ホグワーツ匿名掲示板   作:アママサ二次創作

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お久しぶりです。


【閲覧注意】日本魔法界の危険人物・他について語る

【閲覧注意】日本魔法界の危険人物・他について語る

 

 

 

1:留学生

先日はだいぶ小難しい話になったので、今日はシンプルに日本魔法界の危険人物について話そうと思う。

 

ただし今回も注意事項があるので先にそれを書くよ。

 

 

2:留学生

 

【警告】

これから話す内容について、特定の人物に関してこの掲示板以外で口外することを一切禁じます。

また私が人物名や詳細な行動について言葉をぼかした場合、それを詮索しないでください。

 

これは特殊な魔法や呪いから皆を守るための対策です。

名前、正確な名称を知らなければ基本的に問題は起こらないと日本ではされていますが、皆さんにはそれに加えて具体的な逸話をある程度ぼかして教えますし、行動内容についてもぼかしたものを教えることで万に一つも縁に引っかからないようにしたいと思います。

 

 

3:留学生

取り敢えずわけわからないと思うので、具体的な危険人物の話に入っていく前に日本の危険人物の判定基準について、触れようと思う。

質問もガンガンして貰って大丈夫だから、雑談がてら説明していこうかな。

今日はゆるくいくと決めてるから。

 

 

4:名無しの生徒

スレ立てありがとう。

そして相変わらず冒頭からわからないことが多い。

取り敢えず今日は留学生が話してくれるみたいだから聞いておくことにする。

まず「知ったら呪われる」みたいな話をしてるけど、話して大丈夫なの?

 

 

5:名無しの生徒

おー、留学生が立てるの待ってたぞ。

他のスレッドも楽しいが留学生が立てると取り敢えずみんな集まる感じになって盛り上がるしやっぱり楽しい。

 

日本魔法界の危険人物の話ってことだけど、知ったら駄目だから詳しく教えないようにしてる、ってこと?

詳しく知りたくはあるけど知ったら呪われるっていうのは怖いね。

 

 

6:名無しの生徒

お疲れ様ー。

特殊な魔法や呪いっていうと日本にしかないものになるのかな。

取り敢えず期待。

 

 

7:名無しの生徒

日本の危険人物は知るだけで呪われるような呪いを使ってるってこと?

例のあの人よりも更にやばいじゃん。

 

 

8:留学生

すぐには人が集まらないだろうからぼちぼち書いていく。

 

まず「知ったら呪われる」っていうのは、それぐらいの注意を持って聞いてもらいたいし、俺もそういうつもりで話すってこと。

これから話す人達は別に聞いて知るだけで呪われる事はないよ。

そういう存在が全くいないとは言わないけど。

 

じゃあなんでわざわざこんな言い方をしてるかというと、知った上での行動次第では呪われる可能性が非常に高いからだ。

例えば俺が今から話す人達の名前を知った上で、その名前を口にして馬鹿にするような発言をしたりだとか。

あるいはその名前を魔法とか呪いに使ったりだとか。

そういう余計なことをされると、それをしたそちら側の魔法使いや魔法界に大きな被害が出てしまう。

 

だからそういう被害を避けるために、最初から名前とか正確な情報は教えないようにしようと思ってるし、そういうものだから現段階で変に詮索はしないでもらいたい。

 

 

9:名無しの生徒

今日も始まってるー。

留学生の話は新しいことを学べるから楽しみだ。

>>1 

その人物の名前だけじゃなくて、その呪いの話もこっちの術に活用しようとしたらまずいやつなんだよな?

 

 

10:名無しの生徒

来たわよ。今日も新しい話を期待してるわ。

 

 

11:名無しの生徒

あまり術の方は興味無いのだけれど、それでも全く新しい知らないものになると聞いていて楽しいのよね。

そういう意味で、噛み砕いて教えてくれている留学生の話はわかりやすいわ。

 

 

12:名無しの生徒

日本の危険人物、ということは日本の魔法にも関係があるんだね?

それは興味を惹かれるね。

軽々しく例のあの人の話を出来るということは、留学生はそれに相当する危険なものについて知っている、ということだろう?

 

 

13:留学生

>>9

やめてねー。

本当に危ないから。

というか、日本の魔法使いとかマグルだと子供の頃から「駄目だ」って教えられて染み付いているようなタブーでもこっちの人だと簡単に踏み抜いて大惨事になる可能性があるから本当に一人でやろうとはしないでほしい。

 

俺が例のあの人の名前を簡単に口にしちゃうのと同じようなこと、って考えれば、文化の違いによるタブーに対する無知っていうのが理解出来ると思う。

 

 

14:名無しの生徒

確かに前の留学生の話は、こっちの魔法使いじゃ信じられないぐらい簡単に例のあの人について話すな、って感じたな。

それも全く違う場所で生活してると怖いと思うものとか、そもそもそれが怖いと教えられてなかったりするんだよな。

なんか納得いった。

 

 

15:名無しの生徒

確かにマグル生まれの生徒だと、私達魔法族からすればあり得ないことを平気でしたりするわよね。

この前薬草学で友達が普通にマンドラゴラを引き抜こうとしていて焦ったわ。

マンドラゴラの危険性について知らなかったから、らしいけれど、私達は子供の頃からマンドラゴラの事は何かしら聞いてるから簡単に触れようとしたのには驚いたわ。

 

 

16:名無しの生徒

>>15

あるある。

マグル生まれは魔法は不用意に使わないんだけど、魔法生物学と薬草学のときは俺達が教えられなくても知ってるようなことを知らずにやるから怖いんだよな。

流石に高学年になってからはなくなったけど。

 

 

17:留学生

マグルの世界だと文化、価値観の違い、とか文化の衝突とか言うんだけど、まあそういうのがあるから、特に危ない内容を伝える場合には俺はこうやって警戒するようにしてる。

俺の話のせいで皆に被害が出たら大変だしね。

 

他質問なければ危険人物の話に一人ずつ入っていくよ。

 

 

18:名無しの生徒

特になし。

知らなければ呪われないなら無理に知りたいとは思わないし。

 

 

19:名無しの生徒

その呪いの理屈が気になるけれど、君の考えを聞く限り聞かない方が良いものなのかい?

さわりだけでも聞きたいねえ。

 

 

20:名無しの生徒

日本ではそういう呪いを使うのが流行ってるのか?

 

 

21:名無しの生徒

その呪い、もしかして例のあの人の名前を呼ばないようにしているのと関係があるのかしら。

先日は例のあの人に対する恐怖が理由だという話ばかりだったけれど、大人の魔法使いまで皆が恐れるのは不思議といえば不思議だものね。

 

 

22:留学生

>>20

別に流行ってはいない。

今から話す人達は超特殊事例だから本当に例外中の例外の存在。

そもそも呪い合いの観点で言うと、自分の名前に呪いのトラップを仕込むよりも名前を隠して自分が呪われないようにするのが大事なので、わざわざ名前を広めた上でそこに呪いを込める意味は基本的に無い。

やるとすれば自爆覚悟で呪いをバラマキたい人ぐらい。

 

>>21

その可能性はあるかなって先日は何度か誘導をかけてみたけどそういう話題は出なかった。

それが失伝してしまって「名前を呼んではいけない」という対処だけが残ったのか、それとも別に呪いがかかってたわけじゃないのかは不明なまま。

でも名前を使って呪う日本の呪術とかがないイギリス魔法界なら、名前に呪いをかけておけば敵対陣営にダメージ与えられそうな気もするから何かあったのかもね。

 

>>19

まあ簡単に説明する。

他に質問ある人以外は下にあけておいて

 

 

23:名無しの生徒

下手に留学生の知ってる話をして、こっちでその術が広まってしまう、みたいなことはないの?

呪いとか闇の魔術みたいなものでしょ?

 

 

24:留学生

>>23

まず下地と呪いの適切な手順、作法とかがないから日本でやるほど強力な術にはならないというのが一つ。

そして俺が話すのはあくまで凄く初歩的な話で発展型や使い方の話はしないので直接の危険はないのが一つ。

 

まあそっち側が発展させようと色々すれば被害が出てしまう可能性はあるんだけど、そもそも誰が思いついてもおかしくないレベルの初歩的な話だから、どうせ日本魔法界と交流が始まれば概念が入り込んできちゃうのでここでせき止める意味がないのが一つ。

 

って感じ。

そもそも日本の場合は

『闇の魔術は存在そのものを抹消して誰も知らないようにする』

っていう隠蔽型じゃなくて、

『危険なものが何故危険なのかを知って教育と監視によって誰も使わないようにする』

『仮に誰かが使ってもすぐに対処出来るようにする』

っていう方向で対処してるから、あえて隠しすぎるわけではないんだよね。

 

だから説明に必要な初歩的な部分だけ触れようと思う。

 

 

25:留学生

日本の魔法、日本だと呪術、巫術、陰陽道とか色んな道に分かれてるんだけど、これらで共通して重視される概念として“縁”という概念がある。

詳細は省くけど、個体や集団の間で相互に結ばれる魔法的な繋がり、っていうのが理解しやすいかな。

例えば呪いだと“縁”で繋がった2者間でそれぞれのダメージが共有されるのを利用して、相手と繋がった器物にダメージを与えることでそのダメージを相手にも反映させる、とかが一番よくある使い方。

 

で、日本の魔法の考え方だと、これは本当に多岐に渡って結ばれる、かつ簡単に結ばれてしまうものだと考えてる。

上であげた例は魔法的儀式を行うことで“縁”を繋ぐものだけど、そうしなくても、例えば、例のあの人の名前を口にしただけで魔法的繋がりが作られてしまって例のあの人に探知されるようになる、みたいにごく些細なことで繋がってしまうこともある。

更に名前を口にした個人だけじゃなく、その個人と『血縁』という“縁”で繋がる家族であったり、魔法的な契り、契約を交わした相手にまで連鎖的に繋がってしまう。

 

その影響とか効果も多彩で、純粋に呪いをかけることに使うこともあれば逆に強力な加護になったりする。

他にも魔法の対象を選別する条件の一つになったり、縁を伝って広範囲に魔法をかけることもある。

 

これを今の英国魔法界で無知なまま使おうとすると何がまずいかというと

『縁という考え方が無いので、強力な霊的存在について知るだけで簡単に強い縁が結ばれてしまう』

『縁や呪いの制御方法を知らないので、呪いや霊的存在による影響が縁を伝って広範囲にとめどなく広まってしまう危険性がある』

ことがあげられる。

 

 

26:名無しの生徒

……なるほど?

なんかやばそうだってのはわかった。

 

 

27:名無しの生徒

知るだけで、あるいは口に出すだけで繋がった魔法的繋がりが強力な呪いになって返ってくるの?

それは、凄く危険ではないかしら。

それこそ例のあの人の名前を言ったら呪いがかけられるようなものよね。

本当にそんなので?

 

 

28:名無しの生徒

言ってることが遠回しで分かりづらい。

留学生、もうちょっとこう「結局のところこういうことが起きる」みたいな、わかりやすい説明ない?

 

 

29:名無しの生徒

ちょっとわかるけど、わからない、かも?

知ることで呪いがかけられるから、知ったら危ない、ってことですか?

だから、今から詳しくは話せない、っていうこと?

 

 

30:名無しの生徒

縁、か。こちらだと特に重視されるのはやはり血縁だろう。

特に純血貴族の家は大抵血縁者しか扱うことが出来ない魔法道具を所蔵している。

つまり日本の“縁”という考え方に沿うならば、血脈による縁、血の繋がりによって対象者を選別しているわけだ。

そして日本にはそれ以外にも様々な繋がりが存在し、それぞれに人に影響を及ぼす。

そう考えると、こちらの魔法から考えてもそこまでおかしなものでもない。

親族しか互いにかけられない効果の強い魔法も存在している。

 

問題は、日本ではこれが呪いに繋がる、ということか。

血族全てを一つの呪いで呪い殺すような。

 

 

31:名無しの生徒

なんだっけ、初期のスレで留学生が言ってた。

同じ状態のものを繋ぐことで相互に書き込まれた内容を反映してる、みたいな。

この掲示板になってる手帳の仕組みのときに話してた気がする。

 

 

32:留学生

すっごくわかりやすく言うと、

「これから日本のとっても怖い人たちの話をするから、もしかしたら知るだけで呪われるよ! 名前を知ったらもっとまずいよ!」

「名前や詳細を知って縁が繋がった上で悪口を言ったら相手に伝わっちゃう可能性があるよ! そしたら絶対呪われるよ!」

っていう話。

何が一番まずいって、向こうが呪う気がなくてもこっちとの力の多寡によってほぼ自動的に呪われたような状態になってしまうこと。

悪口も「あ、今敵意見せたね! 敵意を呪いでお返しするよ!」

っていう事態を引き起こしかねないので禁止。

流石に知るだけで危険がある方々ではないんだけどね。

 

 

33:名無しの生徒

珍しく留学生がはしゃいでるな。

普段は聞かない言い回しだ。

 

 

34:名無しの生徒

子供みたいな言い回しね。けど言いたいことはある程度わかったわ。

知ることで繋がる“縁”がこちらにとって悪影響を及ぼす可能性がある、だから詳しくは言えない、ってことね。

 

 

35:名無しの生徒

いや怖すぎないか?

例のあの人だって知るだけで呪われたりはしなかっただろ。

あれ、でも名前を呼んじゃいけないのはこういう呪いがあった名残なのか?

 

 

36:名無しの生徒

あの、そんな怖いなら、別に話さなくても良いですよ?

もっと楽しい話とかが良いです……。

 

 

37:名無しの生徒

確かに先日の例のあの人に関する留学生の態度を見て

「そんな例のあの人に対して冷静になれる日本はさぞかしイイトコなんでしょうね」

とは思ったが。知るだけで呪われるのは話が違うというか。

 

 

38:名無しの生徒

まあ留学生も知りすぎたら縁が繋がってしまうっていうのは理解してるでしょ。

だから内容の詮索をしないようにって言ってるんだし。

 

 

39:留学生

まあそんなところ。

こっちで一番の危険人物の話を聞いたから、日本についてもいくつか挙げようとは思ってるけど、呪われるような人は詳しく話さないよ。

ただ危険人物って話になったら絶対話題に挙げないとおかしいような方々でもあるので、少しだけ書いてみる感じ。

 

特に質問がなければ下に続けてくけど、良いかな?

 

 

40:留学生

ありがとう。

特になさそうだね。

それじゃあ早速書いてくけど、まず前提として知っておいてほしいのが、日本魔法界においては危険人物という括りに入る人たちは2種類いること。

 

1種類目がいわゆる犯罪者、魔法で危険な行為を行った人たち。特に現代の人だね。英国魔法界だと死喰い人とかはこっち。

そして2種類目が、やったことが恐ろしすぎて歴史を越えてなお今にその恐怖が伝わる方々。

例のあの人とかグリンデルバルドとかは、今は1種類目だけどそのまま2種類目の歴史上を見ても他に比する者の少ない危険人物、ってくくりに入ることになるんじゃないかな。

 

 

41:名無しの生徒

今現在、直近の恐ろしい人と、歴史上一番恐ろしい人が別ってことか。

昔に凄い犯罪者とかがいたらそうなるのか?

 

 

42:名無しの生徒

こっちだと例のあの人しか考えられないが、確かにそういう場合もあり得るのか。

魔法史もあんまり覚えてないけど、話を聞いてる限りじゃあひどいことをやった人も結構いるみたいだしなあ。

 

 

43:名無しの生徒

危険人物の話で昔の人を持つ出すのはずるじゃない?

と思ったけど、こちらだと昔を含めても例のあの人、ってなっちゃうのよね。

なら日本で一番恐ろしい人について、歴史上の人でも話すのはおかしくないのか。

 

 

44:名無しの生徒

思うに、例のあの人が今これほど恐れられてるのってつい最近まで存在しててその記憶がこっちの魔法界の人たちの頭の中にあるからだと思うの。

そうでなければ、魔法史でやるような人物の中には少数だけど例のあの人よりも危ないことをやってたりやろうとした人はいるわ。

日本にそういう身近だったからこその恐怖がなくて昔の人が話題に挙げられるのなら、最近の日本はこっちと比べて平和だったのかも、って思うわ。

そのあたりどうなの? 留学生。

 

 

45:留学生

例のあの人ほどの人は最近はいない、かな?

個人的に俺が思ってる例のあの人の恐ろしいところって、英国魔法界を二分したことだと思うんだ。

魔法省とか純血の魔法族ですら例のあの人に従う人たちと抵抗する人たちにわかれて争った。

そういう『秩序を崩壊させ秩序側の抑止を逸脱してしまった悪』という意味で、例のあの人が特に恐れられてるんだと思う。

英国魔法界も歴史は長いから、例のあの人より倫理的におぞましいことをやろうとした人はいるだろう。

それでもそれはあくまで個人の研究とかの程度の話で、英国魔法界を真っ二つにして崩壊させるようなものではなかった。

 

だから魔法界を分断した例のあの人に対して、魔法界の存在を信じていた魔法族全員が恐怖したんじゃないかな。

自分たちが出来ないことをやってしまった恐ろしい人物だ、って。

 

 

46:名無しの生徒

しっくり来たわ。まさにそれね。

おぞましさで言えば上が居ても、誰が恐ろしいかと言われたら間違いなく例のあの人だもの。

 

 

47:名無しの生徒

例のあの人って簡単に人を殺すんだろ?

それよりおぞましいやつがいたなんてあり得るのか?

 

 

48:名無しの生徒

難しくて少しよくわからないんですけど、例のあの人より怖い魔法を使ってた人は居ても、例のあの人よりも怖いことをしていた人は居ない、ってことですか?

魔法だけを見ればもっと恐ろしい人もいるけど、それで何をしたかを考えると例のあのひとが一番恐ろしい、ってことですか?

 

 

49:名無しの生徒

>>48

それで合ってると思うわよ。危険な魔法を使うことと、それが周囲に恐ろしく受け止められることは別だもの。

例のあの人だって普段は私たちと同じような魔法を使っていたでしょうけど、したことが恐ろしすぎてみんなが恐れる対象になってる。

 

 

50:名無しの生徒

>>47

魔法研究者の家の者として言わせてもらうと、普通にありえる。

例のあの人が好んで使ってた魔法はいくつかあって、確かにその中にはおぞましいものもある。

ただ、コレは他の死喰い人も似たようなことをしてるし、真似しようと思えばそれなりな人数が真似できる程度のものだ。

少なくとも魔法だけで言えば。

逆に「その魔法はその人しか使ってない」ような恐ろしい魔法を使ってた人がいるっていう記録もあって、魔法だけを見れば例のあの人よりそっちの方が遥かにおぞましい。

 

 

51:留学生

一方の日本だけど、近代以降の魔法界の政府の体制がしっかりしてるから2つにわれて争うようなことはまずない。

例のあの人は大きな勢力を率いた指導者みたいになれたけど、日本では絶対的な頂点が決まっていてその下に魔法界の秩序があることは魔法族全員にとって自明のことだから、個人単位で犯罪を犯す者は居ても、反体制派の指導者みたいに勢力を築くことはまず無い。

 

だから最近の犯罪者は例のあの人と比べて、歴史に残るかどうかという意味では格が落ちると思う。

例のあの人と違って一犯罪者程度で済んでるからね。

でも使った術のおぞましさとかは、結構なものがあるな。

特に直近で一番の魔法犯罪者と言われてる奴とか。

 

 

52:名無しの生徒

なるほど、日本では留学生が分析してくれた例のあの人の恐ろしさを発揮できるような場所ではない、ってことか。

 

 

53:名無しの生徒

ああ、それなら納得ね。

例のあの人が本当に恐ろしかったのは、例のあの人を止めないといけなかった純血の貴族達や魔法省の闇祓いの中からすら例のあのひとに協力する人間がたくさん出てきて、本来なら正しく取り締まるはずの所謂光の側の勢力が適切に機能しなかったことだもの。

日本では体制側がしっかりしているから、縦え例のあの人のように強力な魔法使いが暴れたところで、こちらとは違ってちゃんと体制側が取り締まれるようになっているのね。

 

 

54:名無しの生徒

難しい……。つまり、イギリス魔法界は暴れやすくて、日本の魔法界は暴れにくい、ってこと?

 

 

55:留学生

>>54

まあそんな認識で居てもらえれば良い。

だからどれだけ魔法界を揺るがせたか、で例のあの人に相当するような犯罪者は最近は出てない。

 

さて、話が散らかるのもあれだから日本とイギリス魔法界の犯罪に関する土壌の話はおいておいて、早速日本の危険人物について話していくとする。

下を空けておいて。

 

 

56:留学生

まず最初に、最近事件を起こしたやつの中でヤバそうなのを2人ほど。

ただ申し訳ないが、日本の魔法的知見からそいつらの名前をここに書き込むことはしない。

だから仮称でA氏とB氏としておく。

 

 

57:名無しの生徒

ああ、上で書いてた名前による縁ってやつか。

 

 

58:名無しの生徒

知るだけで呪われる可能性があるから名前は知らない方が良いってことね。

わかったわ。

 

 

59:留学生

いや、この2人はそれとはまた別。

あ、いや、呪われるのに近い状態になる、という意味では同じか。

ただこの2人はちゃんと死んだから、名前を知ることで名前の主に呪われるっていうのとはまた違って、単純に名前が穢れてるから口にすることでその穢れを受けてしまう、っていうのが正確かな。

最初の方で俺が名前をあげないって言った方々は今も現世にいらっしゃって、全く方向性は違う不敬な例えにはなるけど、存命中の例のあの人の名前を大声で叫ぶようなことになってしまうから名前は知らない方が良い、って感じ。

 

それじゃあ続き書く。

 

 

60:名無しの生徒

ちゃんと死んだ、とは? そりゃあ誰でも死ぬだろう。

 

 

61:名無しの生徒

相変わらず言葉の端々から全く異なる魔法の存在を感じるわね。

 

 

62:名無しの生徒

今も現世にいるって、例のあの人みたいなのがまだ生きてるってこと!?

大丈夫なの、それ。

 

 

63:名無しの生徒

行きてた頃にの例のあの人の名前を大声で叫ぶっていうのはゾッとしないな。

怖すぎるし留学生が避けるのも納得だわ。

 

 

64:留学生

まあ疑問はあると思うけど一旦置いておいて。後でその辺の説明をする時間も作るから。

まず1人目の危険人物をAと呼称する。

Aは、魔法による大量殺人、及び神霊毀損罪、他多数の魔法律令違反を犯した犯罪者だ。具体的なことを話してもわからないと思うから大雑把に経緯を書く。

 

まず、昔から狐神を信仰する山中の集落があった。ここの狐神は稲荷神に合流せずに狐神のまま祀られ続けたちょっと珍しいタイプの神だった。英国風に言うなら、他の類似の精霊と関わりを持たず独立したままの精霊、と思ってくれれば。

で、これに目をつけたAは、その集落の人間を魔法により苦痛を与えながら殺害。

その際に発生した穢れや断末魔、怨嗟の感情などを呪詛化したものを信仰対象であった狐神に流し込むことで、意図的に堕神へと転じさせた。

 

一応これのどこが日本において突出した危険人物に該当するか、だけど、断末魔の呪詛化とか穢れの利用自体は出来る人間はそこそこいる。

ただAの場合はやった規模がでかいのにA自身は何も影響を受けてなかったこととか、数日という極短期間でそれをやった上に精度が非常に高くて異常な密度の穢れを生み出したこと、後は結果発生した堕神が元の神格と比較して桁外れに強力だったことなどが加味されて特に危険だった犯罪者として記録されてる。

 

一旦Aの話はここまで。質問あれば受け付けてから次の人について書く。

 

 

65:留学生

もしもーし?

 

 

66:名無しの生徒

あー、留学生? 神って言葉が見えたんだけど、本当にあってるか?

殺人とかの言葉がさらっと出てきたのは1回見なかったことにするとして。

 

 

67:名無しの生徒

思ってた以上に残酷な犯罪者で驚いて何を書けばいいかわからなくなったわ。

これが日本でどの程度の悪さとして扱われているのかわからないけれど、集落の規模で殺人をしていたなら結構な犯罪者ではないかしら。

少なくとも、例のあの人はともかく死喰い人でもそんな人は居ないと思うわよ?

 

 

68:名無しの生徒

例のあの人は自らの手で殺す相手を選んでいた。そのため有力な相手以外では死喰い人や巨人、魔法生物などに殺させることも多かったと聞く。

あるいは、留学生の言うAの方が殺害数は多いだろうな。

 

 

69:名無しの生徒

いや、あの……“god”って書いてるよね、留学生。

本気で? いやまあ、ホグワーツに来てから神は絶対的なものではない、とは思っていたけど。

 

 

70:名無しの生徒

>>69 やっぱりそこ驚きますよね? 急に神様の話になったので驚いちゃいました。

でも留学生さんがふざけてるとは思わないですし……

 

 

71:留学生

んんー、宗教観の違いかー。こーれまた説明が面倒な。

でも確かにgodは良くなかったな。

英語だとDeityとかSpiritが適切かもしれない。

少なくとも英語における“唯一神”ではなくて、人間より高位にある力ある存在、って感じ。

 

まず日本はイギリスの主な宗教であるキリスト教や中東で主に信仰されるイスラム教とは違って、“唯一神”という存在を持たない。

神々の間に位階の差や上下関係はあるけど、少なくとも神を複数形で捉えている。

だからイギリスのマグルが信じてる神(God)みたいに遥かに絶対的なものではなくても『神』という表現を使う。

特に今回話題に出たのは地方で長生きした魔法生物が信仰を受けて神格を獲得したものだから、Wild Spiritが一番近いと思う。

 

ただ、だね。

ここもまた面倒くさい補足がつくんだけれど。

 

 

72:名無しの生徒

Spirit、ね。それなら確かにある程度納得が行くわ。私たち魔法界で生きてきた魔法族でも『神』と聞くと遥かに偉大なイメージがあるもの。

それを人間が堕とした、と聞いてもどうもしっくりこないけれど、精霊なら納得が行くわ。

でもそうなると、今度はそれを信仰する、というのがよくわからないけれど。

あれらの魔法生物にそんな価値はないでしょう?

 

 

73:名無しの生徒

精霊、って言われると漠然としたイメージはあるけど具体的に思いつかないな。ピクシーとかレプラコーンみたいな魔法生物とは流石に別物だろ?

日本語から適切な訳語が無いとかじゃないのか?

 

 

74:名無しの生徒

魔法の一部には強力な魔法で力を持った精霊に近いものを生み出すものもあるが、それはあくまで使役者が生み出した使役者に属するものであって、人と独立したものではないんだよな。

守護霊とかは割と近そうにも思えるが。

 

 

75:留学生

コレもう危険人物の話じゃなくて日本とイギリスの人間以外の魔法的存在の話とかそっちに行っちゃうんだけど。

 

話逸れるから凄く簡単に言うけど、多分日本の神々について適切に説明できる表現が英語にない。

まずイギリス魔法界で魔法生物として扱われる精霊とか妖精とは明確に違う。というかその認識で対応すると冗談抜きに呪われるから本当にやめてくれ。

あえてGodという表現を使ったのは、それぐらい人間に対して日本の神々の格が強力だからだ。

俺がSpirit(精霊)という表現を使う時、それは自然現象や場所、事物や動物に宿る霊的な存在を指す場合がほとんどだ。魔法生物みたいに実体と生態に魔法的要素を合わせ持つだけのものじゃなくて、もっと自然そのものみたいな奴らとか、魔法生物の中でも魔法的、霊的な要素が高まってるやつら。

風の精霊は風そのものの性質を内包するし、雷の精霊は雷を司る、といえばわかりやすいか?

後は魔法生物の中でも特に強力な魔法を操るものも含むかな。

 

で、日本にはこれに該当するものが大量にいる。日本では精霊とは呼称しないけど、そういう区分になりそうな奴ら、という意味でね。

力の大きさもそよ風みたいなのからサイクロンみたいなのまで様々だ。

これらはその辺の魔法生物とは格が違う影響力を持つ。こっちで言うとその辺にいる魔法生物じゃなくてドラゴンとかグリフォンとかが近いとは思う。

物理的な大きさじゃなくて人間への霊的脅威度の話ね。

 

そしてその中から更に人間の信仰を受けることで格を上げるものがいる。これがさっき話した狐神とかの、神という表現がつけられたものだ。

山や川みたいな自然そのものから、狐や蛇みたいに何らかの役割を見出されたり自然の擬獣化とみなされたりしたものがここに当てはまる。

これらは明確に人間より上位に位置する存在として扱われてるし、前の段階のWild Spiritとも別格と扱われる。

ただそれとは別に、存在の原初から神として存在するものもいて、これが神に「後天的になった」ものと「元からそうだった」ものの区別が必要なところになってる。

だから単純にひとまとめにDeityの枠に突っ込むわけにもいかないけど、かと言ってこっちの魔法生物にいるようなSpiritというのもまた違う。

 

まあそういう立ち位置の存在が日本にはそれなりにいる。

成立とか区分とかはまたとか日本の魔法界の歴史とかが凄く長くなってくるから一旦おいておきたいけど良いか?

これ本当に日本魔法界とイギリス魔法界で根本的に違う部分だから多分書き始めたら一日かかっても終わらないと思うんだよ、本当に。

 

 

76:名無しの生徒

お、おう。そこまで長くなるなら全然進めてくれていいぞ。

なんとなくこれぐらいの立ち位置ってのはわかったから。

 

 

77:名無しの生徒

魔法生物の妖精とはまた別なのか。あんまり想像がつかないけど、取り敢えず魔法生物みたいに軽く見てはいけないってのはわかった。

 

 

78:名無しの生徒

まだ良くわからないですけど、そういうものだと思って聞いておきます。

また、教えてください。

 

 

79:名無しの生徒

あなたが神と表現したものをこちらの魔法生物と同様に扱うのは失礼だったわね。ごめんなさい。

けれどこちらには魔法生物以外の分類方法が無いから、あなたの言う精霊的要素を持つ神という存在に馴染みがないのよね。

取り敢えず人よりは高位にある存在、と思っておくわ。

けれど、それを人が堕落させた、というのはどういうこと?

人にどうこうできる相手なの?

 

 

80:留学生

>>79

人間より高位の存在ではあるけど、絶対的に絶対の存在ではないんだ。

上で言った通り、人間の信仰によって魔法生物や何かを司る精霊から神格に格が上がったものもいるからさ。

逆に言えば、人間が信仰しなくなったり貶めようとすれば神という立ち位置を外れて格が落ちたり、あるいは壊れて堕神になってしまうこともある。

はじめから神だった神(Deity)はそうではないんだけど。

良くも悪くも人の影響を受けやすい力ある存在、ってのが格が上がって神になった神々だ。

 

とはいえ当然、人が1人で簡単に堕とせるようなものじゃない。

そもそも獣一匹が神に至るまでに、その獣自体が強い霊力や魔力に触れ続けて更に何十何百の人間が数十年単位で信仰を捧げてようやく至ることが出来るような存在だ。

人1人がどうこうしようとしてどうこうなるものではない。

少し力を失うことぐらいはあるだろうけど、存在の根本から根こそぎひっくり返すようなことは不可能だ。

 

だからAは重要危険人物として裁かれた。

1人の人間が、数百の人間を犠牲にしたとはいえ短時間で一柱のしっかりと存在していた神を堕とした。

それだけの穢れや呪詛を短期間で生み出す能力と、それらを扱う技量。

そしてそれだけの穢れや呪詛を短時間で扱って全く影響を受けていないAは、日本魔法界にとっては非常に危険な存在だったから。

以前言った通り、日本の魔法界の呪いは対象を呪うと同時に使用者も一緒に呪う。だからこれまでに存在した強力な呪詛使いやA同様に神をどうこうしようとした者は、大体何らかの手段で自分を守っていたし、それでも反動を受けていた。中には法の執行機関が捕まえる前に自分の呪いで生命を落した者も多数いる。

そんな中で、Aは呪詛や穢れに対する卓越した技量を持っていた上にそれらに対する非常に高い耐性を示した。

だからもし仮に、Aがその力を田舎の土地神ではなくより高位の神に向けていたら。日本に重大な影響を齎す神に向けていたら、ってね。

 

日本の神々がどういう立ち位置にいるかわからないと思うからこっち風に言うと、『実はイギリス魔法界ぶっ壊せるぐらいの力があります』って魔法使いが明確な悪事をやった感じ。

だから『力が強すぎるし秩序の側じゃなくて悪の側にいるから殺しておきましょう』ということで処刑された。

ちゃんと死んだことには日本魔法界全体が安心したね。

 

 

81:名無しの生徒

つまり、普通は1人の魔法使いで出来るようなことじゃないことを簡単にやってのけた魔法使いが悪人だったから、より大きな悪事をやる前に処刑した、ということかしら。

 

 

82:名無しの生徒

呪いが効かないのにめっちゃ強い呪いを自在に使える魔法使い、って感じか。

それは確かに危険だな。

 

 

83:留学生

>>81

日本の魔法法廷ではやったことの魔法的意味合いの強さとかも加味されるから、神を簡単に堕としたというのも加味はされたと思う。

ただ、日本魔法界の法律である魔法律令は魔法使いが非魔法族を傷つけることを強く禁じているから、そもそも魔法使って人を多数殺してる時点で処刑は免れない。

一応日本魔法界は正式に日本国の一部だから、独自に適用される法律があるとはいえ法に則った裁きがくだされてる。

結果が死刑だった、というだけだね。

 

>>82

概ねそんな感じ。こっちにも多分、学生が知ることは出来ないような呪いがあるよね? それの影響を自分は受けないのに自分は平気で使いこなしてしかも他の人より力が強い、みたいな。

 

というか、これあれだな。

今思ったけど、やっぱり日本の危険人物とかの話をする前にもっと日本魔法界のこととか知っててもらった方が良かったかもね。

俺だって例のあの人がやったことがどれぐらいイギリス魔法界にとって大きなことだったのか理解しきれない部分は確実にあったし。

いきなり日本魔法界の犯罪者の話をされても具体的にどれぐらい恐ろしいか想像しづらいよな。

申し訳ない。

 

 

84:名無しの生徒

別に良いわよ。ここで聞いたことがあなたから他の話を聞く時の目安になるもの。わからなかったということがわかれば、ある程度の目処がつけられるわ。

 

 

85:名無しの生徒

留学生がちゃんと聞けば説明してくれるから分かりづらいってことは別になかったな。

ただ確かに話があちこちに散らばる感じはある。

日本魔法界の状況を正確に理解するためには、日本魔法界の基準とか扱われる魔法の性質とかその中での強弱とか難易度とかがわからないと基準として判断しづらい。

留学生が例のあの人についてやたらと細かく聞いてきたのが理解できた。

 

 

86:名無しの生徒

なんで例のあの人が恐ろしかったのか、凄く恐ろしいとは感じているのだけど具体的に言葉にしようとするとうまく説明できないわ。

留学生は異なる基準ではあるけど、そこをしっかり言葉にしてくれる分理解しようと考える余地はあるのよね。

わからないけど聞いてみたいと思う感じと言えば良いかしら。

 

 

87:名無しの生徒

正直よくわからなかった。神を堕としたっていう事実よりも大勢を殺したっていう事実のほうが恐ろしいことだと感じるぐらいには、日本における神がどういうものかとか魔法がどういうものかとかわからないんだよな。

けど他の人が言っているみたいに「わからないことがわかった」というのは良いことじゃないか?

互いに知らなければならないことがわかったし、それなら次以降そういう話をしよう、という方針も立つ。

 

 

88:名無しの生徒

怖い話だったので、あんまり詳しく見れませんでした、ごめんなさい。

 

 

89:名無しの生徒

確かに日本においてこのAがどれほどの脅威だったのか正確には理解できていない。だが、日本において神やそれに関わる存在が重視されていることはわかった。その分だけでも日本魔法界に対する理解が進んだと思う。

私たちが考える以上に、日本魔法界にとって神や精霊といった霊的な存在は重視されているのだろう。

 

 

90:留学生

ありがとう。皆が理解しようとしてくれたことを嬉しく思う。

取り敢えず今回は、もう1人については説明するのはやめておく。こっちはAよりももっと日本の魔法が関わってくる犯罪者だから。

この話題は、日本の魔法とか歴史とかを説明してからの方が良いと思う。

 

ということで申し訳ないけど、今日の俺のスレッドはこれで終わりにします。

集まってもらったのにごめんね。ちょっと説明の順番を考えておくよ。

 

 

91:名無しの生徒

別に話してくれても良かったんだけどな。後から読み返せるし。

まあでも後でわかってからまた聞きたいことを聞くと考えると時間の無駄ではあるのか。

話してくれるのは留学生だから任せる。

 

 

92:名無しの生徒

聞きたい話はたくさんあるけれど、その分時間をかけて聞けば良いものね。またあなたの気が向いたときに聞かせてもらうわ。

 

 

93:名無しの生徒

それなら、私から一つ質問があるんだが良いかい?

現状では君の話を理解するための前提知識が不足しているようだが、1つだけどうしても聞いておきたいことがあってね。

 

 

94:名無しの生徒

>>93 あら、あなた居たの。今日は静かだから居ないのかと思ったわ

 

 

95:名無しの生徒

今日はレポートが複数溜まっていてね。レポートをまとめる片手間に眺めていたのさ。

それで、良いかい? 留学生。

 

 

 

96:留学生

良いよ。なんでも。皆に注目してもらって話す時期ではないってだけで、知りたい人がいるなら教える分には構わないし。

 

他の人達も、今日は俺の立てたスレを見に来てくれてありがとう。

次はもう少しわかりやすい話題にするから、また見てくれ。

 

 

97:名無しの生徒

お疲れ様。わからなかったけど興味深かったぞ。またよろしくな

 

 

98:名無しの生徒

私も、今日はここで終わりにします。ちょっと怖い話だったのであんまり良く読めなかったですけど……また、楽しい話なら読みたいです。

おやすみなさい。

 

 

99:名無しの生徒

おやすみ。寝る。またよろしく

 

 

100:95

さて、そろそろ良いかな?

聞きたいのはね、君が話の中で幾度か言及していた「ちゃんと死んだ」という表現だ。

 

少しまとめるから待っていてくれ。

 

 

101:名無しの生徒

確かに「ちゃんと死んだから安心した」という表現は気になったわね。

あとは後で説明するからと流されたけど、日本における例のあの人のような立ち位置にあげられる人が今も生きている、という話もあったわね。

気になるからそこだけでも聞いておきたいわ。

 

 

102:名無しの生徒

確かに留学生があえて言ってる感じがしたな。

俺は日本ならではの魔法関連の何かかと思った。

なんか殺しても傷を減らしたり何らかの身代わりを作るような術があるのかなって。

 

 

103:名無しの生徒

英国魔法界にも一応あるんだよな。そういう魔法。ちょっとやり方と倫理的に使いたくはないやつではあるんだけど。

それを考えると例のあの人が大人しく死んでくれたのは儲けものだったわけだ。

 

 

104:名無しの生徒

>>103

そんな魔法があるの? あったとしたら有名になってると思うんだけど

 

 

105:留学生

>>103 その術についても後でどこかで教えてほしい。

ただその口ぶりを見るに何か闇の魔術とかに触れてて禁忌指定みたいなのになってるとかはありそうだけど。

 

 

106:名無しの生徒

>>104 >>105 

やり方が明らかに闇の魔術だから教えるのはちょっと。

留学生もここでの態度を見るに下級生には見えないけど、こっちだと闇の魔術に指定されてるものは成人した魔法使いでも知るべきではないとされてるし。

流石に闇祓いとかだと対処するために知ることもあるだろうけど。

 

 

107:名無しの生徒

興味深い話をしているねえ。

さて、留学生に聞きたいことだが

 

留学生の話を聞いていると、Aに対して「ちゃんと死んだ」という表現を使っている。これはつまり「殺したのに死ななかった」という事例があることを示していると思われる。

それとは別に、例のあの人に相当するような危険人物のうち、現在も生存している者がいるような発言もある。

そしてまた留学生は、『現代において例のあの人に相当する危険人物はいない』と発言している上で、例のあの人の存在に対して恐れを抱いていない。

 

これらを鑑みるに、日本では『殺しても死ななかった危険人物が今も存在している』のではないか?

そしてもしそれが事実ならば、それは魔法使いの一つの悲願である死の克服を意味するのではないか、と思ってね。

 

すまないね、他にもいろいろな視点からそういう予想をしたのだが、長くなったので書くのはやめておいた。

とにかく、日本魔法界では死を克服した存在がいるのではないかい? というのが聞きたくてね。

 

 

 

108:名無しの生徒

確かに、読み取ればそう読み取ることは出来るわね。

そこまでは考えていなかったけれど、よく考えればそういうことになるもの。

 

 

109:名無しの生徒

流石にそれは無いと思うがな。

あくまで延命とか身代わり程度であって死の克服ではないんじゃないか?

校長が錬金術師と作った賢者の石なんかもあるが、あれもあくまで石がある間の限定的な延命であって、死そのものの克服とは言えないだろう。

確かに人が抗えない年齢による死に抗っているが、あくまで抵抗であって退けたわけではない。

死の克服というのはそれぐらい魔法使いにとって難題だぞ?

 

 

110:留学生

んー、死の克服ではない、と思う。少なくとも日本魔法界ではそういう扱い方はされてないかな。

ただ確かに、死んだ人間や本来なら寿命で死ぬはずの人間が現世にとどまり続けている例はいくつか存在する。

 

 

111:名無しの生徒

ほう、死の克服ではないのか。となると死自体は避けえないが、この世に留まっている、ということかい?

とすれば、それを知ることで呪われる可能性があるという君の言葉を見る限り、ただとどまるだけではなく力を持ったまま留まっているのは確かだ。

具体的にどういうことが起きるのか、説明できるかい?

 

 

112:名無しの生徒

死んだ人がとどまり続けるっていうと、こっちだとゴーストが該当しないか?

後は人物画とか写真とか。あれらも元の人物が持っていた思考を持ち合わせているだろう?

こちらの魔法族的にはあれは『保存』であって『存続』ではないけれど、あれもこの世に留まっているという意味ではなかなかに立派なものだろう?

うちではそれこそ、代々の一族の肖像画が保管されていて、魔法に関する知識を教えてもらっている。

 

 

113:名無しの生徒

>>112

言われてみれば確かにそうだけど、あれらは人ではないじゃない?

ゴーストとか人物画になってしまうのと、人が人のまま死なずに生きていくっていうのは大きく違うと思うわ。

 

 

114:留学生

今回俺が紹介した人たちも含めていくつかのパターンはあるけど、確かに人が本来の人の寿命や死という枷から外れる方法は日本魔法界だといくつかある。

凄くわかりやすいところだと、神に認められて眷属や眷属神という立場、格を得て人じゃなくなるってのがある。

数はそんなに多くはないんだけど、それなりにいる。

これは人の寿命で死ななくはなるけど、寿命無く自由に生きることが出来るわけじゃなくて、神の眷属としてのつとめを生きていくことになる。

他にも、純粋に霊力、これは日本魔法界の術に用いる力のうちの一種なんだけど、極限まで突き詰めた修行で霊力を高めて自力で人間の限界をぶち抜いて、日本で言うところの仙人になったりとか。これは歴史上でも記録に残ってる限りで完全に成功したのは1人だけだね。

 

後は今挙げた仙人みたいに、俗人からかけ離れた力を持った人が大勢の人から信仰されることで神格を獲得した、っていう例もある。Aの件で説明した狐神と同じだね。

ただ未知の存在として信仰を受けやすかった動物や自然と違って、人間はどうしても人間にとって理解できるものだから「理解できない高位の存在」としての信仰を神になるほどに集めることは本当に稀。

ほとんどは「他の魔法使いより凄いし信仰によって更に力を得てるし長生きだけど神には至らない」程度で止まるから死を克服したとは言えないかな。

こっちの魔法族はマグルより長生きらしいし、それを考えると大きく変わるものでもない。

 

他には『神の座』に代々人間が座っているところもある。

例えば山という大きなものに対する信仰を持った集団が、その意思をわかりやすく理解するために置いた巫覡をいつの間にか神の一部として信仰するようになり、そのまま巫覡が神の立ち位置に入ってしまったっていうのがある。

まあこれもずっと続くってよりは、凡人よりは寿命が長い巫覡が代替わりしながら神の人と接するための姿である権現をつとめる、って形かな。

永続的なものではない。

 

今回説明しようとした人たちについてはまた長くなるので次に書く。

少し待ってね。

 

 

115:名無しの生徒

思ったよりたくさんあるわね。

ただどれも『人間のまま死を克服する』というより、神格のように人ではない何かになることで人の定めである死を回避しているように思えるわ。

その分こちらで再現するのは難しそうではあるけれど。

 

 

116:名無しの生徒

人としてあるままに死を克服することは難しい、ということかな。

ゴーストや絵画と比べれば高尚には聞こえるけれど、理想的なものであるかは情報が不足していてわからないな。

 

 

117:名無しの生徒

魔法力で突き抜けて人の枠を抜ける、ってどういうことだ?

寿命を伸ばす、死を避けるための魔法を使う、ってことじゃなくて、突き抜けることで人の枠を外れて寿命の枷をなくすってことか?

そんなことが可能なのか?

 

 

118:留学生

>>115 そうだね。人のままに死を克服するというより死を持たない存在になることで回避するのが近い。

>>116 理想的かどうかは人次第だろうけど……そもそも眷属や権現にはそれぞれの役割があるからね。死なずに好きなことをしたくて選ぶものではない。仙人も軽く為人は知ってるけど、あれは人が好奇心で目指すものではないと思うし。人生をそれに捧げる覚悟がなければ選べない選択肢ばかりだね。

そして選びたければ選べる、というものでもない。

>>117 あってる。そして可能。これはまだ研究段階だけど、日本魔法界の霊力が神の力である神気の下位に位置する力だから、それを極限まで高めることで神気へと昇華することが出来るのかもしれない、って説がある。

そして神しか持たない神気を持つ存在は逆説的に神だから、人が神気に至った時点で神へと成ることが可能、っていう話。

再現性の無い仮説に過ぎないけどね。

 

そして今回説明しようとしてた人たちだけど、この人たちは上にあげたのとはまた違う。

まず前提として知ってほしいのは、日本においては英国魔法界のゴーストのような存在は、こっちのゴーストと違って何らかの力を持つ場合がある、ってこと。

とはいえ、力があるとは言っても自由な意思を持ったままのゴーストが自由に魔法を使える、って感じの状態じゃなくて、何かに対する恨みとか、死ぬ時の苦しみとかを生きている人間への呪いや祟としてばらまくような負の方向性の存在になる場合がほとんどだ。

日本だと怨霊とか幽霊、地縛霊とか言われてる。

例えば恨みを持ったまま死んだ人間が死んだ後に怨霊になって恨んでいた相手を呪ったりとかね。

たまに子どもたちのことを心配して自分を一族の守護霊にしてしまう人もいるにはいるけど、これはこれで守護霊という存在に縛られて自由意志を持つものではなくなってしまうというデメリットがある。

 

そして、俺が今回説明しようとしていた方々は全部この人間に呪いや祟をもたらす存在、怨霊だった方々だ。

つまりわかりやすく言うと、例のあの人が死んだはずがゴーストになった上に、ゴーストの状態でも自在に魔法を使って他の魔法族を殺してまわってる、みたいな存在。

当然相手はゴーストなのでこっちが物理的に殺して止めることも出来ない、霊的な状態だね。

 

 

119:名無しの生徒

ちゃんと死なないってそういうことね。留学生が何度も言及していた意味がわかったわ。

例のあの人が、あの夜に打ち倒されてなお生き残ったり魔法の使えるゴーストになったりして存在していたら、きっと今のホグワーツも魔法界も無いもの。

殺しただけで終わりにならない、終わらせる方法が無い、っていうのは、確かに戦いが強いこと以上に厄介だと思うわ。

 

 

120:名無しの生徒

ゴーストが力を持つのか!? それは、負の方向性ばかりとは言ってるけど自在に利用できるようになったら凄く大きいな。

それこそ魔法族が魔法の使えるゴーストとして残り続ければ知識は正確に伝達するし、人手不足も解消出来る。

ご先祖様たちも研究を続けられるしな。

 

 

121:留学生

>>119 そうなんだよね。凄く強くなかったとしても、打倒しても消えない連中は厄介なんだよ、本当に。強くても殺せばちゃんと死ぬ、倒せば消えるというのはかなりやりやすい。

>>120 自在にその技術を利用できるかはおいておいて、実際そういうところでは凄く役立つよ。

 

さて、ここからがまた日本独自の考えだと思うんだけど、日本では強力な怨霊や頻繁に洪水を起こす河川、あるいは遭難者が生命を落とす山岳なんかの人に対しての脅威を、祀りあげることで神様にしてしまう、っていう考えがある。

怨霊に対しては御霊信仰、つまり『凄く怒っていたり、この世や人を恨んでいたりして死後に怨霊になった人が、生きている人に呪いや祟りで被害をもたらしているので、その怒りを鎮めるために祀ることでその負の方向性を宥めてただの力ある存在として確立するようにし、更に信仰を捧げることで最終的に神様として人に恩恵を与える存在にしてしまう』という信仰方法がある。

 

だからこの危険人物から怨霊になった方々に対しても、大きな被害がでてはいたけれど、怨霊として打ち払うのではなく祀り上げることで怒りをおさめていただくという対応が取られた。

結果この方々は人が怨霊を経て神になった存在として、明確に現代も存在していらっしゃる。

 

一応付け加えると、これは怨霊とか悪霊全てに対する対処ではない。悪霊や怨霊は負の存在で根本的に人の世に馴染む存在ではないから、基本の対処は日本の術で祓い清める、つまりは正の力で負の力を持つ霊を消滅させることだ。

中には調伏、力で押さえつけて支配することで使役できる存在に変える術を使う者もいるけど、少数派だね。

その中でこの方々に対して祀り上げるという対応が取られたのは、日本の術師ではどうしようもなかったから、というのが大きい。

もちろんそれぞれ日本の歴史、魔法界の歴史において大きな意味を持つから、というのもあるにはあるんだけど、あったとしても最初は祓うところから入るのが普通。でもそれが出来なかった。

自然相手でもこれはそうなんだけど、どうしようもないからこそ、祀り上げて神様にして人間の側についてもらう。

 

日本の歴史でもトップクラスの危険人物が現在も存在している、というのはこういう理由。

力のある危険人物だったからこそ怨霊になって、祓い清めきれないほど強大だったからこそ祀り上げられて神になって、結果とびきりの危険人物だった存在が今も日本にいる、ということになる。

 

 

122:名無しの生徒

神にしてしまう……この説明がわからないのよね。神に成る、っていうのもさっきから留学生が言っているけれど、多分日本の魔法にある程度馴染みがないと理解するのが難しいと思うの。

もう少し、具体的にというわけではないけれど、わかりやすい説明はないかしら。

 

 

123:名無しの生徒

はー、なるほどなあ。

亡者の方向性を変えることで守りにしてしまうのか。

それがこっちの魔法界に持ち込めれば、ディメンターを守護者的な存在にしてしまう、とかも出来るのかな。

どういう理屈で悪霊とか怨霊みたいな単語からして禍々しい存在を人間の側の存在に変えてるのか、かなり気になる。

守護霊の呪文と類似性があるのかとかも。

まず日本とこちらの『霊』に対する考えも違うとは思うんだけど。

 

 

124:名無しの生徒

なるほど、やはり人のまま死を克服しているわけではないのだね。

ちなみにその怨霊とやらから神になった者というのは、現在はどういう存在なんだい?

今も怨霊として暴れないように宥め続けているのかな?

君の表現だと崇めるという表現をしているけれど、それは上位の存在に対して媚びへつらうような姿勢を私に想起させる。

それが悪いことだとは言わないけれど、それは日本の魔法使いにとって良い状態なのかい?

 

 

125:留学生

>>122

縦え偉大な魔法使いであっても、あるいはマグルであっても『人間』という区分の中に皆いるんだよね。同様に動物もどれだけ大きく強くなってもそれぞれの区分の中にいる。その区分の中にいる存在にとっては、老いも死も避けられないものだ。例のあの人でも校長でも死は避けられないものだ。

けれど、人という枠の外に出れば話は別だ。

人や野生の動物、あるいは魔法動物ではないより高位の存在、こちらにそういうのがいるのかわからないけれど、人や獣が非常に強力な魔法生物になることで持っていた弱点を克服した、とイメージしてくれればわかりやすい、かも。

 

いや正確には弱点を克服するっていうよりは、より強い、もともと持っていた欠点を持たない存在へと変化する、っていうのが適切なんだけど。

例えばフクロウがドラゴンになることで、フクロウであったときより遥かに頑丈に、強く、大きく、長く生きるようになるような感じ。

だからフクロウのときには出来なかったような戦い方が出来るし、火も吐けるようになるみたいな。

 

>>123

確かに霊に対する考え方は大分違うと思う。ゴーストの類似種がたくさんいる感じではあるんだけど、それぞれ特色がある感じ。

 

>>124

英語の単語として一番わかり易い『崇める』を使っているけど、正確に言うと少し違うんだ。日本語にある“祀る”っていう単語に該当する英語が無いんだよね。

『崇める(worship)』とか『物理的に神聖なものとして安置する(enshrine)』とか、信仰に関する単語は確かに英語にもあるんだけど、日本語の“祀る”がそれらのどれかと正確に対応しているわけじゃない。

“祀る”は『崇める』『鎮める』『神聖視する』という意味もあるんだけど、同時に『特定の場所(役割)に固定する』『(対象が悪いものだった場合)性質を反転させる』という意味も持つ。

まあわかりやすく言うと一種の魔法的儀式でもあるんだよね。そう思っている日本人は少ないけれど、そういう側面は確実に持ってる。

人に害を齎す存在を崇めることでその害や荒ぶりを鎮め、同時に人にとって強い害のない場所に固定することでその性質を反転させる。

 

その一連の流れを『祀る』という言葉であらわしてる。

で一度祀り上げられると、性質が反転するからそれまでのような害を撒き散らすことはなくなる。

その力が失われるわけではないけど、無制限に振りまかれることもなくなる。

少なくとも人間側が一定の礼節を持って祀り続ける限りは。

 

日本の人間にとっては悪いことじゃない、というかむしろ良いことではあるよ。

結果的にだけど、人間よりも遥かに強力な力を持った人間に協力する存在を生み出しているわけだから。

 

 

126:名無しの生徒

ありがとう、そのたとえは少しわかりやすいわ。

人や獣が神になるというのは、人がドラゴンに変身することで硬い鱗と鋭い爪を手に入れるようなもの、と考えればいいのね。

そういう風に異なる存在に変わることで元とは違う力を得る、その手段が日本にはいくつもあるというのは興味深いわ。

 

それとそちらの信仰に対する用語とかは、やっぱりこちらとある程度差異はあるみたいね。考え方が異なるからこそ、言葉を訳すことは出来るけれど意味合いとして完全に対応していない場合もあるのね。

普段留学生とここでやり取りしていても、こちらのニュアンスが伝わっていないことが時々あったからそれはよく理解しているわ。

その分留学生の方がこちら側の反応を見て定義し直す必要はあるけれど……仕方ないところだと思うから、違和感に気づきやすいように出来る限り反応は返すようにするわ。

 

 

127:名無しの生徒

霊か。そもそもゴーストが何かってところからこっちでは止まってるんだよな。

『あちら側に行かずにこちら側に留まったモノ』というのがゴースト達自身を含む魔法使いの認識だけど、そもそも『どうやって留まったのか』『誰でも留まれるのか』『あちら側とは何か』『何故一切の魔法などに反応を示さないのか』とか疑問は色々ある。

そもそもあいつらが物理的にこっちに接触することはないけど、近くに来たら寒気はするしあいつら自身も強い匂いのものなら感じて楽しむことが出来る。

留学生の話との差異を見つける前にまずこっちがこっちのことをわかってないからな。

力を持つゴーストが存在する、と言われても『日本ではそういうこともあるんだな』にしかならない。

こっちの勉強不足だな。もう少し調べておく。

 

日本の信仰に対する概念、考え方については理解した。信仰というからただひたすらに祈るものかと思っていたけど、思っていた以上に利己的だし、目的のある魔法儀式って感じだな。

 

 

128:名無しの生徒

失礼、言語の違いによる細かい意味合いの差があったんだね。理解したよ。

そして君の話を聞くなら、それはまさに魔法儀式のようなものだね。もっとも具体的にどういう魔法を使って、という話ではないので正確にそうである、とは言いづらいが。

魔法に関連する力に影響を与えてその結果物事のあり方を変える、というのがこちらの人間でも可能なのか、興味があるね。すぐに試そう、というのは少し危険な気がするのでやらないが。

 

それはそれとして、結局そういう風に宥めて『祀』らなければならなかったゴーストというのは、具体的にどういうことをしたんだい?

危険人物、というのだからそれなりのことはしているのだろうけど。

 

 

129:名無しの生徒

それは確かに気になるわね。過去の危険人物が今も存在している、という方に気を取られて実際に何をしたのかは聞いていなかったわ。

もともとどちらかと言えば例のあの人がどういう風に魔法界に対して脅威だったのかの話をしたのだし、留学生にも教えてもらいたいわ。

もちろん省くところの判断は任せるけれど

 

 

130:名無しの生徒

ゴーストが力を持って何が出来るか、っていうのは俺も気になる。

こっちのゴーストに同じことが出来るわけではないが、今後の研究の可能性としてな。

それこそ俺が死ぬ時は、ゴーストになって子供とか子孫に知識を伝えることになるかもしれないんだし。

 

 

131:名無しの生徒

>>130 あなたゴーストになるの? ゴーストは皆『ゴーストになったのに良いことなんてたいしてない』って言うけれど

 

 

132:名無しの生徒

>>131

それは彼らが彼らなりに言うと『あちら側へ行くことからの逃避』としてゴーストになることを選んだからだろうな。

実際うちの屋敷には先祖のゴーストが何人かいるけど、基本的に後継、後代に知識を伝えるという目的を持ってゴーストを選んでいるから、完全に否定的ではない。

もちろん終わりがない生は苦痛な部分はあるらしいが、うちは一族代々魔法の研究者だからなんだかんだゴーストになった先祖も楽しんでる感じはある。

 

 

 

133:名無しの生徒

なるほどねえ。幽霊になってもやることがある者ならそこまで忌避しなければならないことではない、というわけか。

自分がなろうとは思わないが、ゴーストという彼ら自身が忌み嫌う状態を自ら利用している存在がいるというのも面白いね。

一度君の家に伺ってみたくなったよ。

 

 

134:名無しの生徒

>>132

そういうことね。耐え難いほど長い間存在し続けないといけない、という悪い点を上回る良い点さえあれば十分選択肢にはあがるのね。

 

 

135:名無しの生徒

言っとくけどうちは大分おかしいと思うぞ? 魔法狂いというか研究に生涯捧げましたみたいな人ばっかだから。一般的な感性ではやっぱり終わりの無い生というのは忌避するものだよ。

 

>>133 別に良いぞ。うちは格式高い家ってわけでもないしな。魔法の資料はそれなりにあるし、ホグワーツにないものもある。興味深いとは思うぞ。

 

 

 

 

136:留学生

まとめてたら長くなった。すまん。

 

>>126

言語に関する問題については最初から認識してるから常々説明するようにしてる。そのために話を聞いている人たちの中からある程度反応をもらえるというのはありがたいね。

今も実際、話しているのは俺以外に3人だけだけど見てる人はもっといるだろうし。

一部だけでも反応をくれるとある程度こっちでもわかりやすいから、ずっと話し続けなくて良いからたまに反応書き込んでくれると助かる。

 

>>127

まあ結果として魔法儀式に似た効果を発揮しているだけで、祀ろうとした人たちはともかく祈ってる大半の日本人はそんな意図はないんだけどね。

 

>>128

1人は非常に優秀な……今でいう官僚とか政治家だったんだけど、権力争いに巻き込まれて地方に追い払われてそこで亡くなったお方だ。

その後その恨みが祟りとなって彼を追い落とした一族に大きな災いをもたらし、当時圧倒的に突出していた貴族に大きな被害をもたらした。

ちなみに日本の場合は魔法族とマグルの融合が歴史的に見てもずっと維持されているから、その祟られた一族は当時の最高峰の魔法族でもあったんだけど。圧倒的にトップを独走していた力ある魔法族が全く抑え込めない祓えない怨霊だってことで、言ってみれば日本では誰も彼を止めることは出来なかった、って感じ。

雷落したり呪い殺したり割と派手に被害出してる。

もともと凄く優秀で国に尽くした方だったのもあって今は勉学とか厄除けの神様になってる。

 

もう1人は今も続いている日本の皇統、つまり2000年以上日本の頂点であり続けている一族に真っ向から喧嘩を売ったお方。

一応この人自身も遠縁ではあるけどその血筋を引いてはいるんだけど。

これが危険視されたのは、例のあの人がイギリス魔法界をひっくり返そうとしたのと比べても規模感が全く違う影響を国にもたらしかねなかったことだね。

こっちで言うなら、ホグワーツと魔法省と純血の貴族のルールとか慣習とか存在そのものを全部ぶっ壊して新しい秩序を作る感じ。

そういう感じのことをやろうとして、政府に征伐された。

けど死んでもただでは死ななくて、自分を征伐した者やその関係者を片っ端から呪い殺したし、それだけじゃなく皇統による統治、つまりは『日本という国そのもの』を呪った結果その後に続けざまに大乱が起こった。

それでも当時の鎮魂の儀式でしばらくは大人しくはなっていたんだけど、近代以降、つまりここ200年ぐらいの間にまた何回か被害出してる。

というのも当時の記憶が薄れてたのもあって、その方のお墓みたいな場所を取り壊したり移動させたりしてそこの土地を別のことに利用しようっていう動きがあったんだよね。土地が現代だと凄く価値が高い場所にあるから。

けどその関係者が片っ端から呪い殺されて、今では完全にアンタッチャブル、つまり祈る、祀る以外で触れてはならない存在、みたいになってる。多分この3人の中だと現代人が一番恐れてるのはこの方。直近ででかい祟をやってるからね。

今では武の神としてその地を鎮守している。

 

3人目の方は、2人目で話にあげた皇統のお方。というか一度日本の頂点に立たれたお方だね。一族内での争いに敗れて地方に流された上に、争いで亡くなった人への祈りすら勝者に無碍にされて怒り狂ってしまった。

一応争いに敗れたこと自体は受け入れた上で、敗者として亡くなった方々のために祈りを捧げようとしてはいたんだけどね。

そもそも日本の頂点の一族の血筋は桁外れに尊いものだから、縦え身内でもそれを否定して地方に追いやってしまった時点でかなりまずい。

でその上に無私の祈りの否定だから、もう徹底的に呪われることやりまくってる感じではある。

呪いの内容だけど、このお方は地位が地位だけに個人を呪うんじゃなくて、日本という国、国家制度そのものを強く呪った。

血筋に宿る神秘とか上であげた尊むべき血筋に対する不敬な扱いとかで呪いの威力は凄まじいものになった。

結果として当時まで権力を握っていた日本の頂点は権力を配下の武士に奪われたし、その武士自体の天下も安定して長続きすることはほとんどなく数百年単位で日本国内が荒れに荒れまくった。

一番目に見えづらい呪いではあったけど、呪いの規模と影響としても桁違い、って感じかな。

今ではあちこちで祀られてて、お家の守護や国、土地の守護、あとは悪縁切りや良縁結びとかの縁に関する神様になってる。

ただちょっと力が強すぎて祈りが届いたときの願いの叶え方が過激だったりするけど。

 

 

137:名無しの生徒

呪い殺すって言葉が多すぎてなんか一周回って驚かなくなってきた気がするわ。これを死んだはずの人間がやるんでしょう?

そりゃあ生きていて殺せば死んだ例のあの人よりも脅威に思うわよね。

幸い今は人間に利益のある神様になっているようだけど。

 

 

138:名無しの生徒

国に対する呪いっていうのが規模がおおきすぎて理解が追いつかない。一族に対する呪いみたいなのが国丸ごとかかるってことだろうか。

だとしたら人がやれることじゃないぞそれは。本当に言ってるんだろうけど、信じられない程に強力過ぎる。

 

 

139:名無しの生徒

それほどの被害をもたらしたけど、今は祀って神様として扱っているのだね。

疑問なのだが、それを国民は納得しているのかい? 言わば国家規模の犯罪者だと思うのだけどね。

こちらで例のあの人を祀ろうなどと言ったらとんでもない批判を受けることになる。

 

140:留学生

現代の国民が被害受けたわけじゃないからなあ。

日本人そのへん大分おおらかっていうか。アメリカに原爆一発食らってるけど、今では友好国として仲良くしてるし悪いイメージは引きずってないし。

まあこれは教育のおかげもあるんだろうけど。

最初に祀った当時に関しては、上の方で書いた通り怨霊の討伐もお祓いも何も通用せずに苦肉の策として祀ったっていうのが大きいと思うよ。

基本はお祓いから入るものだから。

でも祓えなくてどうしようもなくて、じゃあいっそ祀って怒りを鎮めてもらおう、って感じ。

でそれがずっと続いてきた結果今の人達は脅威を忘れて純粋に恩恵のある存在として信仰してる。

 

そもそもこのお方たちは別に力を失ったわけではないけどね。今は人の祈りや信仰で神として穏やかな面が表にでている状態にあるけれど、何かことがあればかつてみたいに荒々しい面、呪いや祟りがでてきてしまう。

そうならないように信仰を続ける、っていうのが日本魔法界と日本のマグルの共通認識だよ。

 

 

141:名無しの生徒

え、じゃあもし信仰をやめたらまた国を呪い始めるということ?

それは、ずっと続けないといけない、ということかしら。

だとしたら更にたちが悪いわね。

 

 

142:留学生

そもそも日本の神様の多く、特に祀られて神に成ったものは2つの側面を持つんだ。和御魂と荒御魂、わかりやすく言うと『穏やかな側面』と『攻撃的な側面』だ。

これはこの御三方に限らず、例えば狼は人を襲う面と田畑を荒らす草食動物を狩ることで人の営みを守る面の2つを持ってる。

こんな感じで基本的に穏やかな面と攻撃的な面の両方があって、祀ることで穏やかな面、言い換えると人にとって良い面を表に出し続けてもらおう、っていうのが日本の信仰。

だから当然やめたり不敬なことをやったり神様を攻撃したりしたら荒々しい面を見ることになるよ。

2人目の方が近年に起こした祟りとかまさにそれだね。一時期は和御魂に落ち着いていたのに無知な人間がつついて荒御魂の側面を起こしてしまった。

 

こっちで言うと、例のあの人は一般の魔法使いにとっては極悪非道の大悪だったけど、身内から見ればある種の希望であったかもしれないし、身内に対して寛容な部分があったかもしれない。それらが一切ない人間というのは稀だと思う。

日本の神様もそれは一緒だ。神様だから善、ではなく、両側面を併せ持つ。

 

 

143:名無しの生徒

神というからもっと素晴らしい存在か、あるいは人の手に負えない存在かと思ったけど、そういうわけではないんだな。

そういう意味で言えば、こっちのマグルの言うところの“God”じゃなくて留学生が言う“Spirit”とか“Deity”とかの方が確かにあってるのか。

話に聞く全知全能のそれではなく、ただ力が強いだけの隣人って形で。

 

 

144:名無しの生徒

確かに、人も良い面だけでも悪い面だけでも無いわね。大抵の人が両方の面を持っていて、場面によってどちらが表に出ているかが変わる。親密な相手の前では穏やかで、敵対者の前では苛烈になる。

力の過多や規模は変わっても、神もそこは人とは変わらないのね。

人とは別の存在ではあるけれど、例のあの人やグリンデルバルドのように圧倒的な力を持った他者が脅威になることはいくらでもあるわけだし、そう考えると警戒は必要だけど異質なものとして警戒するほどのものではない、っていうところかしら。

純血の貴族なんて大抵死喰い人が一族から出ているから、現代の闇祓いは潜在的な敵のようなものでしょうし。

 

興味深いのは、神の側に主体があるように見えて思っていたよりも人間の側に主体があることね。神が決めたことに縛られるのではなくて、人が都合の悪い恐ろしい存在を理解できる恩恵のある存在にするために信仰をする。

そしてその捧げたものによって怨霊が神になって人に恩恵を与える。

関係性の主体が常に人にあるような感じで、確かに危険ではあるけど制御出来ているのだと感じたわ。

 

 

145:名無しの生徒

なるほどねえ。はるか昔の恨みはいくつもの世代を越えることで徐々に薄れていく、というわけか。

確かに私も、5代前の先祖が誰々に殺された、などと聞かされたところで復讐しようという気にはならないからね。

それなら今現在神として崇めることで恩恵を与えてくれているのだし、それを維持しようとするのは理解出来た。

あとは気になるのは、これは日本魔法界だけのものなのか、それともこちらでも出来うることなのか、というところだね。

やり方次第では意図的に日本の神のように人の枠を外れることが出来そうだし、人としてのそれよりも強い力を発揮することも出来る。

一度本物がどんなものなのか、見てみたいものだ。

留学生、日本の魔法界はこちらからの魔法界の旅行者を受け入れる何らかの準備は出来ているのかい?

 

 

146:留学生

>>144

神様の側も多くは人の存在を必要とするからね。もちろんしない存在もいらっしゃるけれど、今の日本では持ちつ持たれつというところが大きいかな。

けして人が全面的に神によって生かされている、ような状態ではない。

 

>>145

俺に伝えてもらえれば、俺がそれを国の方に伝えて日本魔法界の方から案内がつくはずだよ。イギリス魔法界では現在それ以外の日本魔法界とのコンタクトの取りようがないと思う。

煙突飛行とか姿くらまし呪文とかポートキーとかの呪文でこっそり日本まで来たりするのはやめてね。

日本の場合は魔法的な出入国も管理してるから、探知されて不法侵入者として逮捕される可能性が高い。大事になるし普通に国際問題だし。

日本は島国である都合上外部からの侵入者に対して警戒心が強いから。

ちゃんと俺に伝えて、俺か日本の魔法使いが正式に指示した正規の入国方法で入国すること。

 

それとこっちで日本みたいに神様が出来るかについてだけど。

細かい理屈についてはそもそも日本の宗教とか信仰の形態とか色々と話さないといけなくなるので今回は説明しない。

結論だけ言うと、理論上は可能だけどイギリス魔法界の規模だとどうあがいても無理、って感じかな。

例のあの人やダンブルドアみたいな有力な魔法使いでも、せいぜい集められて千人とか万人程度の信仰だし。それぐらいじゃあ全く足りない。

 

 

147:名無しの生徒

そうなのかい。それは少し残念だ。

日本での案内の件は了解したよ。

いずれ暇を見て頼むと思うから、準備を頼むよ。

 

私の疑問に答えてくれて感謝するよ。これでまた1つ、魔法の探求が深まった

 

 

148:名無しの生徒

会話で流れたので改めて質問だ。

上であげた3人の神様の力って、元が個人なのに強すぎないか? 神様になったあとなら人々の信仰という多数の力を力に変えている、という理屈で納得できるが、怨霊の時点で国を呪うというのは少し個人の魔法使いとして力が強すぎないか? ダンブルドアや例のあの人ですら、相手個人は呪っても英国魔法界のような大きな規模の集団を呪うのは厳しいだろうし。

 

 

149:名無しの生徒

それは確かにそうね。国を呪うとなるとかなりの規模の呪いよね。それも留学生の話を聞く限りだと、魔法界という限られた範囲ではなく、マグルも含めた日本という国全体なのよね?

魔法族とマグルがイギリスみたいに分かれてはいないって何度も言っていたし。

日本にはそんなに強い魔法使いが何人もいるの?

 

 

150:名無しの生徒

>>148

闇の魔法には代償にしたものによって魔法の力が高まるものが、おそらくだがあるのだろう? それこそ生命を犠牲にするようなものだ。

留学生が言っている死後に強い呪いを放つ怨霊というのは、逆に言えば怨霊となるまでそれほどの呪いを振りまけなかった、ということでもあるのではないかな?

死んで怨霊になること自体が自己の生命を犠牲にした魔法として成立し、国を呪うほどの力を与えている、と思ったんだが、その線はないかい?

 

 

151:留学生

>>150 これがちょっと良い線行ってる。

人間の技術としての呪い、呪術と違って、怨霊とか霊、怪異とかが放つ呪いって効果が飛び抜けて高かったり異質だったりするんだよね。

そもそも呪いは反動があるものなんだけど、怨霊になってる時点で肉体的反動は踏み倒せる。魂の歪みなんかの反動もおそらくは無視して呪いをかけてる。怨霊は憎しみとか恨みだけで動く理性を失った存在だからね。呪えば呪うほどより強力な怨霊へと堕ちていき、いずれは霊ですらない怪異に至ることもある。

 

加えて怨霊になってこの世に残っているってことは、強い感情が残っているということでもある。そもそも大抵の人間は霊にならずに消えるからね。たまに何らかの事情があって土地に縛られた地縛霊とかになる人間もいるけど、そういう霊は自分が死んだ時の状況とか生前の行動に引っ張られているだけだから呪いをかけたりしない。

そういう霊の中で呪いをばらまく怨霊や悪霊っていうのは、言ってみれば恨みや憎しみだけで死後に魂を無理やりこの世に留められるほどの強い感情を持っている、てこと。

そして日本においては、感情というのは呪いの大きな燃料になる。ただ呪術的な手順に則って呪いをかけるのと、そこに憎しみや恨みなんかの負の感情を込めるのでは効果が全く違う。

だから怨霊や悪霊の呪いはその効果が人間が使う呪いと比べて強くなる傾向にある。

 

あとはこの人たちの社会的な立ち位置、周囲の人間からの感情も影響してるかな。

上で説明している通り、日本においては人間の信仰、思いや祈りが集まることで神が生まれる。これは神に限った話ではなく、大勢に恐れられればそれだけ怨霊としての力は大きくなってしまうということでもある。

そういう意味で言うと、1人目は当時の日本の政治を担ってた層から下の兵士、庶民まで多くが恐れたし、2人目は特に力を持った魔法族のほとんどがその報復を恐れて、民は誠実で知られたその人物が都から追い出されたことを心配した。3人目は国の頂点になった方だからね。縦え庶民であってもある程度耳に入れば気にはなるし、当時から呪いの存在なんかは信じられてたから、強い呪いがかけられるんじゃないかと恐れた。

そういう風に『あの人達の呪いはきっととても強いはずだ』と皆が思ったからそれが怨霊としての力を高めて呪いが強まった、というのも間違いなくある。

 

後はそれぞれの血筋による神秘の強さとかもあるんだけど、これはまた面倒くさい話になるので、またいずれ。

とにかく日本人全員がこのレベルの怨霊になるわけでは断じてないし、日本の魔法使いにも確かに現代、あるいは過去でも強力な魔法使いはいるけど、それが日本の当たり前ではない。

こっちでも純血の貴族の魔法使いは、マグル生まれの魔法使いよりも魔法の能力が高い、みたいな傾向はあるよね? 日本でもそれがあるだけだよ。

 

じゃなかったら日本はとっくに滅んでる。

 

 

152:名無しの生徒

上の方は理解できても納得はできない部分もあったけれど、最後の一文で納得したわ。

日本における例のあの人みたいな立ち位置の存在として留学生が話してくれたんだから、日本魔法界において一番恐ろしい人たち、ってことだものね。

それが強い力を持ってることは別におかしくはないわ。

 

 

153:名無しの生徒

肉体を捨て生命を捨てることで反動を無視してより強力な魔法を使えるような状態になってる、ってことか。

そのうえで日本独自の方法で魔法の力が増して呪いが強力になっている。

こっちで再現することは出来なさそうだけど、純粋な個人の力ってより色んな力と条件の組み合わせ、って感じならこちらでも似たものは出来そうだ。

留学生が初期に話してた衣服や道具に魔法を込めたりするのも、特定の魔法を込めるんじゃなく魔法の力を高めるようなものを作れれば、純粋な個人の力を超えた魔法とかも使えそうだな。それこそ杖なんてまさにそれだし。

ありがとう、新しい知見ができた。

 

 

154:名無しの生徒

代償をはらうことで力を得ているのではなく、本来人では扱えない力が肉体を失うことで使えるようになっているわけか。

留学生が言うように人の信仰や恐れが力に変わるなら、それもまた生きている人間という肉体には馴染みづらいものなのかもしれないねえ。

怨霊という肉体の無い純粋に魔法的な存在になって初めて、それらの力が馴染む、扱えるようになる。

ただ結局は死んだり人という形を放棄することでしか実行できなさそうなのは残念だね。すぐにやってみるわけにはいかないし、なんらかの手段で一時的に肉体と魂を切り離すことが出来れば、実験はできそうだ。

私はそちらの方から考えてみることにするよ。

何より、それが可能だとすれば凄く便利そうだからね。

 

 

155:名無しの生徒

>>154 言っておくけど魂を扱う術って大体禁術だったりするからな? やたらと試してみて死ぬみたいなことはやめてくれよ。

 

 

156:名無しの生徒

今の段階でやるつもりはないさ。私もまだ学生だし、知識は全く十分ではないからね。試すとすれば、多くの知識を収集した上で私の理論がかたまったときだろうね。それがいつになるかはわからないが、それまでは不確定な理論に命をかけるつもりはないよ。

 

 

157:留学生

魂と肉体の分離とかはまさに日本魔法界、特に霊能系の術の分野だね。霊を捕らえたり呪いに囚われた人の魂を助け出したりするのに使われる。複数の術にまたがっている領域ではあるけど、具体的な分野で言うと霊術や呪術あたりだ。

肉体と魂をわけて動くような術もあるにはあるから、もし興味があれば日本に来てみると良いかもね。俺が簡単に教えられるものではないから、知りたかったらちゃんとしたところで学んでほしい。

 

 

158:名無しの生徒

既に日本魔法界にはあるのかい? 悩ましいね。自身で探求したいと同時に少しでも早くそれを知りたいという気持ちもある。

取り敢えず少し悩んでみるよ。ありがとう。

 

 

159:留学生

どういたしまして。

 

 

160:名無しの生徒

gaaegjhjak

 

 

161:名無しの生徒

なんて? 読めないぞこれ

 

 

162:名無しの生徒

ごめんなさい、私よ。眠たいから今日はこれで終わりにするわ。面白い話をありがとう。さっきのは寝ぼけて書いた文字にもなってない線が認識されてしまっただけだから気にしないで。

おやすみなさい。

 

 

163:名無しの生徒

おやすみ、良い夢を見ることだ。そう言えばもうこんな時間か。結局レポートはまとまらなかったが、まあ明日の魔法史の時間にやれば終わるだろう。

面白い話をありがとう、留学生。

 

 

164:留学生

おやすみ。遅くまで話に付き合ってくれてありがとう。

 

 

165:名無しの生徒

途中まで見ていたのだけど寝てしまったわ。私も後で見返すわね。おやすみなさい。

 

 

166:名無しの生徒

この時間になると、見ていたつもりで寝ちゃってるやつもいそうだな。

俺もこれベッドの上で書いてるし。

 

 

167:留学生

ちょっと掘った話だから時間がかかったね。

テーマもあっちこっち行ってしまったし。

今度から長くなりそうなら何回かにわけても良いかな。

 

 

168:名無しの生徒

それが良いと思うぞ。こっちも疑問を整理したいってのはあるし、1日間が空けば理解の形も変わる。

こっちも留学生の話はしっかり聞きたいし、無理に1日の夜だけっていう短い時間にまとめないで良いと思う。

 

あるいは他の生徒の反応全部やめさせて、留学生が一気に全て書ききってしまう、っていうのもありだと思うが。

その場合留学生がこちらの話を聞く機会が無いからな。

 

 

169:留学生

説明を一気に全部書くとなると書物なんかと変わらないからね。

こういう掲示板の形だからある程度交流する形にはしたい。

まあ次回のテーマといっしょに考えてみるよ。

それじゃあおやすみ。

 

 

170:名無しの生徒

おやすみー。

 

 

171:名無しの生徒

興味深かった。良い夢を。

 

 

 




なんか、ただ情報を伝えて「すげー」ってなるのをイメージしてたら、そもそも神様に対する情報ギャップとかでそういう展開にすらいけませんでした。期待してた方いたら申し訳ない。

しばらく精神的に書けない時期が続いていましたがまたぼちぼち再開出来たらなと。
気長にお待ちいただけると助かります。
また私よりも遥かに面白いハリー・ポッターの掲示板ものがあちこちで書かれているようで、読者として楽しませていただいています。
面白い物語は書く気力に繋がるので感謝します。

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