主人公の夕作は自由研究のためにあっちこっちのライバルに聞き込みに行くのだが…。
宣言しておいていつまでも投稿しないのはいけないと思い、せめて短編だけでも投稿しようと思いました。
「ボクは小さいころに観た動画に映っていた「鏡音レン」に憧れてダンスを始めた。そしてダンス大会で優勝するまでになったのだが、自分ではまだまだ実力不足だと思っている。なぜ彼はあんなに人気者なのか考えた結果、彼には切磋琢磨し競い合えるライバル、「強敵」と書いて「とも」と呼べる存在がいるからだ。そこで彼に近づくためにボクのライバルがどんな目標があるのか改めて調べてみようと思った」
いきなりこんな始まり方をされて読者のみんなは困ってるだろう。この俺"東雲 彰人"とその姉"東雲 絵名"はいとこの"西園寺 夕作"の宿題を手伝っている。そして冒頭の文は、その自由研究の動機なんだ。
絵名「なんで私まで…」
彰人「中学生がひとりで出歩くのも危ないだろ。それに…」
夕作「お〜い、兄さん姉さん!はやく〜!」
こいつは「超」がつくほどの問題児。何かどこかで騒動を起こしかねないか心配だからだ。
・強敵(とも)とは?
「人が成長するために必要なのは強敵(とも)だと思う。ボクが尊敬する鏡音レンも一流のバーチャルシンガーになれたのは、多くの強敵(とも)と腕を磨きあったからだ。ボクには彼のようになるという目標があるが、ボクの強敵(とも)たちにはどんな目標があるか調べてみた」
鏡音レンは一流のバーチャルシンガーだ。だがそれはボカロPや運営スタッフがいたからであって、鏡音レン自体が「俺より強いヤツに会いにいく」と率先してライバルと競い合ったわけじゃない。
…さて俺と絵名と夕作はまず、夕作のダンス部の顧問の"相野 茅絵里"先生、通称"幽々子先生"のお宅にお邪魔した。
絵名「う〜わ、すごいお屋敷!」
夕作「先生はたしかお嬢様だって言ってたし」
彰人「あ、あぁ…。それじゃあインターホン押すぞ」
ピンポーン ガチャ
幽々子先生「はーい。あら、夕作くんにお兄さんとお姉さんも、いらっしゃ〜い」
3人「こんにちは」
あまりにも大きなお屋敷にビビってしまったが、さっそく本題に入ろう。
夕作「ボクと先生は、お互いに競い合うライバル、強敵(とも)ですよね?」
幽々子先生「え、…………………そうよー」
この人はライバルの意味を分かっているのだろうか。それとも特にこれといって大きな目標がないのだろうか。すると絵名が…。
絵名「あの幽々子先生、目標とかはないですか?」(小声で)
幽々子先生「特にないわよー」(小声で)
絵名「じゃあやってみたいこととかありますか?」(小声で)
幽々子先生「妖夢ちゃんと漫才したい!!!」
うおっ!?いきなりデカい声がでたな!
夕作「えっ!?妖夢ちゃんがいるんですか!?」
幽々子先生「そうよー。名前は日野森…………、なんとかちゃん」
日野森?……………ああ、妹の方か。多分。外見からいって。
幽々子先生「とにかく私、あの子と名コンビになりたい!そしていろんなことをしたい!それが今の私の目標!!」
夕作「そっか!お互い頑張りましょう!」
「頑張ろう」と誓ったのはいいが、その「妖夢ちゃん」はバンド活動で忙しいんだろうな…。おそらく…。
次に私と彰人と夕作が向かったのは萩山姉妹のお宅。"卯月ちゃん"と"歩夢ちゃん"と呼ばれる姉妹が住んでいるおうちだ。
ピンポーン
夕作「歩夢ちゃん、卯月ちゃん先輩、こんにちはー」
ガチャ
「はーい♪こんにちはー」
この子が卯月ちゃん先輩こと"萩山 風花"ちゃん。その妹の歩夢ちゃんこと"萩山 小兎音"ちゃんはお留守みたいだけど…。
絵名「あの、卯月ちゃん?歩夢ちゃんは出かけているの?」
卯月ちゃん先輩「はい、自由研究の準備をしに東雲さんのお宅に行ったみたいですよ♪なんでも監視カメラを設置するとか♡」
絵名・彰人「うぉーい!!」
たとえ女子小学生でも許されないんだけど、そんなこと!
………まあそんなことは置いといて(そんなことで済ませられる問題じゃないと思うけど)。
夕作「先輩と歩夢ちゃんの目標はなんですか?」
卯月ちゃん先輩「えっと、歩夢ちゃんはたしか夕作くんのお嫁さんになること。私は保育士ですよ♡」
あれ、意外とまともな将来。卯月ちゃんならいい保育士さんになれそう。歩夢ちゃんなら…………、ダメだ。どうなるか想像つかない。
さて次は、夕作の彼女の親友である"御山 藍子"ちゃん。通称"iaちゃん"のおうちにお邪魔する。
この子は歩夢ちゃんの恋を本気で応援していた。本気すぎて夕作のやつに直球で「歩夢ちゃんと付き合え!」と言い出したぐらいだ。
ピンポーン
藍子「はーい」
夕作「こんにちは、iaちゃん」
藍子「え、夕作くん!?それにお兄さんとお姉さんまで!?」
彰人「こんにちはiaちゃん。俺と絵名はこいつの付き添いでな」
絵名「自由研究を手伝っているの。それで、聞きたいことがあるんだけど…」
夕作「それでiaちゃんの目標は…」
藍子「私の目標はもう達成したよ。夕作くんと歩夢ちゃんが結ばれること」
夕作「よしじゃあ帰ろう」
藍子「えっ!?ちょっとちょっと!!」
彰人「さすがにその対応はドライじゃねえか!?」
夕作「でも目標が達成されたならもういる意味がないよ」
いや確かにそうなんだけど、俺が期待していたのは…。
絵名「それでこれからはどうするの?」
彰人「そうだよ!それを待っていたんだよ俺は!」
藍子「じゃあ、言いますね…。それで私はこれからも、誰かの力になってあげたいと思ってるの…」
あぁ、そうだよな。悪く言えば「おせっかい」だが、彼女は誰かのことを思いやることができる女の子だ。
夕作「これからも頑張ろうねiaちゃん!ライバルとして!」
藍子「いくら歩夢ちゃんが好きになった男の子だからってこれ以上は関わりたくないな…(こちらこそよろしく!)」
絵名「心の声と口に出てるセリフが逆になってるけど…」
次に会いに行くのは夕作にとっての最初の、そして俺にとっては最悪のライバルだ。通称"ドナルド"、本名は…。
「はーはっはっは!久しぶりだな自称"鏡音レン"!そう俺こそが天翔けるペガサスこと"天馬 司"だ!」
この男の目標はファンのみんなは知っていると思うが「世界一のスター」になることだ。
夕作「最近はどう、ドナルド?」
司「いやぁ、絶好調だ!お前のライバルとして夢に向かってまっしぐらだ!!」
これ以上関わる必要はないな…。
さて私たちが次に向かったのは、バーチャルシンガーの大ファンである"八坂 めぐみ"さんのところ。
"バーチャルシンガー"といっても二種類いて、私たちがセカイで出会っているのは合成音声ソフトのキャラクター、いわゆる"ボーカロイド"。
一方、八坂さんが尊敬しているのは歌を専門とした"Vtuber"。
昔はキチンと区別していたのにね。どうも本家プロセカがサービス開始してからはごっちゃになったみたい。
夕作「やあgumi!」
めぐみ「やっほー、夕作くん!それに彰人お兄ちゃんと絵名お姉ちゃんも!」
あ、「gumi」というのは八坂さんのことだ。どうもそういうボーカロイドにそっくりだからそう呼ばれているみたいだ。
夕作「gumiの今後の目標は?」
めぐみ「そうだなぁ、楽器演奏だけじゃなくて、ゲーム実況とか雑談とか歌ってみた動画にも力を入れているんだ。まあ、楽器以外は速攻で飽きるけどね!」
それはバーチャルシンガーの大ファン以前に、動画配信者としてどうかと思うが…。
・ライバルたちの目標
・ドナルド…世界一のスター
・幽々子先生…魂魄 妖夢ともう一度コンビを組む
・卯月ちゃん先輩…保育士
・歩夢ちゃん…ボクのお嫁さん
・iaちゃん…誰かの力になること
・gumi…さまざまなジャンルの動画の投稿
「このように強敵(とも)たちの目標はみんなバラバラだ。ただ共通していることは、それぞれが目標に対して一生懸命であることだ」
夕作「兄さん、姉さん、こんな感じでいいかな?」
彰人「いいんじゃねえか?」
絵名「あとは感想だけじゃない?"みんなが頑張っているから、ボクもこうしたいと思った"って」
・感想
「今回の自由研究で改めて強敵(とも)の熱意を知った。目指す目標はバラバラではあるが、ボクも彼らに負けないぐらい日々の歌とダンスを頑張り、彼らからもライバルだと思ってもらえるように実力をつけていきたいと思った」
へぇ、内容はともかくとしてよくできているじゃねえか。俺にも"伝説のライブを超える"という目標はあるが、競い合うライバルはちゃんと選びたいと思う。つまり、まともな性格したやつらを。
実はこの話は夏休み中頃のあたりになる。夕作のやつはだいたい宿題を早めに終わらせるタイプ。一方俺と絵名は、宿題を最終日まで溜めこむタイプだ。つまりだ…………。
さて、これから俺と絵名が言うことは兄や姉として情けないことなんだが…。
彰人「なあ夕作…」
絵名「あのね夕くん…」
夕作「なぁに?」
「「自由研究手伝ってー!!!」」
なんだかんだでいつもより長くなってしまいましたが、読んでくれてありがとうございました。
さて、最新作ですがやはり投稿するのにまだ時間がかかると思います。
オリジナル作品を考えているのでおもしろいかどうかはみなさんの判断次第になると思いますが、それでも少しでもおもしろいと思えるような作品を作っていきたいと思います。