せかいがもえる
せかいがもえている
せかいが
鈍く感じるはずの痛みが、鋭く走る
痛くってその痛みから逃げようと逃げようとするが逃げれなくって
使命を果たしなさい
やめてくれ、痛いんだ、痛くって痛くって仕方がないんだやめて
世界が燃えて世界が炭とかして炭化して
嫌な匂いが鼻を刺激して
気持ち悪かって
感じるはずのない恐怖が頭を支配して、思考を埋め尽くして
そうか、もう世界の終わりが近いのか。だから焦らせてくるんだ
痛みと恐怖が同時に襲う、何故拷問を受けているのかもわからない
ー
勢いよく起き上がる
「ぁああ!っ、ぁ、はっ、っぁ…ゅ、め?」
嫌な汗が頬を伝う
息が上手く救えず必死に口を開けるが空気が入ってこない
「っ、ぁ、くそ、ぉ…」
布団に汗が流れ落ちる
ーー
朝日が出るまだ後数分前
まだ暗く、誰かの気配なんてしない
そんな廊下を歩く
今日はたしか中隊長が夜勤だったよな
そんなことを考えながら歩く
最近こんな夢ばっかり、いや、使命を果たしなさいって永遠に言われるのと比べたら…どっちもやだな
起きてからブラシを入れておらずボサボサの髪をかく
「…何してんだよ」
薄暗い廊下確かに中隊長ではない人影が見える。体格的に森羅かアーサー
「森羅の寝言がうるさくって起きた」
顔は見えないが声からして不服そうなアーサーに言われれる
「森羅の方にも影響来てるのか?」
「輪廻こそ何をしている?腹でも減ったのか?」
「お前じゃねぇんだから、そんな理由で起きねぇよ」
朝日が出てきたのか、窓から光が入ってくる
薄暗い廊下が照らされ大して見えなかったアーサーの顔が見える
「輪廻、何があった?」
「何もない」
青い瞳が真っ直ぐこちらを見ていた、その目から目を逸らしたくなるほど真っ直ぐで綺麗な瞳
「何もない顔じゃないだろ」
「…」
顔を服の裾で服
「顔についてるわけじゃない、表情だ」
「ひょうじょう」
「輪廻はなんでそんなに、苦しそうな顔をしている?」
「くるしそう、わたしがか?わたしが、か?」
そんなはずない、だって私にはそんな感情削られてるのに
横を見る、ガラスに反射され微かに自分の顔が見える
「いつも通りだろ…何を言って」
「輪廻も森羅も嘘が下手だな」
いつもの騎士ごっこだと思っていた、だがアーサーの顔は真剣そのものでその考えがすぐに否定されてしまう
「…輪廻はどうして他を頼らない?」
「たよるったって」
「俺は第8の仲間としても友達としても輪廻の助けになりたい」
なんとなく目が見れない、顔がと逸らし地面を見る
朝日によってできたアーサーの影
「輪廻よりも森羅よりも強くなる」
「…そーかよ」
「輪廻。俺は騎士だ。騎士は姫を守る者。そして姫は騎士に守られる者だ。輪廻は姫だ、そして俺は騎士!」
「…何言ってんだよ、姫より弱い騎士がいてたまるかよ」
「何を言う俺はもう輪廻より強い」
呆れたように言うアーサーに少しばかしカチンとくる
「あ?やんのか」
「お前らこんな朝っぱらから何言い合ってる」
その声に油を刺していないブリキのおもちゃのように首を後ろに回す
「中隊長」
「中隊長か」
「輪廻は相変わらずだなアーサーお前が早起きなんて珍しいな」
「ふっ、騎士だからな」
てっきり怒られらのかと身構えていたが違うらしい
別に怖くないがなんかやだ
「早起きしているなら丁度いい朝食の準備を手伝え」
強制連行された
ーーー
朝食を取り終え、アーサーと稽古をする
前より反応速度が上がってる、力も強い
そんなことを考えながら剣を交わす
「ふん、このままだと今日は俺が輪廻を倒すな!」
「はいはい」
まだアーサーには勝てる、だが森羅と組まれるともう負ける。
それだけは確かに分かる
足を引っ掛け転ばそうとしたがそれを待っていたかのように交わされ、体制が低くなり、勢いのまま突っ込んでくる
「…」
ギリギリで後ろに躱し、蹴りを入れる
反応できなかったのか腹に蹴りが入り転がる
「私の勝ち」
「まだだ!」
「えー森羅と稽古してろよ。私飽きた」
丁度森羅や環達も来たので投げようとしたが不貞腐れた顔をしている
「勝ち逃げとは卑怯だぞ!」
「はっ!このままだと一生勝ち逃げだな!」
鼻で笑う
背を向け森羅にバトンタッチしようとした
ブザー音が頭に鳴り響き足を止めたが、アドラの世界に行く前に何かに弾かれる
「っ、」
「どうした?」
森羅の様子に変わりはない…それに今弾かれた?
「いやなんでもないよ」
弾かれた?そもそもなんだこれ、こんなの今までなかった
不思議そうに手を握ったり開いたりする
「寝不足か?」
「ざんねーん、人類産と違って大した睡眠必要としねないんだわ!いいだろ!」
聞いてきたアーサーに応えるようにそうああ振り返るがポカンとした顔をしている
「輪廻はもう稽古終わりか?」
「ちょっと用事思い出した。手合わせは今度な森羅」
手を振りリヒトを探す、ヴァルカンと一緒にいた
「秘密基地行ってくる」
「分かった」
「秘密基地?」
首を傾げ聞いてくるヴァルカンに笑みを浮かべて応える
「秘密基地だから秘密なんだよ、見つかったらリヒトが1番困るだけ」
「何だよ、グレーな研究でもしてるのか?」
その答えには2人とも何も言わない
「マジで?」
「すぐ戻るから」
駆け足で向かう
大隊長は呼び出しで不在、そしてハウメア達は何かを企んでいる
第8から出て人気のない道に向かう
「ああなるほど…やっぱり嫌な予感は当たるな」
待ち構えていた複数人の白装束に笑みをこぼす
「ここで死んでもらう星の使徒」
「大人数でお出迎えとはなぁ…」
逃げ道を確認するために後ろを見れば3人すでに回っていた
「お前ら何を企んでいる」
「ここで死ぬ貴様には関係ない」
棍棒のような武器を持ち振りかぶってくる1人目、その後ろで避けた時の対処をしている複数人、そして逃がさないようにしている3人
ため息をつき、地面強くける
ジャンプし棍棒を避ける、案の定飛んできた炎をくらい動きを止め、棍棒を持っていた白装束の背後に周り羽交締めにして首を閉める
「っ」
邪魔をしようとしてくる白装束の攻撃を避けるために離れ、壁を蹴り上に上がり、首を蹴り飛ばす
「やっぱり不利だなこれ!」
着地した途端攻撃を入れてくる