連載版 ダンまちトリオ   作:色々残念

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番外で異世界に行ったダンまちトリオで異世界トリオになります
まずは活動報告で帝月さんからリクエストされた推しの子編を書いてみました
転生ゲド視点の話です
とりあえず3500文字位になりますね


番外 異世界トリオ 推しの子編

モビタの魔法【シネマティッククリエイト】は、ドラえもんの劇場版に登場したものなら、何でも創造することが可能だ。

 

それはひみつ道具であっても例外ではなく、もしもの世界に移動できる「もしもボックス」や、地球すらも創造できる「創世セット」だろうと創造できるモビタ。

 

「もしもボックス」と「創世セット」を創造したモビタには、新たにスキルが2つ増えていたらしい。

 

【別世界箱】

・別の世界に自由に移動することが可能となる

・元の世界に戻ってくることも可能

・自身以外の存在を世界移動に同行させることも可能だが、スキル保持者が同行を許可した上で、視認が可能な範囲に居た存在だけに限定される

 

【創世神】

・世界の創造を成した新たな神となる

・ひみつ道具以外の地球上に存在するものなら自在に創造することが可能

・神威と魅了を完全に無効化

・神の恩恵を授けることも、神威を放つことも可能となる

 

新たなスキル【別世界箱】は「もしもボックス」で、もう1つのスキル【創世神】は「創世セット」が元になったスキルだろう。

 

そんなスキルを発現したモビタに、別世界の日本に行けないかジーンと一緒に頼んでみると、スキル【別世界箱】の使用を了承してくれたモビタが「行くなら服を着替えましょうか」と用意してくれた日本でも違和感がない服の数々。

 

ファンタジーっぽい服から普通の服に着替えた俺達は、日本の人気の少ない場所へとモビタのスキル【別世界箱】で移動し、モビタが【シネマティッククリエイト】で創造したひみつ道具の「取り寄せバッグ」で、落とし物の小銭や破れた紙幣などをかき集めていき、破れた紙幣の時間を巻き戻して、ピン札に戻す。

 

それから凄まじく運が良い俺が競馬で金を増やしていき、しばらく日本で生活しても問題ない金を稼いだ後は、おでんの屋台でおでんを食べたりしていた俺達。

 

翌日、久しぶりの日本を満喫しながら適当に町中を歩いていた俺達は、公園のベンチでボーッとしている少女を発見。

 

薄汚れた身体でやつれている少女は、満足な食事ができておらず、親に虐待でもされている可能性が高そうだ。

 

モビタに頼んで、隠れてタイムテレビを使ってもらって、少女が実際どうなのかを確認してみると、どうやら少女は母親から虐待されているようである。

 

知ってしまったからには見なかったことにはできない、と思った俺達は、まずは少女に話しかけることから始めてみた。

 

元の名前のままでは目立つかと判断して、倉井陣、茂比もび太、夏油雷とそれぞれが考えた偽名を名乗る俺達に、星野アイと名乗った少女。

 

かなり腹を空かせていた星野アイに飯を食わせておき、倉井陣と名乗ったジーンと茂比もび太と名乗っていたモビタに少し頼み事をして、星野アイと話をしてみた俺。

 

家族に愛されたいという気持ちがある星野アイは、まだ壊れてはいないが、決定的な何かがあれば壊れてしまってもおかしくはない。

 

母親に捨てられたと星野アイが思えば、それは心の傷となるだろう。

 

穢れを焼く聖なる火を操れるジーンなら、星野アイの母親が持つ負の感情だけを焼いて消すことが可能だった。

 

今頃はモビタに【シネマティッククリエイト】で、ひみつ道具の「石ころ帽子」を用意してもらったジーンが、それを被って星野家に侵入し、穢れを浄化する聖なる火を用いて星野アイの母親である星野あゆみが宿す負の感情を完全に焼き尽くしている筈だ。

 

娘であるアイに対する嫉妬や憎しみなどを綺麗さっぱりと消し去られた星野あゆみは、アイを虐待することも無くなるだろうな。

 

それから星野家に戻った星野アイがどうなったかを、モビタのタイムテレビで確認してみたが、アイを抱き締めていた星野あゆみは、娘であるアイに謝っていた。

 

娘であるアイに対する愛情が全く無い訳ではない星野あゆみは、複雑な気持ちをアイに抱いていたんだろうが、負の感情が消えたことで、娘であるアイへの愛情が強く出たみたいだ。

 

今の星野親子なら問題は無さそうだと判断した俺達。

 

さて、これからどうしようかと思ったが、Lv10になったことでめちゃくちゃ老いにくくなった俺達には長い寿命があるし、モビタのスキルや、ひみつ道具の「タイムふろしき」でいつでも若返ることも可能なんで、この世界で星野親子を見守りながら生きてみようかと考えた。

 

ちなみに【創世神】となったモビタは、出来ることも増えたようで、この世界での戸籍なども片手間に用意することが可能だったらしい。

 

モビタのスキル【創世神】によって、俺達が日本で生まれた日本国民だという戸籍が無から創造されて、元からそうだったことになり、それぞれの偽名の名前で登録されている戸籍。

 

身分証明を行うことが可能なものも、モビタが創造していき、ついでに純金製の時代がかかった小判なども大量に創造したモビタは、もはや何でもありだ。

 

祖父が残したものという設定で、質屋で小判を売り捌き、かなり多額の金銭を得た俺達は、星野家の近くで飲食店を開いてみる。

 

子連れでも働いて構わないという条件を出して従業員も募集してみると、星野あゆみがアイを連れてやって来て、うちの飲食店で働くことになった。

 

手伝いをしてくれるようになった星野アイが看板娘みたいになったりもして、それなりに人気が出た飲食店。

 

アイ目当ての客が増えたりもしたところで、悪質なストーカーに狙われるようになったアイを俺達で守っていく。

 

逆上したストーカーがアイを庇う俺をナイフで刺そうとしたが、並みの刃物じゃ傷も付かないLv10の俺の肌を貫通できるような業物をストーカーが用意できる筈もなく、無傷で制圧したストーカーを警察に引き渡したが、アイに物凄く心配された。

 

「雷さんは無茶するから」と言いながら俺から離れなくなったアイ。

 

それから、俺とアイが一緒に居ることが増えて、常に俺の近くにアイが居ることが日常となっていった。

 

看板娘のアイにアイドルにならないかとスカウトしようとしてきた芸能事務所の社長が居たりもしたが、アイは「この店の看板娘で忙しいから断るね」と笑顔でバッサリと断る。

 

それでも諦めきれない様子を見せる芸能事務所社長を「アイドルになんて時間割いてたら、雷さんと一緒に居れないし」と言って追い返していたアイは、アイドルになることよりも俺と一緒に居ることを優先していたようだ。

 

ある日、奇妙な少女がうちの飲食店まで現れて、モビタに「異世界の神である貴方に頼みたいことがある」と頭を下げているところを見たが、ツクヨミを名乗る少女には助けてほしい相手が居るらしい。

 

事情を聞いたモビタがジーンを連れていったということは、ツクヨミが助けてほしい相手は怪我人が重病人なのかもしれないな。

 

しばらくして戻ってきたモビタが言うには、さりなという少女の病をジーンが治すことになったようで、今の医療では治療が難しかった病をジーンの魔法で完治させたことは、内緒にしてもらったようだ。

 

「ありがとう、異世界の神。これであの子に恩を返せた」

 

そう言って喜んでいたツクヨミという少女は、笑顔で立ち去っていく。

 

そんなことがあった日から数日後、女優が年下の少年に暴行を加えた上で腹上死させて捕まったというニュースが流れたが、その不幸な少年の名はカミキヒカルという名前であるそうだ。

 

知らないところで誰かが死んでいたら、流石に助けることはできない。

 

星野親子を助けられたのは、偶然アイを見かけて気にかけたからだったんだろう。

 

俺と一緒に居ると、よく笑顔を見せるようになった今のアイ。

 

星野親子を助けることができて良かったと思う俺は、アイに「今、幸せか?」と聞いてみる。

 

「うん、雷さんが一緒に居るからね」

 

そう答えて笑ったアイの笑顔は、とても嬉しそうで、幸せそうだった。

 

なら、いいか、と素直に思えた俺。

 

その後、アイから猛アプローチされた俺は、ジーンとモビタに祝福されて、アイと結婚することになったりもしたが、嫌では無かったんでアイをもっと幸せにしようと頑張った。

 

アイと結婚したことで義理の母親となった星野あゆみさんに孫の顔を見せたり、 妻となったアイと一緒に子どもを育てたりして、幸せな夫婦生活を過ごす。

 

息子達が元気に育ち、立派な大人になってそれぞれが一人立ちしたところで、元の世界に戻ることにした俺。

 

一緒に着いてくるかをアイに聞いてみると「わたしは貴方と、ずっと一緒に居たいかな」と答えたアイ。

 

そんなアイに、モビタに用意してもらった「タイムふろしき」をかけて、肉体の年齢を巻き戻しておくと、10代の若い身体に戻ったアイは物凄く驚いていたな。

 

「じゃあ行くか、アイ」

 

俺が片手を差し出すと、アイは迷わずその手を掴んだ。

 

「うん、雷さんとなら何処へでも」

 

そう言って笑ったアイは、やっぱりとても幸せそうではあった。

 

そんなアイの笑顔は、やっぱりとても綺麗だったな。




ちなみに病が完治して健康になったこの世界のさりなちゃんは、ゴロー先生と結婚して、雨宮さりなになっていたりします
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