コナン世界→常に犯罪や事件が多い。劇場版で度々街や国が危険になる様な大事件が起きる。
スパイディNY→常に犯罪や事件が多い。スーパーヴィランとかで街や世界が危険になる。

 まぁ同じやろと考え息抜きに書いた一発ネタです。

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Way Back Hero

 

 ───ここは東京都米花区米花町。

 

 日本の首都の中にある町ということもあり、それなりに忙しない町だが至って平和で暮らしやすくで僕が生まれ育ってきた大切な場所だ。

 まぁ少し事件や事故が多めなのが珠の傷だけどね。

 

「ズズ..あちっ..」

 

 因みに今は朝7:30。すこぶるいい天気だからたまにはと僕の家のベランダでコーヒータイムさ。

 

 え?僕は誰かって?僕は山城拓真。ただのしがない研究者で、今年で24になるんだ。

 実は3年ほど前まではある人の元でロボット義肢や脳神経の研究をしていたんだけれど...まぁ色々あって研究をやめることになって暫くはフリーターをしていたんだ。

 そしたら知り合いの発明家さんが僕を是非助手にって、半年前からその人のもとで働かせてもらうことになったんだ。本当頭が上がらないよ。

 

 そう感傷に浸っていれば、そろそろ家を出なくちゃいけない時間だ。コーヒーカップは流しに置いて僕は家を出て博士の家へと向かう。スムーズに行けば丁度いい時間に着く予定だ。

 

 

 

 

 

─────ピンポーン。

 

 無事遅刻もなく時間通りに博士の家へと着くことができた。3年前は()()()()()のこともあって遅刻が多かったっけ...うんいい成長だ。

 心の中で僕が自画自賛をしていると扉が開かれて僕の今の雇い主、阿笠博士が出てきた。

 

「おぉおはよう拓真君。丁度いいタイミングじゃ!」

「おはようございます博士。って丁度いいタイミング?」

「新しい発明品じゃよ」

 

 恰幅の良い博士がいつもより高めのテンションの言葉に僕はついオウムのように言葉を繰り返してしまうが、博士は懐から何かを取り出して見せてきた。

 

「以前、コナン君に弁当型携帯FAXを持たせてみたのじゃが..かなり不評でのう。なのでワシはそれを改良してみたんじゃ、ほれこれじゃ」

「?スマホ...にしては少し分厚いですね。まさか」

「お察しの通り、これはスマホ型FAXじゃ!!通常のスマホの機能に加えFAXの機能も搭載した完璧な発明品じゃ!!」

「....博士。そうなったらメールでいいのでは...?」

「....確かに」

 

 僕の指摘に博士は納得してしまった。この人は発想力やそれを現実にする知識と技術は凄いんだけど、たま〜にこうやって斜めの方向へ暴走することがあるんだよねぇ...。

 

 取り敢えず僕達はスマホ型FAXをしまい、中へと入る。

 

「拓真君は朝食はもう食べたかの?」

「ええ。家を出る前には食後のコーヒーまで済ませてますよ」

「それは良い朝じゃ」

 

 他愛もない会話をしつつ、午前中の仕事を始める為自分のパソコンを取り出す。

 

「博士。取り敢えず今日は今進めている学会に出す研究の方のデータの分析とまとめをしますね」

「すまんね。すぐデータをそっちに送るよ」

 

 そうして僕達は作業に取り掛かる。会話や小休憩も挟みつつ、僕は長い間パソコンと睨めっこをするのだった。

 

 

 

 

「ん、んー...!ようやくできたぁ..」

「ご苦労さん。丁度お昼じゃしここいらで休憩としよう。お昼はサンドイッチで良いかのう?」

「わざわざすみません、ありがとうございます」

 

 ようやく今日の終わらせておきたかった仕事が片付き、次の仕事に取り掛かる前にお昼休憩に入る。

 パソコンを閉じて、先に行った博士を追う様にリビングへと移動する。鼻を刺激する芳醇なコーヒーの香りを楽しみつつ、椅子に座るとあることに気づいた。

 

「そういえば...今日は哀ちゃん見てませんね」

「哀くんなら今日はコナン君や蘭君と一緒に美術館へ行くと言って珍しく朝から出掛けておったよ」

「美術館ですか。良いですね..特にあの子は大人っぽい子だからそういう場所の方が好きなのかも知れませんね」

「ハ..ハハ。そうじゃな」

 

 何故か目を逸らす博士だが、僕はとりあえずサンドイッチに手を伸ばして口に運ぶ。今日はクラブサンドだ美味しい。

 博士もサンドイッチに手を伸ばしつつ、テレビをつける。

 

『番組の途中ですが、ここで緊急速報です。米花町美術館にて武装強盗犯による立て篭もり事件が発生しました』

「...えぇ!?」

「なんじゃと!?」

 

 米花町美術館といえばさっきまで話題に出していた哀ちゃんらが今日を訪れていた筈の場所だ。

 

『犯人グループは4人。いずれも拳銃を所持しているとのことで大変危険な状況、警察も慎重に交渉を試みています』

 

「な..なんということじゃ..」

「...博士。少し僕は家に戻ります!午後には戻ります!!」

「た、拓真君!?」

 

 僕はそう言って博士の家を飛び出した。

 

 

 


 

 

 この国にはヒーローがいた。

 

 

 街をアクロバティックに飛び回り、誰に頼まれるでもなく困っている人へ手を差し伸べる。

 親と逸れた迷子から街を恐怖に陥れる凶悪超犯罪事件まで彼は自分の身体を顧みず手を差し伸べ、しかし決して見返りは求めない。

 人が何故そこまでするのかと聞けば彼はただ一言、助けになりたかっただけと言う。

 彼を独善的や目立ちたがり屋だと非難する声も少なくはなかった。だが彼はそんな批判的な声を表明する人達にでも手を差し伸べ、多くの人々を助けてきた。

 

 故に人々は彼に好意と敬意を示していた。彼こそ誠のヒーロー、そしてこの街の親愛なる隣人と呼んでいた。

 

 

 しかし3年前のとある凶悪事件を境に彼はパタリと姿を消した。

 

 

 彼が姿を消した1ヶ月後は人々すぐに彼が帰ってくると信じていた。

 それが半年を超えて彼を心配する声も増え、一年を超えると死亡説が有力視され、2年も超えると彼を悼む声はあれど徐々に彼を気にする人は少なくなり、3年後には彼を思い出す人も少なくなりただ都市伝説の様に勝手な噂が飛び交うのみになった。

 

 人は3年の時を経て理解した。親愛なる隣人はもうこの街には居ないのだと。

 

 


 

 

テメェら!!近づくんじゃねぇ!!このガキが死んでもいいのか!!

 

 獣が威嚇する様に叫ぶバラクラバを身につけた男は片手で雑に抱えるメガネをかけた子供に拳銃を突きつける。

 

「コナン君!!」

「動くなっってんだろ!!このクソアマ!!」

 

 悲痛な声で叫ぶ高校生ぐらいの女子を男は特に警戒するように脅す。男の腕の中で拳銃を突きつけられる子供、江戸川コナンは悔しそうに唇を噛む

 

(クソっ!蘭に力を借りてなんとか強盗犯4人を取り押さえたっつーのに、まさか5人目が出てくるなんて!!!)

 

 米花町美術館を襲った強盗グループ4人は江戸川コナン、毛利蘭そして灰原哀の協力のもと無力化することに成功するも、予想だにしていなかった5人目が出てきてコナンを人質に取られてしまったのだ。

 

「クソがっ!まさかこんなガキどもに計画が潰されるなんてっ...!!」

(どうする!?時計型麻酔銃はさっき使っちまったぞ..!?)

 

 焦燥感に駆られるコナンが打開策を探すために思考を巡らせる。すると彼を抱える強盗犯はゆっくり美術館の正面入り口へと向かう。

 

 そうして美術館から外へと出ると囲む様に大量の警察官が立っており、その中でも大変恰幅の良い口髭が特徴的な目暮警部が声をかける。

 

「君は完全に包囲されている!!逃げ場はどこにも無いぞ!!」

「ウルセェ!!このガキが死んでもいいのか!?死なせたくなきゃ近寄るんじゃねぇ!!!」

「コ、コナン君!?」

 

 予想外の人質に動揺する警察達に男はさらに脅す様に拳銃を強めにコナンへと擦り付ける。

 二の足を踏む警察達を横目に男は近くに止まっている無力化された犯人4人が乗ってきた乗用車へと近づく。

 

「いいかぁ!!一歩でも動けばこのガキに風穴が空くぞ!そうなりたくなきゃ追ってくんなよ!!」

 

 そう吐き捨てコナンを投げる様に乱暴に車へ乗せて、男も乗り込む。助手席に投げ込まれたコナンが顔を上げるとまた銃を突きつけられてしまう。

 そうして人質を捕まえたまま男は車を急発進させる。警察は人質の命の危険を考え発進の阻止を出来ず、腑が煮えくりかえるような悔しさが目暮を襲う。

 

「おのれ..!!」

「警部!車のナンバーは抑えています!追いましょう!!」

 

 目暮の部下である佐藤刑事がすぐさま犯人を追うために車へと向かう。しかしその彼女の行動を目暮は止める。

 

「いや、今追ってしまえば人質が危ない!」

「しかしそれではコナン君が...!」

 

 強盗犯は警察達に追ってくれば人質を殺すと脅されている。故に無闇に男の車を追うことはできない。

 目暮はすぐさま切り替え次の指示を出す。

 

「無闇に奴の車を追えば人質の命が危ない!車のナンバーと車種を照合して奴の拠点を割り出し捕まえるぞ!!」

 

 警察官らはその指示を聞きすぐさま行動をとり始める。

 

 

 

 この街に親愛なる隣人はもういない。

 

 

 だがこの国には頼れる警察がいる。彼らにはスーパーヒーローの様に特別な力はない。しかしその身には絶対的な正義を宿し、かならず犯人を捕まえる執念を待つ。

 故に事件が起これば人々は彼等を頼るのだ。

 

 

────THWIP!!!

 

 

 頼れる市民の味方である警察官。さりとて彼等もまた人間であり撃たれれば死んでしまい、人質を取られれば動けなくなってしまう。

 なにより大量の人間をもつ警察組織、故に人材管理にも限界があり警察官自身が事件起こししてしまうこともある。悪に染まってしまう人間も居る。

 

 

────THWIP!!!

 

 

 だから人々は思い出す。かつてこの街にいた決して悪に屈さないコミックの様なヒーローを。

 超人的な身体能力と蜘蛛の様な糸を操り東京の街を縦横無尽に駆け回る隣人の姿を。

 

 

────THWIP!!!

 

 

「ん?なにこの音..」

 

 佐藤刑事が何かに気づき上を向く。背の高い建物が並ぶ上空から人影が降りてくる。

 

 

 飛び降り自殺かと思われたそれは振り子の様に、警察官らの前をすごいスピードで通りすぎまた上空へと飛び上がる。

 

 その人影に彼女は、いや彼等は覚えがある。赤と青を基調としたタイトなコスチュームに身を包み、大きな目と胸の蜘蛛のマークがトレードマークのヒーロー。

 

 

スパイダーマンッ!?

 

 

 米花町の親愛なる隣人が帰ってきた。

 

 スパイダーマンは糸を駆使して振り子の様に米花の街を駆け回り、強盗犯の車が逃げた方向へと向かう。

 

「強盗犯は向こうのほうへ行ったな..よし近道だ!」

 

 大通りを移動していたスパイダーマンは突如進路を変え路地裏へと入る。狭い空間を糸と身体能力を駆使してアクロバティックに動き、路地裏を抜ける。

 路地裏を抜けた先には強盗犯の車が彼の真下にいた。

 

「ビンゴ!!」

 

 すぐさま糸を車へ放ち、屋根へと飛び乗る。

 

「な、なんだ今の衝撃は!?」

 

 突如揺れる車にコナンに銃を突きつけたまま運転する犯人は狼狽える。すると助手席側の窓が叩き割られる。

 

「ちょっと!?子供に銃突きつけて運転するなんて正気!?」

「す、スパイダーマンッ!?なんでッ」

 

 そんな言葉と共に銃を持っていた手を糸でシートに絡め固定する。驚愕する犯人をよそにスパイダーマンは人質のコナンを救出する。

 

「さ、ボク。そんなダサいマスクよりこっちのイケてるマスクの僕のとこへおいで」

「ま..マスクて」

 

 どこか気の抜ける様な言葉にコナンは苦笑を溢すも、しっかりとスパイダーマンに抱えられ車外へと出る。

 コナンを抱えるスパイダーマンは一度車から離れ、コナンを地面に下ろす。

 

「ここで待っててね。あのマスクマン倒したらすぐ戻ってくるよ」

「は、ハイ」

 

 スパイダーマンはコナンとのやりとりの間に逃げる逃走車をもう一度追いかける。

 逃走車はもはやなりふり構っていられない様で信号無視はもちろん街中で100キロ以上の速度を出している。

 

「クソっ!!なんで今更あのヤローが...!早く逃げねぇと!!」

「残念!キミはこれから山ほど免停講習受けることになるよ。牢屋の中でね!」

 

 焦った様子の犯人に車に飛び乗ったスパイダーマンが告げる。驚愕を隠せない彼をスパイダーマンは運転席側の窓を叩き割りつつ掴んで車外へと放り出す。

 投げ出された犯人は糸を飛ばされ建物に吊るされる。

 

「車を止めないと..!」

 

 無人となり暴走する車を止めるべくスパイダーマンはすぐさまボンネットに飛び乗り、両手から糸を近くの建物へと放ち車の重心を前に動かすことで後輪を浮かして強引に速度を落とす。

 

 数秒間火花を散らす車は漸く停止した。

 

「あっぶなかったぁ..それじゃコナン君を美術館へ戻そう!」

 

 そうして先ほど救出したコナンを抱えて灰原達へと返すためスパイダーマンは美術館へと移動する。

 

 

 

 

「コナン君!!良かったぁ..怪我はない?」

「う、うん。大丈夫だよ蘭姉ちゃん」

 

 子供を送り届け、用が終わったスパイダーマンはこの場を離れようと背を向けると目暮警部から声がかけられる。

 

「スパイダーマン、協力感謝する。ありがとう」

「..またいつでも力になりますよ。目暮警部」

 

 そう言葉を残してスパイダーマンは糸を駆使して米花の空へと駆け上がる。

 

「また..か。」

「帰ってきましたね警部。私達のヒーローが..」

「あぁ。..さぁ急いで仕事に取り掛かるぞ!今日は始末書やらなんだと書類仕事が増えるのだからな!!」

 

 目暮は警察官達にそう発破をかけて現場の収拾をつけ始める。

 

 そして去っていく背中をコナンは眺める。

「スパイダーマン...か」

 

 

 


 

 

────THWIP!!!

 

 3年振りにこの街をスイングしてきた僕は一度一息つくべくある高いビルの屋上に降りて、マスクを脱ぐ。

 

「フゥ...3年振りですこし心配だったけれど..案外身体が覚えてるものなんだな..」

 

 そのまま僕は屋上の縁に座り込む。

 

 3年前、僕は夢も大事な人達も失った。その上僕のせいで街を巻き込んだ事件が起きてしまった。

 もうヒーローなんて出来ない..そう考えて引退したんだけど...、昨夜スパイダーマンとして使っていた電話番号に電話がかかってきた。

 

 相手は互いに力を貸しあっていた公安の友人からだった。彼はどうやら今僕の知らない犯罪組織で長い間潜入捜査をしているらしく、その組織の実態を掴むために手を貸してほしいとのことだ。

 

 今更僕に何ができるか..また大事な者無くしてしまうだけだと考えたけれど、

 

 

「..大いなる力には大いなる責任が伴う...。やっぱりこれが僕だ」

 

 

 今は亡き叔父に言われた言葉を、僕の原点を思い出す。

 

 すると近くから女性の悲鳴が聞こえてきた。どうやら近くで襲われているみたいだ。

 

「午後の仕事時間まで時間がない!パパッと解決して戻ろう!」

 

 そうして僕はマスクを被り直してビルを飛び降りた。

 

 

 

 

 

 え?話が長くてよくわからなかった?

 

 OK、じゃあもう一度だけ説明するよ。僕の名前は山城拓真。ただのしがない研究者。

 

 そして、

 

 

 

 この街で、この世界でただ1人のスパイダーマンだ。

 

 





こんな感じのお話が読みたいんです。誰かかいてくれ(懇願

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