銀河英雄伝説 〜無能なる俗物が勘違いで英雄に祭り上げられ、気づけば貴族連合盟主としてラインハルトと雌雄を決する件について〜 作:斉宮 柴野
大義も、政治も、外圧もすべて承知の上で、
それでも残るのはただ一つ。
「どちらが帝国を背負うのか」
数百万の命を救うための決闘。
そして、己の器を証明するための戦い。
銀河史上、最も贅沢な兄弟喧嘩が始まる。
超光速通信ホットライン
分割された巨大なメインスクリーンの左側には、アルブレヒト・フォン・ファルケンハイン元帥。対する右側の画面には、ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥。
全宇宙の運命を握る二人の最高司令官による、暗号化なしの公開ホットラインが、今まさに繋がったところである。
「よう、ラインハルト。……悪いな、こんな忙しいところを呼び立てて。ご飯中だったか?それとも昼寝の最中だったかな?」
「構わないさ。兄上と俺の仲だ。食事も睡眠も十分に取っている。……で、何の用件だ?ついに要塞の備蓄が底を突いて、降伏でもしにきたのか?それとも、そちらのワガママな貴族どものお守りに疲れて、泣きを入れるつもりか?」
ラインハルトは少しだけ表情を緩め、皮肉たっぷりに応じる。
「いやいや、うちの要塞は食料庫だけは無駄に充実していてね。昨日なんて最高級のキャビアの山盛りが出たくらいだぞ。お前こそ、レンネンカンプに補給線を荒らされて、ひもじい思いをしているんじゃないか?お腹が空いて泣いているなら、パンの耳くらいなら宇宙宅配便で送ってやってもいいぞ?」
「相変わらず減らず口を叩く男だな、兄上は!こちらの備蓄は十分に余裕がある。パンの耳など不要だ!そもそも、そんなつまらない挑発をするために、わざわざ全回線をオープンにして通信を繋いできたわけではないだろう?もっと建設的な話をしたらどうだ」
「そうだな……積もる話は山ほどあるのだが。たとえば、お前のところのピンク色の暴走娘が、うちの要塞の壁に穴を開けて、修理費がいくらかかると思っているんだとか、オフレッサーのおっさんが真っ二つになったとか、色々と愚痴りたいことはあるが……まあいい。単刀直入に聞くぞ」
アルブレヒトは画面越しのラインハルトの蒼氷色の瞳を真っ直ぐに見据える。
「お前、銀河が欲しいのか?」
そのストレートな言葉に一瞬だけ完全に思考を停止させる。
「!!……全く、敵わないな、兄上には。そんな子供にオモチャが欲しいかと聞くようなトーンで、宇宙の覇権について尋ねる人間がどこにいるのだ」
呆れたように苦笑し、しかしすぐに真剣な顔つきに戻る。
「欲しいとも。誰よりもな。この腐りきった銀河を根本から作り直し、新しい時代を築くためには、俺が頂点に立つしかない。そのためなら、どんな犠牲も払う覚悟はできている」
「前に言ったのは誰にだったか……ロイエンタールだったかな。所詮この馬鹿げた内戦は、大義名分だの門閥貴族の腐敗だのと言っているが、根本を突き詰めれば、俺とお前、どちらが帝国を統べるのか?という『個人の戦い』に過ぎないんだよ。俺か、お前か。ただそれだけだ。歴史で言うところとカエサルとポンペイウスみたいなもんだな。わかるか?」
「また古い話を……。そんな古代の地球の歴史など持ち出さずとも、わかるさ。随分と全宇宙の皆を巻き込んで、盛大な兄弟喧嘩をしてしまったが……これも覇道を進むためには避けては通れない道だ。俺は後悔などしていないぞ」
「だろうな。だが、このままダラダラと戦っても、俺の勝ちは全く揺るがないが……」
わざとらしく勝ち誇ったような態度を見せる。
「俺の勝ちだ!訂正しろ、兄上!優位に立っているのは私の方だ!たしかに補給線は少し荒らされているが、戦力差や士気においては我が軍の方が圧倒している!貴族どもの烏合の衆と一緒にしないでいただきたい!」
噛み付くように反論する。
「ふん……相変わらず負けず嫌いなツンデレめ。まあ、どっちの勝ちでもいいが、とにかく、このまま真正面からまともにやれば、お互いに致命傷を避けるために無駄な時間がかかる。それは変わらん事実だろう?」
「たしかにな。……お互いに決定打を欠いている。俺がガイエスブルクの強固な装甲をぶち破るには時間が足りないし、兄上が要塞から打って出てこない限り、こちらから完全に息の根を止めることは難しい」
ラインハルトも渋々ながら現状を認める。
「それに、これ以上モタモタしていると、フェザーンに居座っているあの借金踏み倒し強盗のヤン・ウェンリーに、寝首を掻かれるかもしれないからな。あいつ、トンデモ理論を振りかざして宇宙港を占拠しやがった。天才か、あいつは。俺もその屁理屈を借金の取り立ての時に使いたいくらいだ」
「ヤン・ウェンリーめ……!あの男の存在が、全ての計算を狂わせている!フェザーンを抑えられた今、我々がここで共倒れになれば、帝国そのものが同盟の属国に成り下がる危険すらある。それは絶対に避けねばならん!」
「だから……俺とお前で、サクッと決闘しよう」
「な?!」
ラインハルトの顔が、驚愕で引きつる。
「それが一番手っ取り早いだろう?余計な兵器も使わないし、無駄な血も流れない。おまけに予算も削減できる。こんなエコでクリーンな解決策、他にないぞ」
満面の笑みで親指を立てる。
「ば、ばばば、バカなことを言うな!正気か兄上!兄上と白兵戦など、この俺が勝てるわけがあるまい!その異常なパワーで、俺を物理的にひねり潰す気か!つい先日、オフレッサーとマルガレータ嬢が凄惨な怪獣大決戦を繰り広げたばかりだというのに!俺は艦隊指揮官だぞ!格闘技のプロレスラーではない!」
姉のアンネローゼの前では常におすまし顔の彼も、アルブレヒトの冗談には素で反応してしまう。
「おいおい、誰が俺とお前でパンツ一丁になって取っ組み合いの殴り合いをしようと言ったんだよ。お前のその綺麗な金髪を俺がむしり取ったら、後でアンネローゼ様にどんな恐ろしいお仕置きを受けるかわかったもんじゃない」
苦笑しながら手を振って否定する。
「ち、違うのか?決闘と言えば、普通は剣か銃を使った一騎打ちを想像するだろうが!」
「いや、そうでなくて。お互いに『一個艦隊同士』の決戦だ。艦隊を使った、純粋な戦術と指揮能力だけの勝負。他の部隊は一切干渉しない。俺とお前の代理人による、宇宙規模の代理戦争みたいなもんだ」
「一個艦隊同士の決戦……。分艦隊司令に誰を出してもいいのか?」
思考を戦術モードへと切り替える。
「ああ、誰を出してもいいぞ。キルヒアイスでもビッテンフェルトでも、なんならお前自身が出てきてもいい。最高の布陣で来い。出し惜しみはなしだ」
「そういうことか……。艦隊決戦での決闘か。確かに、それならばヤン・ウェンリーに付け入る隙を与えずに、短時間で白黒つけることができるな」
顎に手を当てて納得する。
「ルールは単純だ。条件は一つ。負けたほうが、勝った方に無条件で従う!何があってもだ。俺が負ければ、俺はお前にひざまずいて全軍を明け渡す。お前が負ければ、俺の部下として大人しく働く。……生き残れば、だがな」
アルブレヒトが鋭い視線を投げかける。
「……………面白い!!」
かつてないほどの強烈な闘志の炎が燃え上がる。彼の口元には、不敵で、ひどく好戦的な笑みが浮かんでいる。
「受けて立とう!!兄上がそこまで言うなら、このラインハルト・フォン・ローエングラム、逃げるわけにはいかん!最高の布陣を用意して、兄上のその余裕の顔を歪ませてやる!兄上を超えるのは、今この時だ!」
「よし、交渉成立だ。細かい日時と場所の座標は、後でオーベルシュタインとロイエンタールで詰めさせよう。じゃあな、首を洗って待ってろよ、金髪の孺子」
メインスクリーンがブラックアウトし、司令室に静寂が戻る。
「……アル様。正気ですか?いくらなんでも無茶苦茶です!今の戦力差と、このガイエスブルク要塞の絶対的な防御力があれば、時間をかけて力で押しつぶすことで、確実に、そして圧倒的に勝つことも可能です!わざわざ一個艦隊同士の決戦などという、勝敗の読めないギャンブルのようなリスクを負ってまで……」
通信が終了した直後、アルブレヒトの後ろに控えていたアナスタシアがが声を荒げて詰め寄る。
「まあ落ち着けよ、アナ。力で押しつぶすって、お前はプレス機か何かか?確かに持久戦を続ければ俺たちは勝てるだろうさ。だがな、それでも犠牲は大きすぎるんだよ。数百万の兵が死ぬ。家族を失い、泣き叫ぶ者が宇宙中に溢れ返る。……そして何より、その激しく消耗した隙を、絶対に同盟のヤン・ウェンリーに突かれる。あいつはもう、フェザーンという俺たちの喉元に刃を突きつけている状態なんだぞ?俺たちが内戦でボロボロになったところを、あの借金踏み倒し男が『平和維持軍です』とかふざけた名目で侵攻してきたら、帝国は本当に終わる」
アルブレヒトの言葉には、いつもの怠け者の冗談ではない、切実な危機感が込められている。
「だからこそ、被害を最小限に抑え、最速でこの内戦を終わらせる必要がある。日程が決まれば、すぐにミッターマイヤーやケンプたちを、フェザーンとイゼルローンの回廊の防備に回るように手配するんだ。……俺たちが一個艦隊同士の決闘で決着をつけた瞬間に、帝国は再びラインハルトか俺の下で一枚岩に戻る必要がある。ヤン・ウェンリーに対抗するための、完全な臨戦態勢にな」
「分かりました……。理屈は理解できますが、本当に、男の人って……どうしてこう、すぐに物事を勝負事や決闘で解決したがるのでしょうか。面倒くさい生き物ですね」
深くため息をつきながら、肩をすくめる。
「……そう言いつつ、お前も内心では戦いたいんだろう?さっきから口角が上がりっぱなしだぞ?笑いが隠せていないぞ、この戦闘狂め」
「……バレましたか」
アナスタシアがハッとして、慌てて口元を両手で隠す。しかし、その瞳の奥には、これから始まるであろう最高の死闘に対する、隠しきれない歓喜の光がチカチカと瞬いている。
「ふふ、ごめんなさいアル様。でも、心躍りますね。……あの、帝国軍でも最強と謳われるラインハルト様の直属艦隊と、一切の邪魔が入らない純粋な状態で戦えるのですから。用兵家として、これほど血が騒ぐシチュエーションはありません」
「分艦隊指揮官は、当然、私が務めます。……アル様、まさか私に、この安全な要塞でお留守番をして残れとは言いませんよね?もしそんなことを仰ったら、今夜のベッドはアル様にとって地獄の拷問部屋に変わりますよ?」
笑顔のまま極めて恐ろしい脅迫を口にする。
「それこそ『まさか』だ。お前を置いていくなんて命知らずな真似、俺がするわけないだろうが。この銀河で、俺の背中を完全に預けられるのはお前しかいないんだ。……頼むよ、俺の愛する人。お前の力で、ラインハルトの鼻っ柱をへし折ってきてくれ」
肩を優しく抱き寄せて言う。
「御意。……必ず勝利を、アル様のもとへ持ち帰ってみせますわ」
頬をさらに赤く染め、ビシッと美しく敬礼をする。その姿は、可憐な妻であると同時に、貴族連合軍が誇る最強の武神の顔であった。
「よし、頼もしいな。それと、俺の副官にはロイエンタールを呼べ!純粋な武力だけじゃラインハルトには勝てない。あいつのあの底意地の悪い悪知恵と、変幻自在な戦術が絶対に必要だ!」
「承知いたしました。ロイエンタール上級大将には、すぐに通達を出します。彼も、ラインハルト様と直接対決できるとなれば、喜んで馳せ参じるでしょう」
◆
銀河の覇権を賭けた、たった一個艦隊同士の決闘。
ラインハルトは星図から視線を外し、背後に控える赤毛の友へと向き直る。
「……俺の分艦隊にはキルヒアイス、お前が来い。……良いな」
ラインハルトの声には、一切の迷いがない。この宇宙で最も信頼する半身。これまで幾多の死線を共に潜り抜けてきたジークフリード・キルヒアイスが隣にいなければ、自分の覇道は完成しないと確信しているのだ。
「はい、ラインハルト様。どこまでも、お供します。……ファルケンハイン元帥の提案は、確かに理にかなっています。これ以上、無益な消耗戦を続ければ、フェザーンを占拠したヤン・ウェンリーに帝国の未来を売り渡すことになりますから」
「ああ。兄上は相変わらず、一番面倒くさくない、かつ一番確実な方法を選んでくる。一個艦隊同士の決戦となれば、小細工は通用しない。純粋な戦術と、指揮官の器が問われる勝負だ。……兄上も自ら指揮を執るだろう」
「おそらく、分艦隊の指揮を執るのは、アナスタシア元帥でしょう。……そして、その戦術を補佐するのは、間違いなくロイエンタール上級大将です。……手強いどころの話ではありませんね」
物理的な破壊力の化身であるアナスタシアと、変幻自在の用兵術を誇るロイエンタールのコンビ。それは、帝国軍の中でも最悪にして最凶の組み合わせと言っていい。ラインハルトが何かを言い返そうと口を開きかけたその瞬間、作戦室の重厚な自動扉が、けたたましい音を立てて強引に開かれる。
「待つのじゃ!!妾も出るぞ!」
部屋に飛び込んできたのは、包帯だらけの痛々しい姿をしたマルガレータ・フォン・ヘルクスハイマー上級大将である。
レンテンベルグ要塞での死闘において、オーベルシュタインの放ったレーザービームに右胸を貫かれ、さらにオフレッサーとの激突で全身にダメージを負っているはずの彼女が、点滴のスタンドを引きずりながら立っている。
彼女の顔色は青白いが、その瞳だけは熱に浮かされたようにギラギラと燃え盛っている。
「マルガレータ嬢?卿は傷がまだ塞がっていないはずだ。オフレッサーのあの一撃と、貫通傷を受けたばかりだろう!安静にしていろと軍医から止められているのではないのか!」
「安静などしておる場合か!全力を尽くすと言うなら、この妾がいなければ始まらんぞ!兄君との決着をつける神聖な戦いじゃろう!それに……相手はアナスタシア様とオスカー父様じゃろうが!ジーク一人では、あの化け物コンビを相手にするには荷が重すぎるわ!」
彼女の言葉は乱暴だが、その指摘は的を射ている。アナスタシアの規格外の突進力と、ロイエンタールの狡猾な罠。それを同時に捌き切るには、キルヒアイスの正攻法だけでは手数が足りない可能性があるのだ。
「マルガレータ……。しかし、あなたのその体では、艦隊指揮の激しい重力加速度に耐えられません。傷が開いて命に関わります」
だが、マルガレータは痛む胸を張って、堂々と胸を叩く。激痛に一瞬顔をしかめるが、すぐに不敵な笑みでそれを上書きする。
「案ずるな、愛しのジークよ。乙女の純情と愛のパワーは、現代の医療科学を凌駕するのじゃ。それに、妾は『桃色竜騎兵』の主じゃぞ。我が艦隊を、妾以外の誰に乗りこなせるというのじゃ。ラインハルト、よく聞け。あなたが憎き、いや、愛すべき兄君を乗り越えて、この銀河の真の皇帝になるその歴史的な瞬間。その玉座のすぐ横に立って、誰よりも先に万歳を叫ぶのは、この妾とジークの役割じゃ!こんな医務室のベッドの上で、その瞬間をモニター越しに見ているなど、絶対に我慢ならん!」
彼女の気迫は、作戦室の空気を震わせるほどの熱量を持っている。論理や計算を超えた、純粋な意志の力。
それこそが、彼女を幾多の死線から生還させてきた最大の武器なのだ。
「……分かった。お前のその執念、確かに受け取った。卿を置いていけば、後で何をされるかわかったものではないからな」
ラインハルトが折れると、マルガレータの顔にパッと花が咲いたような喜びの表情が広がる。
「では、こうしよう」
「総司令官は、この私、ラインハルト・フォン・ローエングラムが務める。私が全軍の責任と最終的な決断を背負う。そして、分艦隊司令として前線で直接艦隊を動かすのは、マルガレータ上級大将、卿に任せる。あのふざけたピンク色の艦隊で、存分に敵の陣形をかき乱してこい」
「ふふん!任せておけ!オスカー父様に、娘の成長の証を嫌というほど見せつけてやるわ!」
マルガレータが、痛む体でビシッと敬礼をする。
「そして……キルヒアイス。お前は副官、いや、総参謀として全体を統括しろ。私の大局的な指示と、マルガレータ嬢の前線での直感的な動き。その二つを完璧に繋ぎ合わせ、敵のロイエンタールの悪知恵を封じ込めるのがお前の役目だ。……頼んだぞ、私の半身」
ラインハルトが、キルヒアイスの肩に力強く手を置く。最高のトップ、最強の矛、そして最良の盾。これ以上ない、ラインハルト軍が誇る究極の布陣がここに完成する。
「……分かりました。どのような手を使ってでも、お守りします。お二人とも。そして、必ずやファルケンハイン元帥から勝利を勝ち取ってみせましょう」
泣いても笑っても、これが最後の大一番だ。全てを賭けた決闘の準備が、今ここに整ったのである。
決戦前夜。
舞台となるのは、中間地点に設定された、広大な空白の宙域である。
周囲に散らばっていた無数のデブリや機雷は、双方の作業艦によって完全に清去され、星の光だけが静かに瞬く、漆黒のキャンバスが用意されている。
そのキャンバスの周囲には、両軍の数万に及ぶ艦艇が、まるでコロシアムの観客席のように、遠く離れた位置で巨大な円陣を形成して静止している。
彼らはこの決闘に一切干渉しないという誓約の下、歴史の証人としてその場に立ち会うのだ。誰もが息を呑み、通信のノイズすらも消え失せた完全な静寂の中で、その時を待っている。
【ファルケンハイン軍】
総司令官:アルブレヒト・フォン・ファルケンハイン元帥
分艦隊司令:アナスタシア・ファルケンハイン元帥
総参謀:オスカー・フォン・ロイエンタール上級大将
まさに、帝国が誇る理不尽な暴力と知性の結晶とも言える布陣である。
【ローエングラム軍】
総司令官:ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥
分艦隊司令:マルガレータ・フォン・ヘルクスハイマー上級大将
総参謀:ジークフリード・キルヒアイス上級大将
こちらは、若さと才能、そして無限の可能性を秘めた、未来を切り拓くための究極の布陣である。
星の海に対峙する、選りすぐりの二つの艦隊。通信回線は完全に遮断され、もはや言葉を交わす必要はどこにもない。必要なのは、相手の戦術を読み、裏をかき、そして自らの意志をビームの閃光に乗せて相手に叩きつけることだけだ。帝国史上最大にして、最も贅沢な兄弟喧嘩。数百万の将兵の命を救い、そしてヤン・ウェンリーという外部の脅威に対抗するために用意された、たった一個艦隊同士による皇帝を決める神聖なる決闘。どちらが勝っても、どちらが負けても、銀河の歴史は全く新しいページへと突入することになる。全ての将兵が、モニターの前で固唾を飲んでその瞬間を待っている。
銀河の歴史が動く決闘は、明日、終わる。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
ついにアルとラインハルトが、
真正面から向き合う決闘に至りました。
・一個艦隊決闘という形式はアリか?
・アルの決断は合理か、賭けか?
・ラインハルトはなぜ受けたのか?
・両軍の布陣、どちらが有利に見えるか?
皆さんの予想をぜひ聞かせてください。
次回、決戦。
宇宙を統一するのは誰だと思いますか?
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アルブレヒト
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ラインハルト
-
ヤン・ウェンリー
-
マルガレータ
-
ロイエンタール
-
ルビンスキー