転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

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四人目の転移者(?)が三人と軍の襲撃をほぼ傍観しているところです。


傍目から見て

─Side ???─

 

…さて、あのガキどもからも離れられたんだ。

 

変なとこに連れられて、変な奴らと同じところで過ごして、やりたくも無いのにゲームリスタートされて……。

 

…考えてみっと、やべぇな。異世界召喚てのは。

 

オマケにあの街の飯はクソマジィし、ホントクソだったな、あークソクソ。せめて飯は美味くあれよまじで。

 

「せっかくだし…堪能していくか」

 

あいつら曰く、スライムが興した国らしい。どんなモンがあるかみも「お兄さん!お腹空いてない?」

 

…んぁ?

 

「なんだガキンチョ。俺になんか用か?」

 

「お店の宣伝!それで、どう?お腹空いてない?」

 

…ま、丁度いいか。

 

「金は?」

 

「いらないよ!お食事は無料(タダ)なんだ!」

 

…はあ?んだそれ、商売上がったりじゃねえか。

 

ま、金が必要ないってんならそれはそれだ。

 

「肉は?」

 

「串焼きあるよ!」

 

そりゃあいい。

 

 

 

 

 

 

……んめぇな、この串焼き。

 

「他にはなんかねえのか」

 

「あっちの方にいっぱいお店があるよー!」

 

ほーん…あ?

 

「スライムがここの親玉なんだろ?ソイツをぶっ殺しゃ、俺達がここの主だ」

 

「いいねショウゴ!ウチ、その案にサンセー!」

 

あいつらいんじゃねえかよ…。

 

よし、こっちでやり過ごそう。串焼きもう一本くれ。

 

「はーい!…そういえば、こんなのも……」

 

そう言って、出してきたのは…。

 

「…ポテチ…だと…!?」

 

なんでここに…ま、いい…うっっま!?

 

「そう?えへへ!よかったー」

 

…そういや、

 

「おいガキンチョ、ここの街の主は誰だ?」

 

聞く所によりゃあ、スライムだって話だが。

 

「リムル様!すっごい可愛いの!…それともう一人いるんだけど…」

 

…?んでそこで言い淀むんだよ。

 

「だって、知(・)ら(・)な(・)い(・)人(・)に(・)セ(・)ン(・)ヤ(・)様(・)の(・)事(・)は(・)…え!?嘘!言える!!」

 

…ああ、そういう事ね。

 

「俺にはそういうのは効かねえんだよ。…んで、センヤか…」

 

…名前からして、恐らく日本人……。

 

魔物の国ってんのに、人間が主なのかよ。

 

「…ま、いいや!センヤ様はね!すっごい強くて優しいの!!色んな料理を教えてくれるんだよ!」

 

…ほほう、センヤってやつぁ、かなり腕がいいらしい。

 

言われてみりゃあこの串焼き。妙に味付けが現代風だったしな。

 

それと強い…か。

 

魔物ってのは、強え奴に従う習性があるらしいが、ここまで大勢に従われてるってのか?そのリムルと…センヤとやらは。

 

……わざわざ戦いたくはねぇな。降りて正解だった。

 

「そういえば、お兄さんって何でここに来たの?」

 

…あ?俺か。

 

「俺ぁ…ま、観光だな」

 

元々はこの街で何かしら騒ぎを起こせ…だったか。

 

外で何やら大勢が待機している。んでここは魔物達の国…、

 

気に入らねえんだろうな、人間は。だから適当に理由付けしてここを壊したい。

 

俺にはどうでもいいがな。

 

人間も魔物も変わんねえよ。あいつらはそれに気が付いてねえだけだ。

 

…俺からしたら、今んところ人間の方が醜悪だ。人様呼びつけておいて、呪詛だなんだと。

 

あいつらは確か…ラー…メン?だったかに逆らえないからわざわざこんな事してる…いや、あいつら楽しんでたな。

 

…にしてもこのガキ、妙に人懐っこいな…なんか、あいつを思いだ……。

 

……チッ、いかんいかん。妙に思考が緩む。

 

「観光かぁー!そっか!じゃあ楽しん「きゃあああああっ!」で………?」

 

…何だ?急に大声出して。

 

「ちょっとアンタ!今、ウチのお尻触ったでしょ!もしかして襲おうとでも考えてたワケ!?」

 

……はあ?

 

「急に何叫んでんだよあのバカ女…」

 

芝居にしても、随分と下手くそ…いや…

 

「…なんか、信じてんのか?周りの奴ら」

 

…ああ、これがスキルか。そういやあの時待てとかなんとか言ってたな。

 

「みたいだね…」

 

…あ?お前は大丈夫なのかよ。 

 

「だって、触ったって言われてるのゴブゾウだからね!ゴブゾウはシオンさんが好きだから!」

 

シオン…どんな奴なんだ?

 

「鬼人の女の人!すっごい綺麗なんだよ!」

 

…ま、話聞いてりゃあ、あのバカ女とは全然違うタイプなのか…。

 

そりゃあ、仲間のこいつらはあんな小細工に騙されねえか。

 

ただ、それ以外は…、

 

「いや、よく見たらいやらしい顔してんな」「やってんなありゃ」「おい、衛兵呼んだほうがいいんじゃないか?」

 

…案の定、か。

 

所詮魔物、痴漢してもおかしくない。人間どもは何処かそうやって差別意識でももってんだろーな。

 

「なんすか?この騒ぎ」

 

どうやら、あいつのお仲間が助けにやって来たようだ。

 

「どうもスンマセン。よく教育しとくっすよ」

 

…ハッ!魔物の方が理性的じゃねえか!

 

あのゴブリン…ゴブタって奴、仲間を信じた上で、場を納めるために頭下げやがった。

 

おっと、信じてくれないからバカ女はお怒りだ。

 

「なによそれ!ウチが嘘ついてるって言いたいわけ!?」

 

「そうっすね」

 

ブッハw!!

 

「ざっけんな!見てもないのに!どうしてソイツの言う事信じんだよ!?」

 

「このゴブゾウはシオンさん狙いなんす」

 

ブッハハハハww!!!公衆の面前でバラしやがったw!!

 

「まあ、皆知ってるんだけどね!」

 

らしい。ゴブゾウとやらは顔を赤くしている。

 

…バカ女は赤っ恥かいてプルプル震えている…やべぇ、すっげえ面白い。食が進むな…、串焼き追加!

 

「ビールはねぇのか?」

 

「あるよー」

 

どんだけ発展させてんだよ、センヤとリムルとやら…

 

「ウチを舐めてんじゃねーぞ!!お前らみんな、〝死んじまえ〟!!」

 

…先程からの行動を見るに、どうやら言霊…呪言師の様な力を持つらしい…が。

 

『ははははは!!』

 

全然効いてねえ。

 

「なんで死なないの!?ウチの狂言者(マドワスモノ)ならこんな奴ら「成る程、これは声を波長に変換して、脳波に干渉するスキルなのですね」…っ!」

 

「とても恐ろしい力ですので、我が国での使用は禁止させて頂きます」

 

バカ女の後ろから近付く、二人の女…一人はピンク髪、もう一人は紫髪…。

 

カラッフルだなぁ…最近の流行りか?…バカ女見た後だと、どちらも良い女にしか見えねえな…。

 

どうやらあのピンク髪がスキルに干渉して、無効化したらしい。

 

「どうぞお引き取りを。貴女様とお連れ様は、この国に相応しくないようです」

 

…ハハッ、いい気味だ。…ん?ツンツンが…

 

「アンタ、ここの偉い人?そういう態度とるんだ。…ってか魔物って美人いるじゃん。教えとけよあのジジイ」

 

…俺が言うのもアレだがあいつら、相当だな。元々ただの一般人だろ?

 

力を得て高飛車にでもなってんのか?

 

「下衆め。下卑た考えが顔に出ているぞ」

 

「このまま素直に街から出るなら良し。もしくはその命、無いものと思うがいい」

 

……あいつがシオンか。

 

強えなあいつ。あのガキ殺してくれねーかな。

 

「やれやれ、どっちが先に手をだしたか、微妙なカンジになっちゃった」

 

「…ま、いいか。僕も自分の能力を試してみたかったんだ」

 

 

 

 

 

 

それから暫く……

 

「…ふむ。シオンってやつ、武器を置いて戦ってるが……」

 

バカ男が手も足も出ない位には強いようだ。

 

それにあっちのゴブタってやつも、細目のバカ男の攻撃をものともしてねえ。

 

鍛えられてる…この街にこのレベルの奴がウジャウジャいるってんなら、確かに人間から脅威認定されてもおかしくねえ。

 

正直巻き込まれなくて安心してるぜ、マジで。

 

「ね、ねえおにいさん。これやばいんじゃ…」

 

…ん、ああそうだな。

 

「巻き込まれたくねえってんなら、ああいうのには近付くんじゃねーぞ。とっとと逃げろよ」

 

「わ、わかった!」

 

…この戦いがどっちに傾こうが、どの道外に待機してる奴らが攻めてくる。そんとき、こいつは逃げられるのだろうか…。まぁ、どうだっていいがな。

 

そんな事を考えていたその時、

 

パァァァァ…

 

…?何だこの…結界?

 

ピンク髪が違和感を感じた様子を見せる。

 

…魔法、とやらを使えなくなっているようだ。

 

……騒ぎを起こしたら直ぐに?

 

これとは別に何かしら…外の連中の話か。

 

つーこた、これはこの街にいる、第三者による干渉…。

 

この国、どんだけ恨み買ってんだよ。

 

…ん?

 

なんか上空に…もう一つの結界か?ああこれの話か。

 

「…へっ、どうした姉ちゃんよお。ずいぶん辛そうじゃねえか」

 

シオンとやらが膝をつく。

 

「がっ…!?」「なん…だっこれは…!?」

 

それと同時に、急に周囲が苦しみ出し「う…ううっ……」…!

 

「おいガキンチョ、どうした急に」

 

「わ、わからない…急に、力が…」

 

「なんなんだ!この騒ぎは!!」

 

…あ?

 

「魔物の国と聞き、調査に来てみればこの騒ぎ…!我らは人類の法に従い、彼らに加勢する!」

 

…まじかよ。

 

ありゃあ外にいた連中か。…予想は当たっていたようだ。

 

「醜悪な魔物共よ!!ルミナス神の名の下に、断罪してくれる!!」

 

ザシュッ!

 

その言葉を最後に、力なく倒れた魔物を次々と殺していく。

 

「きゃああああ!?」「お…おい!立てるか!?」「子供達を優先的に逃がせ!!」

 

「……あ…みん…な…!」

 

……チッ。

 

「…おい、貴様!魔物の側に居るが、何をする気だ!!」

 

「…あ゛ぁ?…俺が何処にいようが、お前らには関係無えだろうが」

 

…おいガキンチョ、とっとと逃げろ。

 

「え、でも、この人たちは…」

 

気にしてんじゃねえよ、死にてぇのか。

 

「なっ…!きっ、貴様!!人間であるにも関わらず、魔物に加担する気か!?であれば…」

 

「貴様も断罪の対象だ!!」

 

そう言って、俺に対して剣を「だめっ!!」…っ!?

 

ドスッ!!

 

…は?なにして…。

 

「…ふんっ、魔物に庇われたか」「運のいい奴だ」「まあ、目の前で殺される瞬間を見たのだから、運が悪いとも言えるがな」「魔物に味方する存在には、その程度の罰では物足りない」

 

俺とクズの間に割って入ったガキンチョは、胸を刺されて…。

 

「お…にい、さん…にげ…て…」

 

……そう言って、力なく倒れていった。

 

……近くに居る兵士は六人、死体をどうこうする事は無いだろうが…。

 

「間に入ったところで、魔物は魔物。どちらにせよ次は貴様の「おいテメェ」…?」

 

死ねよ。

 

「はあ?貴様、何を言ってゴシャッ!!

 

…弱えな。…いや、明らかに前よか力が増してる…?

 

…ハハッ、コレが転生って奴か。

 

…結局、この呪いからは逃げられなかったな。

 

「お、おい!首が…!?」「…なっ!?貴様、我らに仇なすか!!」「人類の敵め!」「おい!しっかりしろ!!聞こえるか!!」「くそっ!仲間の仇ぃ!!」

 

「…まさか、誰も死なないとでも思ってたのか?だとしたら愉快な頭すぎるな」

 

まあコイツらからしたら、魔物からの反撃はともかく、人から殺られるとは思ってもなかったろうからな。…いい気味だ、ホントに。

 

…そういえば、このガキンチョの名前、聞いてなかったな。

 

「…チッ、気分の悪い…オ゛エ゛ッ」

 

「…貴様、一体何を…?」「何(・)か(・)を(・)…吐(・)き(・)出(・)し(・)た(・)の(・)か(・)…?」「いや、何も見えなかった…」「どうでもいい、どちらにせよ人でないのだ。何をしても可笑しくはない」

 

……正直、俺はこの街に思い入れも無ければ、わざわざこいつらを殺して得れる物も無い。

 

…なら、何故あの兵士を殴ったのか…。

 

「家ぇ出た時でもこんな感情は無かったんだけどな。…まあ、生き方を変えるのも悪くは無いか」

 

「……片刃?しかし貴様、何をほざいてザシュッ!

 

めちゃくちゃにはしない、ガキンチョからのお願いなんでな。しっかり逃げ切るさ。

 

……ただし、テメェらは駄目だ。

 

 

 

 

 

 

「…はーあ、気分ワリィ」

 

あれから数時間。あそこにいた兵士は殺して、今は森の中。既に日が傾いている。

 

「…気分が悪いったらありゃあしない」

 

あのひとときで、随分と絆されてたみたいだな。…柄でもねえ。

 

……それは一度忘れよう。とりあえず今は…。

 

「…飯、どうすっ「そんな貴方に、とても良い話があるのですが」……っ!?」

 

……まさか、俺が気付け無いとは。

 

「一体誰…だ…っ!?」

 

振り向いた先に居たのは、狐(・)の(・)よ(・)う(・)な(・)、耳(・)と(・)尻(・)尾(・)の生えた…いわゆる獣人と呼ばれる姿の女。

 

服装は和服で、見た目も悪くない。…それはどうでもいい。

 

問題は……。

 

「呪(・)力(・)…っ!?」

 

「……成る程、どうやら呪力を知っている方であるのは間違いないようで」

 

……妙だな。この世界は、明らかにアレとは別の世界だ。呪力なんざ持ってこれるわけが…。

 

「…いや、んで俺が気付けねぇんだよ」

 

俺ぁそこまで耄碌してねぇぞ。

 

「…失礼しました。余計な者達に見つからないように、周囲を操作していましたので」

 

…なるほど。呪力を隠してたってよか、乱して感知させなかったのか。

 

「……つか、頼みたいことってなんだよ」

 

「話が早くて助かります。…貴方に頼みたいのは、とある人物の暗殺です」

 

暗殺ぅ?……相手を見なけりゃあ分からん、つかそもそもお前が出来ねぇのかよ……。

 

「主の命により、直接の干渉は避けるように言われていますので」

 

…ほおん、つまり、こいつを従えてる奴が直接じゃあ勝てない。と判断した相手…。

 

「………報酬は何を出せる?」

 

正直怪しい。怪しい…が、そんな大変な仕事でもないだろ。今の俺にとっちゃあだが。…こんな場所で持ちかけてきたこいつはかなり怪しいがな。

 

……つか、そもそもこいつ、呪霊か…?

 

「私達がお出しできるものは、達成した後の生活の保障でございます。…私の主は、かなりの立場にございます。成人男性一人が、裕福に暮らす事も容易い」

 

ほおん…ファルなんとかからトンズラしてきた俺にとっちゃ、死活問題だ。

 

あの街が残ってたらそのまま住もうとも思ったが…。生憎あのザマだ。

 

「それから前払いとして、その国で使える通貨を十年分ほど「乗った」…判断がお早いのですね。何か裏があるとは考えないのですか?」

 

たとえあったとして、ソレが俺に関係あるとは思えない。

 

「どうでもいいことだ。……本当に、どうでもいい」

 

「…左様ですか。それでは宜しくおね「おい待て、そのターゲットを教えろよ」…主から伝えられた情報は一つだけ」

 

「その男は、この世界で唯一呪(・)力(・)を(・)持(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)」

 

「…この言葉を聞いても、依頼を受けて下さいますか?」

 

「…まあ、いいぜ。俺もついさっき気分悪いもん見たんだ。気分転換に仕事をするのも悪くない」

 

「…それでは」

 

狐の女は、周囲に…金貨?を撒き散らして消えていった。

 

「…にしても唯一って、お前も持ってるじゃねえかよ」

 

そんな悪態をつきながら、金貨を詰めていった。

 

……あ?縛りとかは付けねぇのか……?




街から数カ月は離れてるんで、街に呪力の残穢は残っていませんでした。

いやあ、一体誰なんでしょうねえ…?

─????─

所持スキル(便宜上)

天与之暴君

文字通り便宜上のスキル。この男の命そのものと同化してるとも言える。…つまり、コレを誰かが取得すると、肉体と魂を作り変え、主導権を乗っ取る……どこかで聞いたことが…?〈俺の肉体は特別製でなぁ

スキルの格としては、究極(アルティメット)に区分されている模様。

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
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