アインナッシュは鐘撞堂の夢を見るか?   作:木彫りの心臓

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二話/雪解けのプュッペヒェン

 

 

 

「フランチェスカ……」

 

 

 その名前を噛み締めるように呟く。そして、俺の中の怒りと共に嚥下(えんげ)する。

 

 

「いまお前は嘘だと言ったが、こうしてここにいる以上、アインツベルンの遺産を狙ってることだけは確かなようだな」

 

「そりゃあね。万能の願望器──聖杯。誰だって欲しいよねー、こんなの! もしコレが量産できるなら、それってとっても素敵なことだと思うの」

 

「……まあ、その点は同意するよ」

 

 

 聖杯戦争のシステムを模倣し、世界各地で再現できるのであれば、いまの魔術世界であれば歓迎するだろう。いや、歓迎すべきだ。

 

 神秘は今この時にも目減りしていっている。根源の渦へ到達出来る確率は急速に下がっていっている。

 

 だが、もし、第三魔法を魔術の段階にまで落とすことが出来たなら────。我々は資源(リソース)という概念に囚われずに済む。

 

 そうでなくとも、惑星の魔力と、英霊の魂から滲み出す魔力を、多くの魔術師に還元できることになる。魔術は飛躍的な進歩を遂げることだろう。まず間違いなく、科学の後追い、なんて呼ばれない立ち位置を確立できる。

 

 

「───けど、それはお前の願望じゃないだろ」

 

「およ? バレちゃったか」

 

「心底どうでもいいって顔してたよ、お前」

 

「うん、正解だよ! そっちはねー、私の、うーん……ビジネスパートナーの人の願いかな。でもでも、どうでもよくはないんだからね? 私もその人の願いが叶った方が都合はいいんだ。あ、これは本当だよ?」

 

「……視ればわかるよ」

 

 

 少なくとも嘘はついていない。本当のことを話しているとも限らないが。

 

 となるとこの女がアインツベルン城まで来た理由はそのビジネスパートナーとやらが関係してそうだ。仕事で来たとなると、そう簡単には引かないだろう。実に面倒だ。

 

 やはり想定通り、少し荒っぽくやらせてもらおう。

 

 

「あれれ、もしかして、やる気ぃ?」

 

 

 俺の魔力が膨れ上がったのを見て、フランチェスカは(わら)う。(あざけ)るように。さながら、愚王を前にした道化師のように。

 

 

「じゃあさ。引けって言ったら引いてくれるのか?」

 

「あはは! そんなわけないじゃん!」

 

「だろ? ならこれが、一番分かりやすくて一番手っ取り早い」

 

 

 せいぜい余裕ぶっこいてろ。

 

 お前の考えはわかるよ。どうせ、幻術があるから大丈夫とか思ってるんだろ。お前の()()は、もう階段を登り終えているもんな。だからいま俺と話している虚像がどうなろうと問題はない。

 

 指を虚像のフランチェスカへ向ける。

 ヤツの口の端がほんの数ミクロン吊り上がったのを確認する。

 

 

「───ハ」

 

 

 渇いた笑いが零れた。

 

 指先を二階の踊り場へ向け直す。照準はフランチェスカの実像。すでに『無』の刃は展開済み。射出の準備は出来ている。

 

 対して、フランチェスカは大きく目を見開いた。口も大きく開けてアホヅラ晒してら。お得意の幻術がニンゲン風情に効かないことが驚きか?

 

 さあ、三枚に卸してやるよ。

 

 

「───双方、矛を収めなさい」

 

 

 まさに『無』を飛ばして斬り刻んでやろうとした、その時だった。

 

 凛とした声が広間に響いたのだ。

 

 同時。カツンと靴を鳴らす音がして、一人の女性が姿を現わす。白い肌。白い髪。白い服。まるで雪原の化身のような女だった。

 

 

「この城を戦場にすることは認められません。控えない、アインツベルンの遺産を狙う者たち」

 

 

 無表情ながらも、その言葉には強い怒気が込められていた。眉間にシワはなくとも、その眼光はこの場の誰よりも鋭かった。

 

 ───アインツベルンのホムンクルス!

 

 まだ停止していない個体がいたのか。……いや、違うな。彼女は、停止しない選択をした個体なのだろう。人間には程遠いが、彼女には確かな意思があるように見える。

 

 ちょっと分が悪くなったぞ、イヴェット……。

 

 これだと俺たちの大義名分は消え失せる。彼女がユーブスタクハイトを継ぐというのなら、アインツベルンはまだ存続することになるのだから。

 

 

「あれー、おっかしーなー? ホムンクルスは全員眠っちゃったとばかり思ってたのに。アインナッシュくんもいるし、これじゃあ私の計画は丸潰れだよ」

 

 

 フランチェスカはわかりやすく不満を露わにする。唇を突き出して、ブーブーと文句を言っている。

 

 この女ならホムンクルスの一体くらいどうにでも出来るだろうが、俺という障害を相手取りながらだと厳しいという判断だろうか。さっきまで俺を舐め腐っていたクセに……。幻術が効かないと分かったからか? 危機回避能力が半端じゃないな。

 

 

「君、アインツベルンのホムンクルスだよね。じゃあ君が現当主って認識でいいのかな?」

 

 

 対象を切り替え、白い女に話しかける。

 彼女は俺をチラリと一瞥して、フランチェスカに視線を移し、再度俺を見て口を開いた。

 

 

「私は当主ではないし、そうなる気もありません。しかし、アハト翁もイリヤスフィールも居ない今、私には当主代行を務める義務があります」

 

「……へえ!」

 

 

 さて、これはイヴェットの目論見が外れたか。

 アインツベルンはまだ続けるつもりのようだ。聖杯戦争まで継ぐのかは不明だが、彼らの最終目標が第三魔法であるというのなら、きっとそれも継ぐのだろう。

 

 世の中おいしい話は無いということで。

 

 アインツベルンという名のパイは、切り分けられることなく陳列され続けるようだ。

 

 

「しかし」

 

 

 フランチェスカに一撃かましてから回れ右しようとして、白い女が唇を再び開いた。

 

 

「私は当主代行として、アインツベルンを手放すつもりでいます」

 

「!」

 

「あらま」

 

 

 それは意外な展開だった。

 目を見開く俺と、相変わらずの無表情のアインツベルン。そしてニヤリとイヤらしい笑みを浮かべるフランチェスカ。三者三様の反応が入り混じる。

 

 

「だって第五次聖杯戦争を以て結論が出たのですもの。私たち(アインツベルン)の限界は見えた。もうこれ以上進めない。アハト翁も同じ考えよ。だからこそあの人は自ら電源を切ったんです」

 

「じゃあ、どうして君はこうして稼働しているんだ?」

 

「……それは。……ここには仲間の死体が多く眠っています。それらを荒らされて、魔術師たちに良いように扱われるのは偲びないと思ったの。言ってしまえば、私の役割は彼女らの弔いと遺産整理ね」

 

「……なるほど」

 

 

 俺の『直感』が若干引っ掛かりをみせてはいるが、概ね真実を語っているようだ。

 

 まあ、分からなくもない。こういうのは当主の役目だ。自分だけさっさとこの世からおさらばしておいて、その後片付けは他人にやらせるとか、ユーブスタクハイトも何を考えているんだか。

 

 多分、彼女も自分のその役割に思うところがあるのだろう。本当はやりたくない、とか。そういう言動と内心の乖離(かいり)に反応しているんだと思う。……自身の能力だというのに、随分と曖昧な結論ではあるけれど。

 

 

「じゃあ、その後は?」

 

 

 ふと、場違いなほど明るい声がホムンクルスに投げつけられた。

 

 

「その後、とは?」

 

「だからぁ、当主さまとか他のホムンクルスの子たちをお墓に埋めて、このお城とか土地を売り払って、そのあと貴女はどうするのって聞いてるの。おんなじように自殺しちゃうのかなー?」

 

 

 意地の悪い問いをフランチェスカは女へ向ける。遠回しに「死ね」と言っているようなものだ。それを受けて、アインツベルンもその無表情を少し崩したようだった。

 

 

「……いえ、私は稼働を続けます。私がアインツベルンであるならば他のホムンクルスたちと同じように停止するべきでしょうが、役割を終えた後にはもうそのアインツベルン自体がないのですから。私はただのホムンクルスとして生きていくことになります」

 

「いやいやいやいや! それは詭弁でしょ!」

 

「私は────」

 

 

 なんだか変な方向に話が拗れていきそうだ。いや、そうするようにフランチェスカが仕向けているのか。アインツベルンが反論しようしたところを、俺は遮って止めることにした。

 

 

「下らないイチャモンつけてんなよな、クソガキ。それよりもだ。仲間の弔いは分かるとして、アインツベルンを手放すってのは具体的にどういう? やっぱ売りに出すのか?」

 

「───。……そこの少女の言うとおり、売ります」

 

 

 表情は相変わらずだが、思ったより感情的なホムンクルスの女は一度深呼吸して動揺を落ち着けてから俺に言葉を返してくる。

 

 

「売るって言ったってなぁ。アテはあるのかよ?」

 

「ないわ。でもたった今出来ました」

 

「は?」

 

「あなたたち……いえ、あなたね。私の後ろ盾となりなさい。見返りとしてアインツベルンの全てを差し上げます。どう? 悪くないと思うけど」

 

 

 先ほどの煽りがあったからか。白い女はフランチェスカに一瞬目を向けたが、すぐに視界から外し「あなた」と俺だけを指名してきた。

 

 俺としては万々歳だが、このまま呑んでいいものだろうか。あまりに都合が良すぎないか?

 

 この提案、果たして向こうに益はあるだろうか。

 

 まず前提として、アインツベルンの遺産を売ればとんでもない金額となる。魔術的なアレコレを排除して考えてもバカでかい城とバカでかい敷地なんだ。何億ユーロって金額が動く。

 

 それを後ろ盾となるだけでタダでくれるってのは破格もいいところだ。天秤が吊り合うとは思えない。

 

 ……いや、待てよ?

 

 仮にアインツベルンの遺産を売りに出したとして、彼女はその金を手に入れることが出来るだろうか。個人的な感覚だが、無理なんじゃないかと思う。

 

 彼女は一人で、アインツベルンは独りだ。

 

 彼女を殺してしまえば支払いなんていくらでも反故にできる。アインツベルンは魔術協会との繋がりも希薄だし、法政科もまともに動かないだろう。唯一の繋がりであるトオサカとマキリは遠い極東だ。つまるところ、彼女にはまともな後ろ盾がないのだ。

 

 だからこその今回の提案。

 どちらにせよ金は手に入らない。ならば身の安全を取る。実に合理的だ。

 

 まあ、そもそも嘘はついていないし、こちらを陥れようという気もないように思える。『直感』がウズウズしているから隠し事はあるんだろうけど、警報が鳴ってないから致命的なものではない。

 

 この提案、八割方受け入れるつもりでいるけど、ここに来たのは俺一人じゃない。俺の一存では決められない。

 

 

「…………」

 

 

 なので、彼女たちを呼ぶことにした。

 

 カノンに合図を出す。やり方は簡単。俺の租借(そしゃく)の魔眼を使う。こいつでカノンの視界を一瞬だけジャックするのだ。

 

 彼女は冬木で一度俺に視覚を貸している──正確には貸したのはサリエルだけど。一度許可を貰えば後は無制限に借り受けることができる。

 

 考え込むフリをしながらカノンとイヴェットが来るのを待つ。

 

 といってもすぐ近くだ。

 案の定、彼女たちは1分とせずに正門を抜けて城内へと入ってきた。

 

 

「……この者たちは?」

 

「俺の連れだ。イヴェットとカノン。信用、そう信用できる二人だ」

 

 

 カノンはともかく、イヴェットは全面的に信用できるかと云われるとそうでもないけど……。なのでつい言葉に詰まりそうになってしまった。

 

 

「────、───」

 

「──、─────」

 

 

 彼女たちに、白い女は簡単にではあるが再度説明を行う。

 

 イヴェットは了承した。

 俺の付き添いに過ぎないカノンに発言権はないが、一応立場としては賛成らしい。

 

 

「では、そのように……」

 

「ちょーっと待ったあぁーっ! いやいやいや!」

 

 

 方針が決まり掛けたその時、甲高い叫び声がホールに木霊(こだま)した。フランチェスカである。

 

 

「なんだよ」

 

「なんだよ、じゃなーい! ねえ、おかしくない? ずっと私抜きで話進めているじゃん! ダメ! ダメだよう、ダメダメ!」

 

 

 子供みたいに駄々を捏ねるヤツだ。

 見た目は子供だし実際俺もガキと呼んだが、実年齢は相当なものだというのに。

 

 

「っていうか、そもそもなんだけど、私が一番最初に来てたんだよ? 順番待ちのルールも守れないのかなー!?」

 

「いやいや、こういうのは先着順じゃなくてさ、クライアントの意見が優先されるべきでしょ。ビジネスってそういうものだとあたしは思いますけど?」

 

 

 ふふん、とイヴェットは得意げに笑う。

 

 受けて、フランチェスカは「ぐぬぬ」と、演技じみているほどにあからさまな悔しがり方をした。けれど、すぐにまた笑顔に戻る。俺にはそれが不気味に思えて仕方なかった。

 

 もしかしてだけど、彼女にはわかってたことなのだろうか。その展開も、今のやりとりも。

 

 ……いや違う。多分違うと思う。

 この女はただ面白がっているだけだ。想定外の事態をそのまま受けて入れている。イレギュラーを楽しんでいる。

 

 だから、これからコイツがやるのは、さらにこの場をメチャクチャにすることだ。

 もっと混沌に。もっと狂気的に。もっと────。

 

 

「うん、仕方ないね。じゃあ、アインツベルンの遺産はぜんぶ貴方たちのモノってことだねー」

 

 

 明るく、穏やかな声。けれどこの裏にはドス黒く薄っぺらい悪意が潜んでいる。素直に認めて立ち去るとは到底思えない。この聞き分けの良さは、いわば前振りだ。

 

 

「じゃあさ、ちゃんとこの子の後ろ盾になってあげてね? アインナッシュくんと、イヴェットちゃん」

 

「……なに?」

 

「私は別にここで諦めちゃってもいいんだけどねー? でも私のお友達たちはそうじゃないんだ。どうしても聖杯が……ううん、聖杯戦争そのものが欲しいみたいなの! だからね、ちゃんと守ってあげてね? 四六時中ずぅーっと、ね?」

 

 

 下手な脅しだ。でも効果的ではある。

 

 コイツのお友達、ビジネスパートナーとやらがどの程度の存在なのか俺にはわからない。もちろんイヴェットやカノンも。

 

 まず時計塔じゃないだろう。これほどの幻術を扱えるヤツだ。少なからず噂にはなる。けど俺はフランチェスカって名前に聞き覚えはないし、この目立つ格好にも見覚えはない。

 

 となると一番可能性が高いのは『プラハの協会』の連中か? 最近は金勘定のことばっかりに気を取られて、もはや魔道の徒とは言えないレベルだが、それでも元は錬金術師の集まりだった。アインツベルンに対してアンテナを張っていてもおかしくない。売れば途轍もない財を得られるんだし、金にがめつい連中らしくはある。

 

 しかしフランチェスカの言葉を信じるなら、望んでいるのはアインツベルンの財産というよりは聖杯戦争というシステムについてか。

 

 プラハのヤツらが聖杯戦争を再現しようとしている……? ちょっと考えにくいな。魔術協会にも聖堂教会にも「どうぞ潰してください」と言っているようなものだ。

 

 となると、また別の組織か。

 アトラス院。彷徨海。螺旋館。連中の内情もあまり詳しくないが、どうもイメージにない。零細魔術結社……にしちゃあフランチェスカは腕が立ちすぎる。

 

 この女の印象とまるで同じ。霞み掛かったみたいに曖昧だ。相手の顔が見えない。

 

 チッ、と知れず舌打ちが溢れた。

 

 面倒なことになる、と白黒の道化師(クラウニン)を睨めつける。が、それを遮るようにスッと誰かが俺の前に立った。

 

 

「じゃあ、売ってあげてもいいですけど? そのビジネスパートナーさんとやらに」

 

 

 俺の沈黙を切って捨てるようにして言葉を発したのはイヴェットであった。

 

 

「おい、イヴェット」

 

「なに? 元々売るのは予定通りでしょ?」

 

 

 彼女だけに聞こえるように小声で話す。

 咎める俺に、なんでもないとでも言いたげな言葉が返ってくる。

 

 

「そうだが、大丈夫なのか? こんなヤツに……」

 

「大丈夫、大丈夫。土地以外なら余所(よそ)に運べるじゃん。変に執着されるよりはその方が良くない? あんなのを雇えるんだから、あっちのクライアントはお金たくさん持ってるよ、きっと」

 

「君なあ……」

 

 

 フランチェスカは俺たちの会話に気付いているのかいないのか、うーん、と悩ましげに首を傾げている。唇に指を当てて、キョロキョロと辺りを見回して。

 

 

「アリだよね。うん、すごくアリ! 始まったら派手に宣伝を打つつもりだったけど、始まる前から大騒ぎはちがうよね。いいよ、ノってあ・げ・る☆」

 

「ただし!」

 

「うん?」

 

 

 イヴェットはさらに条件をつけるらしく、あざといばかりのウインクをかましたフランチェスカに対し、ビシッと人差し指を突き出した。

 

 

「あなただけ特別扱いはできませんよー? アインツベルンの持つ資源が欲しいってヒトはごまんといるんですから。正々堂々()()()()()くださいね!」

 

「競り……」

 

「……勝つ───?」

 

 

 図らずも、俺とフランチェスカは同じように困惑の声をあげていた。それほどまでにイヴェットの発言は突破なものだった。

 

 競り勝つ。

 競り勝つ。

 セリカツ……?

 

 いや、まさかとは思うが────。

 

 

「ふっふっふっ!」

 

 

 不適な笑み。わざとらしい笑い声。

 

 

「あたし、イヴェット・L・レーマンは、アインツベルン・オークションを開催いたしまーすっ!」

 

 

 売るとは言っていた。承知していた。

 

 しかし、どうやって/誰に、売るのかということはこれまで話し合っていなかった。まさか、こんなことを構想していたなんて、まるで予想していなかった。

 

 嘘だと言ってくれ、イヴェット。

 今なら俺たちしかいない。いまのは何かの言い間違いだよな? そうだよな?

 

 そんな風に、ある種期待を込めてイヴェットを見つめていると、彼女は振り向いて……。

 

 

「いえーい!」

 

 

 と、目にピースサインを当てて、八重歯を見せて笑いかけてきた。こんな状況じゃなければ、その魅力的な笑顔に釣られてこちらも笑っていたかもしれない。

 

 結論を云うと、俺は笑えなかった。

 

 

 

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