久しぶりな投稿になって申し訳ありません
最近仕事が始まりめっちゃ忙しくなりまして小説投稿はやめる気はないんですがナメクジ投稿が更に遅くなってしまいますがそれでも本当に待ってもらって楽しんでもらえたなら嬉しいです
「『アビドス砂漠に現れた巨大蛇の調査及び討伐』なんだそりゃ?」
"今日アビドスの住民から依頼されたんだ、なんでも最近アビドスで目撃されるようになったみたい。依頼主は本当はホシノたちに依頼しようとしたらしいけど蛇が巨大過ぎて荷が重いと思って辞めたそうだよ
パソコンのタイピングを止め先生から手渡された依頼書を困惑の混じった表情で資料を読み進めながら先生の話しに耳を傾ける
資料には例の蛇の姿を捉えた写真が収められていた。写真はピントが合ってない上に急いで撮ったのかブレブレだったがそれでも分かる程に白く巨大が目に入る
資料を読み終えたキリュウは資料を自身のデスクトップに置くと先生に向き直る
「それでどうして俺たちに依頼が来るんだ?シャーレは基本的に武力は持ってない。戦闘系や調査系の依頼を受けるとなると生徒に頼らざる終えない、写真を見る限りかなりの巨大だぞ。
これじゃ他の生徒に頼ったところで討伐は難しくないか?」
"だからこそ私たちに依頼が届いたんだと思う。確かにシャーレは基本的に武力は持たないようになってるけど例外としてブルフロガだけは認められたでしょ?それで今回の依頼が届いたんだと思うんだ"
自分が原因だと理解したキリュウは両手で顔を覆い天を仰いだ
あの戦闘映像の影響で依頼が増えるのはあまり喜ばしくはない。ブルフロガは動かすにしたって問題はある、燃料や弾薬は無限でもなければブルフロガを使用するのは長期間の出張時だけにしたいのだが今回ばかしは断れない
単純にホシノたちが心配なのはあるんだが写真を見る限りこの蛇は明らかに生物ではないと予測出来る、あくまで予測でしかないが本当に生物でないなら放置は出来ないこの依頼は受けておくべきだな
「取り敢えずこの依頼受け方がいいな、先生ホシノたちに連絡しといてくれないか?依頼を受けるにしたって俺たちは現状が分かってないからホシノたちと情報を交換したい。
取り敢えず俺はブルフロガを回収しに行くよ」
"分かった。ホシノたちに連絡入れとくね"
キリュウは丁度終えた仕事をまとめると席を立とうとしたが背後から聞き覚えのある声に呼び止められる
「随分と面白そうな話じゃないか、出来れば私たちも連れてってもらえると嬉しいかな」
「依頼書に記載されている巨体の蛇気になります!是非この目に収めたいです!」
「私も巨大な蛇見てみたいかも」
キリュウは再び片手で顔を覆い天を仰ぐ
今日はエンジニア部の面々が当番だったことを頭から完全に抜けていた。どうしたものか連れて行っても別に問題がないのだがもしかしたら戦闘は起きる可能性がある
危険性を孕んだこの依頼に彼女たちを連れて行ってもいいのだろうか?
「キリュウ、キミは何を心配してるかなんとなく分かるが心配はしなくていい
私たちが頼んだいるんだ自分の身の安全くらい自分たちで守るさ最悪戦闘になっても私たちは戦えるしね」
ここまで言われてしまうと少し断りづらい
個人的には止めるべきなのだろうがウタハたちはやると決めたら絶対に曲げないだろう
説得は不可能だと分かっているキリュウは諦めウタハたちの同行を認めることにした
「分かった。ついて来てもいいが今のアビドスは砂漠化がかなり進んでいて過酷だ
ついて行くならそれなりの準備をしておけよ」
「あぁ、分かったよ。
さ、2人共ミレニアムに戻って準備をしようか」
「「了解!」です!」
足早に部屋から出て行くウタハたちを見届けた先生とキリュウは残された僅かな仕事を片付けるとアビドスへ向かう準備を始めた、水などの必要な物資を用意し鞄に詰め込んでウタハの後を追うようにシャーレを後にしミレニアムへ向かった
数十分後、ミレニアムに到着した先生とキリュウはブルフロガが格納されている倉庫に向かうと既に準備を終え大荷物を抱えたウタハたちとパルが待機していた
「あ!師匠!ブルフロガの整備終わってるよ!」
「ありがとなパル。」
「こっちの準備は終わってるから先生たちの準備が終わり次第声を掛けてくれ。手伝いが必要なら声を掛けて欲しい」
「分かった」
荷物持ったままブルフロガのコクピットに乗り込むと邪魔にならない所に荷物を置きリニアシートに座るとブルフロガを起動する
ツイアイに黄金色の光が灯り起動音と排熱音が倉庫内に響き渡る
モニターに周囲の映像が映るとキリュウはブルフロガの腕を動かし高出力大型ロングビームライフルと複合型シールドを取り装備し終えるとウタハたちにスピーカー越しに話し掛けた
『こっちも準備終わった。さぁ手に乗ってくれ』
「あれ?師匠ガトリングとミサイルポットは?」
『弾薬の無駄遣いを避けたいし調査をするには重武装じゃ問題が出てくるからな今回は必要最低限の武装だけで出撃するよ』
操縦桿を動かし片膝立ちの姿勢にしてブルフロガの手のひらをウタハたちの前に降ろす
ウタハたちが手のひらに乗るとゆっくりと立ち上がり倉庫の外へ出るとその場に立ち止まりフルバーニアのスラスターを吹かしゆっくりと飛び立っていくが行動が上がるにつれ少し速度も上がってあき周囲には何もない高度に到達するとアビドスの方向へ飛び始めた
「と、飛んだ!?こんな巨体を純粋な推進力で飛ばすとは!しかも、見た目の派手さにそぐわない繊細な空中姿勢を出来るなんとキリュウ!本当に君のいた所は凄いな!」
程よい勢いで当たる風
透き通った青い空
今までこのような景色を体験したことなかったウタハたちはその景色に圧巻されていた
一方、2度もブルフロガの殺人的加速(先生限定)を体験したこのある先生はかなり遅めの飛行速度に違和感を覚えてありキリュウに言ってしまった
"今回はかなりゆっくりだね。前なんてもっと早かったよね?あれ程とは言わないけどもう少し早くしてもいいよ"
『……先生なんで隠してたのに全部言っちまったんだよ…』
"え?"
先生はなんで隠す必要があるのかと思ったが不意にウタハたちの方へ目を向けて納得した?そこには知的好奇心を刺激され輝いた眼差しを向けるウタハたちがいた
「キリュウ!ブルフロガはこれも更に飛べるのかい!?」
「最高速度は!また最高速度到達まで掛かる時間は!?!高速で飛行すら為に必要な姿勢とかは!説明をお願いします!!」
「ウタハ先輩、コトリ聞くよりも直接体験した後に色々と聞こう」
「「ナイスアイデアです!」だね!」
キリュウはこうなるから隠したかったのにと思いながら小さく溜め息を吐く
出来れば隠しておきたかったがバレてしまったら仕方ない救いとしては最高速度がバレてないことだ唯一の救いだ。もしバレていれば最高速度でぶっ飛ばしてくれと言われているだろう、GBNならまだしも此処は異世界でこの身体は本物の人間と全く同じ身体、ガンダムWに出てくるゼクスの様にGに対する異常な耐性がある訳ではない
そんな状態でフルバーニアをフルスロットルにしてみろ殺人的な加速が可愛いと思えるレベルのGが一気に掛かる、俺も先生も簡単に死ねる
このことだけは絶対にバレないようにしなければ
『分かった!分かったよ!スピード上げるから絶っっっ対他の奴にバラすなよ!』
"え!?ちょ、ちょっと待っt "
先生の静止を無視しスラスター出力を手動で上げ、ペダルを踏み込むと一気に加速する
心地よく身体を撫でていた風は速度が上がるにつれ暴風なんかが生ぬるいと思える程の勢いの風が身体に叩きつけられる
先生たちは飛ばされない様に姿勢を低くしながらブルフロガの手のひらにしがみついていた。そんな中ウタハは笑いだした
「はははは!凄いな!人型でありながらここまでの速度で飛行するなんて!余計にブルフロガのことが知りたくなった!君の相棒は未知とロマンに溢れてる!キリュウもっともっと教えてくれブルフロガのことを!MSのことを!」
『お安い御用さ』
ブルフロガは速度を落とさずアビドスへ空を駆けながら向かった
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アビドス高等学校に到着後、ホシノたちとウタハたちの顔合わせを済まさせると誰も使っていない空き教室に全員が集められた
今回の依頼である巨大蛇についての情報提供だ
"みんなありがとう。忙しいのに依頼に協力してもらって"
「気にしなくていいよ先生ーこっちもこっちでその巨体蛇に困ってたんだー」
「運のいいことに今の所は実害は出てません。ですが楽観視は出来ませんいつ被害が出るかも分からないのが現状です
そこで今回キリュウさんの力を借りようと考えていたところ」
「先生から連絡が来たと」
その問いかけにアヤネは頷くとすぐにアビドスの地図を持ち出した
なんでも巨大蛇が現れてから住民たちからの相談が多くなっており、相談に乗るさいに目撃情報を提供してもらい、その情報を元に巨体蛇の活動範囲や現れる時間割り出したそうた
「現在の主な活動場所はカイザーPMCの駐屯地があったアビドス砂漠で目撃されてるみたいです。日によって移動はしてるみたいですが目撃情報の量から考えるに基本は駐屯地周りに居座ってると考えていいでしょう」
なるほど。ようやく辻褄が合った
思い返せばカイザーPMCがあれ程の兵力をあの駐屯地に滞在されてたのは今回現れた巨大蛇から守る為、討伐されてないことをみるにあの兵力でも討伐には至らなかったと見ていいかもしれない
「大まかな活動域が分かってるなら後は楽だな。みんなこの後は大仕事になるかもしれないから準備はしっかりしてくれ。それと今回は人を、ブルフロガに乗せての移動は難しい
悪いが全員車に乗ってくれると助かる」
「どうしてよ?ホシノ先輩を助けに行った時みたいに全員手のひらに乗せればいいじゃない」
「純粋に定員オーバーなのと前回は弾薬やミサイルが潤沢にあったが今回は違う弾薬もミサイルも前回で大量に使っちまったから無闇やたらに使えないし、ロボットや人間と違い巨大蛇の攻撃手段が分からないとなるとすぐに対応出来るように武装を常に持っていたいだ」
「なるほどねー仕方ないかアヤネちゃん、車って2台あったけ?」
「流石にないので方は車でもう方はヘリにすればなんとか全員で行けると思います」
「決まりだね。おじさんたちはヘリに乗って移動で先生は車を運転してウタハちゃんたちを連れて行って」
"分かった"
「それじゃ準備始めるとするか」
情報共有を終えたキリュウたちは各々の準備を終えると巨大蛇が根城としている元ガイザーPMC駐屯地へと向かった
その頃、アビドスの自治区内にあるビルのオフィスで黒服は窓から外を眺めながら誰も居ない静かな部屋で語り始める
「遠い昔、キヴォトスの旧都心廃墟で行われていた『神の存在を証明、分析し、新たな神を創り出す方法』を研究していた組織と、それを支援するゲマトリアによって作り出された対・絶対者自律型分析システム。
やがて都市は破壊され、研究所は水に沈み、研究の実在すら忘れられるほどの年月が流れた時、誰もいない廃墟でそのAIは宣言した
「Q.E.D」と」
声色を変える訳でもなくただ淡々と語る
「証明、分析、再現の過程を経て新たなる神は到来した。
己の神命を予言する10人の預言者とパス(Path)を拓き、新たな「天路歴程」を開始。
彼の者の神性を証明する過程は間違いなく、
自らを「音にならない聖なる十の言葉」と呼称する者
それこそがDECAGRAMMATONである……この者は、その内の1つ。名を…… 第三セフィラ・ビナー」
語り終えると黒服は自身が座っていた席に戻りモニターに目をやる
そこには先生とキリュウが映し出されていた
「先生。そして、勝坂キリュウ先生。貴方たちはこれをどうするか実に見ものですね」
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アビドス校舎出発から1時間が経過した頃、カイザーPMC駐屯地付近を進んでいる巨大蛇の活動域に入ってから全員は警戒しているが一向に蛇の動きはない
アヤネにドローンを飛ばしてもらいキリュウは各種センサーを駆使し捜索するがセンサーには反応がなく1時間ほど捜索し続けたがそれでも見つかることはなかった
「既に活動域には入ってるのですが…見つかりませんね。
もしかしたら既に活動域が変わっているのかもしれません」
『此処に居ないならまた別のエリアを捜索すればいいさ』
このまま捜索をした所で見つかりそうにないキリュウが先生に連絡しようと通信機を手に取ろうとした瞬間、警戒音がコクピットに響き渡る
音の聞こえた方へ目をやると此方に巨大な熱源が高速で接近しているのが分かる
映像が映し出されているモニターへ目をやるが何かが接近しているようには見えない、空中へ目をやるがやはり姿は見えないがここまでくれば何処から来るかなど予測出来る
通信機を手に全員に手短に情報を伝達する
『目標を発見!地中から来るぞ!全員俺に近づくなよ!』
「「「「!!」」」」
言い終えると同時に砂が一気盛り上がりそこから姿を現したのは全身が機械飲みて構成された巨大蛇のようでまるで鯨のような見た目で外殻は白一色でのみ無駄な色は一切ない
巨大蛇はブルフロガを噛み砕こうと大口を開け地中から姿を現すが既に気付いていたキリュウが大人しく喰らう訳もなく前方へスラスターを吹かし回避するが今度は巨体を活かし薙ぎ払いを放ってくるが、巨大故に予備動作がわかりやすくキリュウは機体を上昇されることで薙ぎ払いを回避すると先生たちから通信が入る
"キリュウ君大丈夫!?"
「あぁ今の所は大丈夫だ。先生たちは無事だよな?」
"うん、私たちは無事だよ。ホシノたちも無事みたい"
全員無事か取り敢えず一安心だな。それにしてもこの蛇?鯨?急に現れたな何かキッカケでもあったか?
考えていると蛇の方から発射音が聞こえ音が聞こえる方へ目をやると大量のミサイルが此方に接近していた
それに気付いたキリュウはミサイルから一定の距離を離しながら胸部ビームガトリングで迎撃をする。ミサイル全弾を撃ち落とし反撃に転じる高出力大型ロングビームライフルを蛇に向け放つ
ビームは速度を落とすことなく蛇の巨体を貫いた
「 !」
巨大蛇もといビナーは理解した。
コイツは敵だと
そして、確信した
イレギュラーは排除するのみ
ビナーは咆哮を上げた
一方でビナーの真意を知る由もないキリュウは悪態をつく
「うるっさ、叫ぶ元気があるってことはあんま効いてねぇか。こんだけ巨体なんだ1発2発程度じゃあんま意味ねぇよな
これだから嫌いなんだよ巨大は…」
分かりきってたことだ。ブルフロガが小さく見えるほどの巨大だ、高出力とはいえ一発程度で倒れられては見掛け倒しにもほどがある
それはそうと問題が出て来たどうやってこの蛇を討伐するかだ、ビーム兵器は効くがこれはの巨体ともならばロングライフルの最大出力でも何発ぶち込めばいいかすら分からない
最終手段はあるがそれを放つにはある程度の時間が必要なのだが溜めた所でこの蛇が撃ち込むチャンスをくれるかどうかも分からない。
こういう巨体やMAを想定して制作した専用装備があるというのに此処に無いのが悔やまれる
巨大蛇にどうやって有効打を与えるか考えながら攻撃を回避していると巨大蛇の背後が爆破した
キリュウは爆発した方へ目をやるとシロコのドローンとヒビキの迫撃砲
が目に入った
「 !」
巨大蛇は攻撃をしてきたシロコたちに振り向くとキリュウと同様に咆哮し背部からミサイルをシロコたちに向け放った
「ちょ、こっちに撃って来たわよ!?」
"ノノミとコトリは弾幕を形成してミサイルの迎撃!シロコ!セリカ!は2人が撃ち漏らしたミサイルの迎撃をお願い!ただ、危ないと思ったらすぐに逃げて、みんなも同じ危ないと思った逃げてね"
先生の指示を受けたシロコたちはミサイルを迎撃するが全てを撃ち落とすことが出来なかったうえ最悪なタイミングで弾切れを起こしてしまう。ホシノはシロコたちを守る為に盾を構えようとした瞬間、ブルフロガから放たれたビームがホシノたちの頭上を通り鞭の様に薙ぎ払うことでミサイルを迎撃した
「い、一撃であの量のミサイルを迎撃しちゃった…」
「キリュウが居なかったら危なかったかもねー」
「これが…夢にまで見たビーム兵器!!私の想像以上にビーム兵器は自由が効きそうだ!」
先程の光景に三者三様の反応を見せる中、キリュウはフルバーニアの機動力を活かしビナーを翻弄していた
ビナーは自身の巨体を活かし攻撃するがキリュウは回避し、先程の攻撃で空中へ舞った砂煙り中に隠れるとメガ粒子ランチャーとロングライフルをビナーに向け放つ
放たれたビームは再び巨体を容易貫いた
「 !!!」
先程とは比べられないダメージを負い悶絶したビナーは雄叫び上げながら暴れ始め、対象を絞ることなく無差別に背部からミサイルが放たれたホシノたちは巻き込まれないように逃げていたが運悪く先生の方へ飛んだミサイルをホシノは盾で防ぐが衝撃は殺せず勢いビナーの方へと吹っ飛ばされてしまった
"ホシノ!!"
『心配しないで先生、おじさんは無事だよ
でも、ごめんねーちょっとおじさん危ないことするね」
距離は離れてしまったが通信機越しに安否を伝えつつもホシノは出発前に用意していた手榴弾のピンを抜いた
ブルフロガの攻撃が効いてるとはいえ側から見ても分かるが攻撃は効いてるだけで決定打にはなってない。きっと、この手榴弾でもあまり効くとは思わないがキリュウが戦ってるのに離れた場所でただ指を加えて見るつもりはない
ホシノは思い切り手榴弾をビナーへと投げると偶然にもブルフロガのビームで貫かれた傷口付近で爆破した
「うへ、思ったより飛んだなー…ちょっとマズイかも」
傷口を爆破されダメージ更に負ったビナーは手榴弾を投擲した張本人であるホシノを目視した
アイツがやったんだ。これ以上妨害されるのはあまり望ましくない、ならば邪魔者から先に始末してしまえばいい
そう考えたビナーはホシノに襲い掛かる
ホシノは回避をしようとも考えたがあれ程の巨体を避けるとも思えない盾で防ぐことも考えてはみたもののきっと無駄だろう
脳裏に自分の最悪な結末と自分が居なくなってしまった時に泣いている後輩たちの顔が一瞬過った
「………みんなごめんね」
ホシノはシロコたちを置いて逝ってしまうことに謝罪しつつ目を瞑った
だが、彼が居る限り最悪な結末は訪れることはない
「ホシノォォォオオオオオ!!!!」
ビナーよりも速くブルフロガを周り込ませたキリュウはなんと真正面からビナーを受け止めたのだ。機体全体に凄まじ衝撃が走り、今まで聞いたことのない金属が軋む音が響き渡る
「やらせるかァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
レバーを上げ一気にスラスター出力を上げ、ペダルを思い切り踏み込むと同時にスラスターから轟音が響き凄まじ風圧とスラスターが吐き出されていき周囲砂はまるで小粒の弾丸如き勢いでふっ飛んでいく
『ホシノ!速く逃げろ!!!』
スピーカー越しにホシノに逃げるように催促する
ホシノがその場を離れて行くのを見届けたキリュウはビナーへ向き直りどうやってコイツから逃れるか思考を巡らそうとした瞬間、ビナー傷口
の傷口付近が爆発が起きる
再び傷口を抉られことでビナーは怯みキリュウはなんとかその場から離れつつレバーを元の位置に下げると先生たちに通信をする
『先生みんなは自分か?』
『"無事だよ、丁度ホシノとも合流出来たところ"』
『そうか……先生、みんなに通信を聞こえるようにしてくれ』
そう伝えると先生はすぐに全員の通信機を此方に繋げてくれた
『無茶振りを承知でみんなに頼みたい。今からブルフロガが持てる最大火力をアイツにお見舞いする…ただ、それをぶっ放す為には少しチャージか必要だ』
『つまりそれまでの時間を稼いだ欲しいと…分かった必ず稼いだみせるさ。その代わり!一撃で頼むよ』
『ん!キリュウ、援護は任せて』
『任せたよ』
そう告げると通信を切りロングライフルを背腰部にマウントし、ビーム兵器回していたエネルギーを全て胸部に集中させる
10%………20%………30%……40%
中々チャージが進まないことに多少の苛立ちを覚えながらもホシノたちへ目をやると各々がバラバラな位置で攻撃することでヘイトを分散させていた
意外なことにビーム兵器程ではないがホシノたちの銃でもそれならにダメージは通っているようだ。討伐までとはいかなくともヘイト逸らさせるならそれで十分と考えていると此方へ向かってくるミサイルが目に入り頭部バルカンを乱射しミサイルを迎撃しミサイルが爆散するのを見届けると再び画面へ目を向ける
60%……70%……80%
順調にチャージ進んでいたようであと少しで放てるていう所でビナーが今までしてこなかった行動を取り始めた
口を開いた
ただ、開いた訳ではない口内が橙色の光が漏れており何かを放つというようにその場から動かなくなった
このまま放置するのはマズイがそれ同時に一気に接近するチャンスでも
あるこのままチャンスを逃せば攻撃を叩き込む隙も無くなるだろう
ならばキリュウのとる行動はたった一つ
そう突撃である
スラスターを吹かし一気ビナーとの距離を詰め、顔面に取り付くと同時にチャージ完了の文字が目に入った
チャージ完了に合わせビナーも攻撃を放つ準備を整えたようだ
「篤と味わいな!!
最大出力!ハイメガキャノン!!!!!」
【アツィルトの光】
至近距離での高出力ビーム同士のぶつかり合い
互いが互いのビームを相殺し合って相殺仕切ると思われた矢先、ハイメガキャノンがアツィルトの光を押し始めたのだ
少しまた少しとアツィルトの光を押し込んでいき押し勝ったハイメガキャノンはビナーの体を貫いた
ビナーは断末魔を上げることなくゆっくりと倒れた
倒れる直前に脱出したキリュウはビナーから少し離れた所に着陸する
「はぁ……はぁ〜〜〜今回はマジでヤバかったぁ」
操縦桿から手を離し両手で顔を覆いつつ溜め息を吐いた
リニアシートに寄りかかり脱力していると先生たちから通信が入ってきた
"キリュウ君大丈夫!?"
『大丈夫だ。"俺は"な、ブルフロガはご覧の通りオーバーホール確定だ
そんなことよりホシノたちは無事か?』
「うへ、おじさんたちは無事だよ……そのキリュウさっきは助けてくれてありがとう!」
『気にすんな、子供を守るのは大人の役目だからな』
そんな会話をしつつ幾つかの確認を終えると解散となりキリュウは、先生たちを乗せミレニアムへと帰還した
最後までご閲覧ありがとうございます
また次回も見てもらえたのなら嬉しいです
時計じかけの花のパヴァーヌ編で新MSを出すか出さないか※作者としては出したい色々と書くのが楽になる
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出す
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出さない ブルフロガで頑張れ(無慈悲)
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作者に任せる