【我が名はジョゼ・ポーラ】   作:ハルマキトカラ

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4話~太陽竜の力~

4話~太陽竜の力~

 

 

 

 

 

 

「熱い!痛い……苦しい……まるで体の中で太陽があるように……ぐぅ……はぁはぁ……」

 

 少年ジョゼは、体の内側から燃やされるかのように痛みや苦しみにもがき苦しんでいた。

 

「ほら……頑張れ、その痛み苦しみは数日続くぞ?……もっと歪み苦しむ顔を私に見せてくれ」

 

 痛みに苦しむ少年ジョゼの悲痛の姿にセレーネは、笑みを浮かべながら見ている。

 

 なぜ、こんな事になっているのか?

 

 少し前

 

 

「滅竜魔法を教えて欲しいと言っていたな、あいにく私は何かを教えると言うことは本当にめんどくさく、だるい…………だが、代わりにいい物をジョゼ、お前に与えよう」

 

 ジョゼの滅竜魔法を教えて欲しいという願いにセレーネは、断ったがジョゼとセレーネの間に契約が交わされ、めんどくさいがセレーネは助け舟を出した。

 

「このラクリマは?」

 

 ジョゼに手渡された赤く燃えるような煌めきをしている1つのラクリマ。

 

「このラクリマは竜の心臓からできた、ラクリマ…………我が夫であった、太陽竜アポロンの力が秘められたラクリマだ」

 

「太陽竜アポロン……」

 

 太陽竜アポロン。

 太陽の力を持つ竜だと言われていた。

 生きていれば、月神竜セレーネと同じく五神竜と呼ばれると言われるほどの竜であったが。

 

 黒竜アクノロギアにより、滅ぼされた。

 

 

「我が夫であった、太陽竜アポロンの力を自らの力にすることができれば、私はジョゼお前に全面的に協力してやろう?しかし、生半可の覚悟では命はないぞ?それでもよいか?」

 

 太陽竜の力をジョゼ自らが手に入れることができれば、最強の魔導師に近づき、この目の前にいるセレーネも力を貸してくれるという。

 

 その言葉に少年ジョゼは

 

 

「やってみます!必ず滅竜の力を!(これは、なんて好都合だ……この竜のラクリマさえあれば私は滅竜魔導師に!さらなる進化を遂げるのだ!)」

 

「覚悟はあるようだな…………ならば、死なぬよう必死に生にしがみつくといい」

 

 セレーネは、少年ジョゼの手から太陽竜のラクリマを受け取ると、ラクリマを少年ジョゼの胸に押し当てる。

 

 竜のラクリマは、吸い込まれるように少年ジョゼの体に入っていくのだった。

 

 

 

 

 そして、地獄の始まり。

 まずは、体がポカポカ温まっていたが徐々に熱は上がり、体内で激痛が走る。

 

 その痛みは体の内側を焼かれるような、太陽が体の中で照っているような。

 

 

 そこからは、少年ジョゼは、冷や汗と全身の痛み、苦しみにのたうち舞うことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「(太陽竜の力はこれほどか!?意識が飛びそうになるが激痛で再び、目覚めさせられる…………うぅぅ……耐えろ!耐えるのだ!……くっ……この女、笑って見てやがる……くそっ!)」

 

 痛み、苦しみに耐える少年ジョゼ。

 うっすらと、視界に入るセレーネがこちらを見て楽しそうに笑っているのが腹が立つが今はそれどころではない…………最悪……死ぬ。

 

 

 

「ちなみに、今まで誰も太陽竜の力を得られていない?星の導きがあるとよいな……小さき人間の子……ジョゼよ」

 

 

 セレーネは、妖艶に笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数週間後。

 

 

「ほら、ジョゼよ、ご飯の準備ができたぞ?」

 

「ありがとうございます」

 

 セレーネとジョゼは、和食をメインにした食事を食べているのだった。

 

 あれから、数週間。

 ジョゼは太陽の痛みや苦しみにもがき苦しみながらも生還した。

 

 日が経つに連れて、体に馴染んでいき少年ジョゼは太陽竜のラクリマに耐え抜いた。

 

 いまだに体の内側は燃えるような痛みに襲われるが、我慢できる範囲になり動くこともできるようになった。

 

 そんな少年ジョゼを見て、セレーネはどこか嬉しそうであった。

 

 愛した夫である、太陽竜アポロンの力に耐えしのぎ生きている少年ジョゼ。

 

 ラクリマの影響か微かに、太陽竜アポロンの面影が混じっている少年ジョゼにセレーネは興味津々であった。

 

 まるで、夫が帰ってきたかのように。

 

 

 

 

 

「竜も人と同じ食事をするのですね?(なんだ、この女…………最近、私を見る目が変わる時がある……まるで、愛する者を見るような目で……)」

 

「あぁ、昔は人間を食べていたが私はあまり好かん……このように人が食べる食事を食べている……人のようだろう?」

 

 セレーネは人間の真似事をするかのように、自ら食事を作り、人間と同じ振る舞いをすることがあるセレーネ、彼女の目的と関わりがあるのかは今は知らない。

 

 

「おかわりもあるぞ?食べ終わったら一緒に湯にでも入るか?」

 

 まるで、からかうような表情で少年ジョゼを困らせるセレーネ。

 

「えっ!?湯!?つまりはお風呂ですか!?(ならん!ならん!私はジェントルマン!誘惑に負けてはならない!私はジェントルマン!)」

 

 少年ジョゼをからかうようにたわわに実った胸の谷間を見せびらかしながらセレーネは妖艶に笑うのだった。

 

「(なんと見事な胸でしょうか……いかん!私はジェントルマン!)」

 

 たじたじになる、少年ジョゼに笑いながらセレーネは

 

「冗談だ、真に受けるな」

 

 

 

 こうして、少年期を過ごす少年ジョゼは月神竜セレーネにからかわれながら共に生活するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、少年は青年へと成長する。

 ジョゼの物語は始まったばかり。

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は……一生このままのだろうか……誰か……私を助けて……」

 

 竜となってしまった、1人の緋色の女性との出会いが成長したジョゼに訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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