お久しぶりです。
最近、部屋の掃除をしていたら昔のゲーム機を見つけて思いつきました。例に漏れず、内容は結構アレなのでお気をつけて。
ここはある巨大な都市。
闘技が娯楽として栄え、ありとあらゆる剣術や武術が美徳とされ、栄華を極めていた。
当然、その栄華は敗者の血と涙によって構成されている。
しかし、光ある所に闇もあり。
どこかで栄える武術があれば、同時に廃れる武術あり。
どこかで栄える貴族あれば、没落する貴族あり。
これは、そんな落ちぶれてしまった剣士の男とある貴族の娘のお話。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
その剣士と、貴族の娘が出会ったのは。
まだ二人とも、落ちぶれる前。貴族の娘はまだ物心つかぬ小さな時。剣士の方は道場を開き始めたばかりの若造だった。
その娘の名はペルヴェルシア。
男と初めて会った時は、まだ右も左もわからぬ年頃。
そんな二人の人生は、奇妙な形で交わり始める。
男には天賦の才こそなかったが、努力の才は持っていた。
一所懸命に努力を重ね、自らが師事している人物が引退すると同時に免許皆伝し、若くして弟子を取るようになった。
そうして、小さいながらも弟子を取り始めたころ。
とある貴族の一家と出会う。
その貴族は男の剣術をいたく気に入り、褒め称え。
男もその貴族に好感を抱き、何度か護衛などを務め、仕事で忙しい二人に代わり、貴族の娘であるぺルヴェルシアの面倒を見てあげたりもした。
その過程でより仲を深め、貴族はパトロンとなり、剣士の道場を支援するようになった。
その頃には既に古くからある道場などが力を持っており、小さな道場を吸収したり、従わなければ潰したりする、といった行為が横行していたが。男の道場は、かの貴族の庇護のおかげでその動きから逃れることが出来ていた。
『ししょー…ししょー。あそぼ?』
そんな風に、よく自分の道場にまで遊びに来るぺルヴェルシアを見て、男はよく一緒に遊んであげた。
男が頭を撫でると、目を細めて嬉しそうにするさまが印象的だったなと、思い返したりもする。本人に言うと恥ずかしそうにするから、あんまり言わないようにしているが。
ただ…昔からちょっぴり、欲張りで嫉妬深い子だったと思う。
『…むぅ…ねぇ。ししょー。私も、その…けんじゅちゅ?ってやつ…私にも教えて』
『うっ…重…い』
男が剣を門下生に教えている時も、彼女はそれを眺めているかと思うと、休憩中の男の裾を握り、自分と遊んで欲しいと主張する事もあった。ある時は剣を持とうとして落とした挙句、足にぶつけて泣いていた事もあったし。
『…ねぇ、ししょー。ししょーの一番弟子って、だれ?』
と聞かれ、男がその時一番優れていた弟子の名前を答えれば。
『…ふーん』
と、どこか不機嫌そうに睨んでくることもあった。
じっと見つめてくる瞳からは、なんとも言えないものを感じていた。
けれどまぁ、子供の時なんてそんなものだろう。
男はそれを特に気に留めることはなかったし。
全てをひっくるめて。純粋にその時間を楽しんでいた。
だが…そんな風に平和に過ごしていた時間は。
そこまで長くは続かない。
…人生は順風満帆、とはいかないもので。
男の道場は支援の甲斐あり、独立性を保ち運営が出来ていたが。
彼が多くの弟子を取るたび、その付近の昔ながらの道場や流派は、それを疎ましく感じていたらしい。
彼らにとってライバルは少ない方がよく、独立性が高いということは孤独ということでもある。
そうして、男の道場を疎ましく感じた者達は。
他の門下生や、自分たちを支援する貴族などと共謀し、男の道場をコテンパンに非難し、嘲り、偽りの悪評を喧伝する。
だが、男の評判はそれでもそこまで悪化せず、彼の門下生達の絆が壊れないのを見ると。
スパイを送り込み、内側から破壊して。
彼の支援元である、ペルヴェルシアの両親を失脚させようとした。
そして、実に残念な事に。
男も、男を支援していた二人も。それに耐えることは出来なかった。
スパイにより門下生同士の絆はズタズタ、疑心暗鬼に陥った彼らは己が師の怠慢を非難して消えていった。
そして、彼のパトロンは…心を病み、まだ小さな娘を男に託し。
できる限りの資産を残して、先に逝った。
けれど、地獄はさらに続く。
彼らは、その遺産譲渡すらも非難の対象にしたのだ。
これは男の策なのだと、彼は遺産目当てで近寄り、いいように掠め取ったハイエナ以下の畜生であると。
彼の敵対者たちは口々に言う。
スパイによって門下生同士の絆なんてものはなくなっており。
下がり気味だった男の評判はこの一件で完全に地に落ちた。
あの男は遺産目当てのクズだった。
あの流派は酷い、弟子たちも彼に愛想を尽かして出ていった。
貴族の娘を事実上の人質にしているなんて、あれでは人ではなく獣…いいや、それ以下の何かであろう!
男は非難され、嘲られ、周りから後ろ指を指された。
彼の友人も、彼の恋人も、彼の弟子でさえ。
皆、嘘を信じ、彼を非難した。
だが、彼は自身の名誉を毀損され、己がどれだけ侮辱されようと、己の資産が没収されて、正義の名の下に攻撃されようと。
夫婦から託されたぺルヴェルシアを守り続けた。
『…だいじょうぶ?…ししょー、とっても辛そうだよ』
『私が…そばにいるよ。…だから、辛かったら言って?』
そんなことを言いながら、自分を心配する無垢な瞳に見つめられて。
男は、彼女をこれ以上傷つけさせないと誓い、彼女自身のために渡された遺産を、一円も使わず守り続けた。
しかし、どれほど頑張っても。決して周囲の攻撃はやまず。
このままではぺルヴェルシア自身の身も危ないと悟った彼は、彼女と一緒にそのまま山奥でひっそりと暮らす事にした。
そのあとの男の人生は上がる一方だった。
転げ落ちた地獄は、そこまで酷い場所ではなかったらしい。
男の心配とは裏腹に、都会と程遠い環境下であっても。
ペルヴェルシアはとても麗しい少女へと成長した。
さらに、彼女には男の持ち得ぬ天賦の才があった。
『師匠、私。もっと強くなりたいです。…昔よりずっと、ずっと強くなれば』
『貴方の横に…並び立って、貴方の失った全てを取り戻せるだろうから』
『だから、教えてください。もっと、強くなる方法を』
そんな風なことを言う彼女は、恐ろしいほどに強さに貪欲で、意欲的な彼女は男の剣術を継承し、凄まじい実力者へと駆け上がっていった。
その様子を見て、男は安堵しながらも、少しだけ心配する気持ちもあった。
男が彼女を愛したように彼女も男を愛してくれたのはよかったが。
彼女の愛は、男が望むものとは、どこか違うような気がしていたし。
…本音を言うのなら、男は彼女に剣を取って欲しいとは思っていなかったから。
だが、そんな男の想いはつゆ知らず。
彼女は一番弟子に固執し、男にとっての一番である事に固執した。
『…ねぇ、師匠。…今、貴方の流派に属しているのは私だけですよね』
『昔、道場を開いていたみたいですが…今の門下生は、私しかいません』
『だから…あんな裏切り者たちの事は忘れて、私を初めてで唯一の弟子って事にしませんか』
『…貴方の元を去って行った、あんな人たちは。門下生ではないと思うんです』
そう言い張り、自分を見て欲しいと暗に言う。
男はそれを聞いて、苦笑いをしながら。
面白い冗談だと返すが。
彼女はつまらなさそうに、
『…冗談じゃないですよ。本気で言ってます』
『あんな人たちは、貴方の弟子にふさわしくないですから』
さも当然のように言い切るその姿からは、どことなく危うさのような物を感じ取ることができる。
彼女には強い独占欲求のような物がありながら。
男は明確にそれを拒絶することも出来ず。
それを捌きながら、美しく育っていく彼女を、実の娘のように大切に育てた。
そうして、彼女が成人を迎えたある日。
彼女は生まれた都市に戻りたいと言った。
男は内心、苦々しい思いではあったが。
彼女の遺産は、あの都市で生きていくには十分だったし。
ペルヴェルシアは強かった。きっと自分の全盛期よりも、ずっと強い。
そんな確信が男にはあったが故。
男は、彼女に自分の餞別を託して、外へと送り出したのだ。
それが、酷い結果を招くとは考えもせずに。
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ぺルヴェルシアにとって、男は師であり、保護者であり、愛する人だった。
彼女は幼いころから、父と母から愛されて育った。
しかし、彼らは貴族としての仕事で忙しく、彼女の相手をする時間はあまりなかった。
故に、両親は男に彼女を預けたのだが。
その結果、彼女は両親よりも男の方に対して強い愛着を感じるようになっていた。
昔から少々独占欲求の強い傾向こそあれど、それは一時の子供時代の特徴に過ぎなかったはずなのだが。
彼女は不幸な事に。
貴族としての権力闘争や、男の道場に関連するいざこざに巻き込まれた。
そして、両親が死に絶えて。自分を必死に守ろうとする男を見て。
強いストレスに晒されたことで。彼女の想いは酷く倒錯してしまった。
――――――――――
幸せだった時の記憶は、正直あまり覚えていない。
明確に覚えているのは、悲しそうに私に謝罪する両親の顔と。自分の師匠の辛そうな背中だけ。
それ以外、ほとんど忘れてしまった。
大切な家族を失ってから、私の遺産目当てに多くの人が近寄ってきた。
あの人はそれを追い払ってくれたけど、そのせいで何度も傷ついていた。
彼は、私を守るために。自分の名誉やお金を犠牲にしていた。
だというのに、あの人は私の両親の遺産に、全く手をつけなかった。
…いつだったか、忘れてしまったけれど。
私が、彼に自分の遺産を使うように言った時。
彼は、私に自由に使うように言った。
だから、私は貴方に受け取って欲しいと言ったのだけれど。
結局、あの人は苦笑いをしながら受け取ったあと。
その遺産を、元々しまっていた場所に戻しただけだった。
その後…私の両親の遺産は、ただの一度も手を付けられていない。
その優しさが…私の胸を締め付けた。
私は知っている、貴方がとても良い人であることを。
私は知っている、貴方が私のせいでとても苦労したことを。
私は知っている、貴方が…私を、守ろうと。自分の全てを投げ捨てたことを。
私は知っていたのに。あの時、何もできなかった。貴方の事を、間近で見ていながら、貴方に悪意がない事を分かっていながら。貴方を批判する全ての人間に対して、主張をすることが出来なかった。
そうして、私は何もできず。
貴方の名誉を、汚してしまった。
私を庇い、罵声や嘲笑を受けながら。
必死に作り笑いをする貴方の事を、昨日のことのように思い出せる。
貴方は、彼らを憎まなかった。
けれど、私は違う。
許せなかった、大切な人を傷つけた忌々しい者達、彼を裏切り、さっさと逃げていったあいつらも。何もかもを…許すなんて出来なかった。
だから、私は力を求めた。
貴方の汚名を返上する力を、貴方を貶めた全てに復讐する力を。
必死に学んだ。貴方から知りうる全てを、そして、敵を打ち倒す全てを。私と貴方の全てを奪っていった、あれらに復讐をするために。
そして、復讐を果たして。
貴方の名誉を取り戻すことを、私は心に決めたのだ。
そうすれば…貴方と私の人生を。
もう一度、幸せにやりなせると信じているから。
…初めて、復讐を敢行した時の事は覚えている。
鳴り止まない心臓の音に反して、その決闘はあっさり終わった。
自分が思っていたよりも、ずっと簡単で。
師匠との模擬戦の方が、何倍も難しかった。
私の愛する人を破滅に追い込んでおきながら、強くもないなんて。
…こんな人たちに、あの人は人生を壊されたのか。
そう思うと、酷く虫唾が走った。
…この復讐は、必要な事なのだ。
目の前のこの人が、私の愛する人を貶めたのだから。
これは、その代価を支払ってもらっただけ。
…一つ一つ。復讐を完遂していけば、いつか必ず。
師匠の名誉を、回復させられるだろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男がぺルヴェルシアを送り出して、暫くが経った。
彼女は毎週必ず手紙を送ってくる。
そうして、文通を返す傍ら、彼女の手紙から。
男は彼女が闘技場に参加していることを知った。
…正直、男はその事実をあまりよく思ってはいなかった。
あの都市は、名声を重視するところではあったが、幾ら彼女が強いとは言っても。
色々とやっかみを受ける立場になるだろうから。
そんな男の心配とは裏腹に。
彼女は常に勝っているようだった。
それ自体は非常に喜ばしいのだが…。
奇妙な事に、男の元に弟子にしてほしいと頼みに来る者たちが増えたのだ。
男はもう弟子を取っていなかったし、取るつもりもなかったため、その悉くを断らざる終えなかったのだが。
なんだかおかしなことになっている予感がした。
そんな奇妙な事が続きながらも、彼女からの手紙は続いていく。
しかし、続けば続くほど、内容はどんどんと血生臭くなっていった。
…男の心配は募る、いつか。彼女もあの貴族の両親のように。
酷い目に遭ってしまうのではないだろうかと。
そんな心配と、嫌な予感が募った。
一度不安になると、その不安は増大していく。
いてもたってもいられなくなった男は、彼女に内緒で都市を訪れた。そして、ある衝撃の事実を知ることになる。
ぺルヴェルシアは、闘技場に常に参加し続け、無遠慮に大勢に挑戦し続けていた。
それは男の昔の仇敵や彼を貶めた人物から。
その人物の剣術師範となる人まで、本当に多岐にわたった。
男の昔の友人も、昔の門下生も、彼の元でスパイとして活動していた人物さえも。
そして…彼女は全ての戦いを、ほぼ無傷で勝利し続けていたのだ。
彼女は勝ち続け、無敗の剣姫として、闘技場の側から数多の称号を授かり。とてつもない名声を手に入れていたのだ。
…復讐という建前を振り翳し。必要性が感じられない殺戮を重ねて。
数多の屍を積み上げながら。
男はその事実に決していい顔はしなかった。
その行為は、あまりにも残酷だったから。
無関係な人を、巻き込みすぎていたから。
彼女は被害者だ。それは間違いない。
彼女の父や母は、男の仇敵たちによって自殺に追い込まれた。
その人物達に対して、復讐を行う事を男に咎める権利はない。
だが、彼女はあまりにも多くの人に対して復讐を敢行した。
それは、もはや彼女自身の復讐ではなく。
男を貶め、貶し、後ろ指を指して、裏切っていった人々。
その全てに対する復讐だった。
…それは男は望んでいた事ではない。
彼は許していたのだ。自分の元を去って行った弟子も、自分に後ろ指をさした恋人も。
そんな人々の人生を破滅させるたいと願うほど、彼らを憎んではいなかった。けれど、ぺルヴェルシアは、そんな彼らも復讐の対象に選んだ。
この都市の歪んだ、武術を至上とする制度を活用し、彼らを追い込んでいった。
もはやそれは、ただの暴走であり。
男が彼女に対して、嫌悪感を抱いてしまうほどの物だった。
彼女は男を手酷く裏切った者たちや名誉を貶した者たち、その全てを闘技場や路上決闘で斬り殺し、それが出来なければ別の方法で、社会的に抹殺しようと試みていた。
男は一度、彼女の復讐の一端を闘技場で見たことがある。
あれは、闘技とは到底言えたものではない。
相手を殺す為だけに、急所を狙い、隙をつき、搦手であっても一切躊躇わない。彼女の戦い方は、すでに男が教えたものとはかけ離れており。
酷く歪んだ、殺意に満ちた我流の剣術になっていた。
ぺルヴェルシアは、復讐対象の人物達が降参する前に首を切り伏せる。たとえどれだけ相手に降参の意思があろうと、彼女は躊躇わない。
そんな、変わり切った弟子を遠くから見ていた男は。
彼女に恐れと、深い憐れみを向けることしかできなかった。
彼女が勝利する度、男の元にも新聞が届く。
そして、その度に誰かが死んだという訃報も同時に届く。
そんな状態で、いったいどうして彼女を怖れずにいられよう。
もはや彼女はあるべき状態から逸脱し、倒錯してしまったように男には感じられた。
止めなければならない。
そんな使命感にも似た想いが、男の体を駆け巡る。
今、おかしくなってしまった彼女を止められるのは自分だけだ。
復讐を掲げ、暴走する彼女に言葉を届けられるのは。
同じ境遇の自分だけなのだから。
…だから、自分が。彼女を面と向かって、否定しなければならない。
男は熱狂する観客席に座りながら、そう決心した。
〜〜〜〜〜〜〜〜
そして、その時は訪れる。
男はペルヴェルシアから、ある事でお祝いするため、一緒に食事を取らないかと誘われる。
だが、その食事は、やはりというべきか。
お互いにとって幸せなものとはならなかった。
男が危惧していた通り、彼女は既に。
復讐に取り憑かれた、怪物になってしまっていたから。
彼女はとても煌びやかなトロフィーをわざわざ持ってきて、誇らしげに語った。
『…ふふん、どうです師匠…驚いたでしょう?』
『貴方が送り出した、たった一人の愛弟子は。成し遂げたんです』
『このトロフィー、貴方でも分かりますよね。ほらほら、持ってくださいな』
『師匠には、これを持つ権利がありますから!』
『…ふふ、これで。貴方の名誉も…取り戻せたと思うんです』
そう、ぺルヴェルシアは嬉しそうに語るが。
そのすぐに、彼女の言葉に影が見える。
ここでの闘いの日々は、彼女のほの暗い部分を増幅させてしまったようだった。
『…貴方を愚弄した、あの偉い師範代とか名乗る人や、騎士団長とか…この都市で最も強いとされている人物にも、私は、貴方の一番弟子は勝ったんです。…貴方が育てた、私が。今では、ここで最も強い剣術使いなんです』
『貴方を虚仮にしたあの男も、貴方を嘲笑ったあの女も』
『みんな、みんな…貴方の剣術で、死んでいきました』
『…どうです、誇らしいですよね?…貴方の剣術が、今まで誰からも見向きもされていなかった流派が』
『今では、誰よりも。どの流派よりも強いんです。貴方が、一番上なんです』
『…誰にも文句は言わせません、言わせるものですか。…嘲ったあいつも。貴方を裏切ったあの人たちも…この結果を見たら、きっと後悔するでしょう?…あぁ、まだあの流派に属していればよかったって。道場を出ていかなければよかったって』
『ねぇ、師匠もそう…思います…よ…ね?』
楽しそうに語るぺルヴェルシアの視線が、男と交差する。
その瞬間、彼女の雰囲気が少しだけ変わった。
彼女はここでようやく、自分の行いが、独りよがりなものであると気付いたようだった。
『師匠?………その目、やめてください』
『私を軽蔑するような、忌むべきものとして見るような視線はやめてください』
男は黙って視線を向け続ける。
彼女は言い訳をするように、口を開く。
『…私は、きちんとルールに則り、彼らを倒してきました。…時折、暗殺されかけたこともありましたが。その全てを撃退しましたよ』
『貴方の流派を。私達の事を知らしめるのには、それが手っ取り早かったんです』
『…貴方を嘲笑した人たちには。それなりの末路が用意されているべきでしょうから』
『そう考えて…行動したまでに過ぎません。事実、それで認められました。今では、貴方の元に沢山の生徒が集まっているはずですよね…受け入れているかは、別としても』
『私は貴方の名声を取り戻すために、ありとあらゆる喧伝をしましたよ。私の剣術は貴方から教わったものであると、貴方こそが私の強さの根源であると』
『何一つ、過ったことは言っていませんよね?』
『…私は間違っていません、間違っていないんです。…だから、その目をやめてください。…私は、貴方の為を思って』
『優しい師匠に代わって。為すべきことを為しただけなんですよ…?』
彼女の弁明を聞くたびに、男の気分は悪くなっていく。
あの殺戮を、自分の為だと言われて。どうしてそんなことになってしまったのかと思う。
だが、それでもペルヴェルシアの見苦しい言い訳は続いた。
『私のやり方は間違っていません、誰もが私に注目しました。誰もが私に喝采を浴びせました』
『私は、私はこの都市の制度を、決闘の仕組みを有効に使い。復讐を為し、名声を手に入れただけなんです。それの何が悪いというのですか』
『私が倒してきた人たちだって、同意の元に…お互いの命を懸けて、死んでいったにすぎません』
『彼らは更なる名誉と金銭を求めた果てに、自分が愚弄してきた流派に、貴方の剣術に…滅ぼされただけです』
『…因果応報なんです。なのに…なぜ、何故…』
『…あいつらと同じような目を。私に向けるんですか?』
そんな風に、ぺルヴェルシアはすらすらと言い訳する。
自分の正しさを証明しようと試みるように、彼女は必死に釈明した。
だが、其れで男は納得しない。
彼はため息をつき、質問を投げかけた。
投降をした人物や、白旗を上げた人物も居たはずだが。
そいつらをなぜ殺したのか、と。
『殺す必要はあったのかって?命乞いを聞かなかったのはなぜかって?……あんなクズども、死を持って償うべきです…貴方を嘲笑し、あんな辺境の地に追いやった…死んで当然なんですよ!』
『貴方は優しすぎるんです、あの時だって。貴方が抗えば、奴らだって…ただじゃ済まなかったはずでしょう!?』
『あんな奴ら、あの時死ぬべきだったんですよ!』
それは違う、そう男は反論する。
ぺルヴェルシアが手に掛けた人物のほとんどは、確かに男と彼女を傷つけた。
だが、その中に死ぬべきだった、死んで当然だった人間などいない。
彼らは確かに罪を償うべきだったことは否定しない。
だが…そうだとしても。お前はやりすぎだ。お前のその考え方とやり方は間違っている。
面と向かって、男は彼女にそう突きつけ、彼女の行いを否定した。
『殺すべきじゃなかった…?やりすぎてる……?』
『…私が、間違ってる…?…は、はは。…意味が分かりません』
少女はその言葉を聞いて、ゆらりとした危うげな視線を男に向ける。
『…彼らは、貴方を愚弄したんですよ!?…それだけじゃない!貴方の資産を、その名声を!貴方の全てを、まだ幼かった私をダシにして、勝手な言いがかりをつけて!!奪い取っていったじゃないですか!!』
『なのに、なのに!!貴方は私ではなくあの外道共の肩を持つのですか!?』
『私が、貴方に代わって復讐を為したのに!!!愛するあなたの為に、私が代わりに手を下したのに!』
『…どうして、私をそこまで…否定するんですか…?』
愛する人に捧げようと。今まで積み上げてきた全てを、愛する人に否定され。
彼女はあからさまに動揺する。しかし、その姿からは、己が間違っているという考える気持ちは一ミリも感じられなかった。ただ、困惑し、混乱している様子だけしか伝わってこない。
男は悲しい気持ちになった。
自らの愛した弟子が、酷く歪み切った。
自分の信じたような人間ではなくなってしまったことに、失望したのだ。
それはぺルヴェルシア本人に対する失望でもあり、彼女に対する教育を間違えて、彼女をここまで狂わせてしまった自分自身に対する失望でもあった。
男はため息をつき、食事に手も付けず。
混乱する彼女を他所に、そのまま背を向けて歩き出す。
『まって…くださいよ…どこに、行こうとしているんですか?』
『まだ、食事も来てないのに…』
帰る。
男は一言だけ、そう呟いた。
『なら、わ…私も…』
お前は来なくていい。もう、二度と会うこともない。
『…え』
お前は破門だ
男は彼女に、その一言を突きつける。
その言葉は、彼女の心にひどく突き刺さる。
『…破…門…?…ちょ、ちょっと待ってください!師匠!』
『私を…破門にするんですか!?』
『貴方の一番弟子である私を。たった一人残った、唯一の弟子を…破門にすると!?』
『待って、待ってくださいよ!』
『私は…私はこんな努力したのに…私は、正しい事をしましたよ!誰もが、私の背を押して。私に脚光を浴びせたんです!』
『だというのに、なぜ!一番恩恵を受けているはずの貴方が!こんなに手酷く当たるのですか!?』
『…師匠…!』
『…私…は…間違ってなんか……』
胸に手を当てて考えろ、その醜さを。
もう一度、見つめ直せ。
男は言う。少女はその言葉を反芻するが、直ぐに逆上してくる。もはや、これ以上下手に出てはいられなかったのだろう。
主張をしなければ、本当に破門になってしまう。
『…醜い?……私が、醜いと?』
『どこが…どこが醜いというのですか!?…私の事を綺麗だと、誰もが持て囃しました!……この美貌のおかげで、奴らの油断を誘い、奴らを勝負の舞台に引き摺りこめたことだってある!』
『顔どころか、身体にだって目立つ傷はついてない!その私の、どこが醜いんですか!?』
『私は一途でしたよ!ずっと、ずっと!貴方に恩を返すことだけを考えて!傷つく貴方の背中を見て育って!貴方が救ってくれたこの命を懸けて、貴方の名誉を取り戻すことだけを考えていたのに!』
『それのどこが醜いというのですか!?』
『あいつらは死ななきゃいけなかったんです。そうじゃないと、貴方がこの都市に戻ってこれない…。貴方の名誉は、ずっと穢されたままなんですよ!?』
『そんなの、そんなのあんまりじゃないですか!』
男は言う。
いったい何時、自分がそれを望んだのだ?
いったい何時、君にそうして欲しいと頼んだのだ?
男が問えば、ぺルヴェルシアは何を言うことも出来ない。
ただ、荒い呼吸をして、口を噤む。
黙っていれば、男は二の句を紡いだ。
…お前は、そんなくだらない復讐に取り憑かれるべきじゃなかった。一人の人間として人生を歩むべきだったんだ。…だが、それは今からでも遅くはないだろう。
俺のことを忘れて、同時に復讐を捨てなさい。
…改めて言うが、お前は破門だ。俺も剣の道を捨てる。
もう会うことはない。
願わくば、その名声と共に。お前のこれからの人生に幸がある事を祈ろう。
『…待って、待ってくださいよ。師匠…話は、まだ終わって…』
ぺルヴェルシアは一歩踏み込み、子供の時のように男の裾を掴もうとして。
縋りつこうとしたけれど。
やめろ、もう他人だ。
俺は、お前の人生にこれ以上関わらないから。
ついてこないでくれ…それが、お前のためなんだよ。
そんな諌めるような声を聞いて。思わずペルヴェルシアは足を竦ませてしまう。男はそのまま振り返ることなく。
その場を立ち去る。
『…なんで…』
そして、その部屋には。
唯一の光を失った、盲目的な少女だけが残された。
~~~~~
そうして、男が自宅である道場に戻って数日後。
仰々しい人物が、男の元を訪れる。
その人物は、男に一通の紙切れを渡す。
それは、闘技場からの挑戦状。
挑戦状を受けた人物は、闘技場のルールに則り。
代理人を立てるか、自らが決闘を行わなければならない。
闘技場の挑戦状にはいくつか種類がある。
自身の財産などをかけた物や、家柄や誇りをかけた物。
娯楽として扱われ、業者によって斡旋されるものなど、多岐にわたる。
そして、今回送られた挑戦状は。
個人が個人に対して送る、私決闘によるものだ。
ペルヴェルシアの常套句。彼女の資産・身柄・生命、その全てを賭けて、貴方に決闘を申し込むという物。
私決闘は断ることに直接的なデメリットは生じない。あるとすればそれは一つだけ、私決闘を断った人物の名は、この都市全体に知れ渡り。さらし者にされる。
その程度だ。
今まで彼女がこの挑戦状を送る相手は、誰も彼もが断れない理由があった。
その人物の出自や誇り、立場として断れなかったり、借金があり、彼女に勝利し一発逆転を目指す必要があったり。
後は…彼女の見た目が、お世辞にも決闘するのには向いていない様に映るのもあるだろう。
しかし、男にはこの挑戦状を受ける義理はない。
そもそも、この都市に戻ってきたのも。ペルヴェルシアと話をしたかっただけだ。
都市には住んでないし、そもそも名声なんて興味もないのだから。
だが、招待状に書かれた、ペルヴェルシアが書いたであろうメッセージが男の目に留まる。
【貴方が来なければ、私は命を絶つでしょう】
そんな自分の命を脅しに使うような言葉を見て。
男はため息をつく。
正直、彼女がここで死のうが別に構わない。
と、割り切れたのならよかったのだが。
男はそれでもペルヴェルシアの事を完全に嫌いになる事は出来なかった。そもそも、彼女を破門にしたのだって…彼女の人生を思っての事である。
だが…男は何よりも。
自分の元を直接訪れるのではなく、決闘という形で…望むものを取り戻そうとした彼女に深く失望する。
彼女が本当に血と闘争に染まってしまった事を実感していたのだ。
自分の教育の失敗を痛感しながら。
早くしろと言わんばかりに立っている闘技場の配達員からペンを借り。
招待状にサインをする。
男は昔使っていた武器を引っ張り出して。
もう一度自らの弟子の元へと戻るのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そうして、男は都市へ戻ってくる。
久しぶりに入った闘技場は、嫌な盛り上がり方をしていた。
観客達は、無敗のチャンピオンとその師匠との決闘と聞いて、酷く湧き立っており、その様がとても不快だった。
歩いていると、通路の前で待ち構えていたペルヴェルシアの姿が視界の端に映る。
『…!』
彼女は手を伸ばし、男の方に駆け寄ろうとしたが、男はそれを無視して自分用の控室に駆け込んだ。
今から殺し合いをする人物と、会話をする気も起きなかったし。
そもそも、彼女が決闘という方法をとった以上。
男と彼女は敵同士だったから。
『…師匠…』
どこかで小さな、けれど悲痛な嘆きが聞こえたような気がしたが。
男はそれを、必死な想いで無視した。
何度も控室を誰かがノックする。
男は一度も出なかった。
そして、係員が来て。
男は闘技場に入場する。
目の前と扉が開き、いつもの着飾った勝負服とは違う、昔男が買った衣服を身につけたペルヴェルシアが現れる。
彼女は今にも泣きそうな、悲痛な表情のまま。
男に話しかけてきた。
『…師匠…』
だが…彼女が何かを言う前に。
男はそれを制した。
…君は選んだ。俺を此処に呼んだ時点で。
もう、言葉でどうにかする段階では無い。
何も…言うな。
男がそう伝え、徐に構えを取る。
ペルヴェルシアは…ただ、その拒絶を苦しそうに受けとめた。
『…そう、ですか』
『はは…ねぇ、師匠。…こうして、試合をするのは…何回目なんでしょうね』
分からない。ただ、きっと…この試合が。
男とペルヴェルシアの、最後の死合いになるのだろう。
男は彼女に言葉を返すこともなく、そんな事を思いながら。
準備完了の合図を審判に送る。
そして、ペルヴェルシアも。苦しさと寂しさが混じり合った様子を見せながら。
同じ合図をした。
準備が整って、進行役の声が響く。
ゴングが鳴って。
二人の闘いの火蓋は切られる。
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熾烈な剣戟が闘技場で繰り広げられる。
剣や籠手がぶつかり合い、砂が舞う度、観客の歓声が響き渡る。
互いの皮膚が切れ、金属音が鳴り響く。
ただ、お互いの命を奪わないように、配慮しながら。
お互いの心を折る為に、二人は必死に闘った。
そして、それが数瞬続いた後。あっという間に決着はついた。
ペルヴェルシアの剣が男の剣を弾き飛ばし。
一瞬の隙をつき、男の首筋に、その切っ先を向ける。
その瞬間、観客の声援は最高潮を迎え、観客たちは剣姫が自分の師匠の首を撥ねるところを見たがった。
しかし、彼女はその剣を振うことなく。切っ先を首に添えたまま。
自分の師匠だった人物に話しかける。
『…師匠、降参してください。旗を投げ、自分の負けだと。認めてください』
『私は多く望みません。破門を撤回してくれれば、それでいいです』
『それ以上は、何もしませんから』
けれど、男は首を縦に振らない。
降参もせず、ペルヴェルシアに言う。
お前が今までやってきたように。
同じ事をしろ、そして。復讐を完全に終わらせろ
ペルヴェルシアは苛立ち、もう一度男に怒鳴った。
『…私の復讐はもう終わりました。…ただ、貴方と仲直りしたいだけです』
『早く、降参して。…師匠!』
観客たちはいつまでも決着をつけようとしないペルヴェルシアを見て。
どよめき始め、彼女が早く蹴りをつける様に騒ぎ立てる。
誰かが叫んだ。
「早く殺せよ!」
「そうだ!早くしろぉ!」
観客たちのヤジはどんどんと大きくなる。
彼女は意にも介さず。男の降参を待ち続けた。
…観客が苛立ち、物が飛びそうな雰囲気に達した時。
男は彼女を見据え、ある一言を吐いた。
降参はしない。…俺は君を認めない。
…早くしろ、今までと同じように、やるべき事をやるんだ。
その言葉を聞いて、剣姫の動きはまた止まる。
ただ。そんなことはできないと。怒りから一転、縋るような言葉を吐き続ける。
『…降参してください。降参してくださいよ!…分かってよ!』
『私だって、こんなことしたくないんです!貴方を殺したくて此処に呼んだ訳じゃないんです!』
『ただ、白い旗を投げて!それで終わりにしましょうよ!』
『貴方はあの凡百の屑どもとは違うんです、ここで斬られて良い悪人じゃない!』
二人の会話は観客席には届かない。
ただ、痺れを切らした観客が。大きくコールをし始めた。
【やれ!早くしろー!】
【もう勝敗はついてるだろうが!さっさと次にいけよ!!!】
【【殺せー!やれ!首を刎ねろー!!】】
男は言う。
さぁ、やれ。やるんだ。
今までと同じように、お前が斬ってきた仇と同じように!
お前自身の意思で、お前の師匠の首を斬れ!
その時初めて、剣姫の手が震え、彼女の視線が揺らいだ。
彼女は、自分が何のために戦っていたのか分からなくなっていた。
愛する人に認められたくて、承認して欲しくて戦っていたはずなのに。
なぜこんなことになっているのだろうか?
拒絶され、自分を褒め彩した観客は罵声を浴びせてくる。
ただ、認められたかっただけなのに。貴方の名誉を回復させたかっただけなのに。
震える手足は、決断を下さない。
ただ、動けなくて。何も言えずに立ち尽くすだけ。
殺したくない、終わらせたくない。
だが、ここで負けを認めては。師匠から破門されたまま。
彼は自分を見てくれない。
呼吸が乱れ、彼女に一瞬の隙が生まれた。
そんな思考で、動かないでいれば。
男がふらつきながら、己の剣を掴む。
その時、少女は次に起こることにやんわりと気づく。
『…!…師匠、だめ、だめです!やめ…』
正気に戻った彼女は、男の握った剣を弾こうとするけれど。
止めるには一拍遅くて。
最期に。
男は彼女に視線を向けた。
…すまなかった。
そんな言葉だけを残し、男は自身の心臓を貫いた。
真っ赤な血液が飛び散り、どさりと砂を巻き上げ、目の前の大切な人が斃れる。
『…あ、ぁ…ぁ…』
その光景は、ペェルヴェルシアの目に深く焼きついて離れなかった。
…試合終了のゴングが鳴る。いつもだったら湧き上がっていた歓声も。今日は聞こえてくることはなく。観客たちは興醒めと言ったばかりに、白けた様子で少女と男の遺骸を眺めている。
『だめ、だめです…師匠、行かないで…いかないでよ…』
ただ、なんか自害した男を抱きしめ、譫言のように呟くペルヴェルシアに対して、奇怪なものを見る様な目を向けて、ゾロゾロと闘技場から出て行くのだ。
【つまんね〜終わり方だなぁ】
【クソ…損しただけだったな…】
【…はぁ、くだらな。そこら辺の路地でやってろよ…わざわざこんなとこで大々的にやらなくてよかっただろ…】
そんな風に悪態をつくものや、二人を愚弄する者もいた。だが、そんな奴らのことを気にする余裕は今のペェルヴェルシアにはない。
ただ、自分が大切なものを失った事実を突きつけられて。
少女は慟哭することしかできなかった。
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その後も…彼女は剣を持ち続けた。
だが、何か目的があるわけではない。
復讐も、見返すことも、褒めてもらうことも。
もはやどうでもよかった。
何の目的もなく、ただ一心不乱に戦い続ける。
昔の教えも忘れ、完全に我流になった構えを取り。
ひたすら闘技に身を投じる。
どれだけ勝っても、欲しかった承認はなく。
誰からも愛情を感じることはない。
ただ、彼女は自らの師が散った、あの瞬間の悪夢に魘されながら。
闘技場で、死に場所を求め続ける。
『師匠…私は…間違っていましたか?』
そんな、すでに答えの出ている問いを。
永遠に反復しながら。
戦闘描写ってなんでこんなに描くのが難しいんでしょうね。
色々な話を書くには避けて通れない道ですが…本当に難しい…。
また何か思いついたら書こうと思います。それでは!
ちなみに今回の名前の由来は、ラテン語のPerversion〔ペルヴェルシオ〕です。気になった人は調べてみてね!