結婚式の準備をしたり、昼飯を食べたり、色々とやるべき事を済ませた奏太とあおい。
「そういえば…かーちゃんのサインまだ大事に飾ってあるんだね」
「当たり前でしょ!マイちゃんだよ!?家宝だよ!?」
え?これ家宝なの?このサインすぐに手に入るけど…
母親のサインを見て思い出したが、あおいと母親を初めて会わせた時は大変だった…
△▼△
あれは…高3になった時のゴールデンウィーク前の事だった気がする…
「奏太~!あおいちゃんといつ会わせてくれるの?」
母親からの唐突な質問に飲んでいたお茶を吹きそうになった。
「ブッ!いきなりなんだよ!」
「だって…ママ会いたいんだもん…!」
だもん…!ってアンタ…いくつだよ…その口調が許されるのは…若い子だけだぞ…
「アンタね…ママが若くないって言いたいの…?」
心の声を読まれた…
「人の心を読むな…!」
「ママの事を見てみなさい!肌の艶!シワの無い顔!スラリとした手足!引き締まった腹筋!そして…」
かーちゃん自画自賛している…次は何を言うんだ?
その時、舞は着ていたシャツとブラジャーをブチブチ!っと千切りながら、ボロン!と胸をさらけ出す。
「この自慢の巨乳!垂れてないのよ!」
「うわ~!!!胸を出すなぁぁ!!」
何で俺は母親の胸を見なくてはならないのか…確かに形は綺麗だし、垂れては無いと思う。だがこれが母親の胸なので興奮はしない。
「しかもね!ここの色もピンクで…」
「もうやめろ!!」
母親の頭をペチンと優しく叩き、正常な状態にさせる。
「いやいや…こりゃ失敬…」
「ったく…暴走すんなよな…」
この暴れん坊将軍にあおいを会わせられるかよ…
△▼△
「というわけで…会ってみない?」
あおいを母親に会わせることにした。そのため、あおいに会ってみたいか確認をしてみる。
「穏やかじゃな~い!!ぜひ、会わして!」
デスヨネ…アイドル博士がレジェンドアイドルに会わないって選択肢は無いよね…
「じゃ、じゃあ…今週の土曜日に俺の家で!」
「あのマイちゃんに会えるんだ…!色紙持っていかないと!」
あおいが1人で、あれが必要、これが、それが、と慌てている。
「色紙は俺んちにあるから…って聞いてないか…」
1人で盛り上がっているあおいを見て、コーラを飲む。シュワシュワと喉を駆け抜け、甘みが口に広がる。
「本当に大丈夫だろうか…」
色々と心配である。
△▼△
当日
「どうしよう…緊張して手が震える…」
「大丈夫だって…」
あおいは、朝からこれしか言ってない。家に来たことあるからお迎えなんていらないと思っていたが、朝早くから『助けて…震える…』って言うから迎え行ったら発狂してた。流石のいちごちゃんも驚いていた。
「ついたぞ」
「いよいよ…だね…!」
「ただいま~!」
ガチャっと玄関を開けると、母親が目の前に立っていた。
「かーちゃん、あおい連れてきたよ」
「お、お邪魔します!!」
あおいを紹介しようと玄関に入れる。中々話さない母親に2人して心配になる。
「ん?かーちゃん?」
「マ、マイちゃん…?」
「ハ、ハハハハ、ハジメマシテ…カナタノハハデス…」
お前も緊張してたんかい…!
「奏太くんとお付き合いしている霧矢あおいです!」
「本物のあおいちゃんだ…!」
「本物のマイちゃんだ…!」
「「サインしてください!!」」
2人とも同時に色紙を出す。まるで漫画みたいなシチュエーションだ…
「喜んで書かせていただきます!」
母親は慣れた手付きで、あおいの色紙にサインをする。初めて見た。母親のサインなんて。母親がペンを握っている時って晩飯の材料をメモしてる時や暇潰しで買ってるクロスワードをやってる時なのだ。これが母親のサインなのか…
「これが伝説のマイちゃんのサイン…!穏やかじゃない!」
「穏やかじゃない!いただきましたぁぁ!!」
母親がホストみたいなコールをした。なんとも厄介なオタクだこと。
「それじゃ…お母様の色紙を書かせていただきますね!」
あおいも、慣れた手付きでサインを書く。この光景は何回も見ている。あおいは、サイン済みの色紙を母親に渡す。
「お待たせしました!」
「あおいちゃんのサインだ…!いつもイケナイ警視総監見てます!」
「ありがとうございます!私もマイちゃんのライブをDVDで見てます!」
「えー!?ほんと!?嬉しいな…えへへ!なんとまぁ…素敵な胸をお持ちで…」
ん?母親の口から変な言葉が聞こえたぞ?
「そ、そうですかね…///」
あおいは、胸を褒められたのが恥ずかしかったみたいで下を向いた。その瞬間、母親が両手であおいの胸を触ろうとしているのを見逃さなかった。
「はい!ストップ!」
「クソ…!バレたか…!」
「それ…セクハラですよ…母上…」
「本物のあおいちゃんを目の前にしたら…つい…」
「これは逮捕ですな…」
危なかった…犯罪者が目の前で爆誕するところだった。
「あおい…ごめんな…変な母親で…」
「マイちゃん…本物…!握手してください!」
あれ?あおいの目がキラッキラッに光ってる。
「え?握手?いくらでもするよ~!」
ガァッ!と手を握ってきたあおいにビックリする母。
「ちょっ…力つよ!…」
「やったー!マイちゃんと握手できたぁ!!!」
握手している手をブンブンと上下に振る。
「あぁ~!あぁ~!吹っ飛んじゃう~!」
「あ!ごめんなさい!つい…嬉しくて…///」
俺は、目の前で何を見せられてるのだろうか…
「早く2人とも中に入ろ…」
「そうね!さぁ!あおいちゃん入って!」
「お邪魔します!」
やっと中に入った…無事に1日が終わることを祈る…
△▼△
2人の興奮も収まったので三人でお茶をしている。
「奏太が迷惑かけてない?」
「全然!いつも私を支えてくれて嬉しいです」
「何かあったら叩いていいからね!」
「はい!」
「あおい…」
何かあったら叩くんだ…
「あの…お母様に質問が…」
「何かな?」
「なんでアイドルやめちゃったんですか…?」
いきなりぶっ来んできたな…俺も気になる
「そうだよ…かーちゃん人気だったんだろ?この前TVでも言ってたよ」
「やっぱり…気になるよね…別に言いづらい事じゃないんだけど…実はね…」
「「実は…」」
あおいと俺は固唾を飲む。
「ママ…病気だったんだよね~!いや~お恥ずかしい!」
「え?」
初耳だぞ…
「網膜剥離になっちゃったんだ…しかも病院に行くの遅くって…もう治ってるんだよ!でも後遺症で視力元に戻らないし…前が見づらくて…パフォーマンスも満足いかなくて…限界だったんだ!」
「なんで…網膜剥離なんか…」
あおいは、驚いて両手で口隠している。
「レッスン中にね、転けたのよ!それで転けた先にテーブルがあったんだよね!左目をゴチン!ってぶつけちゃったのよ!」
「それで…網膜剥離ってことね…」
「いや~情けないよね!」
「今もアイドルやりたいですか…?」
あおいが真剣な眼差しで質問をする。ここまで真剣なあおいは珍しい。
「出来るのなら…満足いくパフォーマンスをして、力を出し尽くして引退したかったね…」
「そうですよね…」
「ヒメちゃんから聞いてないの?」
「学園長からは何も…」
「ん?かーちゃん織姫学園長しってんの?」
「当たり前よ!同期みたいなもん!」
「えー!!!そうなの!?」
「そうよ!あの時は…ほぼ毎日、ヒメちゃんとミヤちゃんと遊びに出掛けてたっけ…懐かしいな…」
「ミヤちゃん?前にあおいの授業を受けた時に聞いたな…」
「引退理由はそんな感じよ!」
「失礼なことを聞いてすみませんでした」
あおいが母親に頭を下げている。
「そんな!謝ることないよ!私なんて息子に黙ってたくらいなんだから!謝るのは私の方だよ!」
「かーちゃん…なんで俺にその話してくれなかったんだ?」
息子なのに知らなかった。なんか気持ちがモヤモヤする。複雑だ。
「アンタは、優しい子だから。この事知ったら私の為にやりたい事我慢して支えようとするでしょ。だから目の事、隠しておいた方が奏太のやりたい事やらせてあげられるでしょ!しかもパパが仕事でいないでしょ?不安にさせる訳にはいかなかったの…」
「だけど…」
「だけどもクソもないわよ!ママはね!強いのよ!でも困った時は助けてね…」
「それはもちろん!」
「さぁ!暗い話は止めて…スキンシップを取って仲良くなりましょ~ね~!」
ヒュン!と母親が消えた。
「あれ?何か胸が…んっ…///」」
あおいが隣で変な声出してる。
「あ!!!おい!人の彼女に何してんだ!!」
「チッ!バレたか…」
母親があおいの胸を揉んでいた。
「ほら!揉むな!」
「やっとあおいちゃんの揉めた…!」
「ごめんな…あおい…」
「大丈夫だよ!少し驚いちゃった!」
「もぉ~!かーちゃん謝って!」
「あおいちゃん…ごめんね…おろ?」
おろ…?母上変な声を出すな。
「ブラが外れてる…なんでだろ…?」
母親の巨乳がバイン!バイン!揺れてる。まさか…!
「お母様…私も…ごめんなさい…」
「まさか…あおいちゃんが…この一瞬で外すなんて…!」
「マイちゃんのお胸を触ったらご利益あるかなって…」
「いくらでも触って!!」
似た者同士って事か…
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「お義母さん…明日の結婚式大丈夫かな?」
「ボロ泣きだろ」
「この前、ウェディングドレスの試着した時ですら大号泣だったもんね」
「あと…らいち君も泣きそう…」
「らいちね…『あおい姐さん!お幸せに!』とか言って泣いてそうだよね?」
「想像つく…」
「らいちも早くノエルちゃんと結婚すればいいのに…」
「お互いのタイミングを見ているんだろね」
「次は…私の家に行った時の話でもする?」
「お!懐かしいな…!」
アイカツ!アンコール稼働しましたね!
蘭ちゃんのソレイユコーデはコンプしました!
あかりちゃんのアンコールレアも出て満足!