前回、黒崎が目を覚ました。
寝ている間の1ヶ月を知った。
ハウラがメノリとコピー2体を連れて織姫のバイト先で働いている件について。
今回、黒崎に惣右介からの贈り物を。
ウルキオラが現世にやって来た。
黒崎が目を覚ましてから早3日が経った。
「…え…藍染から…?」
「「「そ」」」
留年しない為の課題に苦戦する黒崎に、臨時の家庭教師をする事になったハウラ達は彼に藍染からの預かり物を渡しながら首肯した。
「君さ、元々霊感少年だったらしいね?」
「でも惣右介との戦いの代償で霊力そのものが無くなって来てる」
「現にこの3日間でちょっとずつ霊力が弱まってるでしょ?」
「…っ」
「「ずっと見えてたモノが短期間で見えなくなるって、相当なストレスになるだろうから」ってさ」
「まぁ、これ以上悪化しない為の現状維持の薬とでも思ってくれれば…ね?」
「…大丈夫なのかよ?」
「んぁ?副作用とかの心配かな?」
「その辺は抜かりないよ」
「コッチにも人間に詳しいヤツがいるからね」
「…っ」(凄く複雑な表情)
「まぁ、強制じゃないから。見えなくなってもイイならそれはそれで構わないけどね」
「…取り敢えず、受け取っとく」
「ほい。毎食後1錠で、水無しでも飲めるからね」
「あ、あぁ…」
シュタタタタ…ピョーン!
「ハウラの姉御ぉぉぉぉ!」
パシッ(首根っこを容易く掴んだ)
「来たね…見た目はライオン?なのにキツネみたいな名前のセクハラ現行犯」
(そのまま首を思いっ切り握り潰してる)
「お…おぅ…ま、まだ…お…い、か…り…でし、た…かっ…」
「ソッコーで約束破ったからね」
(無表情でマジギレモードに移行)
※昨日〈膝の上で大人しくしている〉を破ってメノリに抱き付こうとした。
「も、もう2度と絶対にしましぇん!なので、なのでそのお膝に乗せて下さいぃィダダダダダ!!」
(首を握り潰されたまま、頭を掴まれてる)
「…」(無表情で一護を見た)
「…すまねぇ、ソイツは本当にスケベでバカでオマケにワガママで…」
「オイコラ一護!ちょっとはフォローしィデデデデ!!」
「でもソイツを黙らせねぇと、課題が進まねぇのも事実なんだ…」
「オイイィィィィ!!」
「でもってさ、そんな碌でもない奴だけど…居なくなると凄く困るのも事実でさ…はぁ~」
「フォローする気あんのか無いのかどっちだィテテテテテ!!」
「あ~もぅ、五月蝿いなぁ…変なとこでも苦労してるんだね、君」
(同情的な眼差し)
「…ってかハウラ、昨日も言ったけどアンタが言っても説得力無いからね?虚夜宮で織姫にしようとした事、私は忘れてないからね?」
(ジト目)
「コイツみたいに直接的なお触りは一切してませんでしたぁ~。大体、あのネグリジェやお洋服は全部メノリが止めるの解っててやったし~」
(唇突き出して目を逸らした)
ヒュォッ…ゴンッッッ!!
メノリは、何処に隠し持ってたのか解らない鉄槌でハウラの頭を容赦なく全力でぶん殴った。
「…ったぁ~…」
「「お、おぉ…」」
「前々から思ってたけど…そういう事は止めなさい、この確信犯!」
鉄槌を握り締めたままのメノリのお説教が始まった。
織姫から話は聞いていたが、一護はハウラとメノリの力関係を改めて理解した。
※ハウラは敢えて定期的にこのやり取りを見せる事で、メノリの価値を爆上げしてる。
他人様の家で時間は有限だからと、ものの数分でお説教は終了したが、ハウラは拗ねた表情をしたまましょうがないと渋々、本当に渋々コンに最後のチャンスを与える事にした。
※ハウラ達は織姫、一護、茶渡そして石田に対して、死神関連で巻き添えやとばっちりを食らっているからか、かなり甘い審判を下す傾向にある。
実際、コンをそのまま引き千切って首と胴体を分けてから、彼の本体である義魂丸を馬鹿力で砕いて火葬して終わらせる気満々だった。
「有難き幸せぇぇぇぇ…!」(スリスリスリ)
「五月蝿い、黙って座ってろ」(無表情)
「ハイッ!!」(敬礼)
「…さて、解らないのはドコ?」
「あ、あぁ…ここなんだけど」
「…あ~、コレはね…」
「「その間にコッチの課題の答え合わせしとくね~」」
「ねぇ、この本読んでみても良いかな?」
「あ、あぁ頼む。あ、それか?良いぜ。ってか俺的にはオススメの1冊なんだ。是非読んでみてくれ」
「そうなの?ありがとう」
何故か高校の勉強も出来るハウラ達のおかげで、順調に課題を進められた一護だった。
※因みに得意科目は外国語で、米国の英語と英国の英語をある程度聞き分けて対話出来る上に仏、独、伊、西、韓、中国(北京)の日常会話が出来るらしい。
家庭教師を終えて、昔惣右介が購入した家(2階建ての一軒家)に帰宅したら、ウルキオラが居た。
「帰って来たか」
「「え、ウルキオラ?」」
「「どしたん?」」
「惣右介から緊急連絡でもあった?」
「いや…」
彼の手には採れたてのトマトとナスがたくさん入った段ボール箱が。
「あ、収穫したんだ」
「あぁ…お前のコピー達が「折角だから、育てた俺が作った料理も持って行けば良い」と言うから教わりながら作ったのだが…」
(眉間にシワが増えた)
「…ひょっとして、いきなり宮に来たヤミーに作ったの全部食べられた?」
※いくら食いしん坊のハウラとコピー達でも、人の作ったモノには許可無く手を出さないし、味見はしても小さめのスプーンひと口ですます。
「…そうだ」
「あらま」
「予想的中しちゃったかぁ~」
「…しかもそのまま居座られて、落ち着いて練習が出来なくなってな」
「…で、ココに避難して来たの?」
「…そういう事だ」
「…ちなみに、何作ったの?」
「お前がお疲れ様会の時に作った料理とトマトとナスのアヒージョ…パン屋で働いているならちょうど良いだろうと…あとはピスト・マンチェを教わった」
「成程ね…材料はあるからそっちのスペースでなら練習してイイよ。私達はコッチでやるから」
「…恩に着る」
時々ハウラ達の助言を受けながら物凄く真剣に料理を作り上げたウルキオラ、やり遂げたと言わんばかりに額の汗を拭った。
「…出来た」
「後は味見だね」
パクッ×4
「…どうだ?」
「「「んまっ」」」(サムズアップ)
「…美味しい」
「ウルキオラも食べてみ」
「もぐもぐ…?…自宮で作ったのよりも美味い…?」
「練習を重ねたら出来に差が出て来るのは当然だよ」
「…そういう物なのか?」
「そ」
「…って、もうこんな時間かぁ…」
「今から行くのは止めといた方がイイかもね」
「…そうなのか?」
「うん。え~っと、明日の私達の予定は…?」
「私とハウラは早番で、ラウラとローラは遅番だよ」
「…でもって、姫は明日学校でバイトは休みだね」
「う~ん…朝はバタバタするだろうから、放課後に行った方がイイかもね」
「…となると…材料はまだあるし、明日もっかい作ったの渡せば?コレは夕飯として食べてさ」
「…解った」
現世では何の問題も起こさず、順調に人間の生活を送る破面の先輩であるハウラ達の言う事をちゃんと聞くウルキオラだった。
翌日の早朝、ハウラ本体はメノリと共にパン屋へ、遅番のラウラとローラは掃除や洗濯物といった家事をして、ウルキオラの作った料理の味見と夕飯の仕込みをすませた。
「…そろそろ行くか」
「そだね。私達も行かないとだし」
「…世話になった」
「水くさいなぁ~、私達の仲でしょ?」
「何かあったら連絡しなよ?」
「「報連相大事だからね!」」
「…解っている」
「「んじゃね~」」
目的地が真逆なので、家の前で分かれた。
一方、仕事が終わったハウラ本体とメノリは探検という名の寄り道をして帰る事にした。
「…ふ~ん?…コッチは来た事無かったけど…まだ明るいのに、人気が余り無いね」
「…みたいね…あ、ネコの親子かな?柄も似てるし」
「ニャ~」
「「「ミィ~ミィ~」」」
「え?ドコドコ?…居た!…う~わ、めっちゃカワイイ~!…んぁ?…ウルキオラが家から離れた…って事は姫の所に向かったっぽいね」
「…相変わらずの探査能力ね、羨ましいわ…私なんて、この距離になるとよっぽど集中しないと解らないもの」
その後、ウルキオラは無事に織姫と会い、お礼(約束)の品を渡すのに成功したらしい。
探検という名の寄り道が終わりを迎える頃、ハウラが首を傾げた。
「…ありょ?」
「今度はどうしたの?」
「…穿界門が開いた…でもコレは知らないなぁ…誰だろ?…んん?…何か、だいぶ弱ってるのが1人で来た…?」
「え…何処に開いたのよ?」
「ちょい待って《エル・オトロ・ジョ/もう1人の私(分身体)》飛ばすから…ん~…居た。人通りがそこそこある有料駐車場に姫と同じくらいの年代の女の子が倒れてる…って、格好がヤバいな…何で布1枚なのさ?明らかに訳アリじゃんか…ん~…それなりに車があるからか、まだ気付かれてないみたいだけど…って、よりによってあのセクハライオンが見付けた…だけじゃない…何でこういう時に限って居合わせるのさ?ウルキオラ」
「え…」
「…まぁ、何かあったらウルキオラから連絡来るだろうし…取り敢えず、そろそろ特売の時間になるから、スーパー寄って帰ろうか」
「え、あ…う、うん」
そして、お目当ての商品を手に帰宅した途端、ウルキオラから連絡が入った。
ピピピピピ…
「…はぁ?」
対応したハウラは話の内容を聞いた途端、渋面になった。
今回、ハウラ達は成り行きで一護の家庭教師に。
ウルキオラ、トマトとナスだけでなく、それらを使った料理に挑戦して織姫に渡しに行った。
…ら、帰り道で何かに巻き込まれたっぽい。
さて、ハウラ達はどうする?
放送当時、リアルの事情(田舎なので東京系列のは見れなかった&辛うじてBS放送で偶に見る機会があった程度)により、うろ覚えも良いところのアニオリに挑戦。
人はこれを無謀と言うのでしょう。
そんな話にハウラ+αが居た場合、結果はどうなるのでしょうか…?