北へ逝くために Smmer oil in back rooms 作:まだら模様
本来は夏油傑とscpなどを呪霊として描いてそれを操る的な作品を検討していたのですが、
こちらでもエンティティなどで書けそうだと思ったので
とりあえず見切り発車で投稿しました。
好評だったら続くかもしれません。
呪術廻戦、the back rooms共ににわか知識なのでガバガバ、こじつけ設定出るかもしれませんのでその点ご理解ください。
呪術高専に同志たちを引き連れて呪術界に宣戦布告した。
東京の新宿と京都にそれぞれ千の呪霊を放つ「百鬼夜行」の決行予告。
しかし百鬼夜行はあくまで呪術界上層部への目くらましであり、真の目的は警戒の緩んだ乙骨を殺して里香を奪うことであった。
同志たちが新宿で悟を足止めしている最中に高専へと乗り込んだ私は、彼のクラスメートを傷つけられてブチギレた乙骨と対峙。
彼の特級術師としての異常なポテンシャルと里香の圧倒的な力を前に互角の戦いを繰り広げた。
最後は特級仮想怨霊「化身玉藻前」及び切り札である極ノ番「うずまき」を発動し、里香に己全てを捧げることでブーストした乙骨と呪力で撃ち合い、決着をつけようと対峙。
今思えば、京都と東京に分散させた百鬼夜行の全てを分散させずに投入していた場合彼にも勝てていたのかもしれない。
しかし、高専時代の星漿体の護衛任務に着き、天内理子を守れなかった時。
任務により、山奥のとある集落を訪れ村人が呪術師の幼い少女たちを虐待し、檻に閉じ込める醜悪な光景を目にした時から歩みを止めることは出来なかった。
村人は「ここ最近の事件は彼女らの仕業だ」「やはり殺しておくべきだった」と喚くが、既に私にとってはそれらの妄言は猿の鳴き声でしか無かった。
生き方は決めた 後は自分にできることを精一杯やるさ
殺したければ殺せ それには意味がある
そう残して悟と別の道を歩んだ時から道は決まっていた。
根本を盤星教と同じとするある団体へと乗り込み、見せしめに幹部を殺害しその団体を掌握。
団体の名前を変え、それから約10年間呪いと金を集めながら潜伏した。
術師を見下す自分 それを否定する自分
どちらを本音にするのかは
君がこれから選択するんだよ
呪力を持たない非術師(一般人)を「猿」と侮蔑して呼び、「非術師を全員殺して呪術師だけの世界を作る」という壮大な目標を掲げ歩み続けた末に出会った特級術師乙骨憂太に従う特級過呪怨霊祈本里香の存在。
こちら側に引き入ればより目標へ進めると彼女を入手するべく行動した。
親に恵まれたな
だがその恵まれたオマエらが呪術も使えねえ俺みてえな“猿●”に負けたってこと
長生きしたきゃ忘れんな
覚悟を決めた彼は強く、私に張り合ってきた。
呪術に疎いとはいえ、腐っても特級術師。
戦いに戦いを重ねて最後は私もとっておきを使った。
…もうあの人1人で良くないですか
彼の異常なポテンシャルと里香の圧倒的な力を前にして
最後は特級仮想怨霊「化身玉藻前」及び切り札である極ノ番「うずまき」を発動し、里香に己全てを捧げることでブーストした乙骨と呪力で撃ち合い、決着をつけようとした。
(自らを生贄とした呪力の制限解除!!)
「そう来るか!女誑しめ!!」
「…失礼だな 純愛だよ」
「ーならばこちらは大義だ」
その結果打ち負け、私は右腕を失う重傷を負い敗北をした。
逃走中に親友であった五条に捕捉された時は、遂に詰みを悟ったよ。
あの時の私は、ある意味でやり通したと同時に残していくものへの罪悪感もあったのだと思う。
どこか憑き物の落ちたような表情で
「この世界では心の底から笑えなかった」と悟の前で言葉を溢した。
……はっ
最期くらい呪いの言葉を吐けよ
もう戻れないあの頃のような笑顔と共にそう溢し、夏油傑という「最悪の呪詛師」は祓われたのだった。
私が過去を思い出すような悟の表情を見て
様々な記憶が走馬灯として溢れかえった
高専で過ごした記憶、盤星教を作る過程で築き上げた家族の記憶、そして自ら殺した両親の記憶…
私は確かに非呪術師を猿と形容した、しかし本当に全ての者がそうだったのだろうか…
山奥のとある集落にいた112人は間違いなく猿であった。
周りと違うというだけで差別を行い、特別な力を畏怖とする対象として
醜悪な光景を作った奴らは人に値しないのだろう。
しかし高専時代の私は呪術師としての使命に忠実な「呪術師は弱い非術師を守るためにある」という考えであり、非術師の存在を軽んじる当時の悟とは意見の違いがあった。
紆余曲折あり、非呪術師は猿という考えにたどり着いたものの果たして家族まで殺す必要があったのか。
あの時、あの頃、確かに母と父と一緒に過ごし、生活し様々な思い出を共有して過ごした肉親をこの手にかける必要があったのか。
そう思うと、本当にあの時の行動が正しかったのかとつい疑問も浮かんでしまう。
あの時集落の件を警察に任せ悟、硝子と高専で過ごしていればまた違う結果もあったのではないかと…
そう考える私につい自嘲気味に笑ってしまった。
今更何を考えるのだと。
あの時、道を違えた時点で既に取り戻すことはできない。
だからこそ思う。私の家族はどうなったのかと。無事に生きてほしい。
そして悟、君とはー
そうして瞬間的に様々な思いを抱えて私の意識は地に沈んでいった…
「ん…ここは一体?」
そうして死んだはずの夏油は意識を覚醒させた。
目を覚ました夏油は周囲を確認する。
見渡す限りの入り組んだ黄色、黄色、黄色の空間。
そこに出口は無く、奥には永遠の闇が広がっていた。
沈みゆく意識の中で溢れかった過去の記憶、自分の在り方、あり得たかもしれない未来、家族のこと、そして最後の悟…親友の顔。
意識を覚醒させた夏油傑はこの時何を思い、抱え進んでいくのか
まだそれはこの出口の見えない空間のように何も分からなかった。
Summer oil
ーTHE BACK ROOMS Level 0ー
"The Lobby" (ロビー)
どのように次の階層に繋げていくか悩みます。
リクエストあれば是非。