舞台は2007年、「ニコ動」と「vista」が熱かった幻想郷!
まあそんなこと気にしなくてもいいので「ゆっくりしていってね!」

「わたしたち、できちゃいました☆」

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寸劇 「結婚するってほんとですか?!」

 

【挿絵表示】

 

 

舞台は2007年、「ニコ動」と「Vista」が熱かった幻想郷!

まあそんなこと気にしなくてもいいので「ゆっくりしていってね!」

 

 

とある日の昼下がり、「商い中」の香霖堂のカウンターにていちゃつく「とあるふたり」。

 

紫「これはなにかしら、霖之助さん?」

霖「それは六分儀だよ、紫さん。ちなみに観測用の器材」

紫「じゃあこれは?」

霖「それはターヘルアナトミア。解体新書の原本となった蘭書」

紫「ふーん?じゃあ、この機械は?」

霖「それはノートパソコンだね。ちなみにOSはvista。外の世界の主流らしい」

紫「そうなんだ。………ねえ、霖之助さん、わたし、できちゃったかも? 」

霖「はいっ?!」

紫「(パソコンの)電源つけれちゃった!」

霖「そ、そう、よかったね、っていけない紫さん、それ以上はっ!!」

紫「霖之助さん、霖之助さんっ、わたしできちゃったかもっ!」

霖「はいっ?!」

紫「……ダブルクリックが」

霖「そ、そうよかったね。ってよくないっ!」

紫「あらこのフォルダは何かしら?」

霖「ダメだ紫さん。もうほんとにそれ以上はーっ!!」

 

開かれる禁断のフォルダ。

そこに収められていたものは。

 

紫「え、なになに、秘蔵『幻想郷美少女図鑑 - 森近霖之助 愛のポエム -』?」

霖「ああああっ!!??」

 

そんな夫婦漫才(?)をカウンター席から傍観する霊夢と魔理沙。

 

魔「いいのか霊夢、あいつら放っておいて?」

霊「いいのよ別に?それにいつものことだし(お茶すずーっ)」

魔「てか、あのふたりのいちゃつき具合見てるとなんだかな」

霊「うんそれで?」

魔「世の中には『できちゃった婚』というのがあってだな」

霊「ふーん?」

魔「もしあいつら結婚したらおまえの『お父さん』と『お母さん』になるんだぞ?」

霊「ぶーっ?!!!」

魔「うわっきったねえ、噴き出すなクソ巫女ぉっ!!」

 

そんなカウンター席の騒ぎはさておいて。

 

紫「え、なになに『ファイルナンバー01・とある管理人(キミ)へ』」

霖「ちょ、ちょっと紫さん?!」

紫「『キミの笑顔はまるでうららかな春の日差しのように〜』」

霖「うわっうわーっ!!」

紫「『そんなキミの笑顔がとても眩しくてとても愛しくて〜』」

霖「わーっ!!」

紫「ふふ、霖之助さん、わたしできちゃったかも?」

霖「ゆ、紫さん?!」

紫「……ダウンロードが」

霖「それもダメだ紫さーん!!」

 

そこへやって来る常連客のパチュリー。

 

パ「(優雅にドアを開けて)あら、騒々しい。何があったのかしら?」

魔「あー、おめでただってよおめでた、『あのふたり』がよ(紫と霖之助を指差して)」

霊「ちょ、ちょっと魔理沙っ!?」

パ「なんとそれは素晴らしいっ!で、いつですか?」

霊「いつって何よいつって?!」

パ「その、挙式とか披露宴とか?」

霊「ちょ、ちょっと冗談じゃないわよー!!?!」

霖「そうだよ、ほんとこれは大きな誤解だよ」

紫「あらそうでもないわよ?だってわたしできちゃったから(アップロードが)」

霖「わーーっ?!」

パ「なるほど、おめでとうございます、お二人」

霊「っ?!ぱ、ぱちぇまで何言ってんのよ?!」

パ「では式場は我が紅魔館に」

霊&霖「ッアーーー?!!!」

 

阿鼻叫喚地獄と化す香霖堂。

さらにそこに状況をややこしくする輩が一人。

 

早「(勢いよくドアを開けて)話は聞かせてもらいましたよ、みなさん!!」

霊「さ、さなえっ?!」

早「その挙式と披露宴はぜひ、守矢神社にっ!!」

霊「ちょ、ちょっとぉ?!」

早「さあ、善は急げですっ、わたし、諏訪子様と神奈子様にご相談してきますっ!!」

パ「おい新人、ちょい待ちぃ」

早「ん?はい、なんでしょうか?」

パ「あのお二人にはクラシカルなドレスコードがお似合いだ。よって式は教会式がふさわしい。したがって式場は我が紅魔館にっ!」

早「いいえ、あのお二人こそ格式高い和装が絶対お似合いですっ!ですのでっ、断然神前式っ!!式場はぜひ守矢神社にっ!!」

パ「ほう、新人のくせにこのうちと張り合うつもりか?上等やっ、表に出ろっ!弾幕勝負やっ!!」

早「いいでしょうっ!望むところですっ!!!」

霊「なんでそーなるのよっ!?もう、いい加減にしてっ!!!!」

 

あわや泥沼の弾幕勝負になだれ込もうとする二人を必死に止める霊夢。

 

霊「はあはあ、と、とにかく落ち着きなさいっ二人とも!そ、それに紫っ、ほんとのところはどうなの?」

紫「……そうねえ。できちゃったかも?(掲示板への書き込みが)」

霊「っ!!!?!」

魔「よかったな霊夢?(肩ぽむ)」

霊「な、なにがよ?」

魔「これでおまえも『おねえちゃん』だなっ」

霊「っ!!わ、わたしが、おねえちゃん?おねえちゃん?(くらくらっ)」

魔「いよっ、おねえちゃん、おねえちゃん♪」

霊「も、もう勘弁してっ!ほんと勘弁してっ」

紫「……ところでみんなさっきから何騒いでるの(きょとん)?」

魔「お?だって紫、おまえ霖之助と結婚すんだろ?できちゃった婚で?」

紫「んん?なによそれ?いやねぇ、できちゃったのは『ぱそこん』の話よ、ぱ・そ・こ・ん」

一同「なーんだ、そーだったのかー!」

霊「って、よくないっ!!!!」

 

これで事態は無事(?)収束したかに思われる。

だが、予想外の方向で新たな火種の兆し。

 

文「あれ、なんだろ、この書き込み?それになに、このフォルダ?」

 

射命丸文によってダウンロードされる霖之助秘蔵のフォルダ。

そしてそのコメントには。

 

「わたしたちできちゃいました(はぁと)by ゆか&りん」

 

文「ゆか&りんって紫さんと霖之助さん?うわっこれはスクープですよ、スクープ!!!!」

 

かくて仕上がるその号外にはこう銘打たれる。

 

「香霖堂の秘密の愛!ゆか&りん!!念願のゴールイン!!??」

 

そしてその翌日。

 

文「ごーがい、ごーがいですよー!!(ばさばさっ)」

 

号外が幻想郷中にばら撒かれ、その事態の収拾に博麗の巫女が駆り出される羽目になるのだった。

 

霊「ちょっとみんな、ちがうのよっ、これは誤解なのよ誤解なのよーっ!!!!」

 

薄幸(?)の博麗の巫女に幸あれ。

 

 

 

 

おしまい?

 


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