメだったが、その考えは初撃をくらって砕け散った。ハリセンで叩かれて出る威力ではなかったのだ。

 

 「HAHAHA、企業秘密だ」

 

 

 

 

 そして1週間みっちりとしごかれたハジメの現ステータスがこちら

 

 

 

 

 

 南雲ハジメ 17歳 男 レベル:6

 天職:錬成師

 筋力:105

 体力:365

 耐性:120

 俊敏:100

 魔力:350

 魔耐:350

 

 技能:錬成[+高速錬成][+精密錬成]、言語理解

 

 「なんでやねん」

 

 どんなに訓練しても対して上がらなかったレベルとステータスが刀真のしごきで一気に上がったことにハジメは驚きのあまり関西弁でツッコミを入れた。

 

 ハジメのステータスが急激に上がった理由、それは刀真が“異世界通販”で入手した異世界の食材を使って刀真が作った攻めの料理を食べたことにより効果が倍増、一気にステータスが上がったのだ。

 

 「いい感じに上がったな。これなら問題なく使えそうだな」

 

 ハジメのステータスを上がり具合を見た刀真はある物をハジメに渡した。

 

 「これって銃!?」

 

 この世界にはなく自分たちの世界にだけある武器“銃”を渡されたハジメはなんでコレがこの世界にあるのか困惑する。

 

 「今後は今までのトレーニングに加え銃を使っての戦い方も加わるから頑張るように」

 

 「(この地獄がまだ続くの!?)」

 

 「そんな顔すんな。これもお前のことを思っての事なんだからよ(でもまぁ、鞭だけじゃあかわいそうだし飴もあげないとな)。」

 

 鞭だけでは人は育たないことを知っている刀真はハジメにとびっきりの飴をあげることにした。

 

 「ハジメ、よく見てろ」

 

 そう言うや否、刀真は着ていた服を脱ぐと、青いアンダーウェアとなり、腰には同色の大型バックルが装備されていた。刀真がバックル上部のスイッチを押すと、

 

 『認証。資格者上条刀真。G7システム起動します』

 

 バックルから電子音が鳴り、何処からともなく15機のドローンが飛来し、頭、胸、肩、腕、手首、大腿、膝、足首に装着する。

 

 「・・・・・」

 

 『強化外骨格、ようはパワードスーツだ。修行に耐え、迷宮を攻略したあかつきにこれをお前に譲ろう』

 

 パワードスーツを見て固まるハジメに刀真はこのスーツを譲るというハジメに限らずこういったものが好きな者なら喉から手が出るほど欲しい物。それをくれるという。

 

 「ほ、本当にそれをくれるの?」

 

 「あぁ」

 

 「あ、後で返してくれって言わない?」

 

 「言わない」

 

 「・・・・・よ~~~し、やるぞ~~~~!!」

 

 飴の効果は抜群だったようでハジメの目に炎が宿った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 外の世界で10日。魔法球の中で約10カ月の時が過ぎた。

 

 「すぅ~~~~はぁ~~~~」

 

 大きく深呼吸した後、ハジメは銃を両手で構え、時が来るのを静かに待っていた。そして、その時は唐突に訪れた。

 

 何の合図もなしに撃ち出されたクレーをハジメは構えた銃で撃ち落としていく。全弾撃ち終えた所で更にクレーが撃ち出されるが、ハジメは慌てることなくすばやく使い終えた薬莢を捨て、新たな弾薬を装填し、撃ち出されたクレーを撃ち落としていく。計35個のクレーを撃ち落としたことで終わりと思われたが、終わったタイミングを見計らって無数の光の矢がハジメへと降り注ぐ。

 

 ハジメが両目を見開くと感覚が広がり、光の矢がスローモーションとなる。ハジメがスナップする感覚で銃を上に軽く振るうと銃身とグリップが垂直となり収納されていた刃が展開され、刀となった。

 

 ハジメは刀となった銃を逆手で持って振るい光の矢を斬り払う。全ての矢を斬り払うと拍手が鳴り響く。

 

 「強くなったなハジメ」

 

 「・・・10カ月みっちりしごかれたからね」

 

 この10ヶ月の事を思い出し遠い目をするハジメ。心なしか体が震えているように見える。

 

 「この10カ月でお前を含む全員のレベルアップは完了してる。後はお前があの熊を1人で倒せば完了。迷宮攻略を始められる」

 

 「いよいよだね」

 

 「なんだ?緊張してるのか?」

 

 「まぁ、人並みには」

 

 「そうか・・・・・とりあえず今日の訓練は終わりだ。熊戦に備えて今日はゆっくり休め」

 

 「うん」

 

 頷いて返答するとハジメはコテージへと戻っていった。

 

 「・・・準備は整った。後は進むだけだ」

 

 

 最終リザルト

 

 南雲ハジメ 17歳 男 レベル:49

 天職:錬成師

 筋力:650

 体力:1050

 耐性:760

 俊敏:990

 魔力:770

 魔耐:770

 技能:錬成[+高速錬成][+精密錬成][+鉱物系鑑定][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複数錬成]・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+壕脚][+瞬光]・風爪・言語理解

 

 

 

 ロクサーヌ 16歳 女 レベル:54

 天職:獣戦士

 筋力:685

 体力:1200

 耐性:560

 俊敏:1480

 魔力:3525

 魔耐:3525

 技能:雷公・剣術[+斬撃速度上昇]・格闘術・魔力操作[+魔力放出][+身体強化][+部分強化]・天歩[+空力][+縮地][+瞬光]・風爪・重力魔法

 

 

 ライザリン・シュタウト 17歳 女 レベル:55

 天職:錬金術師

 筋力:525

 体力:1150

 耐性:555

 俊敏:990

 魔力:4200

 魔耐:4150

 技能:錬金術・棒術・火属性適正・風属性適正・水属性適正・光属性適正・重力魔法・言語理解

 

 医山千癒 17歳 女 レベル:50

 天職:治癒師

 筋力:450

 体力:1090

 耐性:525

 俊敏:620

 魔力:1200

 魔耐:1200

 技能:回復魔法[+回復効果上昇][+範囲効果上昇][+イメージ補強力上昇]・水属性適正・光属性適正・棒術・言語理解





 ステータスの数値、技能を考えるのは難しいですね
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