犬夜叉ノ姉ノ物語   作:アルトリア・ブラック(Main)

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かごめ目線、主人公目線。

殺生丸との関係もちょっと書きたい、けど、書いたら殺生丸様じゃなくなる気がしてあんまり進んで書けなかったけど書きたい……

時系列に関しまして、計算が苦手で違和感が発生するため、一旦リセットしました。


第四話『姉の禁忌・上』

 

珊瑚・かごめと一緒に洗濯物をしている咲耶をジーと見ている犬夜叉

 

「…何手伝わないで見てんのよ」

 

「いや、姉貴が家事してんの初めて見たんだよ、殺生丸と似てて違和感がすげぇんだよ」

 

「……言っておくが殺生丸は男だ。誰が男顔だ」

 

「口調が女じゃねぇのに何今更言ってんだ」

 

「うるさい黙れ」

 

「そこが殺生丸っぽいんだよ」

 

「………」

 

「犬夜叉は咲耶さんを揶揄わないと気が済まないの?」

 

珊瑚に言われプイッと顔を逸らす

 

「ていうか犬夜叉。そこでボートしてるなら、そこの洗濯物干してよ」

 

「けっ、嫌なこった」

 

ピキッと来た咲耶は尻尾を思いっきり伸ばし、犬夜叉の首根っこを掴み、川にぶん投げる(汚れが流れて行く方向へ)

 

「べっ!!何しやがんだ!!」

 

「自分の服くらい自分で洗え、崖から突き落とすぞ」

↑本当にやる

 

「っ!わぁたよ!!」

 

洗い物を犬夜叉に渡しに行き、無言で犬夜叉を凝視する

 

「…やってるよ」

 

「そうか」

 

洗濯物が片付き、乾くのを待ちながら全員でお茶をしていた。

 

皆が武器を置く中、咲耶は二つの刀は置いていたが叢雲牙だけは背中に背負っていた。

 

叢雲牙に関しては犬夜叉から父親の形見の一つと言っていたが、咲耶が『斬り殺せば話は別だが、斬り殺さないと亡者になる上、殺生丸と自分以外が持つと刀に食われる』と話をした。かごめ達は出来るだけ触らないようにしていた。

 

「姉貴のその二つの剣ってなんだよ」

 

唐突に触れる犬夜叉に『触れるんだ…』とかごめが呟く

 

「私の牙から作った刀だ。……説明しなかったか?」

 

「してねぇよ」

 

「そうか。天生牙と鉄砕牙の劣化版だと思ってくれればいい」

 

「鉄砕牙と天生牙の劣化品…?」

 

「それって相当すごい事なんじゃ…」

 

珊瑚達の言葉に咲耶は刀を見て

 

「…人を蘇らせられない上に妖怪は愚か、人間も切れなくなった鈍になってしまった。出来るのは…」

 

地面に突き刺した瞬間、周囲に白い衝撃波が飛んでいき植物が再生して行く

 

「動物の傷が治ったぞ!」

 

七宝が離れた所で足を折ったであろう猫を指差す

 

「人の傷を治すしか出来なくなったが」

 

そう言って鞘にしまう。

 

「しかし、荒れ果てた大地を再生させ、傷を癒すなど世に知られれば取り合いが発生しますな」

 

「そうよね、自軍を復活させ続ける事出来るんだから」

 

「………」

 

咲耶が何も言わず立ち上がり、一行の元から離れる

 

 

 

 

 

 

咲耶は一行から離れ、一度村に帰り、様子を確認してから再び犬夜叉の気配がする方向へ飛んで行くと…

 

「…?殺生丸の匂い?」

 

しばらく飛んでいると、二人が剣を交えて戦っていた。

 

殺生丸が放った攻撃がかごめ達にぶつかりそうになり、咲耶は天流牙を投げ落とし、かごめ達の足元に刺さると結界が張られ衝撃波を防ぐ

 

かごめ達がバッと上を見て来る。

 

地面に降り立ち、天流牙を回収すると

 

「咲耶様!」

 

「咲耶さん!!殺生丸がまた犬夜叉の鉄砕牙を狙って来たの!!」

 

「……」

 

ふーんと腕を組んで二人を見る

 

確かに殺生丸は本気になってるし、犬夜叉も必死で押し返そうとしているが

 

「……まぁ、犬夜叉が強くなるためには必要だと思うから放っておいた方が良いと思うぞ」

 

「!え?!どうして!」

 

「兄上に負けるのでは?」

 

弥勒の質問に殺生丸を見つつ

 

「犬夜叉が気を抜いたらな、あの様子じゃ大丈夫だろう。犬夜叉ー風の傷で吹っ飛ばしてみたらどうだー(どうせ天生牙の結界で守られるし)」

 

殺生丸がこちらを睨んでくるが涼しい顔で受け流す

 

「はぁ…咲耶様がそう言うなら大丈夫でしょう」

 

「…(なんなんだろうこの三姉弟…)」

↑かごめ

 

犬夜叉が殺生丸の攻撃で吹っ飛んだのをみてそちらへ歩いて行く咲耶

 

「そこを退け」

 

犬夜叉の前に立つ咲耶にそう返す殺生丸

 

「どうせ鉄砕牙を持った所で結界で私達は阻まれるのだから狙わなくても良いだろうに」

 

「貴様は叢雲牙を譲られたからそんなことを言えるのだ」

 

「はぁー、まだそんなことを言うのか?そもそも、私だって要らなかったこんな刀。だが、それぞれ結界が働いている状況では交換も出来ないだろう。恨むなら父上を恨んだらどうだ」

 

「…めちゃくちゃ機嫌が悪いわね」

 

「…家族関係のことはあまり他人が口を出して良い話ではありませんからな」

 

「そうだろうけど…」

 

咲耶が露骨にため息をつき

 

「大体、殺生丸。お前は鉄砕牙に頼らずとも強いだろう?半妖にはこれくらいのモノが無ければ生きていけないだろう」

 

「犬夜叉には過ぎたるモノだ」

 

「殺生丸様の姉君ならば、殺生丸様のご意見を聞くべきであろう。半妖の子供などう…」

 

「……」

 

最後まで言おうとして殺生丸に足蹴りにされていた。

 

「な、なんで…」

 

「帰るぞ邪見」

 

そう言って背を向けて歩いて行く殺生丸を見送り、気絶している犬夜叉の近くに寄り天流牙を突き刺すと回復する

 

休憩のために森の中で休むことになる

 

休んでいると犬夜叉がソワソワし出し、かごめが『行きなさいよ』と不満げに言いつつ犬夜叉がいなくなった方向から死人の匂いがし、腰を浮かせると

 

「大丈夫ですよ、咲耶様、犬夜叉には害がありませんから」

 

「?そうか?」

 

かごめが露骨に落ち込み出したのを見て?となる

 

「どう説明したら良いものか…」

 

七宝が弥勒の肩に乗りながら言う。

 

「私が説明するわよ」

 

そう言ってかごめが説明してくれる。

 

楓の村にいた時に出会った巫女・桔梗とかごめの話を聞き複雑な状況に少し顰めっ面しつつ面倒だなと少し感じていた。

 

それからかごめが川辺の方へ行ったのを見て、弥勒達と話すのは特にないなと思い、後を着いて行く

 

かごめが見ている方向を見ると…

 

「!?」

 

かごめにそっくりな女性と逢瀬をしている犬夜叉がいた。

 

かごめがそれを見て逆方向に走って行ったのを見てそちらに着いて行く

 

「かごめ」

 

そう言って近づくと「ごめんなさい」と顔を突っ伏していた。

 

啜り泣くような声が聞こえ、隣に座り、適当に尻尾で撫でるとギュッとしてくる

 

しばらくすると落ち着いたのか、背伸びをしていつもの調子に戻り、あの女性についての話をしてくれる。

 

ある程度聞き…

 

「……変な所が父親に似たな…男ならハッキリとしてほしいな」

 

ため息をつきながら言うと笑ってくる

 

「犬夜叉のお父さんとそっくり…かぁ」

 

「別に恋をするのは勝手だが、…本当に好きになった女の人を助けに行きたいと母に伝えろなんて娘に頼むか…?普通」

 

思い出したことにうんざりした表情をするとかごめが苦笑いする

 

「挙げ句の果てに人間の母親に全て丸投げして、自分たちのことで手一杯な長女にめんどくさい刀を押し付けて殺生丸から守って欲しいなんて…男というのは本当にめんどくさい」

 

愚痴をぶちまけていると…

 

「…咲夜さんは…旦那さんのこと好き、なんですか」

 

そう聞かれ、かつてのことを思い出す。

 

数百年経っても色褪せない思い出に

 

「世界でただ一人な、あの男が死んで二百年と少し経っているが、いまだに忘れられはしない。私は女々しいな」

 

そう笑いながら言う

 

 

 

 

 

 

咲耶が用事があると言い居なくなり、かごめ達は四魂の欠片を集めつつ、奈落を倒すために旅を続けていた。

 

「今日、あの村に泊めて貰えないか頼んでみますか」

 

弥勒様がそう言って村に入ると…

 

「…この村って…」

 

家屋が沢山あるが、村の中を歩いている人間が皆無に等しかった。

 

少し離れた山の上にある城近辺に人の気配がしなかった。

 

しばらく歩いていると、ようやく村人を見つけ、泊まれないか相談すると

 

「家屋は沢山ありますのでどこでもご利用ください」

 

50代くらいの男性がゆっくりと歩きながらそう言って来る

 

「失礼ながら、この村は過疎化していらっしゃるのですか?」

 

そう聞かれ、男性は城を見上げ

 

「この村は呪われておりますからな…多くの村人はここから離れ他に移り住んでおります」

 

「呪い?」

 

「……」

 

犬夜叉が何も言わずその男性を見ていた。

 

「それでは、何故、貴方は離れないのですか?」

 

そう聞かれ、男性は自嘲気味に笑いながら

 

「ワシら一族はどこへ移り住んでも長く続かんのです。犬神様の憎悪を我が一族は買ったのですから」

 

そう言って頭を下げて居なくなる

 

「犬神様?」

 

「ねぇ犬夜叉…」

 

そう聞くと犬夜叉が『あぁ』と呟い城の方を見る

 

「あの城から姉貴の妖気がして来る。尋常じゃねぇぐらいのドスグロい妖気が」

 

「咲耶様の?」

 

「一体何したんだ、姉貴」

 

 

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