そして、お久しぶりです!!!!!
やっと次話書けました!!!!!
寮のロビーで交流し、4人で一緒に登校し席に座ると、1人の男子生徒が話しかけてきた。
「おはよう。昨日自己紹介をせずに帰ってしまったから、自己紹介をしておきたいと思っていたんだ。俺は葛城康平。お前たちの名前を聞かせてくれないか?」
大柄なスキンヘッドの男……葛城康平だった。
ふむ、特段仲良くするつもりもないし、無視してもいいんだが……まあ、露骨に避けて人間関係が拗れるのも面倒だな……魔法でどうとでもなる事ではあるが、なるべく使いたくないし……
「ああ、用事があったからな。俺は三上悟。そして、こっちが三上シエル、紫蛇ウルティマ、坂柳有栖だ」
「三上に紫蛇に坂柳だな。三上は2人で呼び分けはどうしたらいい?」
「それなら俺の方を名前で呼べ。シエルを名前で呼ぶことは許さん」
「そ、そうか……分かった。悟、三上、紫蛇、坂柳だな。これから三年よろしく頼む」
「ああ」
そこで話題もなくなり、葛城康平は自分の席へと戻ろうとした。
したのだが、1人の男子生徒が不満げに声を上げた。
「おい手前!せっかく葛城さんが自己紹介すらまともにしない手前らのために声をかけてくださったんだぞ!愛想よく受け答えしやがれよ!!!それにそこの女子どもは一言も喋らないとか舐めてんのか!?」
確か……戸塚弥彦だったな。
まともに答えてやっただけ、最大限の譲歩なのだが……こいつはそれが気に入らなかったのか。
まあ、気持ちは分からんでもないが……とりあえずこいつは無視でいいや。
話すだけ無駄だ。
「聞いてんのか!?」
「3人とも、今日の部活動説明会、何か目星は付けてるか?」
「そうですね、私は一応説明会には出ますが、特に入部は考えていませんね」
「僕も部活は興味なーい」
「私はボードゲーム部が気になっておりますが……まあ、部活にだけ明け暮れるわけにもいきませんし…」
シエル、ウルティマ、有栖が順に答えてくれる。
「まあ、そうだよなあ」
「無視してんじゃねえ!!!!!」
バンッ!!!と大きな音が鳴った。
戸塚弥彦が俺の机を勢いよく叩いたのだ。
「はぁ……」
思わずため息が漏れた。
「な…なんだよ……」
「確かに、自己紹介の場が設けられたのにそれをせずに去ったのはこちらに非があるかもしれない。だかな、今、ちゃんと俺は葛城康平に名乗った。それの何が悪い?愛想?どうでもいいことだろう。これから関わっていく上で最低限必要なのは名前だけだろう?そもそも俺は感情が顔に出にくいんだよ。生来の特性をとやかく言われたくないんだが?」
そう言って、戸塚弥彦を睨んだ。
もちろん感情が顔に出にくいというのは嘘だが。
睨まれた戸塚弥彦は狼狽える。
「……それは……」
「落ち着け、すまない悟」
葛城康平が謝罪し、戸塚弥彦を席に連れて行った。
その後は、特にこれといったこともなく、授業が終わり、放課後に部活動説明がある体育館に向かった。
すでに数十人の生徒がおり、俺たちが着いた後からも続々と生徒たちが集まり、ほとんどの一年生がこの場にいるようだ。
「人が多いな。後ろの方で聞いておくか」
「そうですね。それが良さそうです」
というわけで、1番後ろの壁際で部活動説明を聞くことにした。
後十数分で始まるなという時に、2人の生徒が入ってきた。
1人は、現生徒会長の妹である堀北鈴音。
もう1人は、件のホワイトルーム生である綾小路清隆だ。
どうせだし、少し観察してみようかと思い、ちょっと視線を送ると、勢いよく綾小路清隆がこちらを振り返った。
流石はホワイトルーム生。
分かりやすい視線だったとはいえ、気づくか。
綾小路清隆は、こちらを若干訝しげに見るも、綾小路清隆がこちらを向いた時にはすでに俺の視線はステージに向いていたため、俺の視線だとは確証が持てなかったのか、堀北鈴音と会話を再開していた。
そんなこんなで部活動説明会が始まった。
色々な部活動の説明があった後、現生徒会長の堀北学が壇上に上がった。
一言も喋らず、ただ立ちすくんだようなその様子に野次が飛ぶ。
おそらくDクラスかCクラスの人間だろう。
堀北学は、集まった一年生を見渡すと、話し始める。
簡潔に言えば、生徒会は上級生の卒業に伴って立候補を募っている。
生徒会への立候補に特別な資格は必要ないが、部活動との掛け持ちは原則不可能。
生徒会は規律を変えるだけの権利と使命があるため、甘い考えの立候補を望まない。
といったものだ。
演説が終わると、その後は一言も喋らずに堀北学は壇上から降り、体育館を後にした。
(さて、みんな。ポイント荒稼ぎの時間だ)
念話でみんなに話しかける。
(先輩方から縛れるだけ搾り取ってしまいましょう)
(有栖はまた悪い笑みをしてますね)
(クセなんです)
(とりあえず、俺はサッカー部にでも行ってくる。みんなはどうする?)
(私は数学研究部に行ってきます)
(ボクは体を動かしたい気分だからー、うーん……バドミントン部に行ってくるよ!!!)
(私はボードゲーム部ですね。チェスもあるでしょうし、それなら得意です)
シエルが数学研究部、ウルティマがバドミントン部、有栖がボードゲーム部に行くらしい。
(よし、それじゃあ6時半までに転移で俺の部屋に集合してくれ、有栖は一度寮の自分の部屋に戻ってくれ。転移で迎えに行く。それじゃ、6時半まで稼ごう)
(((はい)))
〈綾小路清隆side〉
部活動説明を受けるため、堀北体育館に行くと、すでに100人ほどの生徒が集まっていた。
そう、なんと堀北が一緒に来てくれたのだ。
友達を作れず右往左往するオレを見るのも少し面白そうと言っていたが、これはもう友達と言ってもいいのでは?
そんなことを考えたらなんか睨まれた。
「なにか不愉快なことを考えたわね?」
勘で俺の考えを読んだのか?
なるほど、友達じゃないと。
泣きそうだ。
友達……どうやったら出来るんだろうなぁ。
堀北と少し会話しながら、人混みを避けるために後ろの方に行くと、視線を感じた。
オレを観察するような視線を。
思わず、視線を送ってきたのが誰か見ようと後ろを振り向いたが、誰もオレを見ていなかった。
1人、3人も女子を侍らせた羨ましい男子生徒がいて、不躾に見てしまったオレは悪くないと思う。
いや、まさかあの男子生徒が視線の主か?
いや、ならなんでオレを見る?
周りにレベルの高い美少女を侍らせてるんだし、オレを見る理由がなさすぎる。
「どうしたの?」
堀北が怪訝そうに話しかけて来た。
「いや、視線を感じた気がしてな……」
「自意識過剰ね。誰があなたなんて見るのよ」
「泣いていいか?」
「事実を言ったまでよ」
「確かに視線を感じたんだがなぁ」
この時のオレは知る由もなかった。
あのハーレムを築いているらしい男子生徒とその周りの女子生徒が天才という言葉では決して言い表わせようもない怪物であることを。
そして、彼との出会いがオレの人生において最大級の幸運となることを。
次話がいつごろ書けるかは不明ですが、一応今作のリムルと綾小路の関係の行方について書いておきます。
今作では、リムルと綾小路は敵対しません。なぜなら、初期の機械化していない綾小路は、大きな子供だと思ったからです。
情緒の成長機会を奪われたために、まだ感情面では小さな子供。
小さな子供である場合、リムルはシズさんの教え子たちと重ねてしまうため、基本的に敵対しません。
2人は仲良くさせる予定です。
綾小路の機械化はさせません。
綾小路はリムルという絶対的な友人を獲得します。