そんなわけで先日のデビルハントは大勝利で終わった。
やばいぐらい儲かったってお父さんはしゃいでた。
社長さんも嬉しそうだったけど、手放しで喜ぶってほどでもないみたい。
「あんまり大勝ちしちゃうと次はもっとヤバい案件が回ってくるからね~。そろそろホントに人員不足なんとかしないとなあ……」
お父さんが所属している会社はここら一帯ではトップの戦果を出しているらしく、社長さんは周りから期待という名の重圧をかけられているんだって。「我々市民の安全と平和はキミたちにかかっているんだよ!」って感じに。そのせいで時には余所の零細デビルハンター会社が嫌がるようなイヤ~な案件も請け負わされるとか。
……とはいっても、最終防衛ラインってわけでもない。
いよいよとなれば政府のデビルハンターに丸投げすることもできる。
けどそうするにはちょっと結果を出しすぎたかなって社長さんは苦笑いしてた。
私にはピンとこない。
請けたくないなら断ればいいのに。
でもそんな単純な話じゃないのかな。風聞とか気にするんだろうね。大人って色々大変だ。
社長さん、フリーのデビルハンターでも雇うかなってぼやいてた。
お母さんはそんな社長さんを見かねたのか、ツテを探す程度なら手伝うよって約束してた。
私が思うに……あれやこれやと手伝っていくうちにいつの間にか手広く担当することになってそう。まあそれもいいんじゃない? って思うけど。別にブラック企業ってわけでもないだろうし。
……あ、デビルハンターって職業自体がブラックなのかな?
パワーちゃんは今回の件をうけて、毎日ちゃんと仕事をしてるか監視付きになってしまったらしい。
あの超広い担当地区がきっちり安全になるまで隅から隅までパトロールさせられるんだって。
ちょっと可哀想。
でもお父さんもお母さんも甘すぎるって言ってた。
「こんなん俺が日本にいた時ならクビだぞ、クビ」
「ソ連なら別室送りかな」
……だってさ。
別室って何だろう?
ひとまずこれで一段落。
周辺地域の悪魔も減ったから、家族でどこかに遊びに出掛けようって話になった。
お母さんは混んでない場所を希望して、お父さんは釣りを提案。私は皆が一緒ならどこでもいい。
というわけでそのまま釣り堀に行くことになった。
今は車に乗って向かっているところ。
「……え? 欲しい物はあるかって?」
「ああ。金が入ったけど使い道がねえんだよな」
「もしかしなくてもうちって結構お金持ってる方だよね?」
「まあまあ、な。共働きでデビルハンターもやってっから」
「うーん……。貯金したら?」
「してっけど、もし身バレしたら一発で消える金だろ? 何かに使っときてえ」
「お母さんは何か無いの?」
「現金化しておけばいいんじゃない?」
むう。夢がない。
お金持ちの定番といえば……なんだろう?
「高い時計を買う、とか?」
「安いのと性能同じじゃね?」
「宝石とか、ブランド物のバッグとか?」
「そういう趣味はないなぁ……。むしろ悪い人に目を付けられるリスクになりそう」
ちなみに上海とかだと高級品で武装しないと舐められるらしい。
マレーシアはそうでもない。
「家を増築するとか? プール付きみたいなやつ」
「楽しそうだけど今のウチに愛着あるしなぁ。それにあの辺鄙な村に豪邸できたら変だろ」
「じゃあ高級食材の豪華な料理を食べまくるとか」
「昔な、ステーキ毎日食ってたときがあってさ……一週間で飽きた」
「パーリィナイトにレッツゴー!」
「俺死にたくねえよ~」
「……もう寄付でもしたらぁ?」
それがいいかもな~、ってお父さんは呟いた。
例えば、村の周りの道をちゃんと舗装してもらったり、洪水対策に河川の整備をしてもらったり。周りの皆が幸せになれそう。
でもそういう公共事業となると政府が決めることだし個人でどうこうできる問題じゃないらしい。そもそもそこまでの大金なわけでもないんだって。
もっと常識的な範疇で考えなきゃいけない。
学校を作るための寄付とか、悪魔被害に遭った孤児への援助とか。そのあたりが現実的なラインなんだとか。
「でもよぉ、な~んか変な話だよな~。俺らが助ける側なんてよ」
「ま、いいんじゃない? 余裕がある分ぐらいは」
その後も車内で色々な案が飛び交った。
あ、そういえば、と私は思いだす。
最近スマートフォンっていう携帯電話が進化したやつが出てたんだ。ねだってみたけど難色を示された。テストでいい点とれたらね、だって。ケチじゃない? お金あるのにさ。ケチケチケチ。
釣り堀に到着した。
広大な湿地帯に、掘っ立て小屋と溜め池がいくつか並んでいる。
お父さんはテンガロンハットにサングラス、首にタオルを引っかけるという謎の釣り人スタイルで車を降りた。肩には自前の釣竿を引っ提げて料金を払いに行く。
私とお母さんは何も持ってないからレンタルだ。
今日は快晴。
どこまでも抜けていくような青空にもこもこした雲が浮かんでいる。
お母さんと二人、前に釣りをしたときのことを振り返った。
「確かお母さんは見てただけだったよね? 苦手だったりする?」
「ううん。前はエリも小さかったし、一緒にわいわいやるのも好きだから」
「そっか。今日は競争だってお父さん言ってたけど、どう? 自信ある?」
「久しぶりだからね~。何でもありなら負けないけど」
「そうなの?」
お父さんはすぐに戻ってきた。
借りてきたロッドを受け取って、溜め池に面したパイプ式の大型テントの下に陣取った。
テントはいくつも横並びになっていて、若者の集まりだったり、家族連れだったり、たくさんの人が釣りを楽しんでいる。
テントの下に荷物を置いて、陽の下にでた。
眩しい。
日焼けしそうって思ってると、お父さんが後ろから麦わら帽子を被せてくれた。
「よーし、早速始めっか。エリはやり方覚えてるか?」
「前はルアー釣りだったよね?」
「今日も同じだ。分かんないとこあったら教えるよ」
「うん。……ところで、一位になったら特典とかあるの?」
「もちろん! 三位に命令できるぜ~!」
「ええ~。そういうやつ~?」
「命令ってどんなの?」
「まあ聞けよ。初めにこの紙にみんなで好きな命令を書いてな、こっちの袋に入れとく。で、一位が決まったらおみくじみたいに引く。書いてある命令を三位がやる」
「それって……王様ゲームみたい」
「いっぺんやってみたかったんだよ」
「別にいいけど、家族でやることかなあ?」
だって、もし『三位は二位とキスをする』とかだったらどうなるの?
大して盛り上がらないよね。
王様ゲームって同じ立場の若者がやるから面白いと思うんだけど……。
「そういうわけで命令を書いてくれよな~」
どうしよう。
手渡されたこの白紙に何を書くべきか。
どんな記述問題よりも難しく思える。
真っ先に思いついたのは、『一位にスマホを買ってあげる』だった。
けど自分が負けたらとんでもない出費になっちゃうよ。何が悲しくてお小遣いをはたいて自分が欲しいものを親に買ってやらねばならないのか。
唸っていると、お父さんは初めから決めていたのかパッと書き終えてしまい、お母さんもさっさと袋に入れてしまった。
むむむ……。
考えに考え、一つの案を書いて袋に入れた。
「制限時間は二時間な。ルールは釣竿を使って普通にやること。特にお母さんはダイナマイト漁は禁止だかんな」
「やるわけないでしょ~。こんなところでさぁ」
「じゃいくぞー? よーいスタート!」
勝負が始まった。
家族三人、横並びになって釣竿を振る。
静かに揺れていた水面にルアーが着水し、沈んでいったのを確認してから竿を持ち上げる。ルアーを浮かせたら、今度は自然に沈むのを待つ。
リフト&フォールというやり方だ。こうやると弱った小魚が泳ぐような動きになるらしい。水底で待ち構えている魚が落ちてくるルアーに食いつくんだって。
とはいえすぐに釣れるものでもない。
釣りはじっくり待つものだ。
暖かな陽気の下でのんびり糸の先を探った。
「ねえねえ、中等学校でどんなクラブに入るかなんだけどね」
「ん」
「どんなクラブでもいい?」
「エリがやってみたいことでいいんじゃない?」
「悪魔関係なんだけど」
「ええ~。デビルハント?」
「ううん。悪魔研究会」
「どうして?」
「スポーツ系でもいいんだけど、ひとまず悪魔についてちゃんと知っておきたいなって。だって将来どこでどう働いてたって悪魔にいきなり会う可能性があるわけだし」
「それは……そうだね」
「まずは役に立つこと抑えときたいかなって。それで悪魔研究会。どう?」
「ちなみにそこってどんなことをやってるの?」
「悪魔の歴史を調べてく感じみたい。過去に出現した悪魔の特徴や各国の悪魔事情? 傾向とか対策とか、好きなテーマを決めてレポートにまとめるんだって」
「ふぅん。思ったよりまともそう。もっとカルトな感じかと思った」
「黒魔術みたいな?」
「そうそう。ほら、最近もあったでしょ。キャベツ教」
「あ、それとは無関係って言ってたから大丈夫だと思うよ」
「だったらいいけど」
「おっ――きたきた!」
最初に動いたのはお父さんだった。
竿先がぴくぴくと震えている。
お父さんは敢えてすぐには合わせない。
その様子を私とお母さんは息を潜めて見守った。
再び、はっきりとした引きがきた。
お父さんはにやりと口元を緩めて竿を立てた。
水面が割れて銀色の魚影が現れる。
「やったぜ!」
「お~、最初はお父さんかあ」
「やるねー」
魚は力強く抵抗したものの網に収まった。
尾をびちびちと打つたびに陽光を跳ね返している。
「俺、もしかしたら天才かもしれねえ」
「はいはい」
まずはお父さんのリード。
均衡が崩れると負けてられないとばかりに胸に熱が灯るようだ。
「そういえば釣った魚の数が同じだったらどうなるの?」
「そん時は大きさで決めっか。今のヤツは…………大体40㎝だな」
私も大きなヤツを釣らないと。
そんな想いに駆られていると、嘲笑うように隣の釣り糸に反応があった。
今度はお母さんだ。
「わっ。釣れた~!」
「ほ~、やるじゃーん。ほとんど俺と同じ大きさだ」
「ムムム……」
ま、まずい。
私だけ釣れてない。
釣竿を持つ手に力がこもる。
でもルアーが自然な感じに落下していかないと魚は食いつかない。
小魚の動きを再現しようと意識を集中していると……すぐ近くから声をかけられた。
「なあなあキミたち、素人かい?」
浅黒く日に焼けたおじさんが傍に立っていた。
にこにこと笑みを浮かべ、私たちのエリアに足を踏み入れている。
「テンションのかけ方が甘いねえ~。おじさんが教えてあげようか~?」
こ、この人は、もしかして――『教えてあげるよおじさん』だ!?
噂で聞いたことがある。頼んでもいないのに知識や技術を披露したり、アドバイスと称して口出ししたりするおじさんだ。野外で大人の趣味に興じているとどこからともなく現れるってハナシだけど……実在してるんだ!?
「え、ええと……結構、です。間に合ってますんで……」
「こらエリ、失礼なことを言うんじゃない。このおじさんは地縛霊なんだよ。過去にこの釣り堀で死んだおじさんの霊なんだ。成仏できてないだけなんだ。仕方ないんだ」
「何それ、こわ……」
「し、失礼なヤツだな」
おじさんはしかめ面で去っていった。
お父さん、スゴイな。
と思ったのも束の間、すぐに第二の教えてあげるよおじさんが現れた。
ツナギを着た小太りの中年男性が粘着質な視線をお父さんに向けている。
「グヘヘ。兄ちゃん、いい身体してんねえ~。おじさん釣られちゃったよぉ」
「なんだぁ、おっさんも幽霊かよ?」
「そうだよ~、おじさん悪霊なんだ~。キミに成仏させてほしいな~」
「はぁ? どうやってだよ?」
「向こうの物陰で一緒に竿を立てて振るんだよぉ。ぶぅんぶぅんってさ、振り合いっこしようねぇ~」
「コ、コワイ」
得体の知れなさに私とお父さんが慄いていると、お母さんがすうっと間に割って入った。
瞼をひくつかせながら近付くと、竿おじさんは「おひいっ」って甲高い鳴き声をあげながら逃げていった。どうやら女性は苦手らしい。
「ったくよ~、どうなってんだよこの釣り堀は。落ち着いて釣りもできねえぞ……」
「――なぁキミたち、親は居ないのか?」
「またかよお~! もおお~~!」
第三の教えてあげるよおじさんが現れた!
「……いや、すまない。キミが成人とは思わなくてね。子どもだけで危ないと心配になったんだ」
丁寧に謝られ、お詫びにと未開封のジュースをいただいた。
……優しいおじさんだった!
「いい人もいればアブない人もいる。当たり前だよね」
「そうだな。偏見は良くないぜ」
「……もし、そこな麗しのお嬢さん。私の名前はダンディの悪魔。少女好きが高じて政府のデビルハンターに追われているが、とりあえず貴女とお茶したい」
「――おらあっ!」
「ぎょわあああ!」
ぶっ飛ばされた悪魔おじさんを眺めていると、お母さんが短く声をあげた。
振り返ると二匹目を釣り上げたところだった。
や、やばい。
おじさんたちに気をとられている場合じゃない。
ロッドを振り直して、一つ深呼吸。
集中力はすっかり消え失せてしまったけど、おかげで肩の力は抜けていた。とりあえずって感じに糸を垂らしていたら私もすぐに釣り上げることができた。
白い鱗に金色の目をした美しい魚。バラマンディと呼ぶらしい。
「…………45㎝!」
「おお~、やったな!」
「すごーい! 一番大きい!」
なんだか照れくさいような誇らしいような気分になってくる。
そこからは三人とも順調に釣果を増やしていった。
基本的にはお父さんが安定してトップを走っていたけど、私にも運が向いてきた。ヒットが続く。五匹目、六匹目……あと一匹でお父さんと並ぶ。
残り時間、十分。
どうせなら一位を取りたいって思った。
その時、私の糸に反応があった。
勢いよく水中に引っ張られてロッドが限界まで反り返る。慌てて腕を引きこんだ。油断すると身体ごと持っていかれそう。
「あっああ~っ!? やば!」
「離すなよエリ!」
お父さんが私の手ごとロッドを握りしめる。
二人で重なって支えるとすっぽ抜けそうだったロッドがガッチリと固定された。
これならイケる!
……と思ったのも束の間、私の目に信じたくない光景が映った。
「さ、竿がっ! 折れちゃう~!」
力と力の引っ張り合いにロッドのしなりが凄いことになっていた。
どうにかしないといけないけど対処法は見つからない。みしみしと不吉な音が聞こえてくる。今にもボキリと折れてしまいそうなのに離すわけにもいかなくて祈ることしかできない。
悲惨な未来を予感した、その時――外野から救いの声が届く。
「力で対抗するな! 反発を吸収するんだ!」
「あ、あなたは! ……教えてあげるよおじさん!?」
「持久戦に持ちこめ! 柔軟に竿を動かして主導権を握るんだ!」
「わ、分かった!」
実はよく分かってないけどきっと『柔よく剛を制す』みたいなことだよね!?
お父さんと二人、ロッドを握りしめて水面下のモンスターと戦った。パワフルな引きに抗わず、かといって逃がしもしないよう右に左に引き流す。持っていかれそうになるたびに踏ん張って、どうにかイニシアチブを取り戻した。これが持久戦? 合ってるかな!?
お母さんの応援に励まされながらひたすらロッドと格闘する。
張力のバランスを取るのに苦戦していると、周りのお客さんがなんだなんだと集まってきた。誰かが口笛を吹いてはやし立て、背後のほうから「お姉ちゃん頑張れ~」と幼い子どもの声がする。
超~恥ずかしい!
恥ずかしいけど、なおさら負けるわけにはいかなくなった。勝たなきゃバツの悪さまで味わうことになる。
痺れた腕をくの字に力む。手指の中にある竿がジリジリとミリ単位で離れていこうとするのに必死で抗った。
負けたくない。負けたくないけど、これ以上どうしたらいいか分からない。
その時、対岸から新たな声援がかけられた。
「少年、もっと気張るんだよぉ! 張りつめた筋肉、滴る汗……いいゾ~!」
「さ、さっきの怪しい竿おじさん!?」
作業着のおじさんが恍惚とした表情で両手を大きく振っていた。
更に、隣のテントからも、
「この引きはおそらくグルーパーだな。潜ろうとするからタイミングを見て引き上げたほうがいい」
「や、優しいおじさん!」
更に更に、反対側のテントからも、
「おお、少女よ! 尊きローティーンのみが持ち得る一瞬の煌めきよ! キミは今誰よりも美しい!」
「悪魔のおじさん!」
野太い声援を一身に受けて私は心の中で叫んだ。
どうしてこんなにおじさんが集まってくるの~!?
もう何がどうでも構わないから一秒でも早く終わらせたい!
活力の全てを振り絞り、恥も外聞もなく身体ごと竿を振り回す。顔が真っ赤になっている自覚はあるし髪が頬に貼りついているのも分かってる。
それでも負けるよりは、長引くよりはマシだった。
さっさと望む未来を釣り上げる!
ロッドを左右にしならせ、リールを回し――
「やった……!? フィ~ッシュっ!」
「おおお~! すげえなコレ!」
「でか~!?」
怪魚だった。
泥色の迷彩模様に黄色の斑点をまとった大型の魚が暴れまわっていた。
魚のくせに流線形からは程遠く、ゴツゴツしたヒレに発達した下顎が怪獣みたいだ。
「……150㎝!? でか~~!」
コンテナの中で跳ねている姿を見てもまだ信じられない。
こんな怪物を私たちが獲ったんだ。
大人も子どもも集まって思い思いの言葉を交わしていた。お父さんたちもしきりに何かを私に言っていたけどほとんど耳に残らなかった。
何かこう、上手く言えないけど、自分にはできないと思いこんでいたことが思いがけずできてしまった衝撃に胸のどきどきが収まらなかった。
私一人の力じゃない。皆でやればできるんだって。
その後は優しいおじさんがカメラを持ってきて周りの人たちと記念撮影をした。
私たち家族が真ん中で魚の入ったコンテナをトロフィーみたいに抱え、周りは近場のテントのお客さんたちが囲んだ。
そんなに大事かな? って思わないでもなかったけど、ちゃんと理由もあったんだ。後から知ったけど釣った魚は溜め池のヌシって呼ばれてるヤツだったんだって。
キャッチアンドリリースだったけど私の記憶にはしっかり焼きついた。
のちの話。
勝者が得られる特典……王様ゲームみたいなやつは有耶無耶になった。
あの魚は誰か一人で釣ったわけじゃないからね。決着はまた次回。
あと最後。どんな命令が書いてあるのかってお母さんが覗いたんだけど……。
「何これ? エリが引いたらどうするつもりだったの?」
「エリがやってもいいじゃん? 俺が引いたら俺もやるつもりだったけど?」
……お父さん、何を書いたのかな?
見せてくれなかったからちょっと気になる。まあいいけど。
私の命令?
私はね、『一位のひとのために次のお出掛けの企画を考える』って書いたよ。
また皆でどっかに行きたいな。
あ、変なおじさんが出没しないとこ、ってのは絶対条件で。