日常回なら遊星にデュエルで勝っても許されるかなって… 作:山吹乙女
原作:遊戯王
タグ:ボーイズラブ オリ主 アンチ・ヘイト 転生 性転換 アンチ・ヘイトは念のため 遊戯王5D's TS 精神的BLあるかも クリストロン オリジナル召喚口上
遊戯王5D'sの一挙放送にハマって、最終話記念で遊星の誕生日に投稿しようとしたら普通に間に合わなかった作品です。
唐突だが、私はどうやら転生したらしい。まぁ転生というか転移っぽいけど…。
過去、際限なく楽しませてもらった遊戯王デュエルモンスターズのアニメ『遊戯王5D's』、その世界にどうやら迷い込んでしまったようだった。時系列的にはWRGP前、フォーチューンカップ以降_当事者しかわからないけど多分ダークシグナーとの戦いは終わった後なんじゃないかなって時系列。
私自身アニメから遊戯王カードに触れていたことから、アニメの思い入れも強く、リスペストの強いキャラデッキを組んだ経験もあるので、多少のルール*1を理解しているところもある。しかし最新のカードのコンボを聞かれると、解答は「wiki見させて?」くらいの認知度だった私だ。
そんな私だが、意外とこの世界に順応できていた。見た目がクッソ美人になって、ナイスバディの美女に女体化してて、『"和"方面のヒロイン枠じゃない?』ってくらいの既存キャラの差別化されてる妙に目立つモブキャラみたいな立ち位置的だ。
ただ持っていたデッキが明らかにこの世界ではオーバーパワァーだ。このカード達を使えばこの世界なら巨万の富だろうと、酒池肉林だろうと築けるだろう。しかしここで一つ、ある好奇心が芽生えた。
この世界でいうインフレの先にあるデッキを使ってこの世界の主人公である不動遊星に挑んだ場合、果たして本当に勝てるのだろうか…と。
基本的に書いてあるカードの効果が全部強い効果を持っていて、カテゴリ内でシナジーを産んでいるOCGカードのデッキであろうと、無効試合や実質敗北的なカウントを除けば無敗の遊星に挑んで勝てるものかと。
そう考えてしまうと居ても立っても居られなくなって、バイク型デュエルディスク"Dホイール"を入手するところから始めた。
今まで一文無しでデュエルに勝ったらご飯を奢ってもらい*2、負けた時には自分が食事をご馳走する賭けデュエルをしていた*3が、今日からは
◆◆◆
最近、このネオドミノシティで噂になっている女性デュエリストがいる。なんでも圧倒的な実力でデュエルに勝つプロデュエリスト級のアマチュアでもない野良のデュエリストが一食のご飯代を賭ける賭けデュエルをして、その全てに全勝している無敗神話を誇っていた。
俺も少し前まではサテライトで少し目にしたような光景を、このサテライトとネオドミノシティを結んでから行われていることが少し不可解だったが、それ以前にそこまで噂になるデュエリストには俺も興味が湧いた。
最近ではそのデュエルの腕が付近に広まり、名のあるデュエリストが続々と挑みその全てが敗北して帰ってきているのだとか、そんなすごいデュエリストなら俺も一度手合わせを願いたいところだ。
「遊星、聞いてくれ!あのデュエリストは相当な強さだぞ!」
「聞け遊星!巷で噂のデュエリストにこのジャック・アトラスが手も足も出なかった。奴は相当な強さのデュエリストだぞ」
ブルーノとDホイールの整備をしている時に、クロウとジャックが同時にガレージに入ってきた。
「なんだジャック、やっぱりアイツに負けてきたのか?」
「やっぱりとはなんだ!やっぱりとは!貴様も負けて帰ってきたではないか!」
「ちょっと待って二人とも、喧嘩は駄目だよ。まずは事情を説明して」
「そうだクロウ、ジャック。何があったんだ」
ブルーノに続いて俺がクロウとジャックから事情を聞くと、巷で噂になっている女性デュエリストとデュエルをしていたのだが、二人ともコテンパンにやられて帰ってきたのだとか。
二人の実力は俺が一番分かっているつもりだが、その二人に勝てる実力者はこの街どころか世界で見てもそう多くはないだろう。
そんな人物が今、この街にいる。強敵と聞いてワクワクせずにはいられないのは、デュエリストとしての性なのかもしれない。
「二人とも、その人物がいそうな場所を教えてくれ」
◆◆◆
Dホイールを買うためにデュエルを繰り返していた手前、あることに気がついた。
私はこの世界のバイクの_Dホイールの免許を持っていない…不覚だ、これでは仮にお金があっても私はDホイールに乗れない。
重大なことに今更気がついた瞬間、私は膝から崩れ落ち体を逸らして天を仰いだ。
「絶望だ…これでは満足できない」
「おい、君大丈夫か?」
近くでDホイールが止まる音が聞こえ、Dホイールの操縦者が私に近づき心配したようだった。
「大丈夫、少し自分の残念さに絶望していたところ_」
私に近づいてきた人の顔を横に倒して見ると、赤いヘルメットを被った人物に少し離れた位置にある"遊星号"らしきDホイール、そしてこの声…待てよ、この人不動遊星か?
「不動遊星?」
「俺のことを知っているのか?どこかで会った訳ではなさそうだが…」
目の前の人物がヘルメットを外すと特徴的な蟹型、もとい髪型に目元のマーカー…間違いなく遊星さん本人ですね。
ジャックとクロウに会ったから遊星さんはいると思っていたけど、別世界の5D's説*4を拭い切れていなかったところに、遊星さん登場で心から安堵した。
「私の名前は_ここではクリスタと名乗っておきましょう」
そういえば名前を決めていなかったね。名乗ることなくデュエルを吹っかけて一食一食を食い繋いできたからそんな余裕はなかった。
「ここでは?…まぁいい、俺は君が知っての通り不動遊星だ。巷で噂になっているデュエリストとは君のことか?」
最近腕試しの相手が多くなってきたから妙だと思っていたけど、やっぱり噂になっていたのか。
「うん、多分合っているよ」
「そうか、疲れていないなら早速で悪いが俺とデュエルをしてくれないか?」
うーん、本当はライディングデュエルをしたかったけど、免許も無いし、Dホイールもない…仕方がないスタンディングデュエルでデュエルしよう。
「うーん_いいよ、じゃあ始めましょ_」
私が初代で見たことある年季の入ったデュエルディスクを構えようとした時に、何処かから"クゥー"とお腹の鳴る音が聞こえた…いやぁ、何処だろう?何処から聞こえたのかな?私にはさっぱりわからないね?
「その…デュエルをしてくれるお礼の前払いではないが、飯でも食べに行かないか?」
「その…お願いします」
あー恥ずかしい!
◆◆◆
デュエルアカデミアでの授業も終わって、放課後の予定がないことから遊星のところに顔を見せに行こうとした最中、道路を挟んだ向かい側に優勢を発見して呼ぼうと手を振った。
「遊_」
遊星が私の知らない女性と二人で歩いていた、しかも楽しそうに…誰よあの人。
悪い事とは思いつつも気になったので遊星の後をつけると、二人でハンバーガーショップに入店して行った。
「おいアキじゃないか。どうしたんだ、こんなところで?」
遊星の後を付けていると、後ろからクロウに声をかけられて肩をビクッと跳ね上がらせた。
「クロウ…その、言いにくいんだけど、遊星が知らない女性と歩いてて…」
「ははーん、それでその女性が気になって後をつけてきたのか」
察しがいいクロウは私の行動を言い当てると、ニヤニヤと顔を変えた。
「もう、茶化さないでクロウ」
「悪い悪い。でも多分だが、遊星の相手は巷で噂になっているデュエリストだな」
「噂?」
「知らないのか?結構噂になっていると思ったんだけど…かなりの腕前のデュエリストだ、何せ俺もジャックもそいつに負けたんだからな」
「え!?クロウもジャックも?」
嘘…それほどの実力のデュエリストが今まで知られる事なく、急に現れるなんて。
「いきなり現れた強力なデュエリスト…もしかしてイリアステルと何か関係が…」
「イリアステルと?無い…とは言い切れ無いかもしれねぇな。そいつの使っていたカードは見たことがないカードも多かった」
「遊星…大丈夫かしら」
「街中で事を起こすようなことは無いとは思うが…俺も後をつけよう」
◆◆◆
「それでクリスタ、君は何者なんだ?」
「え?」
遊星に連れてもらった店に入って、ハンバーガーを口に運ぼうとしたところで遊星から聞かれる。
「最近ネオドミノシティに腕試しで来たデュエリストとも考えたが、何処から来たかも暈して、名前も本名じゃ無いだろう。それに身分証らしい物も無いと言った。それでは君は何者なんだ?少なくとも悪い人ではなさそうだが」
「私が何者かどうかはそれほど重要じゃないよ…それに気になるなら、答えはデュエルの中で見つけるしかない。そうじゃないかな?」
「ふっ、確かに。ジャックとクロウを倒したその実力、拝見させてもらう」
「まぁそれはいいけど、外に見える人たちは多分仲間達だよね?」
私がハンバーガーを食べながら外にチョイチョイと指を差すと遊星が振り向く。
「アキにクロウ、龍亜に龍可、それにジャックとブルーノまで…どうしてここに」
どうやら全員集合してるようだった。
「呼んで来たらどうだい?私たちがデュエルする時の観戦もしたいだろうし」
「そうだな」
遊星が連れてきた訳じゃないけどすごい大所帯になってしまった。
◆◆◆
あの後、和気藹々とご飯を食べて、いよいよ遊星とのデュエルをすることになったのだが、私がどうしてもライディングデュエルをしたかったので、ブルーノちゃんの運転するDホイールにサイドカーを付けてもらいそこでデュエルをする事となった。
「よろしくねブルーノちゃん」
「うんよろしく、クリスタさん?だよね、頑張ってね」
ブルーノちゃんは高身長でガタイも良くて、イケメンなのにどうしてこうも愛嬌があるのだろうか?私に向けて両手でガッツポーズを作って鼓舞してくれて言動も可愛い。
「遊星、デュエルを始める前に一つ賭けをしない?」
「賭け?」
「このデュエルで私が勝ったら、Dホイールを作ってくれない?もちろんお金は出すつもりだけど、それと負けた時は未来で困った時に、私が力を貸すよ」
「ふっ面白い、その勝負受けて立つ!」
「じゃあよろしくね」
「ああ、よろしく頼む」
『デュエルモードオン、オートパイロット起動、スピードワールド2セット』
「「ライディングデュエル!アクセラレーション!!!」」
◆◆◆
「無理はできないけど一応先行を狙ってみる?」
一般車両が対比してデュエルレーンが出来上がるところにブルーノちゃんが話しかけてくれる。Dホイールの操縦は彼に任せっきりだからありがたいよね。
「いやいいよ、ありがとう。無理はできないし先行は遊星に譲るよ…それに私には先手後手はそこまで重要じゃないからね」
「そう、じゃあ最初のコーナーは譲るよ」
「(先行を譲るのか?)先行は俺だ!」
「「デュエル!」」
不動遊星 LP4000 SPC0
クリスタ LP4000 SPC0
「俺のターン!俺はマックス・ウォリアーを召喚!カードを2枚伏せターンエンド!」
遊星のデッキでの順調な滑り出しな気がするね。このターンで終わることは無いと思うけど…。果たしてどうかな?
「私のターン、ドロー!」
不動遊星 LP4000 SPC1
クリスタ LP4000 SPC1
「私は手札から
「攻撃力2000…」
「そして、自身の効果でサルファフナーを破壊」
「手札を減らして自分のモンスターを自壊させるなんて…どういうことだ」
「サルファフナーにはもう一つ効果がある。このカードが戦闘効果で破壊された時、自分デッキからクリストロンモンスターを特殊召喚する。私は2枚目のサルファフナーを特殊召喚!」
「強力なリクルート効果だと?」
「まだだよ、墓地から
「チューナー、シンクロ召喚か」
「レベル5サルファフナーに、レベル2のシトリィをチューニング!揺らぎなき水晶の意思が交錯し、戦士を形作る意匠となる!シンクロ召喚!
「すごい、攻撃力2600」
「すごいのはこれからだよブルーノちゃん、エレスケルタスがシンクロ召喚に成功した時、墓地、もしくは除外されているクリストロンカードを一枚手札に戻すことができる、墓地のシトリィを回収。そしてエレスケルタスはフィールド上にいる時、常に相手モンスターの攻守を500ポイント下げる効果がある。そして手札からシトリィを通常召喚してバトル!エレスケルタスでマックス・ウォリアーに攻撃!クリスタルシュート!」
エレスケルタス攻撃力2600
マックス・ウォリアー攻撃力1300
「トラップ発動、くず鉄のかかし!相手モンスターの攻撃を無効にする!その後このカードを再びセットする」
「塞がれちゃったね、私はカードを2枚伏せてターンエンド」
お疲れ様でした。
本人的には日常回の1話限りみたいな心持ちだけど、多分話の流れ的に2話とかになるよね
ちなみに私はブルーノちゃん推しです。