10話~ミストラル~
あれから、ジョゼは月神竜セレーネとアイリーンと過ごし月日が流れた。
セレーネは相変わらず、ジョゼを、からかい遊んでいる。
アイリーンは、人間に戻るべくあらゆる方法を探している。
娘を迎えに行くため、新たな決意で日々過ごしている。
少し変わったところは、心が不安定なアイリーンはジョゼに寄り添い離れなくなったところであろうか?
まだ、誰かに寄り添わなくては生きてはいけないのだ。
ジョゼ自身は、セレーネやアイリーンに魔法を教わり、様々な魔導書で学び、さらなる力を会得している。
そして、そろそろ本格的に幽鬼の支配者を父から乗っとり奪う日が近づいていた。
計画を練っているある日のことである。
1人の人物がジョゼの前に現れる。
「あら?元気そうにしているのかしら?」
身を隠す、青色のローブを纏い、顔を隠す仮面を着けた人物。
その人物は仮面を外す。
美しい女性。
「………………久しいな……時の魔女」
ジョゼと共に2週目の世界に転生した。
時の魔女。
前世の名を
【ウルティア・ミルコビッチ】
その見た目は、前世の7年後のウルティア。
時のイタズラか、失なわれる時間の前の姿。
ウルティアは、2週目の転生の際は、ウルティアとしての転生はしなかった。
新たな人として転生した。
ジョゼと同時期に転生したが、その姿は生涯変わらぬまま。
年をとることはない。
前世の7年後の姿のままだ。
「時の魔女っていやよ……今はちゃんと新しい名前があるのだから……ミストラル、それが私の新しい名前。ミストガンって居たじゃない?もう1人のジェラール、それを真似して、もう1人のウルティア…………ミストラルよ?」
「ふん……それで?今は何をしている?」
あまり興味がないのか、素っ気ないジョゼ。
「素っ気ないわね?…………転生してから、私は姿を隠しながら……ウル……母と一緒に過ごしていたわ……一緒にグレイとリオンに魔法を教えていたわ」
「ほう……共に過ごすことができなかった母と居たのか…………母を助けたのか?」
ウルティアこと、ミストラルは、転生後。
ウルと接触。
共に友人として過ごしてきた。
「頑張ったけれど……時の流れには逆らえなかったわ…………でも、いいの、娘としては無理だけど、最後の瞬間まで共に居られたから……母の笑顔を見られたから」
時の流れは、残酷だ。
変えられる未来もあれば、変えられない未来もある。
だが、ミストラルの顔には後悔しているようには見えなかった。
充実した日々を過ごしたのであろう。
「それから、貴方を探したわ。もう1人約束を守らないといけないでしょう?」
もう1人の転生者。
光の妖精。
光の妖精は肉体は持たず、魂だけの存在。
転生するには、肉体が必要不可欠。
光の妖精は過去の自分には憑依転生はできない、あまりにも強い過去の自分のせいで。
そのため、ジョゼとミストラルは、約束した。
依代となる人形を作り、迎えに行くと。
「そうであったな……あの人も早くこちらに来たいでしょう」
「えぇ。それはそうと、これから私は貴方と行動を共にするわ?貴方もそろそろ動くのでしょう?」
「計画は練っている。X777年7月7日に新たな幽鬼の支配者は誕生する」
その日を狙い、ずっと動いていた。
ジョゼにも分からないが、その日だと直感していたのだった。
「分かったわ、とりあえず光の妖精の件は私に任せて……貴方は貴方はの夢のために」
「えぇ、傍で見ているといいでしょう。私の……【ジョゼ・ポーラ】の新たな物語を」
少年から青年へ
青年から大人の男性へ
【ジョゼ・ポーラ】の物語は始まる。
幽鬼の支配者のマスターとなるべく、ジョゼはセレーネ、アイリーン、そしてミストラルと名を変えたウルティアと動きだす。
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ヒロイン誰が良い?
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アイリーン
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セレーネ
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ミストラル(ウルティア)